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仮面ライダーストロンガー12 [ライダーストロンガー・ドラマ1]

第31話《ストロンガー大改造!(前編)》
原作;石ノ森章太郎
脚本;伊上 勝
企画;平山 亨 阿部征司
技斗;岡田 勝
監督;内田一作

〖ドクロ少佐〗
〖岩石男爵〗
〖ジェネラルシャドウ〗 登場


【前回までの話は・・・ アジトでの戦いでドクターケイトの毒液を浴びた岬ユリ子の身体は、どんどん衰弱していった。「怪人達をすべて倒したら、一緒に遠くへ行きたい」と、ユリ子は城茂への思いを打ち明けるが、半ば冗談で返事をする茂。そんな時、ドクロ少佐とドクターケイトの襲撃を受け、ドクターケイトのケイトガスでピンチに陥ったストロンガーを助けるため、電波人間タックル捨て身の大技・ウルトラサイクロンで、ドクターケイトと共に命を散らした岬ユリ子】

◆城茂と立花藤兵衛は、海が見える小高い丘の上に、ドクターケイトとの戦いで命を落とした電波人間タックル・岬ユリ子の墓を作った。
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『ユリ子、許してくれ。俺の力が至らなかったために、お前を死なせてしまった・・・』
『茂・・・そんなにいつまでも悲しんでいちゃ、亡くなったユリ子は決して喜びはしない』

『決してお前の死を、無駄にはさせないぞ・・・おやっさん。俺は、デルザー軍団の改造魔人の最後のひとりを倒すまでは、ここには来ない!』
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『その日が一日も早く来ることを、きっとユリ子も望んでいるだろう』
『ユリ子、電波人間タックル・・・安らかに眠ってくれ(合掌する茂)』
『(話かける藤兵衛)お前の分まで、俺は頑張るぞ!』
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『シャドウ、ストロンガーはこの俺が倒す!』
『さすがデルザー軍きっての切れ者、ドクロ少佐。ストロンガー打倒の手筈は打ってあるとでも・・・』

ドクロ少佐の部下には、忍びを教え込んだ精鋭部隊がある。その忍び集団を使って城茂を見張らせているドクロ少佐は、城茂の動静が手に取るように分かるのであった。じきじきにとどめを刺しに行くため、部下へ連絡を取るドクロ少佐。

『ストロンガーの居場所は?』
『白骨岬の岩場にいます』

白骨岬でたき火をしている城茂と立花藤兵衛を、すぐ近くの高みからジッと見つめる四人のドクロ忍び戦闘員。茂がポットに沸いたお湯を突然たき火にかけると、白い煙がモウモウと上がり、次の瞬間二人の姿は消えた。

ふたりの姿が消えて、ドクロ忍び戦闘員たちは焦った。ジャンプして崖下のたき火跡へ下りていく忍び戦闘員たち。

『しまった、まんまと逃げられたか・・・』
『アハハハ、逃げはせん!逃げたとみせて、お前達をおびき出したのさ!』
『(藤兵衛)まんまと引っかかったな!』

ストロンガーにとっては、忍びの技術を持つ戦闘員であろうとも敵では無い。あっという間に四人の戦闘員は、片付いてしまう。茂はこの連中に扮して、ドクロ少佐が来るのを待つ作戦であった。

白骨岬に現れたドクロ少佐は、岩場で倒れている四人の戦闘員たちを見て、失敗に気付いた。足蹴にして戦闘員達を起こそうとするが、その内のひとりが、ドクロ少佐の右足をつかんだまま放さない。

『何をする!うろたえるな!』
『うろたえてなんか、いるものか!』

もみ合いになる二人。ドクロ少佐の上になった戦闘員は、マスクを取って顔を見せた。
『謀ったな、城茂!』
『ドクロ少佐! タックルの恨みを晴らしてやる!』

城茂はドクロ少佐のえり首をつかんだまま、数回パンチをおみまいした。だが、数メートル前方の岩場の上にも、ドクロ少佐がいるではないか!つかんでいたえり首の手の力が緩んだ瞬間を見逃さないドクロ少佐は、姿を消してしまう。

岩場の上にいたのは幻影だったのだ。せっかく捕まえたドクロ少佐なのに、茂はまんまと逃げられてしまった。

ガックリする城茂を、背後からマシンガンの銃弾が襲った。ドクロ少佐の巨大ガマの先端から銃弾を発射する、ドクロ機関砲であった。城茂の身体は銃弾の集中攻撃を受け、一瞬爆発したかのように見えた。

見事仕留めたと思ったドクロ少佐が、姿を現した。だが、城茂の死体はどこにも無い。茂はストロンガーに変身して現れた。

『ドクロ少佐、今日こそ勝負をつけてやる!』
『それは、こちらのセリフだ!』
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白波が立つ岩場での、ストロンガー対ドクロ少佐の一騎討ち。不気味なドクロ少佐は、不思議な術を使う。頭部、手、足、胴を分離してストロンガーに襲いかかってきた。自在に宙を飛ぶ手足の攻撃に手を焼いているストロンガーに、ドクロ少佐は口から火炎を吐いた。

分離した身体を元に戻したドクロ少佐は、火炎を浴びて劣勢のストロンガーにとどめを刺すため、巨大ガマを力いっぱい投げつけたのだ。

その時、巨岩が急に空から落ちてきて、巨大ガマにぶつかった。そのおかげでストロンガーは切断を免れ、その隙に海中へ飛び込んで逃げた。

『うーん、今一歩のところで・・・岩石男爵!どうしてここへ?』
『ジェネラルシャドウがヨ、ドクロ少佐の最期を見届けろと言っちょるんヨ。ところがヨ、ストロンガーの方がヤベえ』

岩石男爵はドクロ少佐の手柄を妬んで、邪魔をしたのだった。もちろん、ジェネラルシャドウの差し金だ。

『よくも邪魔を!貴様との勝負は、ストロンガーをやっつけてから、改めてつけてやる!』
『生憎じゃったネ。ストロンガーは、俺が片づけるんヨ』

岩石に姿を変えると、岩石男爵は姿を消した。あれだけ痛めつけたストロンガーは、そう遠くへは行けないはずと読んだドクロ少佐は、立花藤兵衛を見張ることにした。立花藤兵衛は、約束の場所で城茂が戻ることを信じて待っている。
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城茂はかなりの痛手を負っていた。全身を炎に焼かれ、ヤケドを負ってやっとの思いで海から上がると、岩場に身体を横たえた。
『オレの力では、デルザー軍団の改造魔人どもには勝てないのか・・・』
改造電気人間としての力の限界を知り、城茂は途方に暮れた。
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突然、空から巨大な岩石が飛ぶように城茂に迫ってきた。泣き言を言う暇さえ与えない、デルザー軍団の猛攻。新手の岩石男爵が、攻めてきたのだ。茂は両の手袋を外すと、ストロンガーに変身した。(つづく)


★★★★★★★★★★★★
電波人間タックル・岬ユリ子には、守と言う兄がいる設定である。果たしてこの兄は、ブラックサタンに捕らえられて奇っ怪人になってしまったのか、それともユリ子だけが捕らえられたのか、詳細は明らかになっていない。



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