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もう一つの地球・終 [UFOと宇宙人14]

カナダのオンタリオ、現在。地下2キロメートル。ここに、世界で最も孤立した物理研究所がある。サドベリー・ニュートリノ観測所だ。宇宙放射線を遮断するため、地下深くに建てられた施設である。このような環境で科学者達は、宇宙に存在するとされる物質の実態を把握しようとしている。だが、その物質の謎は、まだ明らかになってはいない。

物理学者によれば、私達の目に見えているのはこの宇宙を構成する物質の5パーセントに満たないという。残りの95パーセントは全く未知の世界であり、その中に謎の物質「ダークマター」が含まれる。

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(ブラックホールの想像図)

『宇宙を構成する物質のほとんどは、原子や原子核ではなく、まったく別の物です。ダークマターの正体として、私達の知るものも候補に挙がっています。宇宙に存在するブラックホールが、その一つです。私達の空には宇宙があり、銀河系があり、太陽系があり、たくさんの惑星があります。そして、目に見えない光を通さない、真っ暗な部分があります。これが、ダークマターです』

ダークマターの存在は、1980年代まで支持されていなかった。だがその頃から、見えない部分の本質について、推測がなされるようになった。目に見える宇宙をつなぎとめるノリのようなものがある、または、別世界が存在する影の銀河があるなど、あらゆる説が浮上した。

プラズマ物理学者のジョン・ブランデンバーグ氏が語る。
『もしかしたら、ダークマターの粒子はこの宇宙の粒子ではないかもしれない、という説もささやかれています。隠された異次元の世界に、ダークマターが存在すると言うのです。自分の家の中に、謎に包まれた秘密の小部屋があるようなものでしょうか』

『科学者の中には、それは高度な次元であり、我々の世界と共存している、そこに隠された居住空間があると主張する人もいます。我々の能力では計り知れない所にある世界に何者かが暮らし、私達の世界にも通じているのかもしれません』

このように語るのは、作家のデビッド・ウィルコック氏である。地球外の世界は、ダークマターに隠された異次元の世界に存在するのだろうか。もしそうならば、ダークマターを研究することで、私達は宇宙において孤独ではないという事実が証明されるのだろうか。

もう一つの地球が別の次元にあるにせよ、地面の下や遠く離れた天体系にあるにせよ、その発見は人類の将来を左右することだろう。

著作出版家のジョルジョ・ツォカロス氏が語る。
『我々の探し求めるもう一つの地球が本当に見つかったとしたら、人類は大きく変わるかもしれません。それは劇的な変化であり、我々の歴史が根底から覆されることになるでしょう。別の惑星に生命が見つかれば、これまで語り継がれてきた伝説や神話の裏付けになります。
 私達は、まったく別の大きな文明の一部なのかもしれないと言うことです。私達の起源は、宇宙にあります。故郷が宇宙にあると言うことは、すべての人に刷り込まれています。もし知的生命が見つかれば、それがかつて私達の地球を訪れた者と同じかどうか、問わなければなりません』

まもなく、人類はこの宇宙において孤独ではないということが、証明されるのだろうか。宇宙に他の知的生命がいることを、発見できるのだろうか。彼等は、私達より古く優れた歴史を持つのだろうか。そんな発見が、人類のこれまでの歴史を一変させてしまう日は、近いのか。私達の前に現れるのは、もう一つの地球だけではなく、何千という新たな地球なのかもしれない。
(終わり)


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地球だけが生命体の住む星では無いと、科学者達はこれまで言い続けて来た。だが、その裏では、別の生命体が発見されることを、実は恐れているのではないだろうか。まして、それが地球内部に住んでいるということになれば、大パニックが起こるだろう。宇宙に電波望遠鏡を向けても、今のところほとんど反応が無い。ということは・・・地底世界の話だけは、SFであってほしいと思う。



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