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仮面ライダーストロンガー20 [ライダーストロンガー・ドラマ2]

《第38話 出現!ライダー1号2号!!(前編)》
原作;石ノ森章太郎
脚本;伊上 勝
企画;平山 亨 阿部征司
技斗;岡田 勝
監督;山田 稔

〖マシーン大元帥〗
〖ヨロイ騎士〗
〖磁石団長〗
〖ジェネラルシャドウ〗登場


【前回までの話は・・・デルザー軍団日本支部の指揮権をマシーン大元帥に奪われたシャドウは、策略をめぐらして大元帥の顏をつぶそうとする。だが、マシーン大元帥も黙ってはいない。シャドウの裏切りを責め、すぐにストロンガーを抹殺するよう命令した。ストロンガー打倒に自信をみせるシャドウだが、自身の占いで自らの死を予告するカードを引いてしまう・・・】

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◆ジェネラルシャドウが決戦の地と選んだ場所へ、カブトローで向かうストロンガー。シャドウとストロンガーは互いに警戒しながら対峙し、ジリジリとその間隔を詰めて行く。その様子を、高みの見物と洒落こむマシーン大元帥と二人の魔人たち。

そしてもう一つ、ジッと見つめる目があった。奇岩山の斜面に彫られた人面岩だ。その両目がカーッと見開き、赤い眼光がふたりの戦いの様子をジッと見ていることに、気づく者は誰もいない。

『シャドウ!V3とライダーマンは、どこだ!』
『ふたりとも、デルザー軍団の地下牢だ。だが、お前はそこへは行けぬ。このシャドウが、お前を殺す!』

ストロンガーが先手を打って必殺電キックをシャドウの身体へ浴びせるが、シャドウの身体は瞬時に数百枚のトランプに姿を変えて散らばってしまった。そのうちの5枚が人間大の大きさの巨大トランプに変化して、ストロンガーの周囲を取り囲んだ。

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その巨大トランプの陰から姿を現す5人のシャドウたち。シャドウ得意の分身術で、ストロンガーの目をくらませようとしている。ストロンガーがキックやチョップで5枚の巨大トランプに順次攻撃を加えるが、まったく手応えが無い。

『仮面ライダーストロンガーは、シャドウの敵では無い。死ね!』

ストロンガーを取り囲むように並んだ5枚の巨大トランプがストロンガーとの距離を徐々に狭めていき、ついに重なるようにして大爆発した。ストロンガーは、トランプと共に吹き飛ばされてしまったのか?

『ついにストロンガーも片付いたか!ムハハハハ』
『シャドウ、ここだ!』

崖の上から声をかけるストロンガー。あれだけの大爆発でも生きていたストロンガーにシャドウは驚き、腰のサーベルを引き抜くと、ストロンガーめがけて突進していく。

ストロンガーは、ここでチャージアップした。プロテクターに書かれたSの文字が高速回転して超電子人間となったストロンガーは、1分以内に決着をつけなければ、自分の命が無い。ストロンガーの超電イナズマキックが、シャドウの胸めがけて飛んでいく。一方、高角度から落ちてくるストロンガーに、シャドウはサーベルを突き刺した。

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互いの武器が相手の身体に影響を与えたことは、間違いない。キックされたが空中で反転して大地に着地したシャドウは、サーベルの手応えに勝利を確信した。

『勝った!・・・デルザー軍団バンザーイ!』

フラフラと一、二歩歩いたジェネラルシャドウは、大声でこう叫ぶと大爆発して木っ端みじんに吹き飛んだ。

一方のストロンガーも、シャドウのサーベルを腹部に受けて痛手を負っていた。変身を解いた城茂は、歩くどころか腹ばいに這って進むのがやっとだった。そこへ現れたのが、マシーン大元帥とふたりの魔人たちだ。負傷した城茂の姿を見て、あざ笑うマシーン大元帥。

『こいつを囮にして、Xライダーとアマゾンを捕まえるのだ!』(マシーン大元帥)
『それで仮面ライダーはすべて生け捕りだ!』(磁石団長)
『いや。仮面ライダーには1号と2号がいるそうだ』(ヨロイ騎士)
『そんなものは、伝説だ。まもなく日本は、デルザー軍団のモノになる!』(マシーン大元帥)

奇岩山のふもとへやってきた立花藤兵衛は、ライダー達を必死に探していた。ストロンガー、V3、それにライダーマンの姿を求めて、大声で名前を叫ぶ藤兵衛。だが、彼ら3人が、姿を現すことはなかった。すると、そこへ勝ち誇ったようなマシーン大元帥の声が響く。

『立花藤兵衛!三人の仮面ライダーは、我々が捕まえた。その証拠を、その目でみるがいい!』

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マシーン大元帥はカブトローを、磁石団長はハリケーンを、ヨロイ騎士はライダーマンのバイクをそれぞれ運転して、藤兵衛の前に現れた。三人のバイクが乗っ取られたということは、三人のライダー達がデルザー軍団の手に落ちたことを意味する。

『Xライダーとアマゾンライダーに伝えろ。三人の仲間の命を助けたければ、奇岩山の「魔人ケ滝」に来い。時間は明日10時。忘れるな!』

マシーン大元帥は立花藤兵衛にそう告げて、3台のバイクは走り去った。藤兵衛は、目の前の出来事が信じられずにいた。三人のライダーたちが捕まってしまい、しかもXライダーとアマゾンライダーとは連絡が取れない。こんな時に1号ライダーと2号ライダーがいてくれたら心強いんだが・・・。不安気な表情の藤兵衛は、心の中でそう思った。

翌日。約束の時間前に密かに魔人ケ滝が見える場所までやって来た立花藤兵衛は、ロープで縛られ気を失ったまま滝に打たれている城茂をその場所から発見した。しかも、すぐ隣にはマシーン大元帥が見張っている。

いま城茂を助けられるのは自分しかいないと思う藤兵衛は、命をかけて乗り込む覚悟を決めた。すると、藤兵衛の背後から左肩を叩く者がいる。振り返った藤兵衛は思わずビックリして声をあげようとするが、その相手に手をあてがわれ口をふさがれてしまう。

『たいへんです!Xライダーとアマゾンが現れて、ヨロイ騎士と磁石団長の作戦を妨害しています!』

破壊活動中のヨロイ騎士と磁石団長がライダーたちに攻撃されていることを、大元帥の部下が知らせにきた。ここにいる仲間(ストロンガー)を見殺しにするつもりなのかと、宙を見つめて不思議に思うマシーン大元帥。だが、その一瞬の隙を衝いて、すぐとなりで縛られていたはずの城茂の姿が消えた。

『誰だ、ロープを切ったのは!』
『俺だ、仮面ライダー1号!』

その声の主は、滝が流れ出る頂上の岩の上に立っていた。城茂の姿を探して下を見たマシーン大元帥は、城茂を抱き抱えているもう一人の仮面ライダーを見つけた。

『うん?お前は!』
『仮面ライダー2号!』

1号ライダーはアメリカから、2号ライダーはインドから、日本の危機に駆けつけてきたのだった。瞬く間に戦いとなり、1号ライダーのライダーキックを受けて降参するマシーン大元帥。1号・2号のふたりライダーに両脇を抱えられ、マシーン大元帥は捕らわれの身となってしまう。

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『さぁ、V3とライダーマンの居場所を白状するんだ!』(1号)

V3とライダーマンはアジトの牢に捕まっていることを白状したマシーン大元帥は、ふたりのライダーにガッチリと両側から抱えられながら、アジトへの道案内をさせられるのだった。(つづく)


★★★★★★★★★★★★
最強のマシーン大元帥が、1号のライダーキックを受けただけで降参とは?

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仮面ライダーストロンガー21 [ライダーストロンガー・ドラマ2]

《第38話 出現!ライダー1号2号!!(後編)》

【マシーン大元帥】
【ヨロイ騎士】
【磁石団長】  登場

【前回までの話は・・・宿敵ジェネラルシャドウを倒したストロンガーだが、自らも深手を負い、V3・ライダーマンと共にデルザー軍団に捕らわれの身となってしまう。魔人ケ滝で処刑直前のストロンガーを救出したのは、仮面ライダー1号・2号であった。マシーン大元帥を捕らえたライダー1号と2号は、V3とライダーマンを救出すべく、ふたりが捕まっているアジトへマシーン大元帥を道案内させるのだった・・・】

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◆マシーン大元帥の案内でアジトへやってきた1号・2号ライダーに、大元帥は指差すトビラの向こうにV3とライダーマンが捕らわれていると言った。ふたりは何かの仕掛けを警戒して、そのトビラをマシーン大元帥に開けさせることにした。

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マシーン大元帥はゆっくりとトビラの前へ進んでいくと、頑丈そうに作られたトビラのカギを開けるためダイヤルを回した。そしてトビラの取っ手をつかんで回した次の瞬間、床が抜けて大元帥は落下していった。落下したあと、床板はすぐ元通りになった。

『しまった!脱出口だったのか・・・』(2号)
『バカメ!裏の裏をかいたのだ!はるばるくたばりに日本へ帰って来るとは、ご苦労なことだな!アハハハ』

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マシーン大元帥のあざ笑う声が、聞こえて来た。すぐに部屋のあちこちから黄色い毒ガスが噴出して、ふたりのライダーはピンチに陥ってしまう。早く脱出しないと、この毒ガスにやられてしまう。ふたりは脱出しようと壁や天井を叩くが、内側からではビクともしない。

最初からここへおびき寄せるデルザー作戦に、1号・2号ライダーはまんまとはまってしまったのだった。毒ガスの影響が出て2号がガックリと片膝をついて倒れかけたその時、外側からドリルキックで壁に大きな穴を開けて現れたのはストロンガーだった。

3人はすぐに、この部屋を脱出した。脱出の際に1号ライダーは、アジトの壁に貼ってあった「破壊活動計画書」を見つけた。手に取って目をとおした1号は、デルザー軍団の本当の狙いがどこにあるのかをそれで知るのだった。

山道をカブトロー、1号サイクロン、2号サイクロンの順で走っていく仮面ライダーたち。山道の途中にある吊り橋を、三人ライダーはマシンを降りて徒歩でいく。急ぎ橋を渡って行く3人ライダーが吊り橋の中央付近にさしかかった時、吊り橋が大爆発を起こした。

周辺より高く四方が見渡せる岩場の上から三人の動きを双眼鏡で注目していたマシーン大元帥が、予め仕掛けておいた爆薬を爆発させたのであった。

『三人の死体は、見つかりません!』

部下からの報告を聞いたマシーン大元帥は、三人とも木っ端みじんに吹っ飛んでしまったものと思い、この現場を離れて磁石団長が指揮する東京湾の爆破計画地へ行こうとしていた。そこへ現れた3人ライダー。

三人のうち、2号ライダーがマシーン大元帥を相手に戦い、ストロンガーと1号ライダーは戦闘員達を片付けるとすぐに東京湾の爆破計画地へと向かうのだった。その頃、磁石団長は、東京湾内のとある島を爆破する計画を実行に移そうとしていた。

『この島を吹き飛ばせば、港に津波が起きて逆流し東京は水没する。すぐ準備にかかれ!』

部下たちに爆薬を仕掛けるよう促す磁石団長。この計画を邪魔されないように警戒するのが、ヨロイ騎士の役目であった。各々マシンに乗って東京湾へ向かうストロンガーと1号ライダーの前に、トラックでバリケードを作ってヨロイ騎士と部下たちが邪魔をした。

『ここから先へは行かせぬ!』(ヨロイ騎士)
『貴様たちの相手は、俺だ!』(1号ライダー)

ストロンガーに先へ行くよう促すと、1号ライダーはヨロイ騎士に立ち向かって行った。一方、島の防波堤に爆薬を仕掛け終わった部下たちと磁石団長は、自分達がまきこまれないよう安全地帯まで下がって爆破準備に備えていた。

『さぁ、おもしろいモノをみせてやるぞ!』

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磁石団長が爆破ボタンを押すと、島は爆破しなかった。カチカチカチと何度爆破ボタンを押しても、何も起こらなかった。

『なんだ、これは!もう一度、爆薬を仕掛け直して来い!』

磁石団長が部下の戦闘員達に怒りをぶつけると、部下たちは慌てて爆破現場へ向かった。だが、磁石団長は思う。

『どうも、アイツらは頼りにならん。オレが直々にしかけるとするか!』

部下たちの後を追って爆薬を仕掛けた現場へ磁石団長が着いてみると、なぜか部下たちは全員倒れていた。何者かに襲われたのか、それとも・・・

『ドイツもコイツも、だらしねえ!』

文句を言いながら、倒れている部下たちを足蹴にする磁石団長。すると、最後に足蹴にされた部下がスルスルと立ち上がり、磁石団長に殴りかかってきたのだ。仮面を取ると、それは城茂だった。

『貴様、城茂!』
『残るは、貴様ひとりだ!』

防波堤で戦いだす、城茂と磁石団長。城茂は、磁石団長の怪力で海に投げ落とされてしまったが、逆再生したビデオテープのように海の中からストロンガーが現れた。

『ヨロイ騎士とマシーン大元帥は、今頃はライダー1号・2号に倒されている!デルザー軍団の最期だ!』(ストロンガー)

その頃、2号ライダーはマシーン大元帥と、1号ライダーはヨロイ騎士と、それぞれ雌雄を決する戦いをしていた。何かの前触れか、奇岩山の人面岩がまるで生き物のように赤い両目を見開いて、口を大きく開けた。

【ナレーション】 遂に7人の仮面ライダーが、日本に勢ぞろいした。デルザー軍団との最後の決戦は、果たしてどうなるのであろうか。そして、謎を秘める奇岩山の人面岩の正体とは、何なのであろうか。
(終わり)


★★★★★★★★★★★★
本編では書かなかったが、アジトでワナにかかった先輩ライダーたちを助けに来たストロンガーは、毒ガス部屋に閉じ込められた先輩ライダー達に向かい、「こんなことだろうと思っていた」と告げるのだ。まんまとワナにはまった先輩ライダーたちを、コケにした言い方にも聞こえるけどな(笑)

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仮面ライダーストロンガー22 [ライダーストロンガー・ドラマ2]

《第39話 さようなら!栄光の7人ライダー!(前編)》
原作;石ノ森章太郎
脚本;伊上 勝
企画;平山 亨 阿部征司
技斗;岡田 勝
監督;石ノ森章太郎 山田 稔

【マシーン大元帥】
【ヨロイ騎士】
【磁石団長】  登場


【前回までの話は・・・ V3とライダーマンを救出するため、デルザー軍団のアジトに向かったライダー1号と2号。だが、逆にワナにはまり、危機一髪のところを救出したのはストロンガーだった。アジトを脱出した三人は、磁石団長が指揮する東京湾爆破計画の現場へと急ぐ。それを阻止しようとマシーン大元帥やヨロイ騎士が邪魔をするが、1号、2号が応戦し、ストロンガーを磁石団長のもとへと向かわせるのだった・・・】

◆マシーン大元帥 VS 2号ライダー、ヨロイ騎士 VS 1号ライダー、そして磁石団長 VS ストロンガーと、それぞれが違う場所でデルザー対ライダーの戦いをしていた。ストロンガーはチャージアップして超電子人間となり、磁石団長へ超電逆さ落としを食らわせた。

砂浜に頭から突き刺さったまま身動きができない状態の磁石団長は、とうとうストロンガーに捕まってしまう。1号ライダーも得意のライダーキックがヒットして、フラフラと倒れて動かなくなったヨロイ騎士を捕まえていた。こうして磁石団長とヨロイ騎士はライダーたちに捕まり、縄で縛り上げられてしまう。

2号ライダーが戦っているマシーン大元帥は強敵だが、「技の1号・力の2号」と言われる通り、力では対等に戦っていた。卑怯なことに、マシーン大元帥は小型マシンガンを持ち出すと、2号ライダーを狙った。このマシンガンにどれほどの威力があるのかは不明だが、改造魔人が使うほどの武器だ、命中したら2号ライダーといえどもただでは済むまい。

『待て、大元帥!動けば、仲間の命は無い!』
『マシーン大元帥、俺たちを見殺しにしないでくれ!』(磁石団長)

1号ライダーに声をかけられ、(改造魔人が負けたことを知って)驚くマシーン大元帥。さらに、縛り上げられた磁石団長とヨロイ騎士が、1号ライダーの後からストロンガーに背中を押されてやってきた。

『貴様ら、それでも栄光のデルザー改造魔人か!』
『そんな冷たいこと言うな・・・』(磁石団長)
『(磁石団長を見ながら)もう、あきらめよう・・・』(ヨロイ騎士)

ガックリと肩を落とす二人を尻目に、マシーン大元帥が突然大声で笑いだした。唖然とするライダーたち。2号ライダーが素早く動いて、大元帥の持つマシンガンを奪い取っても、大元帥は余裕で笑っているのだ。

『貴様ら、忘れているな?よーく考えてみろ!V3とライダーマンが捕まっていることを、忘れたのか!』(マシーン大元帥)
『そうだ!捕まっている二人と交換してもらおう』(磁石団長)

『・・・仕方があるまい』(1号)
『せっかくのチャンスだが・・・』(ストロンガー)

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ストロンガーはくやしさを前面に出しながら、マシーン大元帥にふたりの改造魔人を引き渡すため、前へ進んでいく。

『待てぃ!その必要はない!』
『(指を差して)あれをみろ!』

その声の主たちが姿を見せると、それはXライダーとアマゾンライダーだった。そして、アマゾンライダーが指差す先には、V3とライダーマンが姿を現したのだ。

『えぇい貴様ら、いつの間に・・・』(大元帥)
『Xライダーとアマゾンがな、・・・』(V3)
『地下牢から助けだしてくれたんだ!』ライダーマン)

ここに、デルザー軍団三人の周りを囲むようにして、7人のライダー達が集結した!縛られたまま座っている磁石団長とヨロイ騎士が、ふたりでつぶやいていた。

『デルザー軍団も・・・』
『これで終わりかのぉ・・・』

ライダー達は、円陣をジリジリと狭めて行く。そのとき、デルザーの誰かが大声を出した。

『あれは、何だ!』

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一斉にその方向へ振り向くライダー達。その先にあるのは、奇岩山の人面岩だ。人面岩の両眼がパッと開いて、赤い眼球からイナズマのような光がライダー達に向かって突き刺さるように発射した。

だが、一瞬早くライダー達はその場を去ったため、そのイナズマはデルザー軍団の三人に突き刺さって大爆発したかのようにみえた。しばらくして白煙が収まると、6人のライダーたちがストロンガーの周りに集まって来た。周囲を見回す7人。だが、ただ静まりかえっているだけだ。

『マシーン大元帥たちがいないぞ。それに、今の光は一体・・・』(ストロンガー)
『アハハハハ、見たか、7人のライダーども!デルザー軍団は、未だ滅びずだ!まだ人質を取ってあるのを忘れるな!うぬらの育ての親だ!』(大元帥)
『立花のおやっさんが・・・?!』(V3)

マシーン大元帥の声が響く。立花藤兵衛に会いたければ、部下が運転する藤兵衛のジープのあとに付いて来いと。だが、それはワナであった。

その頃、立花藤兵衛は左右の腕を左右の大木にそれぞれロープで結ばれ、十字架に架けられたキリストのよう姿で立たされていた。すぐ隣には三人の改造魔人たちがいる。マシーン大元帥が、訊ねた。

『立花藤兵衛、気分はどうだ!』(大元帥)
『おいおい、お前たち三人で、七人の仮面ライダーに勝てると思っているのか!』
『デルザー軍団は、我々だけではない!』
『なんだと!』

大元帥が言った意味が、すぐに判った。奇岩山の人面岩が目を開けて、しゃべったのだ。

『デルザー、復活!』

急に空一面に黒雲が湧き、カミナリが落ちたその場所に現れた怪人達の群れ。サメ奇械人、奇械人アリジゴク、カニ奇械人、奇械人メカゴリラ、奇械人ブブンガー、そして荒ワシ師団長。六人の復活した怪人達が加わり、デルザー軍団九人と七人ライダーとの決戦が始まろうとしていた。

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そうとは知らず、ジープに先導され、捕らわれた立花藤兵衛のもとへ向かう7台のマシン。ススキが咲く原野に隠れて、それを迎え撃つ二人の改造魔人と六体の再生奇械人たち(正確には、再生奇械人5+再生改造魔人1)。マシーン大元帥は、藤兵衛を捕らえている高台の位置から戦況を見つめている。

デルザー側からの爆弾攻撃で、戦闘は開始された。ライダー達はマシンを降りると、散っていった。数の上では不利なライダーたちは、一人で複数人を相手にしなければならない。混戦の中、拉致した立花藤兵衛の横で戦況を見つめるマシーン大元帥が、あることに気がついた。

『うん?ストロンガーがいない!』
『俺なら、ここだ!』

仮面ライダーがたくさんいることを隠れ蓑にして、ジープを追うライダー集団からストロンガーだけ密かに抜け出していた。そして、隠密行動により藤兵衛の居場所を見つけて、近づいていたのだ。

失神している立花藤兵衛の前で、ストロンガーとマシーン大元帥の一騎打ちが始まった。その頃、二人の改造魔人と六体の再生怪人達は、六人のライダー達によってすべて倒されていた。

大きな爆発音がして、高台からは六人のライダーたちの姿しか見えない。大元帥はそれと知り、せめてストロンガーを道づれにしようと、最期のあがきをする。だが、電パンチを受けて地面に激突したマシーン大元帥は、謎の言葉を叫んで爆死した。

『デルザーは・・・デルザーは滅びぬ!』

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これでデルザー軍団の改造魔人は、すべて滅んだ。立花藤兵衛を救出した7人の戦士たちは、人間態にもどって藤兵衛の周りを囲んでいた。目を開いた藤兵衛は、7人の顏を一人ひとり見ながら、名前を呼んで感謝の意を伝えるのだった。

『おい、デルザー軍団はどうなったんだ?』
『ひとり残らず・・・』(本郷猛)
『全滅です!』(一文字隼人)
『いや、ちがうぞ!俺は見たんだ。人面岩がしゃべったんだ』

マシーン大元帥が最後に言った言葉の意味としゃべる人面岩とは、どんな関係があるのだろうか。(つづく)


★★★★★★★★★★★★
昭和ライダーたちが怪人と戦う場所と言えば、ほとんどが造成地や草原などで、土まみれ泥まみれになって戦っていた。そして、火薬をつかって大爆発する怪人達。平成ライダーたちは近未来的な建物が立つショッピングセンターや高層マンションの敷地内が多いようだ。怪人が大爆発する様子はCGだから、そういった場所でも問題ない。時代を感じるなぁ。

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