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古代建築技術の謎・3 [UFOと宇宙人7]

空飛ぶ地球外のモノたちや、奇妙な生物を語る古代の伝説。これが、テオティワカンに造られた驚異的な建造物に古代の異星人が影響を与えた証になるのだろうか。更なる手がかりが、地球の裏側で見つかるかもしれない。

インド。南アジアにあるこの国の南部には、勝利の都を意味する「ヴィジャヤナガル」という名の広大な寺院遺跡群がある。
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かつて、この遺跡のあった地は繁栄を極め、全インドの中でも最大最強を誇ったヒンズー王国の首都だった。ヴィジャヤナガルは14世紀に建てられたと言われているが、それよりはるかに古いことを示す証拠が多々ある。

ヒンズーの神話によれば、古代の王ラーマがサルの神ハヌマーンに出会ったのが、ヴィジャヤナガルにある洞窟だったと言われている。そうなると起源は、ヴィジャヤナガルが出来る何千年も前にさかのぼることになる。

インドの考古学者、ジョン・フリッツ氏が語る。
『インドの南部一帯には、何十万年も前から人が住み始めたと思われます。確かにヴィジャヤナガルは過去最大の居住地ですが、それよりはるかに古い時代に、ここに文明が存在したのです』
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(ヴァーストゥ・シャーストラによって設計された寺院の柱)

ヴィジャヤナガルの寺院の設計には、「ヴァーストゥ・シャーストラ*」という学問だけにみられる幾何学や数学の公式が使われているという。この学問は、古代より伝わる建築術・配置術の科学である。これによると万物は、地・水・風・火、そして空の5元素から成り立つという。

*「ヴァーストゥ・シャーストラ」には、現代学問でいうところの建築環境工学、都市工学、心理学、脳科学などが含まれる

ヴァーストゥ建築の専門家、マイケル・ボーデン氏が解説する。
『ヴァーストゥを利用した建造物は他に類を見ない独特な物で、地球と宇宙のエネルギーに共鳴するように造られているのが特徴です。つまり、地球と調和する建造物を造ることを目指しているのです。宇宙は巨大な連なりで繋がっていて、その中に地球が組み込まれていると考えれば、太陽系も宇宙の中の一つのパーツに過ぎません。宇宙は一つの神経系のようなものです。地球も宇宙の他の部分とつながっていて、連なりを通じてエネルギーを送受信することが出来ます。それがこの寺院にも、完璧に表現されているのです。この寺院は、人間が意識の深淵へと入り、神と交信するための装置だったのかもしれません』
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   (英雄マムニマヤンとされている絵画)

ヴァーストゥ建築の起源は、古代インドのサンガム文学(南インドのタミル地方最古の文学作品)に登場するマムニマヤンという人物だと言われている。10000~12000年前に生きた伝説の英雄だが、この謎の人物はいったい何者だったのだろうか。
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    (道具を持つ創造神ヴィシュヴァカルマン)

ヒンズー教の中では、マムニマヤンは創造神ヴィシュヴァカルマンと同一視されていた。この神は建設の神でもあり、神の建造物を設計・建築したと言われている。しかし、この神は古代宇宙飛行士説で言われるように、地球外生命体だったのだろうか。その手がかりは、ヴィジャヤナガルの寺院遺跡群の至る所で石に刻まれているという。

作家のデビッド・チルドレス氏が語る。
『ヴィジャヤナガルは、人々を神と結ぶ都市だと考えられていました。そして神自身が、この都市に住んでいたと言われています。シヴァ神やラーマ神などです。ここにある奇妙な像の多くが、ヴィシュヌ神の化身を表したものです。その姿は、まるで地球外生命体のようにも見えます。こういった像が、今もココに残っているのです』
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      (ヴィシュヌ神の化身の像)

神話にはここが聖なる場所だと語られていて、ヴィシュヌの化身の一つであるラーマが昔住んでいたことからこの場所が崇められるようになったと、ツアーガイド氏は語っている。

古代インドの聖典に、ヒンズーの神の実体を示すさらなる証拠が見つかっている。マハーバーラタやラーマーヤナといった叙事詩や、ヴェーダ語の文学と呼ばれる神聖な文書には、様々な形とサイズを持った飛行体のことが、度々綴られている。
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(代表的なビマーナの図・左と、宇宙船はよく似ている)

作家のパトリック・フラナガン氏が語る。
『古代のヴェーダ語の文学の中に、反重力を使った飛行体ビマーナが、当時空を飛び回っていたことが書かれています。そして、ビマーナがどのような構造をしていたかに関しては、今も残るマハーバーラタやその他の古代文書の中で詳しく説明されています』

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(上・ヴァーストゥ建築の寺院、下・ビマーナの設計図とされるもの)

ヴィジャヤナガルには伝統的な古代インドのヴァーストゥ建築が残されていて、ここにある石で造られた寺院は円すいの形をしている。この建造物そのものが、古代人がビマーナと呼んだ飛行船か、もしくはロケットか宇宙船を模倣したものと思われるのだ。

ヴァーストゥ建築の専門家、マイケル・ボーデン氏が解説する。
『ヴィジャヤナガルではヴァーストゥの技術が使われましたが、この技術は空飛ぶ乗り物を作るために使われてきました。また、ヴァーストゥは兵器を作ったり、恐らくは宇宙船のエネルギーを作るために、使用されたと思われます』

作家で古代宇宙飛行士説の提唱者、エイリッヒ・フォン・デニケン氏が語る。
『ビマーナは、現代でいうスペースシャトルや航空機でした。スペースシャトルにも様々な種類がありますが、ロシアのスペースシャトルはアメリカのモノとは似ていません。それで、翼を持つビマーナがあったり光の様子が様々だったりと、異なった記述がみられるのでしょう。神と呼ばれた者達は、このようなビマーナの中から現れたのです』

古代にインド南部地方に住んだ人々には、宇宙のエネルギーを利用できるように、高度な建築技術が授けられたのだろうか。そうだとすれば、古代宇宙飛行士説で言われるように、はるか遠くの別世界とつながるための知識が与えられたのだろうか。
(つづく)


◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
今回は、古代インドの建築工学と心理学が合わさったようなヴァーストゥ・シャーストラという学問が、住居や寺院の間取りや配置に使われただけでなく、古代文書に出てくるビマーナという飛行体にも使われたという話である。そしてその名残は、ヴィジャヤナガルにある寺院に形として残っているということであった。



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コメント 2

いっぷく

ヴィジャヤナガルの寺院の柱は石でできているのでしょうか。
もっと大きな画像でその細部を見てみたいです。
by いっぷく (2017-07-06 23:17) 

レインボーゴブリンズ

いっぷくさん、いつもありがとうございます。寺院の柱も石で造られているそうです。柱の彫刻は、写真をクリックすると拡大したものが見られます。お試し下さい。
by レインボーゴブリンズ (2017-07-07 00:30) 

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