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MUFON発【政府の極秘マニュアル】3 [MUFON発/情報B]

MUFON(ムーフォン)とは、世界中のUFO目撃事件を調査・研究する民間ボランティアで構成される、政府とはしがらみの無い独立した組織である。米国に拠点を置き、正式名称はMutual UFO Network、日本語では「相互UFOネットワーク」と訳される。

ケース5;アリゾナ州キングマンUFO墜落事件《技術研究》
キングマンでは、墜落した飛行物体の中に入る特別部隊が招集された。進入チームは防塵服とマスクを着用した。また、無線を通じて外のチームと連絡が取れるようになっていた。作業員達は内部に進入したが、すぐに混乱に陥った。

MUFON調査員のジェレミー・レイ氏が語る。
『まず、通信が断たれました。内部チームは、外部チームと全く連絡が取れなくなったのです。機内で1時間ほど過ごしたあと出て来た作業員は、様子が変でした。内部チームは皆吐き気を感じると言い、全員がすぐにマスクを外し嘔吐し始めたのです』

警戒した当局は、素早く行動を開始した。進入チームはただちに除染対象となり、別の極秘施設に移されて医療検査が行われた。現場に残った者たちは困惑した。彼らは何にさらされたのだろうか?

UFO研究家のドワイト・エクイツ氏が語る。
『作業員たちは、宇宙の物質に対して生体反応を見せたのでしょうか?それとも、UFOは毒性のワナだったのでしょうか?』

UFO目撃者のブライアン・マシソン氏が語る。
『作業員たちはおそらく、UFOの機体から影響を受けて具合が悪くなったのです。高度な技術で作られた物で、我々がまだ発見していない物質を材料として使っているのかもしれません』

このように回収チームが地球外の物体にさらされる危険があるため、マニュアルには飛行物体へのアクセスを制限する指示が記載されている。さらに、墜落した物体を回収し安全な場所へと移動する手段についても指示がある。だが、UFOの運搬は大きな危険を伴う。現場を警備するのは、最初のステップに過ぎない。移動となると、まったく別の次元の作業である。キングマン事件では、UFO回収作業の難しさと危険性が浮き彫りとなった。

ケース6;アリゾナ州キングマンUFO墜落事件《撤去と移動》
1953年5月、コロラド川。

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(M25戦車運搬車、愛称はドラゴンワゴン)
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(ダムに架かるこの橋をドラゴンワゴンは通行できない)

ジェレミー・レイ氏が語る。
『UFO墜落現場での分析は危険だと判断されたため、UFOはM25戦車運搬車に積み込まれました。愛称はドラゴンワゴンと言って、第二次大戦で戦車を運んだ車両です。移動に際して巨大なUFOを積んだ戦車用の運搬車は、フーバーダムという難関に挑まなければなりませんでした。ダムを渡ることが出来る車両の重量制限は1トン、この運搬車は40トンです。運搬チームは、大きな問題に直面します』

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(橋ではなく暗闇のコロラド川を渡る計画は無謀)

運搬チームは計画を変更し、コロラド川を経由してUFOを運搬することを思いつく。夜中にUFOを牽引して川を渡るという無謀な計画だ。まずUFOを乗せた巨大なM25を、イカダのような大きな荷船に乗せる。2隻の船を使って川にガイドケーブルを渡し、その後荷船をケーブルにつないで引っ張るという計画だ。このすべての作業を真っ暗闇の中で行うわけである。

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(岸から岸へケーブルを渡して荷船で運搬する計画)

ドワイト・エクイツ氏が語る。
『非常に難しい作業でしたが、彼らはN25を荷船に乗せることに成功します。ですが、ガイドケーブルに沿って川を渡ろうという時、予想外のことが起こります。ケーブルが切れ、UFOを乗せた荷船がコロラド川をフーバーダムに向かって下って行ったのです』

M25運搬車とUFOを積んでいた荷船は、フーバーダムの側面に衝突した。

UFO歴史家のリチャード・ドーラン氏が語る。
『軍の指令が出されることとその指令を実際に遂行することとは、まったく次元が違うのです。深刻な被害が無かったのは奇跡でした。結局再度ケーブルを取り付け、運搬車は向こう岸に到着しました』

SOM1-01マニュアルには、UFOをトラックで運搬するようにとの指示があった。しかし、近年の回収作業には変化が見られるようだ。UFOの運搬方式は、さらに発展したのである。

ケース7;カリフォルニア州ニードルズUFO墜落事件
2008年、春。小規模な部隊が、カリフォルニア州ニードルズに近づいていた。

MUFONペンシルベニア州局長のジョン・ベントレ氏が語る。
『2008年5月14日。青緑色に光る物体が空を横切り、近くの山腹に墜落したとの通報がありました。そのすぐ後に、軍のヘリコプターが周辺を捜索しているとの知らせもありました』

だが、軍の勢力はヘリコプターだけでは無かった。

MUFONバージニア州調査委員長のベン・モス氏が語る。
『その時、地元ニードルズのラジオ局に勤めるデビッド・ヘイズは、町のすぐそばの道路を車で走っていました。彼は、軍の後衛部隊が衝突現場の方へ向かうのを見ました』

間も無く軍は探していた物を見つけ出し、その回収作業に移った。

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(上下ともイメージ)

ベン・モス氏が、続けて語る。
『目撃者によると、ヘリからは巨大なフックがぶら下がっていました。UFOを発見すると、ヘリがこれを空中に引き上げたのです。UFOは布のような物で覆われていましたが、それでも運び去る際に光っていたと目撃者は言っています。運搬されるUFOの光が、地面を照らしていたというのです』

ニードルズの住民が目にしたのは、新たに採用されたUFOの運搬方式なのだろうか?

ドワイト・エクイツ氏が語る。
『SOM1-01は、年々更新されています。技術が進化しUFOに関する知識が増えるにつれ、対処法も変わらなければなりません』
(つづく)


◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
UFOがいつどこに墜落するかは、まったく分からない。だが、どこへ墜落しようとも素早く現場へ急行し、小さな部品1個まで一つ残らず回収して宇宙人のテクノロジーを研究するアメリカ人の最終目的とはいったい何か?
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MUFON発【政府の極秘マニュアル】終 [MUFON発/情報B]

MUFON(ムーフォン)とは、世界中のUFO目撃事件を調査・研究する民間ボランティアで構成される、政府とはしがらみの無い独立した組織である。米国に拠点を置き、正式名称はMutual UFO Network、日本語では「相互UFOネットワーク」と訳される。

MUFONの調査員たちは、極秘の特殊作戦マニュアルとされる文書を入手した。SOM1-01である。この文書の信憑性について否定的な意見もあるが、墜落現場の警備やUFOの運搬に関する政府の指示が示されているようである。だが、それだけでは無い。このマニュアルの一節に、地球外生命体との接触について説明する部分がある。そのような地球外生命体との接触を語るため、話を1953年のキングマンUFO墜落事件に戻そう。

ケース8;アリゾナ州キングマンUFO墜落事件《地球外生命体》
軍は、アリゾナ州キングマンの墜落現場を封鎖した。UFO本体だけでなく、機体の中から見つかった「あるもの」を隠すためである。

MUFON調査員のジェレミー・レイ氏が語る。
『軍隊が現場に到着すると、組織的な現場処理が始まりました。チームごとに、非常線を張ったり機体の処理に当たったりしました。臨時のテントや照明が設置され、皆が指示に従います』

混乱した現場の中で、回収チームは墜落した飛行物体を処理するだけでは済まないことに気づいた。

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(EBEのスケッチ・・・イメージ、でしょう)

UFO研究家のドワイト・エクイツ氏が語る。
『信じられないことに、現場に到着した回収チームは4人の地球外生命体を発見します。略してEBE(イービーイー)です。その生き物はUFOの前に立っており、ふたりは負傷していました。身長は100~120センチ程度、容姿は人間に似ており、肌は茶色でした。身体の割に頭が大きいようです。特殊部隊が負傷したふたりに近づき、手当てをしようとします。ですが、何をしたらいいのか解かりません。宇宙人たちを出来るだけ早く安全な場所へ移送することが、当面の目標でした』

宇宙人たちを現場から移動させる前に、負傷していないふたりは航空機の中へ戻ることを許された。

ジェレミー・レイ氏が語る。
『開いたハッチから、機内のふたりの様子が見えました。ふたりは、仲間かまたは近くにいる他の宇宙船と通信を試みているようでした』

ドワイト・エクイツ氏が語る。
『そのふたりが出て来たあと、4人全員はすぐに車に乗せられ、秘密の場所へと輸送されたのです』

墜落現場で宇宙人と遭遇した場合、マニュアルにはどのような指示が書かれているのだろうか?

MUFON事務局長のジャン・ハーザン氏が語る。
『マニュアル作成当時、2種類の宇宙人との遭遇があったようです。マニュアルにはEBEの生命を出来る限り維持すること、ただし現場の安全を優先し、接触を最低限に留めることが書かれていました』

作家のライアン・ウッド氏が語る。
『地球の薬品の効き目が解からないため、マニュアルには医療チームは止血、傷の縫合、骨折への添え木のみ許可すると書かれていました』

マニュアルは、宇宙人たちをどこへ輸送し次に何をするよう指示していたのだろうか?

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(エリア51の航空写真)

UFO歴史家のリチャード・ドーラン氏が語る。
『UFOの機体の受入れ先として、いくつかの施設が挙げられています。エリア51だとか、ライトパターソン空軍基地だとか。しかし、マニュアルにはUFOの機体を回収し分類し研究した後は、さらなる研究のためアメリカ全土の施設に送られるとありました。つまり、UFOの証拠は全米に散らばっているということです』

キングマンやサウスヘブンパークなどの墜落事件と合わせてSOM1-01を分析してみると、
過去半世紀に渡り、政府が墜落したUFOの回収に関わってきたことを示す証拠が見えてくる。調査員たちは更なる証拠を求めて、事件を掘り下げていく。

MUFONの調査員たちはSOM1-01の信憑性について検証を重ねてきたが、ここに新たな証拠が浮かび上がった。UFO回収チームのメンバーによる証言である。

ケース9;元米陸軍一等軍曹クリフォード・ストーンの証言

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ストーンの証言;
『私はクリフォード・ストーンです。陸軍に22年半勤務しました。何度かに渡り、出所不明の飛行物体、つまりUFOの回収に協力するエリート部隊に招聘されたことがあります。その物体が地球上の物ではなかったことは、確かです』

ドワイト・エクイツ氏が語る。
『クリフォード・ストーンの証言は、衝撃的です。軍のエリート部隊として実際にUFOの回収に当たった張本人が名乗り出たのです。我々がここまで議論して来た内容が彼の証言により裏付けられ、事実だと証明されるのです』

ストーンは1969年に入隊し、NBC(核兵器・生物兵器・化学兵器対応部隊)に派遣された。

ストーンの証言;
『私が所属していたのは、非常に忙しい部隊でした。現場へ行き、警備を固め、墜落した物体や、あれば生物も回収するのです』

ストーンによれば、墜落現場は世界中に存在したという。

ストーンの証言;
『私達はチームを組んで、世界各地を回りました。もちろん、墜落したUFOを回収するためです。南アメリカにも行きました。ヨーロッパにも行きました。アジアにも行きました。考えられる所はすべて行き、UFOを回収したのです』

当時、ストーンたちはいつも突然に呼び出されたという。

ストーンの証言;
『事件が起きると、電話を受けます。そして、遠征用のカバンを持って、妻と子供にサヨナラのキスをするのです。出動すれば、戻れるかどうかわかりません。不測の事態もあり得ますから。死者も出ました。我々にはまったく理解できないような技術を持つ相手に、対処していたのですからね』

ストーンによれば、UFO墜落現場での対処は、極めて細かい指示のもとに行われたという。

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(守秘義務契約書・イメージ)

ストーンの証言;
『報道管制は、非常に厳重に行われていました。虚偽の説明も、何通りか用意しました。実験的な航空機が墜落した、という説明も使いました。報道陣がいる場合は、航空機に核兵器が積まれていると言って遠ざけました。仕事を終えるたびに報告が義務付けられ、報告を行った後で仕事の内容を決して漏えいしないよう警告されました。極秘の守秘義務契約書があり、一つの事件を処理するたびに、報告の一環として契約書に署名することが義務付けられていたのです』

ストーンの証言は、SOM1-01に書かれた内容と完全に一致しているように見える。だが不思議なことに、任務中彼がSOM1-01を目にしたことは一度も無かった。

ストーンの証言;
『特殊作戦マニュアルですか?特殊作戦マニュアルは、ありました。でも、SOMではありません。SOM1-01は見たことがありません。でも、そのような標準作業手順のマニュアルがあったかといえば、確かにありました。回収を行うための標準的な規定です。関係者は全員、自分がどのような任務を負っているのかを明確に理解していたと思います』

ドワイト・エクイツ氏が語る。
『SOM1-01を見たことが無いというのは、面白いですね。マニュアルは長年に渡りいくつものバージョンが出来、彼は新しいものを見ていたのでしょう。又は、SOM1-01は後から書かれたものかもしれません』

このマニュアルが果して本物なのかどうか議論はまだ続いているが、真相は謎のままだ。しかし、SOM1-01の指令が実行されていることは、数ある証拠からうかがい知ることが出来る。マニュアルの真偽は定かではないが、ロズウェル、キングマン、サウスヘブンパークなど複数のUFO墜落事件を調べると、見えてくることがある。それは、アメリカ政府が長年に渡りUFOや宇宙人との関わりを隠し続けているという可能性だ。

UFO研究家の多くは、SOM1-01の存在こそが動かぬ証拠だと考えている。しかし、アメリカ政府がUFOの情報を公開するまでその信憑性は問われ続けることだろう。その時が来るまで、MUFONでは手に入れたファイルを通して真実を探し続ける。
(終わり)


◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
一つ、疑問が浮かぶ。宇宙人が技術の粋を集めて作ったUFOが、どうして簡単に墜落するのだろうか?人類の飛行機だって、そう簡単には墜落しない。墜落の原因は操縦ミスによるものか、飛行前点検ミスによる不具合か、それとも・・・わざと墜落しているのか?

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コンドールマン(19) [コンドールマン・ドラマ2]

今回は、第10話《海の罠・魔界島! / 前編》を取りあげます。

企画;愛企画センター
原作;川内康範
脚本;山崎晴哉
音楽;鈴木邦彦
擬斗;金田 治(JAC)
造形デザイン;成田マキホ 平田昭吾
特撮;㈱特撮研究所
監督;奥中惇夫

【前回までの話は・・・天・地・人の修行を乗り越えたコンドールマンは10倍の戦闘能力をもつゴールデンコンドルに化身し、見事にレッドバットンを倒した。姉のゲムスラーは妹の仇を取るべく新たなモンスター・コインマーを呼び寄せると、日本へ向かっていた食糧輸送船団を襲撃してコンドールマンにその罪をなすりつける作戦を展開する。閣僚の中にモンスター・ゼニクレージーが入り込んでおり、作戦は見事に成功する。国民を敵に回したコンドールマン。そんな時、父と釣りをしていた友人の一郎が、沈んだはずの食糧輸送船を沖で見たとまことに電話をしてきた】

◆モーターエンジンが壊れてしまったモーターボートを必死に漕いで、一郎と父の善郎はやっと海岸に到着した。急いで電話ボックスを探すと、一郎はまことに沖で見たことを電話で話すのだった。沖で釣りをしている時、第二次食糧輸送船団はすべて沈んだとラジオは言っていた。だが、深い霧の中で、第二黒洋丸と船体横に書かれた船が魔界島へ向かって進んで行くのを、船と危うくぶつかりそうになりながら一郎と善郎は確かに目撃したのだ。

公衆電話ボックスがある海岸は一つしかないことから、一心はその場所へ駆けつけた。案の定、ふたりはコインマーに捕まり、砂浜に刺した大木に一緒に縛り付けられていた。コンドールマンは少し離れた岩の陰から、ヒモを付けたコインをコインマーの前に投げ落した。コインに目が無いコインマーは、スルスルと逃げて行くコインを追って岩陰まで這うようにして追って来たのだ。

その岩陰でコンドールキックが炸裂、コインマーは気を失った。その隙に魔人コンバットたちをなぎ倒すようにして一郎親子を救出したコンドールマンは、ベルトのコンドールマウスから煙幕を出して親子を逃がすのだった。目を開けたコインマーがコンドールマンの存在に気づき戦いの場へ急行すると、今度はコイン爆弾がコンドールマンに反撃した。

連続破裂する爆弾を間一髪で避けながら、コンドールマンはジャンプしながらベルトのマウスからコンドールミサイルを発射した。だが、それを撃ち落とすようにしてコインマーはコイン爆弾を投げ、両者は空中で衝突し大爆発を起こした。爆発の煙が晴れると、コインマーはこつ然とその姿を消していた。

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魔界島は、モンスターたちのアジトになっていた。レオナ高倉、黒井大臣、そしてケニアの吐かせ屋の三人は、この島で作戦の今後について話をしていた。

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『コンドールマンにこの魔界島のことがバレてしまったんだぞ!カラクリがばれたら、ワシは大臣の首どころか次の選挙にも落選だ!そんなことになったら・・・』
『黒井大臣、そう嘆くことはないんだよ。コンドールマンをワナにはめて捕え、その正体を暴き、散々痛めつけてから殺すのが今度の作戦・・・』

『このケニアの吐かせ屋コインマーがわざと逃げ帰ってきたのも、コンドールマンを誘い込むためなんですよ』
『それでは、この魔界島にワナをしかけて・・・なるほどワハハハハ』

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最初は焦っていた黒井大臣も安心したように大笑いすると、レオナが大笑いし吐かせ屋が大笑いを始めた。三人はその姿をモンスターに変えながら、さらに大笑いをするのだった。一方、コインマーの行く先は見当がついている。マッハコンドル号をホバークラフトのように海面スレスレを走らせながら、コンドールマンは魔界島へ向かっていた。

『あの魔界島には、間違いなくモンスター一族の秘密がある。きっとカラクリを暴き出してやる!』

(ナレーション;その頃、モンスター一族の大幹部達はニューヨークへ集合、帝王キングモンスターに世界征服作戦の進み具合を報告していた)

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『各地区の報告をせよ』
『今や南アメリカの空も、スモッグで汚れきっています』
『北米のヘドロ汚染作戦も、順調に進んでいます』

キングモンスターに報告をする大幹部スモッグトンは南アメリカ地区を担当し、北米地区はヘドロンガーが担当していた。ゴミゴン、オイルスネークが報告を終えると、次にサラマンダーが報告を始めた。

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『極東、殊に日本のハンガー作戦も私が就任して以来、着々と進んでおります』
『ところでサラマンダー。極東司令官としての名誉にかけて、われらモンスター一族に逆らうコンドールマンを早く始末するのだ!』
『はっ!魔界島におびき寄せ、今度こそ一気にヤツの息の根を止めてやります』
『魔界島には、このワシが頭によりをかけてこさえたワナが多数しかけてある!テヘヘヘ』

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左のこめかみに付いたゼンマイをギィギィと音をたてて回しながら、マッドサイエンダーは自分が作ったワナを自慢した。

『コインマーめがそのワナをうまく利用し、必ずやコンドールマンめを!』
『諸君、頼むぞ!われらモンスター一族の名誉にかけて、世界制覇のために頑張るのだ!』
『アールマゲドン!』

一心の姿で魔界島に上陸したコンドールマンだが、行動する前に小石を一つ投げてみたところ、ドーンという大きな音を立てて地面が破裂した。この島の至る所に地雷が仕掛けられているのだ。奪われた食糧の奪還とこの島の破壊をするには、やはり超能力を発揮できるコンドールマンの姿でないと危険だ。

《三矢一心君と共に魔界島へ行く。だから、彼が居なくても心配しないように。
 明日の昼までには、モンスターに奪われた食糧をきっと持って帰ってくる。
                     正義のシンボル・コンドールマン》

コンドールマンからの手紙が、まことの家のポストに入っていた。まことは、この手紙をコンドールジュニアたちの前で読んで聞かせると、皆は希望を抱くと共に士気が高まった。

その頃、コンドールマンは島を偵察しながら、食糧が隠されている場所を探す行動に出ていた。だが、落とし穴、地雷といった様々なワナがコンドールマンの行く手を阻んだ。地雷2~3個が一斉に爆発し、コンドールマンが岩場に倒れ込んだ。この時を待っていたとばかりに、コインマーと魔人コンバット隊が姿を現した。

『裏をかいて上陸したつもりだろうが、こっちはとっくにお見通しだったのさ!ハハハハハ』

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殺られたように見せかけたコンドールマンは隙をみてコンドールアローを投げると、それは魔人コンバットの一人に命中した。すかさずジャンプして別の場所に移動すると、コンドールマンは告げた。

『今日こそ、お前達モンスター一族の悪の証拠をつかみに来た!』

魔人コンバット隊のマシンガンの雨を巧みにかわしながら、コンドールマンはキックとパンチで次々と魔人コンバット達を倒していく。とうとうすべてが倒されてしまい、コインマーは大慌てで逃げだした。洞穴の中へと入って行くコインマーを追いながら、コンドールマンは思った。(さてはこの中に、奪われた食糧があるに違いない!)

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(さては、この洞窟の奥に・・・)

洞窟の中は薄暗く、奥深く続いている様子だ。コンドールマンが用心しながら少しずつ進んで行くと、突き当った所に鋼鉄製の扉があった。押してみるとそれはカギがかかっておらず、ギィィと重たい音をたてて扉は開いた。中は薄暗い電燈が灯された空間になっていて、段ボール箱や木箱がたくさん積まれていた。

コンドールマンは思った。(第二黒洋丸の積み荷は、ここに隠してあったのか・・・食糧輸送船爆破の真犯人がモンスター一族であることの証拠を、確かにつかんだぞ!)そこへ見回りの魔人コンバット数人が現れ、コンドールマンと戦闘になった。それらを倒したコンドールマンに、今度は天の声が聞こえてきた。

『コンドールマン、よく耳を澄まして聞け! 何の音か解かるか?潮が満ちてきたのだ。早くその扉を塞がぬと、大事な食料品が流されるぞ!』

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(扉の向こうから大量の海水が押し寄せて来た)

こちらに向かって水が流れてくる音がする。コンドールマンは素早く鋼鉄製の扉に手をかけて閉じた。

『カギが無い!』
『そのとおり。コンドールマン、貴様自身で支えるのだ!』
(つづく)


★★★★★★★★★★★★

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コンドールマン(20) [コンドールマン・ドラマ2]

今回は、第10話《海の罠・魔界島! / 後編》を取りあげます。

【前回までの話は・・・一郎からまことにかかって来た「魔界島へ向かう第二黒洋丸を見た」という電話内容を聞いた一心は、コンドールマンに変身して一郎を救出したもののコインマーには逃げられてしまう。魔界島がモンスターのアジトになっていると見当を付けたコンドールマンは島へ上陸し、大小のワナに阻まれながらも遂にコインマーを洞窟内に追い詰める。だが、ピンチを背負ったのはコンドールマンの方だった。コンドールマンは盗まれた食糧を洞窟内で発見するが、満ち潮で大量の海水が流れ込んできた。コンドールマンは食糧を水没から守るため、カギのかからない鋼鉄製の扉を自身の体を張って海水から必死に守っていた】

◆海水は、物凄い圧力で鋼鉄製の扉を内側へ押してくる。扉が開かぬ様、コンドールマンはその圧力に必死に耐えていた。そこにケニアの吐かせ屋が現れた。

『コンドールマン!これが我々の本当のワナだ。コンドールマンをとうとう捕まえたぞ!フハハハハ』

その頃、大臣室では黒井大臣とレオナ高倉がコインマーからの吉報を待っていた。時間が経つにつれて、二人は焦りの色を隠せない。レオナは室内を歩き回り、大臣は吹かした葉巻の火の点いた方を口に入れてヤケドをしていた。その時である、室内に飾られた額の一枚が突然機械音がして持ちあがると、奥に隠れていたモニター画面にコンドールマンの姿が映し出された。ふたりはすぐにそのモニターに注目した。笑い声と共に、コインマーの姿が映し出された。

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『フハハハハ、ご覧の通り。食糧品が流れると言ったらコンドールマンめ、夢中になって扉にとびつきました』

それを聞いた黒井大臣は、どうせ外国に転売し札束になって自分の懐に入る食糧なのにと言って、大笑いした。

『コンドールマン、潮は明日の朝10時にならなけりゃ引かんな。水の圧力は強いからね。俺なんぞは自慢じゃないが、1時間と持たんな、ハハハハハ』

ケニアの吐かせ屋は、「ご苦労さん」とでも言いたげにコンドールマンをあざ笑った。明日の昼までに食糧を持って帰るとまことに約束したのだ、物凄い圧力で扉を押してくる海水とコンドールマンは必死に戦った。

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『それにしても、コンドールマンって予想以上にたくましいのね。あたし、たくましいのだぁいすき!』

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(ケースの中にはたくさんの拷問道具が)

海水から食糧を必死に守っているコンドールマンのすぐ横では、ケニアの吐かせ屋がアタッシュケースの中に詰め込んだたくさんの拷問道具を見てニヤニヤしていた。

『さぁて、ノコギリで手足の骨を削るか?それとも、針で目玉を突っついてやるか?やっぱり初めは、これで行きましょう!』

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(やっぱり初めはモーニングスターで・・・)

そう言ってケニアの吐かせ屋は、「モーニングスター」と呼ばれる握り棒とトゲ付きの鉄球がクサリでつながっている殴打武器を選んだ。これで打たれたら、ふつうの人間なら肉は裂け、骨は砕ける。ケニアの吐かせ屋はムチを打つようにして鉄球をコンドールマンの背中に打ちつけ、拷問を始めた。

『さぁコンドールマン!貴様の正体を白状しろ!』

コンドールマンは痛みに耐えながら思う。
(全身が粉々に砕けそうだ。だがここで負けては、飢えに苦しむ人々を救えない。耐えていれば、ここのモンスターのボスもそのうち必ず出てくるだろう。それを突き止めるまでは・・・ウウウ)

『本当にしぶとい奴ね。ますます気に入ったわ!次は何でイジメてやろうかしら・・・』

ケニアの吐かせ屋は息切れしながら、次の武器の品定めをしていた。その頃、黒井大臣は応接室である客と会っていた。魔界島に隠してある食糧を、他国政府に転売するためである。この他国政府の関係者は、多額の現金をアタッシュケース2個に詰めて取引に臨んでいた。

『本当に、食糧を分けていただけるのでしょうな?』
『わしも一国の大臣だ、ウソはいわん。ただし、少し足りんようだな・・・ある国では、この2倍の額を払うと言ってきておるが』

黒井大臣は相手の足元を見ながら、そう言った。食糧難のこの時代に買い手はいくらでもいると言って、相手に圧力をかける黒井大臣。

『(金額に驚いた客が)イヤとは申しませんが・・・』

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(儲かる話にはついつい正体を現す黒井大臣)

相手が口ごもっていると、「ならばすぐにお金を出せ」と言いながら黒井大臣は思わずゼニクレージーに変身してしまう。大声を上げて驚いたこの客は逃げようとしたが、自分の姿に気づいたゼニクレージーはこの客を殴り倒してしまうのだった。外で待機していた大臣のボディガード3名が部屋に入って来て、気を失った客をどこかへと連れて行く。もちろん彼らは、魔人コンバットである。ゼニクレージーは何の取引もせずに多額の現金を手に入れると、うれしそうに次々と札束をベルトのカバンの中に入れていった。

レオナ高倉は、コンドールマンが拷問される姿を大臣室のモニターで見ながらワインを飲んでいる。

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(ワインを飲みながら爽快な眺めを楽しむ)

『コンドールマン、さぞ痛いだろうね?だが、もっと、もっともっと苦しめ!貴様に殺された妹の恨み、思い知るがいい!(ゲムスラーに変身して)ハハハハハ!』

鋼鉄製の扉にかかる強烈な圧力を両手で必死に押し戻しているコンドールマンの横で、ケニアの吐かせ屋はニヤニヤしながらこう言った。

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(この拷問道具で・・・)

『今までにこの拷問道具で吐かなかったヤツは、居なかったのよ!貴様が何者か早く正体を吐いたらどうなの?』
『・・・私は・・・負けない!』

その頃、まこと達コンドールジュニアと石松は、コンドールマンの手紙に書かれた内容を町の人達に大声で知らせる行動に出ていた。みんなの喜ぶ顔が見られると思っての行動だ。

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『明日の昼までに、食糧が着きます!もう少しの辛抱ですよ!』

集まって来た町の人達がどういうことかと問いかけるので、まことはコンドールマンが約束したと話すのだった。それを聞いた人達は、食糧輸送船団を沈めたコンドールマンがそんなことをするわけが無いと言って、ガッカリして四方八方へ散って行ってしまう。

(ナレーション;まことたちは、方々で明日食糧が来ることを知らせ続けてきた。しかし、誰一人として信用する者はいなかった)

分厚い鋼鉄製の扉を必死に支え続けるコンドールマンの横で、拷問疲れのためにケニアの吐かせ屋は眠ってしまっていた。それはまさに、驚異的な体力と正義を守る信念に支えられていると言ってもいい。だが、もはやその力も限界に達していたのである。その時、コンドールマンの脳裏によぎるものがあった。三矢まことの笑顔である。

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『そうだ、こんな所で死んでたまるもんか!たとえ片腕一本になろうともこの身が粉々になろうとも、子供たちとの約束を守ってみせる!ここを支えとおしてみせる!モンスターの正体を突き止めずにおくものか!世尊妙相具諸鬼難悪人逐、世尊妙相具諸鬼難悪人逐・・・』

今のコンドールマンをギリギリ支えているもの、それは子供たちと交わした約束、即ち食糧の奪回である。
(終わり)


★★★★★★★★★★★★
精神統一のための呪文『世尊妙相具諸鬼難悪人逐』の発音は、
(せそんみょうそうぐ しょきなんあくにんちく)である。

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コンドールマン(21) [コンドールマン・ドラマ3]

今回は、第11話《ゼニクレージー大反撃 / 前編》を取りあげます。

企画;愛企画センター
原作;川内康範
脚本;伊東恒久
音楽;鈴木邦彦
擬斗;金田 治(JAC)
造形デザイン;成田マキホ 平田昭吾
特撮;㈱特撮研究所
監督;まつしまみのる

【前回までの話は・・・コインマーを追って魔界島に上陸したコンドールマンだったが、コインマーの仕掛けたワナにはまってしまう。洞窟内の食糧を水没から守るため、カギのかからない鋼鉄製の扉を自らの手で押さえることになってしまった。押し寄せる海水は強烈な圧力でコンドールマンに襲いかかり、その扉を支えている限りコンドールマンはコインマーの拷問を甘んじて受けるほか無かった。もはや体力は限界に来ている。危うしコンドールマン!】

(ナレーション;コンドールマンが食糧を必死に守り抜いている頃、石松とまこと達コンドールジュニアは夕陽が沈もうとしている海岸でコンドールマンを待ちわびていた)

魔界島では、拷問に疲れたコインマーがずいぶん前から居眠りをしていた。居眠りから起きたコインマーは、コンドールマンが必死に守り抜いている食糧を魔人コンバット隊に命じて洞窟からすべて運び出す作業に取り掛かり始めた。その様子をコンドールマンは目の前で見ていながら、何もすることが出来ない。

『ほら、お前ら何をやっとる!早く運ぶんだ!』

この時、コンドールマンは押さえている扉の圧力が弱まっていくのを感じていた。昨日コインマーが、潮は明日の朝10時に引くと言っていたのだ。(はっ、潮が引いて行く。有り難い・・・)食糧が倉庫からすべて運び去られると、通路の向こうからテレビで見覚えのある顔の男が倉庫に入って来た。

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『黒井食糧大臣!やはりお前か!』
『フフフフフ、今頃気がついたか!そうとも、我らモンスターは日本の政治をも動かしておるのだ!アハハハハ』
『おのれ!』

この時、扉の向こうの海水はすべて引いてしまい、コンドールマンを悩ませるものはもう何も無かった。そうとは知らない黒井大臣は、必死に扉を押すフリをするコンドールマンに余裕を持って一歩一歩近づきながらこう言った。

『どうだ!ご苦労だったなぁ、アハハハハ』

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一番効果的なキックができる距離まで待ったコンドールマンの左足が、みごとに黒井大臣の顔面を捉えた。まさかのキック一発を見舞われた黒井大臣はバランスを失い、ゼニクレージーに姿を変えて後方にいたコインマーの上に重なる様にして背中から倒れた。怒り心頭のゼニクレージーはコンドールマンに立ち向かって行くが、身をかわされたゼニクレージーは鋼鉄の扉を破壊して倉庫の外へ。そこには海水が一滴も無いことに、ゼニクレージーは驚くのだった。

どうやらモンスター連中は、潮が引いたあとまでコンドールマンが持ちこたえるとは思ってもいなかったようだ。食料が運び出されたあとの空っぽの倉庫で、ゼニクレージー、コインマー、魔人コンバット隊とコンドールマンとの戦闘が始まった。

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コインマーと魔人コンバットが戦っている間に真っ先に逃げたのは、ゼニクレージーだった。コンドールマンがこれ以上追って来ないよう、逃げ口に高圧電流が流れている鉄柵を降ろすゼニクレージー。一方、コインマーはコンドールマンとの戦いでキックされ、その勢いで高圧電流が流れる鉄柵にぶつかってしまう。鉄柵に触れたコインマーは火花を散らしながら絶命して倒れ、あとには大量のコインのかたまりが残った。鉄柵の向こうでゼニクレージーは言った。

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『コンドールマン、わしの銭儲けの食糧を守ってくれてアンガトサン!お礼に島ごとブッ飛ばしてくれるわ!アハハハハ』

ゼニクレージーが爆破スイッチを入れると、まず洞窟内が次々と爆発していった。風のように走ることができるコンドールマンにとって、この程度の爆発は難なくかわせる。だが、島の端まで来たとき、洞窟から運び出された食糧を積んだ船が沖へ向けて進んで行くのを見たコンドールマンは、悔しさを隠せない。

『命がけで守った食糧が・・・』

ゼニクレージーは、戦闘機で空からコンドールマンの動きを探っていた。だが、次々と誘爆して姿を変えていく島の様子を見たゼニクレージーは、コンドールマンは爆発に巻き込まれたものと判断、島全体の大爆発まで間もないため、その爆風に巻き込まれる前に戦闘機は魔界島から離れて行った。

その頃、コンドールマンはまだ島の先端にいた。刻一刻と島全体の爆発時刻は迫っている。コンドールマンが助かる方法は一つしかない。ゴールデンコンドルに化身するのだ。背後で次々と誘爆が起こる中、コンドールマンはゴールデンコンドルに化身すべく精神統一をしていた。

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『世尊妙相具諸鬼難悪人逐、世尊妙相具諸鬼難悪人逐・・・ゴールデンコンドル!』

ゴールデンコンドルに化身したコンドールマンは、間一髪のタイミングで魔界島から離れることができた。魔界島大爆発の様子を黒井大臣室のモニターで見ていたゲムスラーと大幹部サラマンダーは、大喜びしていた。

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『やったぁ!ざまぁみろ、コンドールマンめ!』
『これでレッドバットン、妹の無念を晴らすことができました』
『これで、日本もわれらモンスター一族の思いのままだぞ!ハハハハハ』

ゼニクレージーが、胸を張って堂々と大臣室に入って来た。サラマンダーは大いに喜んだ。

『司令官、ご覧になりましたな?彼奴(きゃつ)の最期を』
『見事だった。キングモンスター様もきっとお喜びになる!』

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3人は人間態に姿を変えると、応接セットに腰を下ろした。黒井大臣は今回のコンドールマン抹殺計画の成功報酬として電卓を叩いて金額をはじき出すと、司令官J・ゴードンに提示した。すると、ゴードンはこう言うのだ。

『アホ!金なら日本人から好きなだけ絞り上げなさい!そのために食糧大臣という地位があるでしょ!』
『大臣命令という手があるわ』
『なぁるほど。大臣命令で、日本人を干乾しにしてやるか!アハハハハ』

レオナ高倉の提案を黒井大臣は大いに感嘆し、大笑いした。

翌午前、海岸でコンドールマンの帰りを待っているまこと達コンドールジュニアと石松は、海岸に集まってくる漁師たちが信じられない言葉を叫ぶのを聞いた。魔界島が爆発したというのだ。大人の石松は、「モンスターの方が一枚上手だったんだ」とガックリ肩を落とした。だが、小学生のまことは違う。「コンドールマンは、きっと約束を守るわ!」と、正義のシンボルとの約束を最後まで信じている。他のジュニアたちも、気持ちはまことと同じだ。

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そうは言うモノの、みんなの気持ちは折れそうになっていた。遠くの海を見ながら、まことは思う。コンドールマンは死んでしまったのだろうか?そんな時、金色の光がこちらに向かって近づいて来るのが見えた。それは段々と大きくなり、金色に輝く鳥であることがまことには判った。

『ゴールデンコンドルよ!!コンドールマンの化身よ!!』

まこと達は涙を拭って、神々しいその光輝く姿に見入っていた。ゴールデンコンドルは近づいて来るとまこと達に何かを落として、ふたたびUターンするように沖の方へ飛んで行った。ゴールデンコンドルが落としていったものは、手紙を縛ったゴールデンコンドルの羽である。手紙には次のように書いてある。

【食糧は取り返す 黒井食糧大臣はモンスターだ、注意!】

たいへんだ!早速このことを知らせるために、まこと達は行動を開始した。

(ナレーション;コンドールマンの化身・ゴールデンコンドルの雄々しい姿は、まこと達に勇気と力を与えた)

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沖を進んで行く貨物船太洋丸に気づかれないよう近づいたゴールデンコンドルは、操舵室に強烈な黄金の光を放った。この光線を浴びた船長も船員たちも、全員が魔人コンバットに姿を変えたあとに絶命した。ここに、コンドールマンは奪われた食糧を奪回することに成功したのである。
(つづく)


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『世尊妙相具諸鬼難悪人逐』の発音は、(せそんみょうそうぐ しょきなんあくにんちく)である。

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