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仮面ライダーストロンガー10 [ライダーストロンガー・ドラマ1]

第30話《さようならタックル!最後の活躍(前編)》
原作;石ノ森章太郎
脚本;鈴木生朗
企画;平山 亨 阿部征司
技斗;岡田 勝
監督;山崎大助

〖ドクターケイト〗
〖ドクロ少佐〗  登場


【前回までの話は・・・ 荒鷲師団長を水中へ引きずり込んでようやく倒したストロンガーに、新たなる敵・ドクターケイトが挑戦して来た。全身が毒液で満たされているドクターケイトは身体が柔らかく、パンチもキックも通用しない。赤いケイトガスを浴びたストロンガーは全身が麻痺し、ケイトのアジトへ連れて行かれてしまう。ところが、アジトでは手柄を横取りしようと鋼鉄参謀が手を出し、逆にケイトガスが弱点であることをさらけ出してしまう。鋼鉄参謀との再度の戦いで、ストロンガーはケイトガスを出す花で鋼鉄参謀を倒したが、これはケイトの策略だった】

◆城茂は、ドクターケイトのアジトを捜し回っていた。夜間カブトローで走っていると、「城茂ここに眠る」と書かれたプレートを見つける茂。そのプレートは、2メートルほど高く盛られた土に埋め込まれていた。
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詳しく調査しようとプレートの前でたたずんでいると、大カマを持った改造魔人が、その盛り土の後ろから姿を見せた。新手の改造魔人・ドクロ少佐であった。

茂は両手の手袋を外すと、ストロンガーに変身した。だが、ドクロ少佐は戦斗をほとんどせずにストロンガーの動きだけをみて、そのまま退散していくのだった。
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翌日、明るくなってからプレートのある場所へ再び行った茂は、叩いてみてプレート内が空洞になっていることに気がついた。指をひっかけてプレートを開けてみると、地下へ下りる階段がある。アジトへの通路かもしれない。茂は、階段を下りてみることにした。

その頃、ジェネラルシャドウとドクロ少佐が、会話をしていた。昨夜、ドクロ少佐がストロンガーと対面したことを、ジェネラルシャドウは知っていた。

『夜の散歩は、面白かったかな?ドクロ少佐・・・』
『イヒヒヒ、相変わらず、油断も隙もならぬ男よ・・・鋼鉄参謀までが、やられたと聞いた。一度ヤツのツラを見たくなったのだ』

『鋼鉄参謀は手柄を急ぎ過ぎて、ドクターケイトの恨みを買い、彼女に足を引っ張られて負けたのだ・・・』
『魔女は執念深い。ましてケイトの毒は、この俺でも寒気を感じるからな』

ジェネラルシャドウはドクロ少佐に、ドクターケイトに協力しないかと持ちかけた。ストロンガーを早く倒せる算段と考えてのことらしいのだが・・・

『すでにストロンガーを誘い込む手は、打ってある・・・』
『ほう・・・さすがは、ドクロ少佐』
静かな会話が終わり、2人はドクロの盃で乾杯した。
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その頃、立花藤兵衛は岬ゆり子をジープに乗せて、城茂を捜していた。途中で、城茂の愛車カブトローが乗り捨ててあるのを目にして、ジープを止めた藤兵衛。ふたりは、左右に開けられたトビラの一方に書かれた「城茂ここに眠る」という文字を発見する。

これはデルザー軍団のアジトへの通路かもしれないと思ったユリ子は、藤兵衛と共に地下へ続く階段を下りていくのだった。

一方、ストロンガーは地下へ続く階段を下りて行き、少年達が捕らえられている地下牢を発見する。ストロンガーは電気パワーを熱に変えて、鋼鉄の檻のトビラを溶かしてしまう。

だが、同時に身体中の力が急激に抜けていくのを感じるストロンガー。彼は、エネルギーを使い果たしてしまったのだ。歩くのがやっとの茂は、出口へ向かう通路を子供たちに指示して進んでいく。だが、子供たちの行く手を、ドクターケイトが遮ろうとする。

ケイトと組み合っている間に、子供たちを出口へと誘導する茂。すると、出口の方からユリ子と藤兵衛がやってきて、茂たちと合流した。ユリ子に事情を話す茂はすでに歩くのがやっとで、とても戦闘は出来ない。

『ここは、あたしたちに任せて!さぁ子供たちを早く!』

子供たちを無事に逃がしたら戻って来ると言い残して、去って行く茂。後から追ってくるドクターケイトと戦闘員達に、ユリ子と藤兵衛はここで果敢に抵抗して時間をかせぐのだった。
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だが、ドクターケイトの杖先から出た緑色の毒液を、ユリ子は右肩に浴びてしまう。悲鳴をあげるユリ子。毒はすぐに身体に吸収されて、消えてしまった。
『あううう・・・・』
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『あたしの毒の恐ろしさが、お解かりかい?お前の身体には、もうあたしの毒が回り始めている!やがてお前は、死ぬのさ!ほぉら、毒の効き目が出てきたようね!』

ユリ子は、立っていられないほどフラフラになっていた。ドクターケイトと戦える状態では、とてもない。周りを見渡したユリ子は、とっさに目の前にあった火の点いたろうそくを、ケイトに差し向けた。

『お止め!な、何をするの!』
驚き、震えおののくドクターケイト。ユリ子は戦闘員と戦っていた藤兵衛に、今のこの事態を教えた。

『(ユリ子)おじさん!』
『(藤兵衛)そうか、コイツは火に弱いんだ!』

ろうそくの炎をかざしながら、気弱になったドクターケイトにろうそくをなげつけて、ふたりは来た通路を全速力で走り脱出した。

追ってくるドクターケイトに対抗するため、ユリ子は遂にタックルに変身。だが、毒が回り出したタックルは、立っているのが精一杯。と、そこへ充電した城茂が戻ってきた。ストロンガーに変身してタックルと背中合わせになり、死角を無くして戦うのだ。
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『ストロンガー、ドクターケイトは燃える火に弱いのよ。アジトでろうそくの火をかざした時に、ケイトは怯えたわ』
『よし、分かった!』
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藤兵衛が投げた太い枝をストロンガーは受け取り、電気エネルギーで燃やして松明(たいまつ)にすると、ジリジリとケイトの顏へ近づけた。

『や、止めて・・・ぎゃぁ!』
顏が崩れていくドクターケイト。

退散していくドクターケイトを見て、バッタリと草原に倒れるタックル。タックルを両手で抱える藤兵衛には、かなりの高熱が出ている様子が解かった。

『どうせ私は、助からないわ。私の身体には、ケイトの毒が回っているのよ。お願いだから、このことは茂には決して言わないで!お願い!・・・』

すぐにでも城茂に相談したいが、タックルに強くそう頼まれた藤兵衛は、心中迷っていた。(つづく)


★★★★★★★★★★★★
男勝りな性格のタックルだが、いないと花がしぼんだように寂しいね。



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