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ダイヤモンド◇アイ(4) [ダイヤモンドアイ・ドラマ1]

今回は、第2話《前世魔人を倒せ! /後編》を取りあげます。

【前回までの話は・・・大沢山の別荘で脱税の証拠を探していたライコウは、大沢山が仕掛けた爆弾で三日間意識を失ってしまう。一方、大沢山は身を隠すために、ダン会長の元を訪れていた。ダン会長が源海龍の別の顔であることを知らない大沢山は、ダン会長の指示通りに行動を始める。源海龍は大物政治家・大沢山を利用して、日本人から大金を奪い取る「ハリケーン作戦」を開始した。ライコウは何か手がかりを得ようと、大沢山の税理士である中村の事務所ビルを訪問するが、目の前で中村がビルから転落死してしまう・・・】

◆海藤警部に現行犯逮捕されてしまったライコウは、取調室で事情聴取を受けていた。中村が自分につかみかかってきたあと突然火だるまになったと、ライコウは見たままを供述した。

『だが、現場検証の結果は、火花どころかマッチ一本無かったんだよ。しかも事務所には、被害者とお前の二人だけだった!』
『俺じゃない!何度言ったら、分かるんですか!』

日頃からライコウのことを可愛がっている海藤警部だが、事が殺人事件となると話は別だ。厳しく取り調べを進める警部に対し、状況証拠はライコウに不利なものばかりであった。そこへ五郎とカボ子が入って来て、ライコウと話をさせて欲しいと二人は警部に頼み込むのだった。仕方なく警部は、10分間だけ猶予を与えることにした。

10分が過ぎて取調室に戻っていく警部は、廊下でカボ子と上衣の衿を立てて帽子を深くかぶった五郎にすれ違った。カボ子は警部に丁重にあいさつをすると、逃げるようにして五郎とその場をあとにした。カボ子はともかく、顔を合わせようとしない五郎に違和感を覚えた海藤警部は、走るようにして取調室へ戻った。案の定、そこにいたのは、上衣を脱いだ五郎であった。

『警部、本当の犯人を捕まえるまで、先輩をしばらく見逃してあげてください!お願いします』

取調室の入口を巨体で覆うようにして哀願する五郎の頼みを、海藤警部は聞き入れることにした。警部も、あのライコウが本当にやったとは思ってないし、思いたくなかったのだろう。ライコウ達の行動に、注目してみることにしたのである。

一方、中村殺しの罪をライコウに上手く着せることに成功した朱玉は、源海龍に報告した。これで大沢山の脱税の件を追っている海藤警部は、中村殺しの捜査に振り回される。その間に我々は次の行動に移ると、源海龍は朱玉に言った。それは、大沢山の土地買収に絡む男の始末であった。大沢山との関係を世間に知られ過ぎたその男から金を取りあげ、そのあと男を始末するように、源海龍は朱玉に命じた。

源海龍が呼び鈴を鳴らすと、陳(ちん)という男が現れた。中国から呼び寄せた古武術の達人で、手下の前世魔人モウジンガーがダイヤモンド・アイに倒されたため、新たに朱玉の配下に付いた。

警部の元から上手く逃げ出したライコウとカボ子は、ベンチに座ってから落ち着いて考えをめぐらしてみた。中村会計事務所から出て来たあの女(朱玉)を探しだすこと以外に、ライコウにはこれと言って手は無かった。だが、モンちゃんのためにも、自分の潔白を証明するためにも、あの女を探し出さなくてはならない。

『分かっているのは、あの女が大沢山の証拠を消して回っているということだけだ』
『税理士を殺して帳簿を始末し、次にすることと言えば、直接取引した相手を一人ずつ消して、物的証拠を完全になくす・・・』

カボ子は、次にどうすればいいのかを頭の中で整理してから、言葉にしてみた。すると、ライコウが相槌を打った。

『それだ!開発局長の西沢。土地の売買で、大沢山と一番密着していた男だ。狙われるとすれば、コイツが最初だ!』

方針は、決まった。その頃、あるホテルの一室で、開発局長の西沢は朱玉に恐喝されていた。大沢山から受け取ったリベートが五億円近くあることを調べ上げた朱玉は、その金を渡すよう西沢に強要した。

ライコウは開発局長・西沢の居場所を探ると、バイクを走らせた。だが、見張りの男の連絡でライコウが来たこと知った朱玉は、西沢を連れて非常階段を降りると、ライコウが追って来られないようにバイクのタイヤをパンクさせて、車でホテルを出た。

『チクショー!』

ライコウはホテルの裏口から裏路地へ飛び出そうとして、通りかかったスポーツカーに轢かれそうなる。だが、この車を使ってヤツラを追うことを瞬時に判断したライコウは、運転席にいた女性を強引に助手席に押しやると、自分が運転してヤツラのあとを追うのだった。ライコウが後を追って来ることに気付いた運転手の手下が朱玉に告げると、用意した場所へ向かうことにした。

『陳の所へおびき寄せて、一度に始末させるわ』

ライコウは運転しながら自己紹介し、スポーツカーの持ち主の女性に事情を説明した。自分は殺人の罪を着せられ、潔白を証明するために犯人を追っていると話すと、京子というこの女性は「退屈していたから協力する」と言うのだった。

朱玉は、周囲が草むらで覆われた一本道に誘い込むと、追って来るライコウ達の車へ手りゅう弾を2個3個と投げた。前方で爆発するのを見て危険を察知したライコウは、車の速度を落として助手席の京子を飛び降りさせ、自分も運転席から飛び降りた。無人の車は50メートル程走って、大爆発を起こす。それを見た朱玉はニヤリと笑うと、西沢を乗せたまま速度を落とさずに走り去っていった。

一方、カボ子と五郎は、過去の事件の中から静電気による火災の記事を見つけてきた。カボ子は記事の切り抜きを海藤警部に見せながら、中村税理士殺人事件の状況を説明しようと試みるのだった。

『(記事を見せて)トイレで用を足そうとした女性が、メタンガスに静電気が引火して火だるまになった。ガソリンも揮発性だから、静電気の火花でも引火する』
『うーん。ライコウも確か、青い火花が散ったとか、言っていたよ』
『問題は、中村という人が化学繊維の服を着ていたかどうかですが・・・』

鑑識の結果では、被害者は100パーセント化繊の洋服を着ていたと警部は打ち明けた。つまり、現場にいたという女が、ライコウに罪を着せるために服を着替えさせた可能性が出て来たわけだ。納得のいく説明に、海藤警部はライコウが無実である可能性を初めて口にした。

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朱玉の車を追いかけるために、ライコウと京子は山の中を歩いていた。すると、ふたりの前方から赤い覆面をした集団が現れ、ふたりに襲いかかって来たのだ。朱玉は、作戦通りライコウ達に車を捨てさせて、待ち構えている陳とその部下らに二人を襲わせるつもりなのだ。

必死に逃げる二人だが、ライコウがひとりで戦っている間に、多勢に無勢で京子は捕まってしまった。ライコウもとうとう捕まり、陳の指示で、ライコウは崖下へ突き落されてしまう。

『あー!・・・アイよーっ!』

ライコウはこの時、無意識にアイリングを光にかざして叫んでいた。すると、落下していくライコウの体を抱き抱えるようにして、ダイヤモンド・アイが出現した。

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『ダイヤモンド・アイ、よく来てくれた!』
『アイリングの光輝き、正義の者が予を必要とする時、予は必ず現れる!』

ダイヤモンド・アイは、ライコウを安全な場所に着地させてから、そう告げた。赤覆面たちは間髪を容れずに、崖の上からライコウとダイヤモンド・アイを狙って銃撃をしてきた。

『醜い亡者め、思い知らせてくれる!』

京子が捕まっている崖の上までジャンプしたダイヤモンド・アイは、陳と赤覆面たちに立ち向かって行く。大勢いる赤覆面達の後ろから、俺に任せろと言うように陳が現れて、必殺武器の手裏剣をダイヤモンド・アイへ投げた。だが、その二枚ともステッキで叩き割られたのを見て、陳は思わず口走る。

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(外道照身霊波光線は敵の正体を暴く)
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『バケモノめ!』
『お前の姿こそ、醜いバケモノと知れ!外道照身霊波光線!汝の正体見たり!前世魔人サタンバット!』
『えーい、バレタか!』

そして、戦いの中、京子を奪い返したダイヤモンド・アイは、大勢いる赤覆面の男達に次々と光線を浴びせて、正体を暴いていった。

『お前も、だ!・・・お前も、だ!』

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(牛頭人)
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(馬頭人)

光線を浴びた赤覆面の男達は、もがき苦しみながら牛頭人や馬頭人に変身していく。牛頭人や馬頭人をすべて倒し、火炎を吐くサタンバットの攻撃をしのいだダイヤモンド・アイは、ステッキの先端から撃ち出す必殺武器ロイヤルパンチでサタンバットを粉砕した。

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(必殺武器ロイヤルパンチ)

『甲太郎。これからも、より強い魔力を持って前世魔人どもがいる。心するのだぞ!また、会おう!』

魔人たちをすべて倒したダイヤモンド・アイの元へライコウと京子が走り寄っていくと、十分気をつけるように告げて、ダイヤモンド・アイは雲間へ消えていった。

空へ飛んで行くダイヤモンド・アイを目で追っていたライコウは、崖上を走って行く人影が視界に入った。それが大沢山剛造であることに気づくと、崖上の大沢山の後を走って追いかけた。崖の上にある建物の中へ入って行く大沢山を見て、ライコウも肩からぶつかるようにしてドアをブチ破り、中へ入った。

部屋の中には、背中を短剣でひと突きされた大沢山と思われる男が倒れていた。しばらくして、ライコウを追って走って来た京子が部屋へ入ってきた。そして、倒れている男を見て「お父さん!」と叫んだのだ。

『君は、大沢山の娘さんだったのか!』
『あなたが殺ったのね、人殺し!』

自分ではないと説明するライコウだが、京子は信じようとしない。怖くなって建物の外へ逃げた京子を、ライコウはすぐに追いかけた。その様子を草陰からジッと見ていた朱玉は、赤覆面の手下たちに二人の後を追わせ、一斉に手りゅう弾を投げさせた。
(終わり)


★★★★★★★★★★★★

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ダイヤモンド◇アイ(5) [ダイヤモンドアイ・ドラマ1]

今回は、第3話《ハリケーン作戦準備完了 /前編》を取りあげます。

  企画;衛藤公彦
  原作;川内康範
  脚本;伊東恒久
  音楽;池多孝春
  殺陣;渡辺高光
特技監督;真野田陽一
  監督;六鹿英雄

【前回までの話は・・・香港の貿易商・源海龍の正体は、前世魔人キングコブラであった。彼は大沢山を利用して、日本人から大金を奪うハリケーン作戦を開始する。開発局長の西沢を追っていたライコウは、京子という女性と出会う。大沢山が逃げ込んだ建物の中で、ライコウは大沢山の死体を発見した。あとから追いかけてきた大沢山の娘・京子はそれを見て、父を殺したのはライコウだと思い込んでしまう。ライコウは京子に、自分では無いと話すが信じてもらえず、京子は危険を感じて建物を飛び出していった・・・】

◆大沢山の娘・京子は、父をライコウに殺されたものと信じ込み、一緒にいては危険だと判断して走って逃げて行くのだった。殺したのは自分では無いことを説明しようとするライコウは、大声で叫びながら京子の後を追いかけていた。

『勘違いするな!人殺しはヤツラなんだ!』

やっと京子を捕まえた時、すぐ後ろで手りゅう弾が破裂した。ふたりの始末を任せていた陳(正体は前世魔人サタンバット)がダイヤモンド・アイに倒されてしまったため、代わって朱玉がふたりを始末するために、赤覆面の男達を統率していた。逃げるふたりに、朱玉の指示で手りゅう弾が次々と投げられていく。

手りゅう弾から逃げるために、ライコウと京子は懸命に走った。すると、手りゅう弾の破裂が止み、赤覆面達は二人を捕まえる行動に出るのだった。ライコウは京子を岩陰に隠すと、追って来る赤覆面達に一人で立ち向かっていった。そして、赤覆面の一人から手りゅう弾を奪い取ると、それを集団に向かって投げた。ドーンという大きな音と共に、残った赤覆面達は全員吹き飛び、ライコウと京子は何とか命拾いをするのだった。

この場から早く逃げたい京子は、助けてくれたライコウには何も言わずにそのまま逃げてしまった。大沢山の死体現場を詳しく調べるために、ライコウはあの建物へ戻ってみることにした。すると、そこにあるはずの大沢山の死体が消えており、代わりにS・Nの頭文字の入ったライターが1個落ちていた。西沢のNだと直感したライコウは、あの死体は開発局長の西沢だったと推理する。

とっさのことで、自分も京子も大沢山の服を着せて腹ばいになった西沢を、大沢山と見誤ったに違いない。大沢山がこの建物へ向かっている姿をふたりは目撃しているので、あの死体を大沢山だと判断してしまったのだろう。

「大沢山は生きている」という結論に達したライコウに、一つの疑問が浮かんだ。(源海龍は取引の時、大沢山を裏切っている。なのに、大沢山を消さずにその周囲の人間を次々と消していくのは、なぜだ!)頭の中でそう考えながら、ライコウは大沢山の自宅へ向かうことにした。

『西沢は、始末しました』
『ご苦労。次はこの男だ』

アジトで朱玉から報告を受けた源海龍は、次のターゲットの写真を示した。

『竜神代議士?』
『そう。大沢山と一番関係の深い男だ』

ライコウと同じ疑問が、朱玉の頭にも浮かんでいた。そのことを源海龍に問うと、彼はこう答えた。

『大沢山に関連する男が次々に殺されれば、警察の目は大沢山に向く。大沢山は増々孤立し、誰かに助けを求めてくる』
『(解かったという笑顔で)それが、ダン会長』
『そのとおり』

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源海龍は持っていた扇子を開いてそれで自分の顔を覆い、ふたたび扇子を顔から離すと、白髪にサングラスのダン会長に変わっていた。

『そこで、ダン会長が大沢山を保護する代わりに、あらゆる不正を働いた財産家どもの名簿を、ヤツに作らせるというわけだ』

そのリストを基に順々に金を奪うというのが、ハリケーン作戦の全貌である。ダン会長、いや源海龍は奪った金の力で、日本を手中に収めるつもりなのである。朱玉は、死んだ陳に代わる次の手下、「片目のタイガー」を呼んだ。左目に眼帯をした男に、ダン会長は言った。

『ハリケーン作戦を妨害するヤツは、皆殺しだ。雷甲太郎も、な!』

ライコウは大沢山の自宅に着くと、玄関で呼び鈴を鳴らした。玄関トビラの向こうから出て来たのは、京子だった。京子はライコウの顔を見ると、中へ引っ込んでしまおうとした。あのようなことがあった後なので、無理も無い。

『京子さん!聞いてくれ。君のお父さんは生きているんだ!』

現場に落ちていたライターから、殺されたのは西沢局長であって大沢山では無いことを、ライコウは推理して聞かせた。そして、大沢山の居所を探さないと、次は本当に殺されるかもしれないと話した。ところが、互いの生活には干渉しないので父の居場所は知らないと、京子は言うのだった。ライコウは京子の言葉を信じ、自分の名刺を置いて、大沢山邸をあとにした。

カボ子はライコウの消息を探るために、週刊ジャパンの編集部に来ていた。だが、早川編集長に聞いても、ライコウの消息は分からずじまいなのだ。辞表を提出して以来、一度も社に姿を見せないライコウのことを、編集長も内心では心配していたのである。

だが、突然カレーの匂いに気付いて、編集長がその匂いを追っていくと、そこでライコウは好物のカレーを食べていた!

『あっ、ライコウ!』
『エヘヘ、どうもしばらくでした』

編集長と顔が会ったライコウは、いつものようにあいさつすると、「これ、社の勘定に付けておきました」と悪びれずに言った。早川編集長のカミナリが落ちたことは、言うまでもない(笑)

そんな所に、五郎が血相を変えて飛び込んできた。次に狙われるのは竜神代議士だという情報を、五郎は仕入れてきた。五郎が言う。

『竜神は西沢局長の親分だ。当然、大沢山ともつながりがあるよ!』
『源海龍一味は、大沢山につながりのある人物を次々と消していくから・・・』

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ライコウが五郎の推理は間違っていないと言うと、それを聞いた早川編集長は、突然竜神代議士の秘書に電話を入れて、代議士の居場所を訊き出してくれたのだ。

『うんうん、ホテルで会食の後、3時から熱海へ回る予定・・・』

早川編集長は、社の編集方針である「正義」を貫くライコウの行動に力を貸してくれる強い味方であった。ライコウ達三人は編集長に感謝すると、熱海へ向かう竜神代議士の後を追うことにした。竜神が会食をしているというホテルの前に着いたライコウ達三人は、そこから少し離れた場所に朱玉の車が停車しているのを発見した。竜神が出てくるところを襲うつもりなのだろうか。そこで三人は、一計を案じる。

詳しい話をしている時間は無い。ホテルの一室で出発の準備をする竜神代議士を縛り上げると、ライコウは竜神になりすまして車に乗った。それがニセ竜神代議士とも知らずに、朱玉は3時ちょうどに車がホテルを出発したことを、片目のタイガーに連絡した。タイガーはきっと、人目の付かない場所で竜神の車を襲撃するつもりなのだろう。

竜神の車が山の中の悪路を走って行くと、タイガーは停車させる目的で、車に当たらない程度に小型バズーカ砲を撃ち込んだ。そして、停車した竜神の車に、タイガーはバイクで近づいて行く。

中の様子を確認しようとタイガーが後部座席のドアを開けた時、車の反対側に隠れていたライコウが、屋根の上からタイガーに飛びかかった。

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『クソ!貴様、雷甲太郎だな!下手な小細工、しやがって!』
『何者だ!』
『片目のタイガー。東南アジアの暗殺専門家だ!竜神の次にお前を片付けるはずだったが、今死んでもらう!』

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(カボ子を後ろに乗せた五郎のバイクがこちらへ走って来る)

ライコウは、銃口を突きつけられてしまった。タイガーの右手には、小型マシンガンがあった。だが、危機一髪のライコウを、あとから追ってきた五郎とカボ子のバイクが救った。カボ子得意のトランプカード投げがタイガーの右手に当り、銃口が上を向いた。このチャンスを逃さず、ライコウは反撃に出た。

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殴り合いの末にマシンガンを失ったタイガーは、乗って来たバイクで逃走を図るのだった。ライコウは、五郎たちが乗って来たバイクにまたがると、タイガーを追跡した。バイクの腕には自信があるライコウだが、タイガーの腕も確かだ。ライコウは追跡の途中で、タイガーを見失ってしまった。
(つづく)


★★★★★★★★★★★★

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ダイヤモンド◇アイ(6) [ダイヤモンドアイ・ドラマ1]

今回は、第3話《ハリケーン作戦準備完了 / 後編》を取りあげます。

【前回までの話は・・・建物の中へ逃げ込んだ大沢山を追ったライコウは、室内で大沢山の死体を発見する。あとを追って来た京子もその死体を目撃し、ライコウが父を殺害したものと思いこんでしまう。殺されたのは開発局長の西沢であり、大沢山はどこかにまだ生きていると判断したライコウは、大沢山に関係する人物が次々に殺害されていくことに気がつく。次に狙われるのは竜神代議士だと睨んだライコウは、竜神になりすまして車で移動中に暗殺者・片目のタイガーに襲撃される。ライコウの反撃に遭ったタイガーは逃走し、ライコウは追跡するも見失ってしまう・・・】

◆竜神代議士の事務所へ出かけたライコウは、代議士の身を守るためにホテルで縛り上げたことや、実際に車が襲われたことを竜神に話した。すると竜神は礼を言わずに、「取っておきたまえ」と言って、ライコウの目の前で机の上に札束を投げ出した。

『お礼をもらうために、やっているわけではありません。それより、明日の遊園地へ子供たちを招待するのを止めて下さい』

竜神代議士は月に一度、恵まれない子供たちを集めて慈善パーティーを開いていた。明日のそのパーティーを中止するよう、ライコウは求めた。暗殺者はその機会に再び竜神を狙って来るだろうし、無関係の子供たちを巻き込みたくは無かったからだ。だが、子供たちが楽しみに待っているパーティーを中止することはできないと、竜神はその申し出を拒否するのだった。

『第一、君の言うようなことに、まったく心当たりは無いんだ。狙われる理由も無い!』

狙われる理由を説明したライコウに、きっぱりと否定する竜神。つまり、大沢山との関係を否定したのだ。だがその実、熱海に出発する直前に、竜神はホテルのラウンジで大沢山と密かに会っていた。そして、大沢山に関係ある人物が次々と殺害されている事実を聞かされ、警戒を怠らないようにと進言されていた。

狙われる理由を知っていながら、竜神はライコウにウソをついた。そして、「また、遊びに来たまえ」と言って、竜神はライコウを追い返すように話を打ち切った。ライコウは仕方なく、一礼して部屋から立ち去っていく。ライコウが立ち去る直前、事務所で電話が鳴り、秘書は竜神に受話器を差し出した。

『竜神ですが・・・ダン会長!』
『ミスター竜神、あなたが命を狙われているというウワサが入りましてね』
『どうして、それを?・・・』
『私には、全アジアの情報が入ります。どうです、命を助けてもらいたいなら、話をつけてあげましょうか。金額は、十億円』
『バカな!そんな大金!』
『残念ですな。あなたの命なのに・・・』

そんな大金を払えるわけが無いと、竜神はあきれ返っていた。命を粗末にするバカなヤツだと言うニュアンスを漂わせて、ダン会長は電話を切った。しかし、受話器の向こうでは、前世魔人キングコブラが笑っていたのである。

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『せっかく拾った命を、十億で助けてやろうというに・・・フフフフ』

大沢山とライコウから聞いたばかりの自分への殺害予告を、なぜダン会長は知っているのか。竜神は顔の表情が引きつり、受話器を置く手が震えていた。

翌日。遊園地を借り切り、たくさんの子供たちを招待しての慈善パーティーは開催された。「竜神代議士慈善パーティー」と書かれた幕の前で、用意されたイスに座った竜神代議士と秘書ら数人が、笑顔で子供たちに接していた。マシンガンの照準器越しに、その様子を見ている目があった。殺し屋・片目のタイガーである。狙われていることを知らない竜神たちのすぐ手前には、多くの子供たちが遊んでいる。もしタイガーがマシンガンを撃てば、間違いなく多くの子供たちに犠牲者が出るだろう。

タイガーが引き金に指をかけた時、タイガーの後ろから五郎とカボ子が石を投げつけた。焦ったタイガーは振り返りざま、石が飛んで来た方向めがけてマシンガンをぶっ放した。大音響と共に五郎とカボ子のいた辺りに銃弾が撃ち込まれ、地面の砂が一列に舞い上がった。だが、絶叫した二人に銃弾は当らず、事なきを得る。

虚を衝かれたタイガーめがけて、今度はライコウが飛び込んで行き、右手のマシンガンを足で蹴り上げた。すぐに赤覆面十数人が現れて、ライコウと乱闘になった。ライコウ怒りの飛び蹴りやパンチが、赤覆面の男達に次々と炸裂していった。マシンガンがタイガーの手を離れている間に、五郎は子供たちを追い立てて、少しでも遠くへ逃がそうとした。

先にライコウがマシンガンを拾ったが、タイガーのムチがしなり、一瞬にしてマシンガンを奪い取られてしまう。威嚇射撃して、タイガーは叫んだ。

『みんな動くな!ガキどもを、ぶっ殺すぞ!』

ライコウは銃声で固まり、赤覆面達に身柄を押さえられてしまった。竜神はそれを見て、権威を振りかざした態度でタイガーの前に出て行った。

『ワシは、憲政党の竜神だ!』

すると、竜神の足元に威嚇射撃したタイガーは、自分から出てきたターゲットに銃口を向けた。

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『ウルセイ!お前の命さえもらえば、事は済むんだ!』
『な、何をするんだ。助けてくれ!』

竜神は大声で命乞いをしながら、たまたま横にいた子供を両手で抱きながら盾にして、タイガーに言った。

『この子供に少しでも傷をつけたら、ワシはどんなことをしてでも、お前を死刑にしてやるぞ!』

赤覆面達に体を抑え込まれて身動きできないライコウは、その光景を見て怒りを爆発させた。

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『何をする、竜神!この偽善者め!恵まれない子供たちの力になるとか言いながら、その子を盾にするとは!貴様なんか、人間の皮を被ったケダモノだ!』
『ウルサイ!ワシは、日本国民の大多数に選ばれた代議士だ。こんな子供の命に、代えられるか!』
『貴様みたいな人でなしは、死んじまえ!』
『もういいだろう。俺が恨みっこ無しに、皆殺しにしてやるぜ!』

ライコウの言葉にいきり立ったタイガーは、それまで竜神に向けていた銃口を、振り返ってライコウに向けると発砲した。それに驚いた赤覆面達はライコウを放してしまい、竜神はその隙に子供を解放して、逃走した。

その隙を突いて、カボ子が投げたトランプカードがタイガーの右手を直撃し、一瞬ひるんだタイガーにライコウの足蹴りが炸裂、逃げるための時間ができた。ライコウは倒れている子供を拾って、懸命に走った。

だが、ライコウと子供が近くの大木の陰に隠れる直前に、タイガーのマシンガンが再び火を吹いた。その凄まじい音に、タイガーに背を向けたままライコウは氷のように固まってしまう。今度撃たれたら、自分も子供も助からないかもしれない。緊張の瞬間、絶体絶命のライコウは叫んだ。

『アイよーっ!』

空間からいきなり現れた何者かが、タイガーの顔面にキックを浴びせた。そして、子供を抱いたライコウを守る様にして、ダイヤモンド・アイが立っていた。それがダイヤモンド・アイだと知り、タイガーは驚く。アイは、怒りの矛先をタイガーと赤覆面達に向けた。

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(外道照身霊波光線!)
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(ヒトデツボと馬頭人・牛頭人)

『何の罪も無い子供たちまで殺そうとする亡者め、許さん!外道照身霊波光線!汝の正体、みたり!前世魔人ヒトデツボ!』
『うぁー、バレタかぁ!』
『お前も、お前も、お前も、だ!』
『バレタかぁ!』
『バレタかぁ!』

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(ヘソから毒液を噴射するヒトデツボ)
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(ライコウの代わりに牛頭人が毒液を浴びた)

光線を浴びた片目のタイガーは前世魔人ヒトデツボに変身、赤覆面達は馬頭人や牛頭人に姿を変えた。ライコウはカボ子に子供を預けると、戦うために再びアイの元へ走る。だが、ライコウの前にヒトデツボが立ちはだかり、大きく膨らんだ腹のヘソからライコウを狙って毒液を噴き出した。身のこなしの素早いライコウは、飛んで来る毒液を身をひるがえして避けた。すると、毒液に当った木のベンチは一瞬で溶け、牛頭人や馬頭人は蒸発して消えてしまった。

アイはヒトデツボと対峙すると、飛んで来る毒液をマントで防いだ。そして、ステッキの先端でヒトデツボの腹を突き刺すと、自らの毒液を浴びてヒトデツボは弱り、必殺攻撃ロイヤルパンチがとどめを刺した。

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『子供たちをよく守ってくれた。甲太郎、これからも正義の為に献身するのだぞ。また会おう!』

雲間に消えていくダイヤモンド・アイを見送るライコウの元へ、五郎とカボ子が走って駆けつけてきた。今見た超人について、二人はライコウに問いかけた。

『せんぱーい!あれは?!』
『正義の為に献身する、ダイヤモンド・アイだ!』
『ダイヤモンド・アイ。正義の神ね!』
『あぁ!』

子供たちが全員無事であることをカボ子から聞いたライコウは安堵したが、竜神の居場所は不明だ。三人は、急いで園内を探し始めた。その頃、園内を逃げる竜神は、突然動きを停めて倒れてしまう。朱玉が、無音の拳銃でとどめを刺したのだ。

ライコウたちが竜神と秘書を発見した時、竜神はすでに事切れていた。ライコウは思った。(この男は殺されても自業自得だが、何の罪も無い子供たちまで殺そうとするあんな奴らを、断じて許さん。必ず源海龍一味を見つけて、叩きつぶしてやる!)
(終わり)


★★★★★★★★★★★★
献身とは、自己の利益を顧みずに力を尽くすこと。一身を捧げて尽くすこと。

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エリア52・1 [UFOと宇宙人25]

2013年8月15日、アメリカ合衆国のバージニア州ラングレー。エリア51として知られる軍の極秘研究施設については、何十年もの間、秘密事項とされてきたが、遂にその存在を認めるCIA文書が公開された。

元イギリス国防大臣のニック・ポープ氏が語る。
『歴史的な発表でした。長年UFOや陰謀説を信じる人々がウワサして来たとおり、エリア51が実在することが明らかになったのです』

作家のマイケル・バラ氏が語る。
『アメリカ政府は、情報公開法の開示請求によって、その存在を認めざるを得なくなりました。公開までに十年近くかかり、やっとエリア51があるという公然の事実が明らかになったのです』

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ネバダ州南部の砂漠に位置するこの極秘基地は、1995年以降、U-2偵察機やF-117 ステルス戦闘機の開発など、最も機密性の高いプロジェクトの中心施設としてみなされてきた。だが、エリア51には、さらに大きな秘密が隠されていると考える者も多い。そこに地球外生命体との接触に関わる究極の証拠があると言うのだ。

前出のポープ氏が語る。
『エリア51の存在が認められたことは重要な出来事でしたが、多くの人々が期待した答えは出ず、墜落したUFOがそこに保管されているというウワサが本当かどうかは、いまだに謎のままです。政府は沈黙を守っています』

前出のバラ氏が語る。
『政府は、最低限の情報しか公開しませんでした。十分な情報を出さなかったということは、エリア51で実際に何が行なわれているのか、知られたくないように思えるのです』

作家のリチャード・ドーラン氏が語る。
『これまで幾度となく、エリア51の関係者がマスコミなどに事実を暴露してきました。彼らは、エリア51に地球外のマシンがあるとハッキリ語っています。一説によると、地球外文明の非常に高度な推進装置をリバースエンジニアリングするために、専門家や技術者、物理学者などが集められたと言います。その研究を行う施設が、エリア51だったのです』

前出のバラ氏が語る。
『エリア51には地球外の技術を使った宇宙船があり、そこからテスト飛行に飛び立っているというウワサもあります』

エリア51の科学者達は、地球外の宇宙船を分析し、その技術を再現することに成功したのだろうか。

前出のドーラン氏が語る。
『30年ほど前から、その基地の周りで観察している人達がいます。彼らは、光る物体が直角に方向転換したりジグザグに飛んだりしているのを、観ているのです。それは通常の航空機とはまったく違い、どんな推進技術が使われているのか解からないと言います』

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(エリア51の航空写真)
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(地下施設・イメージ)

だが、もしアメリカ政府がエリア51で超極秘の軍事研究を行い、そこに宇宙人との接触に関わる証拠を隠しているとしたら、現在はどのようにして秘密を守っているのだろうか。その基地の存在や研究内容が知られてしまった今、戦略的な軍事施設として、使用できなくなったのではないだろうか。

その答えを探るために、古代宇宙飛行士説を提唱するジョルジョ氏が、ネバダ州ヘンダーソンへ向かった。ジョルジョ氏が訪ねたTD・バーンズ氏は、40年以上電気技師としてエリア51で軍の機密プロジェクトに携わった人物だ。
以下は、ジョルジョ氏(G)とバーンズ氏(B)の会話。

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B;『これは、2009年の写真です。この時初めて、妻が私の仕事場を知ったのです』
G;『2009年ですか。いつから働き始めたのですか』
B;『1960年です』
G;『ということは、50年近く秘密にしていたわけですね。何を研究していたのですか』
B;『主に、ソ連製のレーダー機器です』

G;『そうですか。これは仮定の話ですが、UFOの墜落機を手に入れたとしたら、その技術
  を分析して再現できるでしょうか』
B;『出来ると思います。1980年代から既に、“神の杖”を開発していましたからね。これ
  は、地球の軌道上を周回する軍事衛星から大気圏を突破できるスピードで金属棒を発射
  して、地上の軍事施設などを攻撃する兵器です』

G;『ワーオ!それは、秘密裡に進められていた宇宙計画ですよね。現在も同じような宇宙
  計画が、存在していると思いますか』
B;『今はもっと多いでしょうね。更に高度な技術を使って、当時私達が開発していたもの
  を応用することが可能だと思います』
G;『そこで働いている頃、奇妙な飛行物体が飛んでいるのを見たことはありましたか』
B;『もちろんあります。それは見たことの無い飛行物体で、バスタブのような形でした。
  空飛ぶ円盤に似ていましたよ』

G;『ハァ~。光の速さを超えられるワープエンジンや反物質推進技術を開発しようとして
  いる状況については、どんな意見をお持ちでしょうか。実現可能な技術だと思います
  か』
B;『実際に、研究が進んでいます。新しい物質を使ったエンジンや反重力エンジン、その
  他いろいろな技術が大きく進歩していると思いますよ』
G;『それは、素晴らしい!』

TD・バーンズ氏が考えるように、エリア51で反重力技術や空飛ぶ円盤の再現に成功したとしたら、軍は今、何に取り組んでいるのだろうか。そして、今も極秘の開発を行う研究所として機能し続けているのなら、なぜ政府は何十年も隠してきたエリア51の存在を認めたのだろうか。

前出のポープ氏に、再び聞く。
『一つ考えられるのは、エリア51で行われていた研究が、別の場所へ移ったという可能性です。つまり、CIAや政府がその基地の存在を明らかに出来たのは、本当に秘密にしたいことがそこに無くなったからでしょう。ですから大事なのは、エリア51で今何が行なわれているかではなく、エリア52、53、54についてだと思います』

エリア52、53、54。より厳重に警備された極秘施設が存在し、そこで地球外の技術を再現する研究が続けられているのだろうか。

航空宇宙エンジニアでSF作家のトラビス・テイラー氏が語る。
『一か所の大きな施設で研究を行なえば、一般市民から隠すのが困難になるので、賢い方法とは言えません。ですから、エリア51のような場所で地球外の宇宙船を分析したり再現したりすることは、少し時代遅れのやり方だと思います。私なら、各地に分散させて開発を行うでしょう』

政府当局がエリア51の存在を明らかにしたのは、カムフラージュとして使おうと考えたからなのだろうか。さらに大きなプロジェクトを進めている数多くの施設から、人々の注意をそらすためなのかもしれない。

前出のバラ氏が語る。
『政府がエリア51の存在を認めたのは、偽装工作だと思います。そこは巨大な地下施設です。様々な研究の中から、本当に知られたくないモノだけを別の場所に移すのは、容易いでしょう』

エリア51で何が行なわれているのかということに市民の関心が向いているうちに、政府は地球外の技術に関する研究を、アメリカ各地にある戦略的な施設に分散させたのだろうか。その答えを探るために、ネバダの砂漠で現在進行中だという、大規模なトンネル工事について調査してみよう。
(つづく)


◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
人々に知られたくない情報を新しい施設へ移した後に、政府はウワサの基地の存在をようやく認めたということらしい。。。

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エリア52・2 [UFOと宇宙人25]

2018年3月17日、アメリカ・ネバダ州のレイチェル。エリア51の敷地のすぐ外で、ジョルジョ氏はエリア51の研究者ウォルフ・マッカロン氏と、採掘の専門家クリスチャン・グロナウ氏に会った。エリア51の地下にトンネル網があるというウワサについて、調査する。

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マッカロン氏とグロナウ氏は、ネバダ州でも特に古いテンピュート鉱山がエリア51を地下に拡張させるために使われたと考えている。三人は、廃鉱になったテンピュート鉱山の入口から中へ入って行くと、適当な場所を見つけて話を始めた。
以下は、三人の会話。ジョルジョ氏(G)、マッカロン氏(M)、グロナウ氏(C)

C;『私はここから160キロ北の所で、1992年から採掘業をしています。ゴールドフィー
  ルドにも鉱山を持っていて、今も精力的に掘り続けているんです』
G;『エリア51について、何か知っていますか』
C;『衛星写真で見える建物が実際に使われていたのは、1950年代から1970年代までで、
  今は地下施設です。すべてが、地下で行われています』

G;『採掘業の経験に基づいて、地下施設があるという考えに行きついたんですか』
C;『地下施設が造られた時に掘り出した土が無いと言われますが、それは近くの鉱山に送
  られるんです。かなり高く積み上がった土も、ヒープリーチングをすればきれいにな
  って消えます』

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(鉱石を積み上げる)
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(液剤を散布すると土石は溶けて、あとには金属が残る)

G;『ヒープリーチングについて、教えてください』
C;『地下から掘り出した鉱石を数十メートルの高さに積み上げてから、50センチほどの
  間隔でホースを渡して、水銀やシアン化合物を散布する金属の抽出法です。そうする
  と、1メートル程の大きな岩も、跡形も無く溶けてしまいます』
G;『ホントに!?』

政府は、地下施設を造るために掘り出した大量の土を隠すために、テンピュート鉱山でヒープリーチングを行なっているのだろうか。そうだとしたら、地元の鉱山労働者に疑われることなく、大規模な工事を行うことは可能なのか。

C;『この地域では、金と銀と鉛が採掘されています。採掘業者がただで鉱石を引き取れれ
  ばお金になるので、口止め料になります。そういう取引を、何度も見ました』
G;『何の口止め料ですか?』

C;『基地についてです。エリア51のトンネル網の・・・』
G;『なるほど。政府が地下施設を造る理由は、明らかですよね。何らかの実験をする場
  合、地下で行えば邪魔が入らない。あるいは、邪魔が入りにくくなる』
C;『そのとおりです』

アメリカ軍はエリア51での業務を、外にではなく地下に拡張し、かつてよりも機密度が高い研究を続けているのか。

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(エリア51の地下施設・イメージ)

作家のリチャード・ドーラン氏は語る。
『様々な調査に基づいて考えると、そこには大規模な施設がある可能性が高いでしょう。トンネルが張り巡らされた広大な地下施設だと思います。もともとは、冷戦時代に核攻撃に備えて造られた施設だと考えられます。ソ連の攻撃を受けないよう地下に造った基地を、そのまま利用したのです』

エリア51の地下で密かに行われている研究は、巨大な氷山の一角に過ぎないと考える者もいる。アメリカ政府の数ある極秘施設は地下の高速鉄道でつながっており、エリア51はそのネットワークの一部なのか。

作家で古代宇宙飛行士説提唱者のデビッド・チルドレス氏が語る。
『コロラドスプリングス(コロラド州中南部の都市)のシャイアン・マウンテンには、地下鉄のような乗り物が走っているという話があります。山をくり抜いて造られたその基地(シャイアン・マウンテン空軍基地)には、北アメリカ航空宇宙防衛司令部があります。

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(軍事基地を結ぶ地下鉄道網のイメージ)

その地下鉄は、シャイアン・マウンテンから宇宙人の地下基地があるとウワサされるニューメキシコ州ダルシーまでつながっていて、さらにニューメキシコ州のロスアラモスやアルバカーキ、ロズウェルを通り、ネバダ州のエリア51に通じると言います。そのような軍事基地はすべて、地下にある秘密の鉄道網でつながっていると考えられているのです』

また、作家のビル・バーンズ氏は次のようなことを言っている。
『エリア51には注目が集まっても、ダルシーは見落とされています。ダルシーは、アメリカ先住民のアパッチ族が管理している自治区なので、そのエリアには簡単に入れません』

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(ダルシーはエリア52か?)

前出のチルドレス氏はこうも言っている。
『ダルシーの町の北部には、「アーチュレッタの頂き」と呼ばれる山頂があります。ダルシーに暮らす人々は、この山からUFOが出たり入ったりするのを目撃したことがあると言っています。アメリカ政府は、そこに軍事基地も地下鉄網も無いと言っていますが、その地域の住民たちは、何かあるに違いないと思っているのです。エリア51についても同じで、政府はその存在を否定していましたが、研究者達は何十年も前から、そこに何かがあると確信していました。ということは、いつかダルシーの基地の存在も認められると思います』

極秘の研究拠点を結ぶ広いネットワークがあり、そこで地球外の技術を使った実験が行われているのだろうか。古代宇宙飛行士説の提唱者たちは、もちろんそのとおりだと言う。そして、更なる証拠はアメリカ南西部ではなく、アメリカ東部の基地にあると指摘する。その基地では、何十年もの間、地球外生命体との共同研究が行われている可能性があるという。そこは、人類が初めて空を飛ぶことに成功した場所にごく近い、軍事基地である。
(つづく)


◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
地下鉄道網を築いて軍事基地同士を地下でつなぐという話は、おそらく本当ではないかと思う。昼夜の区別なく、しかも人目に付かずに輸送できるメリットがあるからだ。一部を除いた日本の地下鉄のトンネルは、戦車が通れるように頑丈に設計されていると聞いたことがある。これから造られる建造物には、何らかの裏の理由が存在しているかもしれない。
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