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コンドールマン(3) [コンドールマン・ドラマ1]

今回は第2話《吸血モンスターの挑戦 / 前編》を取りあげます。

企画;愛企画センター
原作;川内康範
脚本;伊東恒久
音楽;鈴木邦彦
擬斗;金田 治(JAC)
特撮;㈱特撮研究所
監督;松島 稔

【前回までの話は・・・善良な人々が気づかないうちに、モンスター一族の悪だくみは進む。砂糖買い占めの張本人・金満商事の倉庫を探し出した源太郎と石松は、証拠を手に入れようとしてサドラーに捕えられてしまう。二人がサドラーに処刑されようとしていた時、正義のシンボル・コンドールマンが出現し、その活躍によってサドラーは倒された。だが、すぐさま次の刺客・ディブ百貫ことバーべQが、コンドールマンに襲いかかって来た・・・】

◆巨大なフォーク状のヤリを武器に持つバーべQは、その先端から高熱の炎・バーベキューファイアを放射して、コンドールマンに襲いかかった。

『コンドールマン、死ね!燃えろ!燃えろ!』

だが、この高熱から身を守るために、コンドールマンはフェザーカーテンを周囲に張り巡らして姿を消した。バーべQには、コンドールマンが一瞬にして燃えて灰になったように見えた。

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『やったぜ、一丁上がり!』
『さすがはバーべQだ!我らモンスター一族に楯突くヤツは、皆こうなるんだ!』

サタンガメツクもこのカラクリを見抜けず、金満社長に姿を変えると、ディブ百貫と共に大笑いしながらこの場を去っていくのだった。倉庫の屋根からその様子を見下ろしながら、コンドールマンは思った。

『危ないところだった。思った以上にモンスター一族は日本に侵入している。一刻も早く奴らのアジトを見つけて、叩きつぶさなければ!』

自宅に戻った源太郎と石松は、孫のまことにガーゼ付き絆創膏を傷口に貼ってもらいながら、金満商事を潰すための作戦を考えていた。息子・一心の志を継ぐと誓った源太郎には、このままでは引き下がれない意地があった。

『このまま指をくわえて引っ込んでいたら、男がすたらぁ!不当買占めの証拠品を押さえて、金満に一泡吹かせてやるんだ!』

早速源太郎と石松は、再び配達車で港湾にある金満商事の倉庫へ向かった。そして、あの時見た倉庫内に高く積まれた砂糖や菓子類の段ボール箱を、証拠として押さえるつもりでいた。しかし倉庫へ入ってみると、中はもぬけの殻。真っ暗で良く見えないが、カチカチと音がする箱が一つ置いてあるだけだ。

『ひょっとしたら・・・爆弾だ!』

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(疾走するマッハコンドル号)

逃げようとする二人の前方で入口のトビラがガタンと閉まり、二人は真っ暗な倉庫内に閉じ込められてしまう。その頃、一台のスポーツタイプの車が、金満商事倉庫を目指してまっしぐらに進んでいた。コンドールマン専用車・マッハコンドル号だ。

マッハコンドル号が倉庫に到着すると、コンドールマンがクサリを壊してふたりを解放し、マッハコンドル号に二人を乗せてすぐに倉庫から離れた。安全が保てる場所まで走ったコンドールマンがマッハコンドル号を停めると、背後に大爆発する倉庫が見えた。金満商事のあくどい手口に、源太郎と石松は怒りがこみあげてくるのだった。

『モンスター一族は、どんな卑劣な手段でも取る奴らです。完全に叩きつぶすまでは、安心できません』
『こうなったら後へは引けぬ。力を貸してくれますか、コンドールマン?』
『共に力を合わせて、モンスター一族の悪を叩きつぶしましょう!』

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コンドールマンは、源太郎や石松のような善良な庶民を危険な目に遭わせたサタンガメツクに怒りを覚え、(必ずお前達のアジトを突き止めて、このお返しをしてやる!)と心の中で叫んだ。

夕方、母と一緒に買い物に来たまことは、精肉店で驚きの光景に出くわした。なんと、肉屋の陳列棚には、お肉が一切無いのだ。ブタ、ウシ、トリの肉、そしてソーセージやハムに至るまですべてが品切れであった。店に集まって来た買い物客たちは、何も買えずに帰っていくしかなかった。

ある日のこと。まことの母・陽子は、銀座のデパートへ買い物に出かけた。デパートから出て来た陽子は、銀座の街中を行き交う大勢の人々の中に弟・一心の姿を一瞬見た。

『一心!・・・待って!』

陽子はすぐに後を追いかけるが、雑踏の中にその姿を見失ってしまうのだった。家へ帰ってそのことを両親に話すと、他人のそら似じゃないかと母たみ子は言う。だが、自分の弟の顔を見間違うわけが無いと、陽子には自信があった。一本気の性格の源太郎は、一心の遺体は陽子の夫・堅介と自分が確かめて骨も拾ったことを挙げ、陽子の話を否定するのだった。だが、母・たみ子には、息子一心はきっとどこかで生きていると思いたくなるような話であった。

ハンバーグを食べたいまことは、石松と一緒にレストランに来ていた。まことはハンバーグを注文するが、ウェイターは生憎品切れであることを伝える。そこで、石松が奮発してステーキを二人分注文すると、それも品切れだと言う。

『申し訳ございません。肉と魚のメニューは、今日からございませんので・・・』
『すると、なにか?あれは、大根だとでもいうのか?』

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石松とまことの席から見えるテーブルで、男がステーキをうまそうにモリモリ食べている。石松が嫌味のようにウェイターにそのことを言うと、ウェイターはこう説明するのだった。

『あちら様は、上等の肉をご自分でご持参になるので、私共がそれを料理するだけでして・・・』

偶然にも、モンスター一族の姿を探し求めて、三矢一心の姿を借りたコンドールマンがこのレストランの前の歩道を通りかかった。突然モンスターの気配を感じ取ったコンドールマンは、レストランの入口に立つと、両目から透視光線を発しながら店内を見渡した。

『コンドールアイ!・・・いたな!モンスター』

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コンドールマンには、テーブルに座って一人で肉料理をモリモリ食べている男が、怪人バーべQに見えていた。一方、その男(ディブ百貫)も視線を感じて振り返り、入口に立っている青年がコンドールマンに見えていた。

『おのれ、コンドールマン!』

男(ディブ百貫)はその青年に向かって右手に持った肉切り用のナイフを投げつけると、二人は戦いになった。店内が騒がしくなり、まことと石松が二人のケンカに気付いた時、二人はその青年の姿を見て驚く。

『あ、アニキ!』
『お兄ちゃん!』

それは紛れも無く、死んだはずの三矢一心であった。男(ディブ百貫)は店の外へ逃げ出し、青年はその後を追おうとしていた。その時、石松は走ろうとする青年の左腕をつかんで離さなかった。青年は石松を懸命に振りほどこうとしたが離れず、青年はとうとう男(ディブ百貫)に逃げられてしまった。

『アニキ!やっぱり生きてたんだね。帰ってきたんだね、よかったヨカッタ!』
『お兄ちゃん!!ウフフフ』

まことも石松も、一心に会えたことを心の底から笑顔で喜んだ。怪訝な顔をする青年に、石松は自分のことを説明した。家出をした自分を助けて三矢食料品店に雇い入れてくれたのが一心だと、青年に話して聞かせた。だが、青年は真顔でこう答えるのだった。

『俺は君を知らん。人違いだ!』
『人違い?冗談キツイんだから、アニキは!』
『何だか知らんが、邪魔しないでくれ!』

青年は、本当に石松やまことのことを知らないらしいのだ。しばらくじっと青年を見ていたまことは、やはりこの青年が一心では無いと分かった。私欲が無く清らかな小学生のまことには、それが分るのだ。

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『違う、一心お兄ちゃんじゃない!・・・ごめんなさい、うちの死んだお兄ちゃんにそっくりなの』
『ふーん。君は?』
『三矢まこと』
『みつや・・・』

(ナレーション;偶然出会った石松とまことの無邪気さに、猟犬のようにモンスター一族を追い続けてきたコンドールマンの心が、ふと和んだ)
(つづく)


★★★★★★★★★★★★
【コンドールマンの武器】
フェザーカーテン・・・コンドールマンが身を守るために自分の周囲に張り巡らすバリアー。バーべQが放つ高温の炎から身を守った。
コンドールアイ・・・人間に化けたモンスターの正体を見透し、あばきだす透視光線。コンドールマン・三矢一心、どちらの姿の時でも使える。

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