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ミステリーサークル・3 [UFOと宇宙人15]

時は、ミステリーサークル全盛期とも言える1990年代。アメリカミシガン州のアナーバー。元ミシガン大学の物理学者W.C.レーヴェングッドと研究グループが、世界各地のミステリーサークルからサンプルを採取し、分析を始めた。

物理学者のエルジョ・ハッセルホフ氏に訊く。
『彼等はサンプルを顕微鏡で観察したり、土や植物の化学分析を行ったり、発芽テストを行ったり、茎の節の長さを測ったりと、あらゆる調査を行いました。そして、大量の報告書を作成し、解かったことを学術論文で発表しました』

その報告書は、二つの化学的変化について説明している。一つは、作物の節(ふし)が伸びているという点である。ミステリーサークルができる畑の作物には、地面から先端までの茎に四つか五つの節があって、コブのように突き出ている。

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この中の一番上の、つぼみのそばにある節がポイントである。ミステリーサークルの影響を受けた茎は、この節だけが他と比べて異常に長く伸びているのだ。元の長さの1.5倍程まで伸びている節もあれば、元の2倍くらいまで伸びている節もあり、その差は歴然である。

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作物に関するもう一つの顕著な変化は、茎の部分の穴の形成である。茎の一番下にある節、または下から二つ目か三つ目の節に、何かが貫通したような穴ができているのだ。こうした作物に見られる顕著な変化は、当時の人間の能力を超えたものだと思われるのである。

作家のデビッド・チルドレス氏は、疑問を投げかける。
『何か高温のものが、作物の茎に貫通してできた穴でしょうか。その衝撃による変化かもしれません。誰の、又は何の仕業でしょう?』

一部のミステリーサークルに見られるこうした異常な変化は、高度な技術によってもたらされたモノだろうか。だとすると、それはどのような技術なのだろうか。

2000年1月。物理学者のエルジョ・ハッセルホフ氏はBLT研究所というミステリーサークル研究グループと自分自身のデータを基にして、ミステリーサークルは正体不明の電磁エネルギーによって作られた可能性があるという見解を発表した。

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(以下、円形のミステリーサークルについて検証した)

【以下、ジョルジョ氏とハッセルホフ氏との会話】
『ミステリーサークルについて、科学的分析を行った訳ですね。どんな結論に達しましたか?』(ジョルジョ)

『ミステリーサークルの作製には、何らかの電磁エネルギーが関わっているのかもしれません。電磁エネルギーによって、作物の茎にある節が特に伸びているように思えます。エネルギーが強い程、長く伸びます。

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ミステリーサークルを横断するようにして順番に茎の節を測定してみると、おもしろいことが解かります。黒いところが、伸びた部分です。ミステリーサークルの中央の部分の方が、外周部分よりも茎の伸び方が大きいのです』

『本当だ、全然違う。スゴイ発見ですね』(ジョルジョ)

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(緑色の棒グラフが、中央ほど長く伸びている様子が分る)

『そうなんです。雲泥の差があると思いませんか。その差が顕著なので、グラフにするとより分かりやすいです。外周部分の節の伸び方は長さ2ミリ程度、中央部分の節の伸び方は長さ4.2ミリ程度になっています。外へ向かうにつれて、どんどん短くなっています』

『本当ですね。実に興味深いです』(ジョルジョ)

『このミステリーサークルがとても興味深いのは、作製されるところを見た人物がいる点です。その人は、光る球を観ています。それはじっと動かずに、光っていたそうです。だとすれば、エネルギーが地面にどう放出されたのかを見極めることができます。

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 (光る球がエネルギーを円形に放出する様子の想像図)

中央の方がエネルギーが強く、エネルギーが強いほど茎が長くなります。この検証結果から、電磁エネルギーによるものだという仮説が正しいと解かります』

『明らかに、何かあるということですね。これらのミステリーサークルは、どうやって、又は誰が作ったか、見当は付きますか?』(ジョルジョ)

『それは、難しい問題です。誰がやったのかは・・・解かりません』

『ミステリーサークルほど明確に現れた形あるものが、ほとんど科学的に研究されていないというのは、ある意味、非常に残念なことだと私は思います。最初から、単なるイタズラとして片づけられてしまっているのです。

しかし、すべてのミステリーサークルが、人工的に作られたわけではないという科学的証拠も存在します。ひょっとしたら、地球外生命体によるものかもしれません』

ジョルジョ・ツォカロス氏は、このように感想を述べている。専門家の分析結果を通して、すべてのミステリーサークルは悪ふざけではないことが、証明されるのだろうか。イタズラでないとしたら、それは地球外生命体の手によるものなのだろうか。その真実を探る手がかりは、ミステリーサークルが作られるところを見たという目撃者が握っている。(つづく)


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いつ、どこに現れるか分らないミステリーサークルだが、その秘密をつかむためには、定点カメラの設置がぜひとも必要だ。



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