地球外戦争・2 [UFOと宇宙人16]
1983年、インド北西部のドワルカ。海洋考古学者のラオ博士は、古い漁師町の沖で10年に及ぶ海底調査を実施し、驚くべきモノを発見した。水深6メートル程の所に砂の壁や丸石が敷かれた道があったほか、かつて栄えた港があった痕跡が見つかったのである。
作家のロバート・ショック氏が語る。
『ドワルカの海底でこれまでに発見されたものは、実に興味深いと思います。例えば、その壁の長さは580メートルにも及び、かなりの大きさです。洗練された都市があったことを、暗示していると思います』
更なる海底発掘調査と地質学的な証拠によって、そこは紀元前1443年に突然海に沈んだ都市の一部であることが示された。この発見は考古学上の大発見だが、その遺跡の位置がさらに重要だと考える者もいる。
何世紀もの間、現代のドワルカの町がある場所に、マハーバーラタに描かれているクリシュナの古代王国があったと、多くのヒンズー教徒が信じてきた。その文献によると、クルクシェトラの戦いで、クリシュナのライバル・シャルバ王は、空飛ぶ戦車から大量破壊兵器を降らせてドワルカを攻撃し、空を照らしたという。
博物館館長のジョナサン・ヤング氏が語る。
『シャルバ王は、空飛ぶ戦車に乗ってドワルカの上空まで来たのです。そして、ありとあらゆる兵器を降らせて、町を攻撃したと言います。だが結局、クリシュナが強力な兵器を使って、その戦車を墜落させました。その文献には、シャルバ王の空飛ぶ戦車は燃えながら落ちてきて、地面に衝突したと書かれています。この大戦のすぐあと、クリシュナは殺されました。その都市は、かつて海から浮上して地上に存在していましたが、ふたたび海に沈みました。クリシュナが生きている間だけ、存在した都市だったのです』
多くの歴史家たちは、この神々の戦いは民間伝承に過ぎないと考えているが、海底で見つかった遺跡は、古代インドの文献が歴史的事実を基にしている証拠になりはしないか。そして更なる証拠が、インド南東部の古い港町マハーバリプラムにあると、古代宇宙飛行士説論者たちは考える。
(インドラ神は、軍神・英雄神である)
マハーバリプラムには、かつて寺院が七つあったが、そのうちの六つがインド神話の神・インドラが起こした大洪水によって失われたと伝えられている。ドワルカと同じように、歴史家や考古学者たちは、六つの寺院が消えたと言う話は神話だと考える。
(スマトラ島沖地震で、海面水位が下がって見つかったという遺跡)
だが、2004年12月26日。大津波が原因で海面の水位が下がると、海岸線に不思議な構造物の数々が姿を現した。近くで調べてみると、人の手で造られたものであることが判り、マハーバリプラムの失われた寺院の跡である可能性が高まった。
作家のデビッド・チルドレス氏に話を聞く。
『考古学者たちはその海域で潜水調査を行い、海に沈んだ都市があることを発見しました。その遺跡は、伝説が事実を伝えたものであることを示していました。洪水のようなモノによって、実際に都市が破壊されたのです。伝説のとおりでした』
最近の考古学調査によって、クリシュナの都市とマハーバリプラムの七つの寺院の存在が証明されたのであれば、それらの場所が空から攻撃を受けたという話も事実なのだろうか。その答えは、マハーバリプラムに多くみられる石堀(いしぼり)の寺院「ラタ」に隠されているかもしれない。
(ラタと呼ばれる塔のような建物)
出版編集者で古代宇宙飛行士説提唱者のジョルジョ・ツォカロス氏が語る。
『マハーバリプラムの塔のような建造物は、ラタと言います。それは、天空の都市、神の家、天空の船などと翻訳することが出来るそうです。ラタは寺院ですが、それだけでなく乗り物とも考えられています。神が地球や礼拝者の元を訪れるために使う乗り物なのです。それには、「クドゥ」と呼ばれる小さな窓が掘られています。
馬のひづめに付ける蹄鉄のような形をしていて、その窓から神々の顔が見えるのです。インド各地の多くの寺院では、ラタの土台の部分に巨大な車輪の彫刻が施されていて、それらが動く戦車であることを思わせます。それは神が使っていた空飛ぶ乗り物で、古代の人々が目撃したマシンの複製だと思います』
ドワルカとマハーバリプラムの海岸沿いにある遺跡や、インド各地で見られる石堀寺院や彫刻は、古代インドの文献に描かれた戦争を裏付ける物的証拠なのだろうか。もしそうなら、その戦争は地球外生命体の敵対するグループの戦いだったのか。更なる手掛かりは、古代メソポタミアの歴史的な記録を調べれば見つかるかもしれない。(つづく)
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
古代インドの文献には、戦争の具体的な様子を描いたものが多いようだ。ジョルジョ氏が語る様に、今まで誰も見たことが無いモノを見たときは、その時にできうる一番近い表現で代用するしかない。UFOを初めて見た人は、円形で平たい形であったことから「空飛ぶ円盤」と表現したように。ロケットを初めて見た人が、形が細長くて噴射していることから「火を吐いて飛ぶ龍」と表現したように。
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作家のロバート・ショック氏が語る。
『ドワルカの海底でこれまでに発見されたものは、実に興味深いと思います。例えば、その壁の長さは580メートルにも及び、かなりの大きさです。洗練された都市があったことを、暗示していると思います』
更なる海底発掘調査と地質学的な証拠によって、そこは紀元前1443年に突然海に沈んだ都市の一部であることが示された。この発見は考古学上の大発見だが、その遺跡の位置がさらに重要だと考える者もいる。
何世紀もの間、現代のドワルカの町がある場所に、マハーバーラタに描かれているクリシュナの古代王国があったと、多くのヒンズー教徒が信じてきた。その文献によると、クルクシェトラの戦いで、クリシュナのライバル・シャルバ王は、空飛ぶ戦車から大量破壊兵器を降らせてドワルカを攻撃し、空を照らしたという。
博物館館長のジョナサン・ヤング氏が語る。
『シャルバ王は、空飛ぶ戦車に乗ってドワルカの上空まで来たのです。そして、ありとあらゆる兵器を降らせて、町を攻撃したと言います。だが結局、クリシュナが強力な兵器を使って、その戦車を墜落させました。その文献には、シャルバ王の空飛ぶ戦車は燃えながら落ちてきて、地面に衝突したと書かれています。この大戦のすぐあと、クリシュナは殺されました。その都市は、かつて海から浮上して地上に存在していましたが、ふたたび海に沈みました。クリシュナが生きている間だけ、存在した都市だったのです』
多くの歴史家たちは、この神々の戦いは民間伝承に過ぎないと考えているが、海底で見つかった遺跡は、古代インドの文献が歴史的事実を基にしている証拠になりはしないか。そして更なる証拠が、インド南東部の古い港町マハーバリプラムにあると、古代宇宙飛行士説論者たちは考える。
(インドラ神は、軍神・英雄神である)
マハーバリプラムには、かつて寺院が七つあったが、そのうちの六つがインド神話の神・インドラが起こした大洪水によって失われたと伝えられている。ドワルカと同じように、歴史家や考古学者たちは、六つの寺院が消えたと言う話は神話だと考える。
(スマトラ島沖地震で、海面水位が下がって見つかったという遺跡)
だが、2004年12月26日。大津波が原因で海面の水位が下がると、海岸線に不思議な構造物の数々が姿を現した。近くで調べてみると、人の手で造られたものであることが判り、マハーバリプラムの失われた寺院の跡である可能性が高まった。
作家のデビッド・チルドレス氏に話を聞く。
『考古学者たちはその海域で潜水調査を行い、海に沈んだ都市があることを発見しました。その遺跡は、伝説が事実を伝えたものであることを示していました。洪水のようなモノによって、実際に都市が破壊されたのです。伝説のとおりでした』
最近の考古学調査によって、クリシュナの都市とマハーバリプラムの七つの寺院の存在が証明されたのであれば、それらの場所が空から攻撃を受けたという話も事実なのだろうか。その答えは、マハーバリプラムに多くみられる石堀(いしぼり)の寺院「ラタ」に隠されているかもしれない。
(ラタと呼ばれる塔のような建物)
出版編集者で古代宇宙飛行士説提唱者のジョルジョ・ツォカロス氏が語る。
『マハーバリプラムの塔のような建造物は、ラタと言います。それは、天空の都市、神の家、天空の船などと翻訳することが出来るそうです。ラタは寺院ですが、それだけでなく乗り物とも考えられています。神が地球や礼拝者の元を訪れるために使う乗り物なのです。それには、「クドゥ」と呼ばれる小さな窓が掘られています。
馬のひづめに付ける蹄鉄のような形をしていて、その窓から神々の顔が見えるのです。インド各地の多くの寺院では、ラタの土台の部分に巨大な車輪の彫刻が施されていて、それらが動く戦車であることを思わせます。それは神が使っていた空飛ぶ乗り物で、古代の人々が目撃したマシンの複製だと思います』
ドワルカとマハーバリプラムの海岸沿いにある遺跡や、インド各地で見られる石堀寺院や彫刻は、古代インドの文献に描かれた戦争を裏付ける物的証拠なのだろうか。もしそうなら、その戦争は地球外生命体の敵対するグループの戦いだったのか。更なる手掛かりは、古代メソポタミアの歴史的な記録を調べれば見つかるかもしれない。(つづく)
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古代インドの文献には、戦争の具体的な様子を描いたものが多いようだ。ジョルジョ氏が語る様に、今まで誰も見たことが無いモノを見たときは、その時にできうる一番近い表現で代用するしかない。UFOを初めて見た人は、円形で平たい形であったことから「空飛ぶ円盤」と表現したように。ロケットを初めて見た人が、形が細長くて噴射していることから「火を吐いて飛ぶ龍」と表現したように。
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