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見守る者達・1 [UFOと宇宙人29]

1722年4月5日、復活祭の日曜日。オランダの探検家ヤコプ・ロッヘフェーンは、チリの沿岸およそ3700キロの所にいた。3隻の軍艦を従えて香料諸島(インドネシア東部のモルッカ諸島のこと)を訪れ、貿易ルートを確保することが目的だった。ある日の午後、乗組員の一人が彼に、小さな島が見えると報告して来た。島からいくつも煙が立ち上っていると言う。つまり、居住者がいるのだ。島に上陸した探検家たちは驚くべき発見をしたと、

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作家のブライアン・フェルスター氏が言う。
『1722年。ロッヘフェーン達がイースター島を発見した時、ふつうのポリネシア人だけでなく、巨人のような背格好をした人々に遭遇したと書かれた文章が残されているのです。色白で赤毛や金髪の人々でした』

彼らの航海日誌には、さらに驚くべき発見の記録が残されていた。
~航海日誌より~
【我々は、島で巨大な石像を発見した。その石像を見てまず抱いた疑問は、どうやってあれほどの石を真っ直ぐに立てたのかということだ。それらは横幅も大きく、高さは9メートル以上あったからである。】

ロッヘフェーンは、復活祭つまりイースターの日に発見したこの島を、イースター島と名付けた。それからおよそ300年経った現在も、ロッヘフェーンが抱いた疑問への答えは見つかっていない。島の先住民やモアイ像と呼ばれる巨石像の目的は謎に包まれたままだと、

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作家のポール・バーンズ氏は言う。
『島中に建てられたモアイ像のほとんどが島の内地を臨む様な形であることから、祖先たちが島を見守るバリアとして造ったのではないかと考えられています』

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作家のウィリアム・ヘンリー氏が語る。
『モアイ像は、不思議な顔立ちをしています。輪郭が縦長なのです。人間をかたどったものにしては、ふつうの人とどこか異なるものがあります。宇宙人のようだとは思いませんか?一体、何をかたどったものなのでしょう』

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(9メートル以上もあるモアイ像を見上げる⇧女性)

火山岩を彫って作られた900体近くあるモアイ像は、一つが最大で82トンにもなる。最も高いものは9メートル以上で、海を背にそびえ立っている。

作家のポール・バーンズ氏は語る。
『巨石をいかにして動かしたのかについては、諸説あります。最初は、水平に引きずって移動したと考えられていました。丸太を下に敷いて転がす方法です。ですが、最近テレビで巨石を動かす実験が行われましたが、移動方法は証明できませんでした』

出版編集者で古代宇宙飛行士説を唱えるジョルジョ・ツォカロス氏が語る。
『当時の人達が木を切って丸太を集め、それを下に敷いて石を動かしたという話ですが、その方法は非現実的です。あれほどの巨石の重みを丸太で支えるというのは、不可能だからです』

作家のポール・バーンズ氏が再び語る。
『おびただしい数の石像です。それに大きさや重さにもよるとは思いますが、険しい地形で遠くまで動かすには相当の人手が必要です。つまり、手段は謎に包まれたままなのです』

古代宇宙飛行士説によると、モアイ像が現在の場所に移され配置された方法は、先住民の伝説に語り継がれているという。島の伝説では、マナと呼ばれるエネルギーによって巨石が動かされたと考えられている。

考古学者のアレックス・ゲルラテラ女史に訊いた。
『島で言い伝えられている物語によると、アリキのマナを使ってモアイを動かしたそうです。「アリキ」とは、その地域の神や王を表します』

博物館館長のジョナサン・ヤング氏が語る。
『王は、創造主であるマケマケ*からマナという力を授かったのです。伝説では、王が巨石群に歩けと命じ、動かしたと言われています』
(*マケマケ;イースター島のラパ・ヌイ神話において人間を創造した神)

ジョルジョ・ツォカロス氏が再び語る。
『その伝説を語り継いだ人達は、全員まともに考えられなかったのか、あるいは実際に何かを目撃したかでしょう。私は、何かを目撃し実際に体験したからこそ、そう証言したのではないかと思っています。私の考えでは、マナというのは地球外生命体がもたらしたパワーであり、そのパワーが巨石を空中に浮かばせ、今の場所まで動かしたのです』

ジョナサン・ヤング氏が再び語る。
『石像は、ひとみを入れることで命を授かります。つまり、マナによって特別の力を得たのです』

作家で古代宇宙飛行士説を唱えるデビッド・チルドレス氏が語る。
『イースター島の伝説によると、その不思議な超能力のようなパワーは、石像の目から発せられたというのです。何か磁場のような強いエネルギーがもたらされ、それが島全体をバリアのように包み込み、守っていました。よく考えてみると、これはもっと厳密的な地球外生命体の技術にも思えてきます』

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(ほとんどのモアイ像は海を背にして立っている)

イースター島にまつわる多くの謎の中で極めて不可解なのは、モアイそのものはもちろんのこと、モアイの配置である。887体のモアイの内880は内地を向き、残りの7体、島の西側に位置する「アフアキビ」だけは島の外を向いて建てられているのだ。

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(七人のモアイ=アフアキビは海を見て立っている)

作家のダグラス・メイスン氏に訊いた。
『内側を向くモアイたちは、島の村を保護していると考えられています。でもアフアキビは例外です。モアイ像は海を向いています。しかも、7体すべてがそっくりです』

島のほとんどのモアイが内側を向いているのに対し、何故かこの7体だけは外を向いて立っている。どこか別の場所を見守っているというのか?島から遠く離れたどこか。7体のモアイの視線の先を一直線に延ばしてみると、その答えが見えてくる。モアイ像の視線を北西にたどると、最初に行きつく土地がマルケサス諸島(マルキーズ諸島とも言う)だ。イースター島からおよそ3700キロ離れている。

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(アフアキビの見つめる先にはマルケサス諸島がある)

ダグラス・メイスン氏が再び語る。
『周囲から孤立した、フランス領ポリネシアに属する群島です。タヒチ島から飛行機で3時間半かかります。ポリネシアン・トライアングルと呼ばれる地帯に位置します。このトライアングルは、北のハワイ、東のイースター島、西のニュージーランドを結んだ三角形です。地球上で最後に見つかった場所とも言われており、太平洋で最も神秘に包まれたエリアとして知られています』

イースター島の謎を解くカギがマルケサス諸島で見つかるかもしれないという大胆な仮説に基づき、2018年6月、古代宇宙飛行士説を唱えるジョルジョ・ツォカロス氏とデビッド・チルドレス氏は、自ら島の探索に乗り出した。
(つづく)


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イースター島のモアイ像もそうだが、どうやって重量のある巨石を遠くまで運んだのかが全く分からない巨石遺跡が、世界には数多くある。例えば、南米ボリビアのプマプンクやティアワナコ(ティワナク)遺跡など。

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