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ロズウェル事件の真相・1 [UFOと宇宙人24]

2011年4月、アメリカのワシントンDC。アメリカ連邦捜査局(FBI)が何千もの文章をインターネット上で公開し、そのうちの一つがマスコミや個人の研究者の注目を集めた。

それは1950年3月22日付けのメモで、当時のFBI長官ジョン・エドガー・フーバーにニューメキシコで回収された3機の空飛ぶ円盤の通報者について報告するものだった。研究者たちは、すぐにそのメモをロズウェル事件と結びつけた。ロズウェル事件とは、軍によって隠ぺいされたとうわさされる1947年のUFO墜落事故だ。だが、ロズウェル事件に関して、知られざる事実があることを示唆する政府文書は、以前から公開されている。

ジャーナリストのリンダ・ハウ女史にくわしく訊く。
『私が調査している中で驚いたのは、1940年代の機密文書が、数多く流出していることです。それには、当時ロズウェルで実際に何が起きたのかが、詳細に記されています。

7月4日。牧場管理者のマック・ブレイゼルが、奇妙な銀色の破片が散乱しているのを発見しました。それが何なのか分からなかったため、彼はロズウェルの保安官のところへ行き、「うちの牧場に何かが墜落した」と報告しました。すると、ロズウェル陸軍航空基地の担当者が、現場に派遣されてきました。彼らは、牧場に散乱した残骸を一つ残らず回収するよう命じられていたといいます』

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(ロズウェル陸軍飛行場がロズウェル地域の牧場で空飛ぶ円盤を回収したという見出し)
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(回収したのは、気象観測用の気球だったという見出し)

1947年7月8日。ロズウェル・デイリー・レコード紙の一面で、軍が空飛ぶ円盤を回収したことが報じられた。だが、すぐに当局の話が一変し、その残骸は墜落した気象観測用の気球だったと説明されたという。

元英国国防大臣のニック・ポープ氏が語る。
『ロズウェルを拠点にしていた第509爆撃隊は、第二次大戦で極秘任務を遂行した非常に優秀な飛行隊でした。精鋭部隊の情報部員が気象観測用の気球を空飛ぶ円盤と勘違いしたと言う話は、不自然だと思います。この時に、UFOの隠ぺい工作が始まったに違いありません』

出版編集者で古代宇宙飛行士説を唱えるジョルジョ・ツォカロス氏が語る。
『必ず、気球やメタンガスや隕石など、UFO以外のものだと説明されます。ロズウェルでの墜落は、もみ消されました。空飛ぶ円盤を回収したという報告が撤回されたのは、混乱を最小限にとどめるための対応策だったのだと思います』

作家のリチャード・ドーラン氏が語る。
『ただの気象観測用の気球だと報告され、忘れ去られていましたが、30年以上経って、あれは地球外の航空機だったと報告する目撃者が出てきました。彼らは、宇宙人の死体も見たのです』

2014年4月。ツォカロス氏は、ニューメキシコ州ロズウェルのウォーカー空軍基地を訪ねた。そこで元ロズウェル市長のジャーニー氏と会い、墜落機の残骸と宇宙人の死体が最初に運び込まれたと言われる格納庫を見せてもらう。(ジャーニー氏;J ツォカロス氏;T)

T;『これは広い。鳥肌が立っています。歴史的な場所ですからね。実際には、どこに運ばれたのですか』
J;『私が入手した情報によると、そのカドだったようです。そこで、死体を調べたと言われています』

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(宇宙人が運ばれたと言われる個室のドア)

そう言ってジャーニー氏は、広い格納庫の隅にある8畳ほどの広さの個室を指差した。ふたりはドアを開けてその中へ入り、会話が進む。

J;『(UFO)機体の残骸は格納庫に、(宇宙人の)死体はここに運んだ様です。今立っている場所に、宇宙人の死体があった・・・』
T;『可能性がある?!その残骸は、どこへ行ったんですか』
J;『もちろん、政府が持っていきました。ライトパターソン空軍基地に、死体を運んだ様です。(今は)恐らく飛行物体の残骸と一緒に、どこかの軍事施設で厳重に保管されているのでしょう』

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(ジェシー・マーセル少佐)

ロズウェル事件の研究者によれば、政府は一連の出来事の目撃者が事実を公表しないよう、守秘義務を課しているという。だが、晩年になって、名乗り出たものが数多くいた。最初に墜落現場へ向かった将校ジェシー・マーセル少佐も、その一人だ。マーセル少佐の孫によると、彼は自らの経験を事細かく家族に話していたという。

マーセル少佐の孫が語る。
『私の祖父は第509爆撃隊情報部の責任者で、家ではロズウェルの話をよくしていました。私が子供の頃、夕食の時間に聞いた話では、祖父はロズウェル事件の調査責任者だったようです。祖父はその残骸を見た時、何なのかさっぱり解からず、それを集めて家に持って帰ってきたと言います。これは、人類の歴史を変えるような重要なモノに違いないから、家族にも見せておきたいと考えた様です』

マーセル少佐の家族の話では、彼は現場から持ち帰った残骸をキッチンの床に並べたという。その中にあった薄い金属の破片は、奇妙なことにクシャクシャに丸めても傷一つ付かず、元の状態に戻った。そしてそれは、新聞の写真の中でマーセル少佐が持っていたモノとは違う金属だったと、彼の孫は語る。

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(新聞記事に載った、気球の破片を持つマーセル少佐の写真)

マーセル少佐の孫が、続けて語る。
『祖父が気象観測用の気球の破片を持っている、有名な写真があります。渋々話を合わせ、それを持っていたようです。写真の祖父はカメラの方ではなく、それを命令している誰かの方を見ています。軍の決定に従って、やるべきことをしたのです』

はたして、宇宙人の飛行物体が、ロズウェルに墜落したのだろうか。そうだとしたら、ニューメキシコだけにとどまらない大きな陰謀が、あるのだろうか。古代宇宙飛行士説の提唱者たちは、そう考える。そして、UFOが墜落しているのはロズウェルだけでは無い、と指摘する。
(つづく)


◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
RAAFとはロズウェル陸軍飛行場のことで、のちのウォーカー空軍基地(現在は閉鎖)である。ここが発表したプレスリリースが数時間後、あれは気象観測用気球だったと発表を覆したことが隠ぺい工作のはじまりだというのだが。


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