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コンドールマン(26・終) [コンドールマン・ドラマ3]

今回は、第13話《大血戦!モンスター砦/ 後編》を取りあげます。

【前回までの話は・・・夫を殺されたマダムバーベQの執念が作ったバーベQレンジにコンドールマンは苦しんでいたが、稲妻を呼ぶ技・コンドールサンダーで勝機を見いだしたコンドールマンはマダムバーベQを見事に倒す。打倒コンドールマンに失敗したサラマンダーは、帝王キングモンスターの時空を飛び越える力によって摩天楼のモンスター本部に引き戻され、死刑に処せられることになった。だが、哀願するサラマンダーにキングモンスターは最後のチャンスを与える】

◆三矢まことの父で新聞記者の堅介が調べた「食糧大臣の秘密メモ」に書かれていた倉庫を捜索した結果、モンスターが隠していた大量の食糧が次々と発見された。政府は食糧配給所を設置して疲弊した人々に食糧を配給し、三矢源太郎は自分の店を臨時食糧配給所として人々に食糧を配給していた。だが、そこへJ・ゴードンと魔人コンバット達が突然現れ、源太郎と妻・たみ子、それに手伝いに来ていた家族ら全員を捕まえて連行して行ってしまう。

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捕まった7人は広場へ連れて行かれ、そこで十字架の柱に縛り付けられた。源太郎とたみ子、店員の石松、堅介と妻の陽子、堅介の部下のマキ、それに一心の恋人・さゆりまでが捕まっていた。

『お前達は自分の欲に目を眩ませず、正義の心を持つコンドールマンに味方した!貴様らのような心の清らかな人間がいる限り、我々モンスター一族は非常にやりにくいんだ!』

銃殺刑に処すと言ってJ・ゴードンは7人の前に魔人コンバットを並ばせると、マシンガンを構えさせた。最初は恐怖に怯えていた7人だが、源太郎は正しい事の為には命などいらないと、勇気を振り絞ってJ・ゴードンにこう言うのだった。

『なーに、コンドールマンは神様みたいなお人だ。ワシらの息子はその一等親しい友達だ!嬉しいじゃないか!』

源太郎もたみ子も覚悟は出来ていると言って、胸を張った。

『俺も命はいらん!さぁ、やるんなら早くやれ!』
『私も!』

堅介がそう言うと、陽子、マキ、さゆりが一斉に死ぬ覚悟を示した。だが卑劣にも、J・ゴードンは別の場所に閉じ込めておいた8人の子供たち(コンドールジュニア)を引っ立てて来るよう、魔人コンバットに命令した。大人たちの目前で、子供たちを先に処刑しようとするJ・ゴードン。源太郎や堅介、陽子たち大人は、それを見て焦るのだった。その焦り叫ぶ姿を見ることが、ゴードンにはたまらなく快感なのである。

『コンドールマ~ン!』
『泣け、喚(わめ)け!コンドールマンさんは来ないの!万が一、来た時には・・・これだ!』

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(中央上部の丸いツマミを押すと、ネオ中性子爆弾が爆発!)

そう言って、J・ゴードンはネオ中性子爆弾を爆発させるためのコントローラを子供たちに見せた。

『コンドールマンもろとも、東京中を灰にしてくれるわ、ムハハハハ』
『みんな、コンドールバッジで知らせるのよ』

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まことが小声でそう言うと、8人の子供たちは互いに背中を向けて円陣を組み、身体でうまく隠しながらそれぞれが持つバッジを卍(まんじ)の字を描くように重ねると、太陽へ向けながら一斉に叫んだ。次の瞬間、コンドールバッジからまばゆい虹色の光線が太陽に向かって発射された。

『コンドール、サークル!』

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その頃、カラッポのアニマルカンパニー社(モンスターのアジト)を脱出したコンドールマンは、サラマンダーの行方を追う手がかりを失い焦っていた。だがその時、太陽から虹色の光線がコンドールマンに届き、コンドールジュニア達の危機をコンドールマンは知るのだった。そして猛スピードでマッハコンドル号を走らせると、コンドールマンは光のような速さで処刑広場へ到着した。

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マッハコンドル号から飛び降りると、コンドールマンは間髪を入れずにベルトのコンドールマウスを開いて周辺に煙幕を張った。そして素早く動いて源太郎たちのロープを解き、まこと達をも救出するのだった。すると、まことがコンドールマンに近づき、サラマンダーの持つコントローラを指さしてこう叫んだ。

『コンドールマン、あのスイッチは爆弾よ!』

その言葉を聞いたコンドールマンは、素早い動きでサラマンダーの右手めがけてコンドールアローを打ち込んだ。そしてコンドールマンは地面に転がり落ちたコントローラを拾うと、「これを頼みます」と言って堅介に投げて渡した。

『まかしとけ!』

コンドールマンから受け取ったコントローラを持って、堅介は必死に走って逃げる。途中堅介が捕まりそうになると堅介はそれをマキへ投げ渡し、堅介がフリーになると再びマキから堅介へコントローラが戻って来た。そのようにして、堅介はコントローラを持って必死に走って逃げた。その間にコンドールマンによって魔人コンバットは次々と倒され、その数を激減していった。

こうしてパスでつなぎながら、堅介はコントローラをサラマンダーの追っ手から守り抜くことに成功し、東京はネオ中性子爆弾の爆発から救われた。

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コンドールマンはサラマンダーを崖へと追い詰め、ついにコンドールマンとサラマンダーとの一騎打ちが始まった。怒りのコンドールカットが、サラマンダーの左腕を切断した。サラマンダーは悲鳴を上げながらその場から逃げ出し、アジトのアニマルカンパニー社へ逃げ戻って来た。壁をよじ登って窓から役員室に入り、J・ゴードンの姿になって本部へ連絡を取るために机の上のスイッチを押した。すると、壁のスクリーンにキングモンスターの姿が映し出された。

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『キ、キングモンスターさま・・・』
『なんだ、そのザマは!』
『ミーを今すぐニューヨークの本部に連れ帰って下さい!この次こそ、コンドールマンめを!・・・』

そこへ、ドアを開けてコンドールマンが入って来た。スクリーンに映るキングモンスターの姿を初めてみるコンドールマン。一目見てそれがボスのキングモンスターだと解かるほど、キングモンスターは風格と威厳があった。右を向く黄色い顔面、左を向く赤い顔面、そして正面を向く青い顔面と、キングモンスターには顔が三つあるのだ。今、青い顔面の額に付いた第三の目が真っ赤に輝きだし、そのあと点滅を始めた。

『コンドールマン。よくも我がモンスター極東司令部を潰してくれたな!たった今、恨みを晴らしてやる!』

サラマンダーは額の赤い点滅を見た時、恐怖のあまり悲鳴を上げて助けを求めた。

『もう遅い。お前がコンドールマンの地獄への案内人となれ!』

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赤い点滅が突然フラッシュを焚いたように明るく2、3回光ると、サラマンダーとコンドールマンのいる部屋は巨大な炎に包まれた。そして、アニマルカンパニー社の社屋が轟音と共に巨大な炎を上げて爆発、炎上したのだ。ニューヨークのモンスター本部にいるキングモンスターと幹部連中は、その映像を見ながら大声を上げて笑っていた。

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『ンガハハハハ・・・これで我らが宿敵コンドールマンめも、地獄へ堕ちたわ!いよいよ日本も、我がモンスター一族の物よ!ンガハハハハ・・・』

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(もうもうとした煙の中から、ゴールデンコンドルが飛び立った)

果たしてコンドールマンの運命は・・・だが大爆発、炎上するアニマルカンパニー社の社屋上空には、金色に輝きながら飛翔するゴールデンコンドルの姿があった。

(ナレーション;世界征服を企むモンスター一族の日本司令部は壊滅した。だが、まだキングモンスターとモンスター一族は、日本征服の野望を持ってうごめいている。行け!戦え!正義のシンボル、我らのコンドールマン!)
(第一部・日本ハンガー作戦 終わり)


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