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ナスカの地上絵・2 [UFOと宇宙人11]

1968年、スイス。作家のエイリッヒ・フォン・デニケンは、初めての著書となる「未来の記憶(CHARIOTS OF THE GODS)」を出版した。この本には、ナスカの地上絵を描いた人々が、先進技術と高度な数学を操る宇宙人を目撃していたという、衝撃的な仮説が記されていた。

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作家のジェイソン・マーテル氏は語る。
『デニケン氏は実際にナスカを上空から観察した先駆け的な人物です。平原だけでなく、丘の上に描かれた図形にも注目しました。丘の上に残った複雑な幾何学図形は、それまで誰も取り上げて来なかったのです』

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デニケン氏が、語る。
『ナスカの上空を飛ぶと巨大な直線が見えるのですが、これが滑走路のようにみえるんです。直線は始まりと終わりがきれいに切りそろえられ、交差しているところもあります』

作家のフィリップ・コパンス氏が語る。
『デニケン氏は、ネットワーク状をした滑走路のような直線を、地上から見た時と空から見た時とで比較をしています。着陸する機体の重さを支える強度が無いので、これは滑走路ではありません。これは、注意を惹き付けるものではないでしょうか。地上絵は宇宙からも見えますから、標識のようなものではなかったかと思うのです』

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「未来の記憶」の出版から40年以上が経つが、デニケンの提唱した衝撃的な仮説がきっかけとなって、これまで様々な研究がおこなわれてきた。学者の中には、地上絵の中に精巧な図形を発見し、ナスカの地上絵は初めて幾何学が適用されたケースだと提唱する者もいる。

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作家のマイケル・バラ氏は語る。
『ナスカ平原に描かれた地上絵の中には、面白いことに、天体と関係していると思われるものがあります。有名な蜘蛛の絵がありますが、足が一本だけ長く伸びています。絵を鏡写しの状態にしてみると、この蜘蛛の形はオリオン座を表していることが判ります。そして、長く伸びた足は、シリウスを指していたのです。この蜘蛛の絵を描いた人々は、ナスカより古い時代の文明と同じ概念を持っていたのでしょう。それはオリオン座とシリウスが、地球にとって特に重要な星であるという概念です』

地上絵には、さらに重要な役割があったとは考えられないか。古代宇宙飛行士説を唱える者の中には、これを神に送るメッセージと考える者がいる。神が地上へ戻るよう、願って描いたものだというのだ。

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作家のデビッド・チルドレス氏は、宇宙飛行士とも呼ばれる地上絵を、ナスカの謎を解く手がかりがあると考え、次のように語っている。
『ヘルメットか何かをかぶり、片方の手をあげて振っている。天空の神は、こんな姿なのかもしれませんね。あるいは、これはナスカの人々を表したものかもしれません。空の神に手を振って、「私達はここにいます。またここに下りてきてください」と、言っているのです』

古代宇宙人の専門誌を発行するジョルジョ・ツォカロス氏は、このように語る。
『これは、大きな目と大きな頭を持った地球外生命体の姿なのでしょうか。一方の手で天を、もう一方で地面を指していますが、まるで天の者が訪れるという重要な出来事が、この場所で起こったとでも語っているかのようです』

宇宙飛行士の地上絵は、遠い昔に宇宙人が地球を訪れた証なのだろうか。だとすれば、宇宙人がナスカを着陸地点として選んだ理由も、ここに示されているのではないだろうか。

デニケン氏は語る。
『ドレスデンの大学が、ナスカの調査をしたことがありました。ここの地場を測定した結果、いくつかの線の下では、磁場が変化していることが判りました。また、線の上とそのすぐわきで、電気伝導率を測っています。これは電気の通り易さを表す数値ですが、線の引かれた場所の伝導率は八千倍も高いことが判りました。ある線の下では、深さおよそ2.5メートルの地中で、磁場が明らかに変化しています。この下には何かがあるはずですが、それが何かは分りません』

地中にある何かが、地球外生命体をナスカに引き寄せたのではないか。貴金属か、あるいはロケット燃料の原料となる鉱物を、ここで採掘していたとは考えられないか。

前出の作家のジェイソン・マーテル氏が語る。
『宇宙人の着陸地としてナスカは理想的と言われ続けてきました。推進剤に使われる硝酸塩などの物質が豊富にありますから、補給地として注目されていたのかもしれません。宇宙人はここに戻って来られるように、地上絵を描いたのでしょう』

前出のフィリップ・コパンス氏が語る。
『ナスカ文明は硝酸塩が豊富な土地に築かれていますが、ナスカ人がこれを使うことはありませんでした。ですから、硝酸塩は先史時代にナスカを訪れた者にとって、重要なものだったとも考えられます。宇宙人文明は、何かの理由で硝酸塩を必要としていたのかもしれません。なぜなら、現代において硝酸塩は多くの工学分野で使用されて、ロケットの飛行にも関わっているからです』

宇宙人がナスカ人と接触したのは、我々の知らない偉大な存在のためではなかったか。ナスカの土地は宇宙人に利用され、その後廃墟と化したのではないだろうか。

ジョルジョ・ツォカロス氏が語る。
『客人は皆帰っていくものですし、どんな計画にも終わりが訪れます。遭遇事件の中には、宇宙人が別の場所へと移って行ったことで、終わったものもあったでしょう』

ナスカが古代に訪れた宇宙人の採掘場であったならば、世界各地のよく似た古代遺跡にも証拠が残されているはずだ。古代宇宙飛行士説ではそう考える。そしてその証が、何百キロも離れた別の古代文明の遺跡に存在するという。
(つづく)


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デニケン氏の「未来の記憶」は40年も前に書かれたものなので、すでに絶版になっている。古本屋で探したが、見つからなかった。一路読んでみたい。図書館にいけば、あるかな。



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