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宇宙人を探す・3 [UFOと宇宙人26]

1934年夏、アメリカのウィスコンシン州バロン。9歳のコーラル・ロレンゼンが、空を横切る平たい形の飛行物体を目撃した。それは音を立てずゆっくり北西の方へ動き、水平線のむこうに消えて行った。このわずか20秒の遭遇が、UFO調査の流れを永遠に変えることになる。

作家のリチャード・ドーラン氏が語る。
『アメリカにおける初期のUFO研究者に、コーラル・ロレンゼンがいます。彼女は、UFO現象が話題になる1940年代よりも前にUFOを目撃し、生涯調査を続けました』

MUFON代表のジャン・ハーザン氏が語る。
『1951年8月。コーラルはグリーンベイ・プレス・ガゼット紙の記者となり、UFOに関する記事を書きました。すると、似た様な飛行物体を目撃した人々から、大きな反響があったのです』

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(コーラル・ロレンゼン女史)
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(彼女が夫と立ち上げたのがAPRO)

1952年。コーラルは、彼女の夫で元アメリカ陸軍航空隊の将校ジム・ロレンゼンと共に、初の民間UFO調査組織を設立した。空中現象調査組織、通称APRO(アプロ)だ。

前出のハーザン氏が続けて語る。
『コーラルは、UFO現象に関する空軍や政府の対応に失望していました。UFOが実在することを知っていた彼女は、調査を政府に任せるのではなく、民間の組織が必要だと考えたのです』

作家のニック・レッドファン氏が語る。
『ロレンゼン夫妻は、UFO現象を調査するには各分野から専門家を集めて組織を作り、目撃報告を検証して、その飛行物体の正体を探るのが一番だと考えました。最盛期には、APROの会員は三千人を超えていました。多くの会員が現場で調査し、情報を集めたのです。そうして、多数の信頼できるデータをまとめました。プロジェクト・ブルーブックやプロジェクト・サインをしのぐ成果を上げたのです』

MUFONの研究部長ロバート・ポーウェル氏が語る。
『APROは、UFO現象を現地で調査する初の民間組織でした。この組織の設立が突破口となり、他の組織も作られ始めたのです。そのうちの一つが、NICAP(ナイキャップ)でした。第二次世界大戦で誘導ミサイルを開発したことで知られるS・ファーニ少将がNICAPの設立に携わり、その会長となりました。
 さらに興味深いことに、CIAの長官を務めたH・ヒレンケッター少将も会員の一人だったのです。UFOが実在するかどうかを知るべき人物がいるとしたら、CIAの長官が真っ先に思い浮かぶでしょう。1960年に、ヒレンケッター少将は次の三つのことをはっきり述べています。
①UFOは実際に存在している
②ソ連の航空機ではない
③UFO現象の科学的な研究は不十分である 』

元CIA長官が、UFOは実在すると認めていたのか。ヒレンケッター少将は、地球外の宇宙船が地球に来ている確かな証拠を見つけたのかもしれない。彼が大胆な発言をしても、政府は信憑性の高い目撃報告は無いという姿勢を貫いた。だが、UFOの研究団体の数は増え続けた。

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1969年5月31日。APROのメンバーだったウォルト・アンドラスがミズーリ州とアイオワ州とイリノイ州のボランティアから成る調査組織を作った。州西部UFOネットワークとして始まったその団体は、のちに相互UFOネットワーク(MUFON・ムーフォン)と改名し、世界最大のUFO調査組織へと成長したのである。

元イギリス国防大臣のニック・ポープ氏が語る。
『現在MUFONには、何千人という会員がいます。州ごとに責任者が置かれ、アメリカ全土をはじめ、他の国にもたくさんの調査員がいるのです。MUFONはAPROとは方針が違い、州ごと置かれた支部の自主的な活動を認めています。支部が独自の会議を開催し、独自の研究プロジェクトを進め、現地調査も独立して行うことができるのです』

UFO研究家のクリストファー・チャコン氏が語る。
『UFO現象に関する人々の意識が変化したことで、そのような組織の人気が高まりました。UFOが異星人の乗り物かもしれないと知り、人々は空に飛行物体を探すようになったのです』

古代宇宙飛行士説では、宇宙人は人類史を通して地球を訪れていると考える。それなら、なぜ20世紀半ばになってにわかに人々が地球外生命体との遭遇の証拠を探すようになったのか。宇宙人自らが、人類に注意を向けさせるよう仕向けたのではないかという説もある。

前出のポープ氏が語る。
『コーラル・ロレンゼンはAPROを立ち上げ、ウォルト・アンドラスがMUFONを作ったことは、彼ら自身のUFOとの遭遇体験がきっかけとなっています。それは、単なる偶然ではないのかもしれません。ロレンゼンやアンドラスのような人物が、意図的に選ばれたとは考えられないでしょうか。偶然に思えるUFOとの遭遇も、何者かの意図が働いているように思えるのです』

地球外生命体は、人類の大部分にその存在を隠しているが、ある特定の個人を選び、彼らに大いなる真実を明らかにさせようとしているのだろうか。そうだとすれば、コーラル・ロレンゼンが最初に奇妙な飛行物体を目撃した1934年から、宇宙人は人類と再会するための計画を実行に移したのかもしれない。更なる証拠を求めて、地球外生命体とのコンタクトを試みる研究を詳しく調べてみよう。
(つづく)


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UFOをよく見る人物は宇宙人に選ばれているという意見には、同意したい。この広い空の下でUFOを見られる確率なんて、ちっぽけなものだ。それなのに写真や動画を撮ることができるのは、事前にUFO側から連絡(もちろん、本人には意識できない)が来て、無意識に用意をするからに違いないと思うのだ。



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