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不可解な痕跡・終 [UFOと宇宙人10]

マイアミからおよそ50キロ南に位置するフロリダ州ホームステッド。かつては農業で栄えたこの町に、北米大陸屈指の不思議な建造物がある。彫刻が施されたサンゴ石が並ぶ石の庭、中には重さ30トンを超す石もある。ここはコーラル城と呼ばれている。

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規模は数万平方メートルに及び、複雑な形状と難解なデザインの石壁や彫刻が、見る者を圧倒する。しかし、他の巨石遺跡とは違い、古代に建てられたものではない。
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ラトビア系移民のエドワード・リーズカルニンは、1923年この石の庭づくりに着手した。驚くべきことに、近代的機械は一切使用していないとリーズカルニンは言い張った。しかも、誰の手も借りていないとも言う。

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      (リーズカルニン氏の写真)

リーズカルニンに詳しい、作家のラスティ・マクルーア氏が語る。
『リーズカルニンは隠遁した世捨て人のような人で、一匹オオカミの外国人で科学者でもありました。ある女性に恋をしたリーズカルニンは、愛を形に残そうとこの庭を作りました。彼女がヨーロッパから来るのを待ち続けましたが、願いはかないませんでした。問題は、なぜこんな細身で小柄な男が、何トンもある石をたった一人で動かすことが出来たのかということです』

身長152センチ、体重45キロのリーズカルニンが、何トンもある石を削り持ち上げ、移動したと言われる。しかも使用した工具は、三又だけだった。

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前出のラスティ・マクルーア氏が続ける。
『三本の大王松*の樹を組み合わせて作った三又にチェーンブロックを吊り下げたもので、何十トンもある石を持ち上げたと言われますが、そんなことはまず不可能です。作業をするのは夜で、誰にもその様子を見せませんでした』
*大王松(だいおうしょう);北米原産の高さが30メートルにもなるマツ科の針葉樹

リーズカルニンの言葉は、何を意味していたのだろうか。カルナックやサクサイワマンの遺跡建築に使われた技術を、再発見したのだろうか。

再び、ラスティ・マクルーア氏が語る。
『エジプトのピラミッド建設に使われた秘術を知っていると、リーズカルニンはよく話していたようです。秘術とは何なのでしょうか。また、なぜエジプトのことを繰り返し話していたのでしょうか』

リーズカルニンは1951年に亡くなるまで、コーラル城を作り続けた。残された手記には、巨石を重量の無い物体に変えることが出来る古代の秘術を発見したと、書かれていた。

前出のラスティ・マクルーア氏が続ける。
『地磁気の流れに関して書かれた著書の中で、「重力とは磁力である」とリーズカルニンは述べています。もしそうなら、電磁波や高周波の力を使って磁力の向きを反転させれば、重量のある岩でも一転して軽くすることが可能となります。この方法なら、巨石を持ち上げることが出来るでしょう』

リーズカルニンが重さを軽くする装置を開発したのだとすれば、どんな秘密を知っていたのだろうか。数々の写真に写る黒い箱に、秘密が隠されているとも言われている。だが、この箱の行方は解かっていない。
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     (三又の上に置かれた謎の黒い箱)

前出のラスティ・マクルーア氏の話。
『三又の上に置かれた黒い箱の実物を見た人は誰もいませんし、ただ箱が写っている写真が残っているだけです。しかし、非常に重くてもろい巨大なサンゴ石を、誰にもマネが出来ない方法で持ち上げることが出来たのは、黒い箱の作用があったからだと私は考えています』

重い物体の移動には、空中浮揚が有効である。超高速で走るリニアモーターカーは磁気で浮いているが、高速走行の際に車輪が線路に触れることはない。これは、磁気浮上によって車体が浮いているからである。

火星科学を研究するジョン・ブランデンバーグ氏が語る。
『現時点では、電磁力を使って重力を打ち消すことが出来るかどうかは、推測の域を出ません。重力は、アインシュタインにとっても重要なテーマでした。人類がこの研究に取り組む動機は、もちろん宇宙の彼方まで宇宙船を送りこむためです』

リーズカルニンが石を浮上させる反重力技術を使用していたとすれば、どうやってその知識を得たのだろうか。

作家のフィリップ・コパンス氏が語る。
『リーズカルニンが亡くなり、秘密も葬られましたが、その技術を自ら編み出したのか、伝承から得たのか、それとも異星人に授けられたのかは解かりません。ただ一つだけ言えることは、高度な物理学の知識を持ち重力を理解する何者かが、現代の科学技術では成し得ない方法で石を持ち上げる力を、一人の人間に与えたということです。きっと、銀河系の別の惑星から来た者達だったにちがいありません!』

もし宇宙人が古代に地球を訪れていたのだとすれば、世界に残る謎の建造物は我々の過去の秘密を解き明かすカギとなるだけではなく、未来を知る手がかりにもなることだろう。

『何千年も昔に異星人が太陽系を離れる際、足跡を残さなかったとは思えません。未来の人類が宇宙からの来訪者はいたのかと考えることを、彼等は望んでいたはずです』
こう話すのは、古代宇宙飛行士説の提唱者エイリッヒ・フォン・デニケン氏である。

この地球(ほし)には、更なる手がかりが隠されているのだろうか。それらの手がかりは、巨石に刻まれ我々の目にさらされる日が来るのを、待ち続けているのかもしれない。
(終わり)


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一人の小柄なアメリカ人が、たった一人で巨石を軽々と動かし造った、現代の巨石遺跡・コーラル城。この作り方の秘密を解き明かしたとき、人類の文明はとんでもない進化を遂げるに違いない。



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