ミステリーサークル・2 [UFOと宇宙人15]
イギリスのウィルトシャー州。ロンドンから西へ160キロほど離れたのどかなこの場所は、ミステリーサークル現象の始まりの地と言われている。この周辺は、謎めいた古代の史跡が多いことで知られている。ストーンヘンジ、エーヴベリー、シルバリーヒル、ウエスト・ケネット・ロングバローなどである。
『ミステリーサークルが集中するということは、この場所に何か特別な要素があると考えることができます。エネルギーの通り道だったり、又は交差点だったり、昔からこの土地の人々が瞑想や祈祷、宗教儀式などを行った場所なのかもしれません』
このように語るのは、ミステリーサークル研究家のチャールズ・マレット氏である。
古代宇宙飛行士説の提唱者ジョルジョ・ツォカロス氏は、ミステリーサークルに対し、別の角度からアプローチする三人の男達と会うため、ウィルトシャー州を訪れた。
(三人が作った畑アートの一つ)
ジョン・ランドバーグ、ログ・アービー、ウィリアム・ラッセルの三人は、二十年にも及ぶ畑アートの経験を持つ。ミステリーサークルの研究家たちが、完璧に再現するのは不可能だと主張する図形を、実験的に三人に作ってもらおうというのだ。
【ジョルジョ氏;G ジョン氏;L】
G;『2005年のある夜、一晩にしてゴールデンボールという形のミステリーサークルが作ら
れたのです。大きさは、直径およそ30メートルです。そこで相談ですが、あなた方でこ
の形を再現できますか?』
ツォカロス氏の呼びかけに応える三人。一晩でできたものなので、時間制限は7時間。三人は、早速自前の器具を用いて仕事を始めた。
チームは、まず巻き尺を使って測定をするところから始めた。どこから始めるかを決めたあと、三人は木の板を使って長く伸びた茎を倒しながら進み、図形を作り始めた。三人は、与えられた時間内に同じ図形を作ることができた。
G;『早かったですね。作業中は、何か問題はありませんでしたか?』
L;『茎が絡まり易くて大変だったけど、上から見るといい出来だと思うよ!』
出来上がった図形をオリジナルの写真と比べるため、ドローンを使って撮影してもらうことにした。専門家が、畑の上空にカメラを付けたドローンを飛ばす。
(左が本物、右が今回作られたモノ)
G;『(ドローンからの映像を見たツォカロス氏は)スゴイ!すごくよく再現できてい
る・・・驚きました!』
再現された図形は、上空から観察するとオリジナルと瓜二つに見える。だが、研究者によれば、ミステリーサークルの真偽を見極めるには、上空から見るのではなく地上の作物の様子をみるべきだと言う。
そこで、この再現された図形を調べるため、ツォカロス氏はミステリーサークルの研究家チャールズ・マレット氏と会うことにした。マレット氏は、90年代からミステリーサークルの研究を続けている。そして、2005年、ゴールデンボールの図形が出現したとき、最初に調査を行ったのも彼だった。
【ジョルジョ氏とマレット氏の会話】
G;『ミステリーサークルを見て、それが本物か人工的なモノかを判断する時の、基準は何
ですか?』
M;『人間も、見事なミステリーサークルを作ることが出来ます。本物かどうかを判断する
には、近くでよく観察して証拠を見つけるしかありません。こうして立って見てみる
と、表面上は見事な花畑が広がっています。でもその下を見ると、折れた痕が目につき
ます。人が道具を使って足で押しながら進むので、グシャ、グシャ、グシャというよう
に折れています。地面にはハッキリと折れた茎が見えますし、菜の花もかなり散らばっ
てしまっています。それじゃ、さらに詳しく観てみましょうか。
(踏まれたことにより、茎がポッキリと折れている)
近づいて一本一本の茎を観てみると、折れた部分をハッキリと観察することができま
す。これなんか、いい例ですね。菜の花の茎に物理的な力が加わって折られたため、
痛々しい傷になっています。こっちの茎も道具で押しつぶされたために、激しく損傷し
ています』
G;『つまり、こういうことですか。人工的に作られたモノとは違い、本物のミステリーサ
ークルはこんな風に折れてはいないと』
M;『そうです。(ジョルジョに写真を見せながら)これは、2005年に出来た実際のミステ
リーサークルです。本物の場合は、こんな風に見えます』
(本物では、茎はしなやかな倒れ方をしている)
驚いたことに、2005年に出来たゴールデンボールの図形では、菜の花は少しも損傷していないのだ。なめらかに重なり合った菜の花は、明らかに板などの道具でつぶされたものとは異なることが判る。
2005年のゴールデンボールの写真を見ながら、マレット氏は語る。
『2005年のミステリーサークルには、機械的につぶされた形跡がありません。このため、色々な可能性が考えられます。どうやって作られたのか、私達にもまだ解かりません』
ゴールデンボールの図形が人工的に作られたものでないとすれば、いったい誰が、どのように作ったのだろうか。その真相を探るため、ミステリーサークルの現場に残された不可解な証拠の数々に迫ることにする。(つづく)
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
本物のミステリーサークルでは、作物の茎がしなやかな倒れ方をしている。人間が作ったモノでは、根元から折れた茎が多数見つかるのだという。(なーんーて、なめらかー♬)
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『ミステリーサークルが集中するということは、この場所に何か特別な要素があると考えることができます。エネルギーの通り道だったり、又は交差点だったり、昔からこの土地の人々が瞑想や祈祷、宗教儀式などを行った場所なのかもしれません』
このように語るのは、ミステリーサークル研究家のチャールズ・マレット氏である。
古代宇宙飛行士説の提唱者ジョルジョ・ツォカロス氏は、ミステリーサークルに対し、別の角度からアプローチする三人の男達と会うため、ウィルトシャー州を訪れた。
(三人が作った畑アートの一つ)
ジョン・ランドバーグ、ログ・アービー、ウィリアム・ラッセルの三人は、二十年にも及ぶ畑アートの経験を持つ。ミステリーサークルの研究家たちが、完璧に再現するのは不可能だと主張する図形を、実験的に三人に作ってもらおうというのだ。
【ジョルジョ氏;G ジョン氏;L】
G;『2005年のある夜、一晩にしてゴールデンボールという形のミステリーサークルが作ら
れたのです。大きさは、直径およそ30メートルです。そこで相談ですが、あなた方でこ
の形を再現できますか?』
ツォカロス氏の呼びかけに応える三人。一晩でできたものなので、時間制限は7時間。三人は、早速自前の器具を用いて仕事を始めた。
チームは、まず巻き尺を使って測定をするところから始めた。どこから始めるかを決めたあと、三人は木の板を使って長く伸びた茎を倒しながら進み、図形を作り始めた。三人は、与えられた時間内に同じ図形を作ることができた。
G;『早かったですね。作業中は、何か問題はありませんでしたか?』
L;『茎が絡まり易くて大変だったけど、上から見るといい出来だと思うよ!』
出来上がった図形をオリジナルの写真と比べるため、ドローンを使って撮影してもらうことにした。専門家が、畑の上空にカメラを付けたドローンを飛ばす。
(左が本物、右が今回作られたモノ)
G;『(ドローンからの映像を見たツォカロス氏は)スゴイ!すごくよく再現できてい
る・・・驚きました!』
再現された図形は、上空から観察するとオリジナルと瓜二つに見える。だが、研究者によれば、ミステリーサークルの真偽を見極めるには、上空から見るのではなく地上の作物の様子をみるべきだと言う。
そこで、この再現された図形を調べるため、ツォカロス氏はミステリーサークルの研究家チャールズ・マレット氏と会うことにした。マレット氏は、90年代からミステリーサークルの研究を続けている。そして、2005年、ゴールデンボールの図形が出現したとき、最初に調査を行ったのも彼だった。
【ジョルジョ氏とマレット氏の会話】
G;『ミステリーサークルを見て、それが本物か人工的なモノかを判断する時の、基準は何
ですか?』
M;『人間も、見事なミステリーサークルを作ることが出来ます。本物かどうかを判断する
には、近くでよく観察して証拠を見つけるしかありません。こうして立って見てみる
と、表面上は見事な花畑が広がっています。でもその下を見ると、折れた痕が目につき
ます。人が道具を使って足で押しながら進むので、グシャ、グシャ、グシャというよう
に折れています。地面にはハッキリと折れた茎が見えますし、菜の花もかなり散らばっ
てしまっています。それじゃ、さらに詳しく観てみましょうか。
(踏まれたことにより、茎がポッキリと折れている)
近づいて一本一本の茎を観てみると、折れた部分をハッキリと観察することができま
す。これなんか、いい例ですね。菜の花の茎に物理的な力が加わって折られたため、
痛々しい傷になっています。こっちの茎も道具で押しつぶされたために、激しく損傷し
ています』
G;『つまり、こういうことですか。人工的に作られたモノとは違い、本物のミステリーサ
ークルはこんな風に折れてはいないと』
M;『そうです。(ジョルジョに写真を見せながら)これは、2005年に出来た実際のミステ
リーサークルです。本物の場合は、こんな風に見えます』
(本物では、茎はしなやかな倒れ方をしている)
驚いたことに、2005年に出来たゴールデンボールの図形では、菜の花は少しも損傷していないのだ。なめらかに重なり合った菜の花は、明らかに板などの道具でつぶされたものとは異なることが判る。
2005年のゴールデンボールの写真を見ながら、マレット氏は語る。
『2005年のミステリーサークルには、機械的につぶされた形跡がありません。このため、色々な可能性が考えられます。どうやって作られたのか、私達にもまだ解かりません』
ゴールデンボールの図形が人工的に作られたものでないとすれば、いったい誰が、どのように作ったのだろうか。その真相を探るため、ミステリーサークルの現場に残された不可解な証拠の数々に迫ることにする。(つづく)
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本物のミステリーサークルでは、作物の茎がしなやかな倒れ方をしている。人間が作ったモノでは、根元から折れた茎が多数見つかるのだという。(なーんーて、なめらかー♬)
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