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コンドールマン(2) [コンドールマン・ドラマ1]

今回は、第1話《コンドールマン誕生 / 後編》を取りあげます。

【前回までの話は・・・自分の利益だけを求める一部の人間たちのために地球は汚染され、その醜い欲望がモンスター一族を生み出していた。彼らは人間社会に溶け込み、人類征服を企んでいる。国連事務局次長キムトン氏を暗殺した犯人をアメリカ・死の谷に追い詰めた三矢一心とタバ老人だが、怪人サドラーが落した爆弾によって犯人は死亡し、偶然近くにいたドラゴンコンドルは傷ついた。一心とタバは傷ついたドラゴンコンドルを発見し助けるが、卵を守ろうとして一心は銃弾に倒れる。一心の命と引き換えに、卵から光り輝くゴールデンコンドルが誕生していた・・・】

◆まばゆい光を放つゴールデンコンドルの誕生を見たドラゴンコンドルは、タバ老人にテレパシーで話しかけた。

(我が子ゴールデンコンドルが誕生したのは、すべてこの勇気ある若者のおかげだ。私は彼の心に報いるためにも、彼の母なる国・日本と日本人の力になりたい。古代ムーの呪術師タバよ、最後に力を貸してほしい。正義を守るコンドールマンを誕生させるのだ)

『コンドールマン?!・・・』

(頼むぞ、タバ。我らも共に日本へ行くであろう・・・)

爆弾で傷ついたドラゴンコンドルはそう言い残すと、ドサッとその大きな体を地面に横たえて死んだ。そのことを知ってか知らずか、洞穴の上空を生まれたばかりのゴールデンコンドルは、自由に飛び回っていた。

『ドラゴンコンドル、確かに引き受けたぞ・・・』

タバ老人はさっそく薪(まき)を探しに行き、洞窟付近に井の字のように薪を組み上げ始めた。そして夜を待って、コンドールマンを誕生させるための儀式を始めた。古代ムーの呪術師タバは、焚き火が赤々と燃え上がる前で古代ムーの先祖霊に祈った。

『我が栄光あるムーの先祖たちの御霊よ。願わくは空を飛ばす鳥人(超人)を誕生させ賜え。そして、危機に立つ人類の平和を守らせ賜え・・・』

(ナレーション;タバは今、荼毘に付した三矢一心の遺骨の一部を、祈りを込めて炎の中へ投じた)

火の神に向かい、心を集中させてタバが呪文を唱えていると、突如夜空に雷鳴と共に稲妻が走り、それを合図にして洞窟の上空を飛行していたゴールデンコンドルが、燃え上がる焚き火の炎の中へ身を投じた。次の瞬間、大爆発のような激しい閃光が起きて、その中から一人の鳥人(超人)が誕生した。時刻は、すでに東の空から太陽が昇り始めていた。朝日を浴びてキラキラと輝く鳥人の姿を見て、タバは言った。

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『おぉ、コンドールマン・・・』
『タバ。私の誕生に力を貸してくれて、ありがとう』

(ナレーション;ここに誕生したコンドールマンとは、三矢一心の愛と正義の心、ドラゴンコンドルの鋼(はがね)の身体、ゴールデンコンドルの飽くなき闘志が三位一体となった正義を守る鳥人である)

1970年代に入って、世界中には5億以上もの人間が飢えに苦しんでいた。異常気象などが原因とする説もあるが、実は人間社会に溶け込んでいたモンスター一族が不公平な社会を進めてきたことに、原因があった。

『ところで、アジア地域の重要ポイント、日本の征服作戦は?』

ニューヨーク摩天楼の最上階では、モンスター一族の幹部会議が開かれていた。世界各地域から集まった幹部たちが、自分の成果をキングモンスターに報告していた。アジア地域についてのキングモンスターの質問に、怪人サラマンダーが答えた。

『ハンガー作戦の第一弾として、サタンガメツクが買占めを行なっています』
『フフン、日本人は欲の塊だ。じっくりと飢えに苦しませ、骨と皮ばかりにしてやるのだな!ハァハハハハハ』

日本各地のスーパーや食料品店では、一度にたくさんの客が押し寄せ、我先にと争うように砂糖やチョコレートなどの菓子類を買い漁る光景が見られた。食料品店を営んでいる三矢一心の実家でも、一心の父母・源太郎とたみ子がこの異常な出来事に巻き込まれていた。客が帰った後の店内は、まるで台風が去った後のように散らかっていた。袋が破けて砂糖が床に散らかり、踏みつけられたインスタントラーメンの中身があちこちに散乱していた。

(ナレーション;突然、不思議な現象が起こった。砂糖の品不足に加えて、甘味品即ち、チョコレート、キャラメル、キャンディ、その他の菓子類が、あらゆる店から一斉に姿を消していった)

三矢食料品店の店員・岩田石松は、店内を片付けながら源太郎に言った。

『砂糖だけが品不足っていうのは、商社あたりが一儲け企んで買い占めているんじゃないですかね?オヤジさん』
『図星だろうな。砂糖はほとんどが輸入品だ。商社なら、これを買い占める気なら手間はかからねぇだろうからな!』

その頃、笑いが止まらない二人の男達がいた。金満福太郎社長とジョージ黒田の二人である。二人は、小テーブルを囲んで話をしていた。

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『まさに、思うつぼだな。ヘヘヘヘ』
『すでに80パーセントは買占め完了、残りも一両日中に金満商事の倉庫に収まる予定です』
『子供の泣き顔が目に見えるわい!ヘヘヘヘヘ。ハールマゲドン!』

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(サタンガメツク(左)とサドラー(右)

正体は、人間社会に溶け込んでいるモンスター一族のサタンガメツクとサドラーだ。

三矢食料品店の居間の仏壇には、笑顔の一心の写真が飾られていた。このような騒ぎになって、一心ならばどうするだろうかと考えた三矢源太郎は、仏壇の写真を見つめる。

(なぁ、父さん。日本人が皆、自分のお金儲けばかり考えているから、公害なんてものがおきるんだよ。食料危機だって、いずれはやって来るというのに備えは無いし。その時になって、同じ日本人同士で争いあうような事だけはしたくない。そのためなら、俺は何でもする覚悟だ)

一心の遺影がこのように話かけてきたように思えた源太郎は、一心の志(こころざし)を継ぐことを心に決めるのだった。

源太郎と店員の石松は砂糖の仕入先を調べて、輸入貿易商の金満商事という会社に辿り着いた。港湾にある巨大な金満商事ビルの倉庫に配達用の車で乗りつけた二人は、カギのかかってない倉庫のトビラを開けてその中へ入った。中には、砂糖や菓子がギッシリと詰まった段ボール箱が山積みになっている。これを見た源太郎は、思わず大声を出した。

『これが動かぬ証拠だぞ!』
『探偵ごっこは、それまでだな』

複数の男達に倉庫の入口を塞がれ、源太郎と石松は捕まってしまった。ナイフを光らせているのは、ジョージ黒田だった。ジョージ黒田とその部下の男達に脅されて、ふたりは港湾に敷かれた貨物線路に両手足を固定されてしまった。ジョージ黒田の合図で、向こうの方からディーゼル機関車が走ってくるのが見える。

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『な、何、しやがんでぇい!』
『品不足を苦に、食料品店主が自殺・・・毎日どこかでやっていることだ。ハハハハハ』
『オヤジさん、もう駄目だ!あぁぁ』

その時、一本の羽手裏剣が飛んで来て、源太郎達の手前にある線路を切り替えるポイントレバーに突き刺さった。ガチャンと大きな音がして、機関車は源太郎達のすぐ横を走りぬけて行く。ジョージ黒田とその部下たちが周囲を見回し警戒すると、ひとりの戦士が隣の線路に停まっている貨物列車の屋根を伝って走って来るのが見えた。

『何者だ?!』
『止めろ、モンスター!正義を守るコンドールマンだ!人間の顔を被ったモンスターども!太陽の神に代わって打ち砕いてやる!』

コンドールマンの目から強烈な光が発射され、その光のために男達は醜い姿をさらす。ジョージ黒田はサドラーに、他の男達は覆面の戦闘員に変わっていた。

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『おのれ、コンドールマン!我らモンスター一族に刃向かうとは、身の程知らずめ!サドラー様が地獄に叩き込んでやる!』

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(コンドールハリケーン)

戦闘員たちの中へ飛び込んだコンドールマンは、次々と敵を倒していく。そして、縛られている源太郎と石松を逃がすと、サドラーの指先から出す溶解液をかわして、ベルトのバックルから烈風を噴き出した。サドラーは吹き飛ばされて、地面に激突死してしまった。

『コンドールマン!助かった、ありがとう!』
『大丈夫ですか?気をつけてください』
『おかげで、命拾いしたよ』

源太郎と石松がコンドールマンに礼を言っている姿を、車の中からジッと見ている者がいた。金満社長とディブ百貫だ。

『今度はお前の番だ!サドラーの仇を取れ!』

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(サタンガメツクとバーべQ)

ディブ百貫は車から下りると、怪人バーべQに変身してコンドールマンに向かって行った。
(終わり)


★★★★★★★★★★★★
コンドールマンの必殺武器の一つが、ベルトのコンドル型バックルから噴き出す烈風だ。名付けて《コンドール ハリケーン》。また、コンドールマンの両眼から強烈な光を発射して敵の正体を見抜く光線は、《コンドール アイ》という。JAC(ジャパン・アクション・クラブ)の擬斗が素晴らしい。特にコンドールマンのアクションは、見ていてスカッとする。

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