巨人の島国・４ [UFOと宇宙人27]
2018年5月。サルデーニャ島のパウリラーティノ。ジョルジョ・ツォカロス氏（G）とマーティ・ラギーナ氏（L）、考古学ガイドのイヴァナ・マル女史（I）の三人は、紀元前1800年頃に建てられたとされる「サンタ・クリスティーナの井戸」を訪れていた。
（真上から見たサンタ・クリスティーナの井戸）
（3人は井戸の入口でゼッダ氏と会う）
この井戸は水を汲むためではなく、ある天体活動を正確に観測するために建てられたものだと言う。三人は、天文考古学者であり作家のマウロ・ペピーノ・ゼッダ氏と現地で落ち合った。目の前にあるサンタ・クリスティーナの井戸を見て、ラギーナ氏が声を発した。
（精巧に作られた階段と壁）
L；『えっ？ちょっと待ってください。これは現代の建造物ですよね』
I；『そう思うでしょう？これを見たほとんどの人が、そう言います。これは遺跡じゃない
って。でも、三千年前に造られたものなんですよ』
L；『本物の昔の石なんですか？』
I；『そのとおりです。100パーセント（昔の石で）、永遠に壊れないように造られたん
です！』
L；『スゴイ！信じられないなぁ』
サンタ・クリスティーナの井戸の石造建築はあまりに精巧に出来ているため、考古学者もなぜ古代人にこのような技術があったのかと、頭を悩ませている。長年の研究に基づき、ジョルジョ氏はこの石造建築とその天体観測という用途が、この島にかつて地球外から来た巨人が住んでいたことを裏付ける重要な手がかりになるのでは、と考えた。
I；『どんなに精巧に出来ているか、触ってみますか？』
G；『もちろん！下りましょう』
四人は、入口から地下へ延びる階段を下りて行く。地下へ降りて行く壁に触りながら、ラギーナ氏が驚きの声を上げ、前方に見える井戸を見たジョルジョ氏が感嘆の声を上げた。
（完全な円形をした井戸に水が溜まっている）
（真上を見ると空が見える）
L；『信じられない！』
G；『ウソでしょう？見てください！（井戸の形が）完全な円形をしています。（積まれた
石と石の間には）紙一枚入るすき間さえ無い！これをモルタルも使わずに、どうやって
作ったんでしょう？本当に、見事としか言いようがない！』
L；『建築が美しいだけでなく、地下水の下に建てたというのが、またスゴイ。これは難し
い工事です。オーク島での経験から、水を扱うのは困難だと解かります。スゴイ仕事
ぶりだ！』
天文考古学者のゼッダ氏（Z）が、イタリア語で解説を始めた。イヴァナ・マル女史が横で通訳をしている。
（満月の光が井戸の水に映っている・想像図）
Z；『この構造は、最も高い位置に来た月を観測するために作られたモノなんです。長い時
で18.6年という周期でした。その時の満月の光が、（溜まっている）下の水に反射
します』
（この穴から満月の光が差し込む時がルナ・スタンドスティル）
ゼッダ氏が説明しているのは、「ルナ・スタンドスティル」と呼ばれる天体活動である。月が夜空の真上に上った時に、しばらくの間、静止したように見えることを指して、こう呼んでいるのだ。しかし、数学も文字も無かったとされる古代において、人々はどうやってこのように珍しい月の活動を知り、精巧に観測することが出来たのだろうか。生涯にほんの数回しか訪れない、稀な天体活動なのである。
G；『文字も無かった時代に、どうやってこれを設計したのでしょうか？』
Z；『建築家でなくても、井戸は作れました』
G；『設計図無しで、家を建てられる？』
ゼッダ氏の説明に対し、ジョルジョ氏は笑って反論した。
G；『これは明らかに、誰かがこの島の人々に、石を「このように配置しろ」と指示したん
ですよ。天界と関わりのあることですからね。そのあと、ここは聖地になったんです。
聖地というのは、何かとてつもないことが起きたあとに生まれるものです』
L；『つまり、何者かがその技術を与えたというのですか？』
G；『建築の知識です。これは、明らかに数学的だからです』
L；『確かに、そこは私も同じ意見です。何者かが、とてつもない知識を持っていたんで
しょう。簡単には、作れないものです』
サルデーニャの人々は、誰かから優れた建築技術を与えられたのだろうか。そしてその技術は、何千年にも渡り、この地で受け継がれて来たのだろうか。そうだとすれば、その技術は誰のモノだったのだろうか。
G；『サルデーニャの文明にこの優れた建築技術をもたらした者は、地球外生命体だと思い
ます。もちろん、きちんとした根拠があって、そう考えるに至りました。この土地の
伝説や石像のすべてが、空から何者かが降り立ったと言っているからです』
しかし、地球外生命体はなぜ、サルデーニャの人々に18.6年に一度起こる月の動きを、観測する技術を教えたのだろうか。古代宇宙飛行士説では、その答えは聖書に書かれたネフェリムの物語にあるという。堕天使と人間の女性の間に生まれた巨人の種族の物語だ。
作家のヒュー・ニューマン氏が語る。
『ネフィリム達は天文に詳しく、月の動きや太陽の動き、星占いや建築の知識もありました。そうした知識は、サルデーニャの人々に受け継がれたのです』
作家のアンドリュー・コリンズ氏はこう述べている。
『聖書に登場する巨人・ネフィリム達が人間に18.6年という月の周期を教えたという考え方は、本当に正しいのでしょうか？確かにそのとおりかもしれません。聖書によれば、巨人たちは大洪水によって死に至らしめられたと、そう説明されています。では、大洪水を生き抜いた者はいたのでしょうか？聖書にはハッキリ、「いた」と書かれています』
作家のデビッド・チルドレス氏が語る。
『興味深いのは、洪水を生き延びた者達がサルデーニャ島へと流れ着いたことです。そしてサルデーニャ島は、ネフィリムの避難場所となりました。巨人たちはそこに住みつき、月を崇める文明を築いたのです』
サンタ・クリスティーナの井戸は、古代ヌラーゲの人々が聖書の巨人・ネフィリムと接触していたことを示す証なのだろうか。古代宇宙飛行士説の提唱者は、そのとおりだと言う。サルデーニャ島にあるそのほかの建造物を訪ねることで、ネフィリムやその地球外の祖先とのつながりが見えてくる。
（つづく）
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
とても精巧にできていることが、画面からもよく分かる。この井戸の秘密を、人間の女と堕天使の間に生まれた巨人・ネフィリムが握っているというのだろうか？
（真上から見たサンタ・クリスティーナの井戸）
（3人は井戸の入口でゼッダ氏と会う）
この井戸は水を汲むためではなく、ある天体活動を正確に観測するために建てられたものだと言う。三人は、天文考古学者であり作家のマウロ・ペピーノ・ゼッダ氏と現地で落ち合った。目の前にあるサンタ・クリスティーナの井戸を見て、ラギーナ氏が声を発した。
（精巧に作られた階段と壁）
L；『えっ？ちょっと待ってください。これは現代の建造物ですよね』
I；『そう思うでしょう？これを見たほとんどの人が、そう言います。これは遺跡じゃない
って。でも、三千年前に造られたものなんですよ』
L；『本物の昔の石なんですか？』
I；『そのとおりです。100パーセント（昔の石で）、永遠に壊れないように造られたん
です！』
L；『スゴイ！信じられないなぁ』
サンタ・クリスティーナの井戸の石造建築はあまりに精巧に出来ているため、考古学者もなぜ古代人にこのような技術があったのかと、頭を悩ませている。長年の研究に基づき、ジョルジョ氏はこの石造建築とその天体観測という用途が、この島にかつて地球外から来た巨人が住んでいたことを裏付ける重要な手がかりになるのでは、と考えた。
I；『どんなに精巧に出来ているか、触ってみますか？』
G；『もちろん！下りましょう』
四人は、入口から地下へ延びる階段を下りて行く。地下へ降りて行く壁に触りながら、ラギーナ氏が驚きの声を上げ、前方に見える井戸を見たジョルジョ氏が感嘆の声を上げた。
（完全な円形をした井戸に水が溜まっている）
（真上を見ると空が見える）
L；『信じられない！』
G；『ウソでしょう？見てください！（井戸の形が）完全な円形をしています。（積まれた
石と石の間には）紙一枚入るすき間さえ無い！これをモルタルも使わずに、どうやって
作ったんでしょう？本当に、見事としか言いようがない！』
L；『建築が美しいだけでなく、地下水の下に建てたというのが、またスゴイ。これは難し
い工事です。オーク島での経験から、水を扱うのは困難だと解かります。スゴイ仕事
ぶりだ！』
天文考古学者のゼッダ氏（Z）が、イタリア語で解説を始めた。イヴァナ・マル女史が横で通訳をしている。
（満月の光が井戸の水に映っている・想像図）
Z；『この構造は、最も高い位置に来た月を観測するために作られたモノなんです。長い時
で18.6年という周期でした。その時の満月の光が、（溜まっている）下の水に反射
します』
（この穴から満月の光が差し込む時がルナ・スタンドスティル）
ゼッダ氏が説明しているのは、「ルナ・スタンドスティル」と呼ばれる天体活動である。月が夜空の真上に上った時に、しばらくの間、静止したように見えることを指して、こう呼んでいるのだ。しかし、数学も文字も無かったとされる古代において、人々はどうやってこのように珍しい月の活動を知り、精巧に観測することが出来たのだろうか。生涯にほんの数回しか訪れない、稀な天体活動なのである。
G；『文字も無かった時代に、どうやってこれを設計したのでしょうか？』
Z；『建築家でなくても、井戸は作れました』
G；『設計図無しで、家を建てられる？』
ゼッダ氏の説明に対し、ジョルジョ氏は笑って反論した。
G；『これは明らかに、誰かがこの島の人々に、石を「このように配置しろ」と指示したん
ですよ。天界と関わりのあることですからね。そのあと、ここは聖地になったんです。
聖地というのは、何かとてつもないことが起きたあとに生まれるものです』
L；『つまり、何者かがその技術を与えたというのですか？』
G；『建築の知識です。これは、明らかに数学的だからです』
L；『確かに、そこは私も同じ意見です。何者かが、とてつもない知識を持っていたんで
しょう。簡単には、作れないものです』
サルデーニャの人々は、誰かから優れた建築技術を与えられたのだろうか。そしてその技術は、何千年にも渡り、この地で受け継がれて来たのだろうか。そうだとすれば、その技術は誰のモノだったのだろうか。
G；『サルデーニャの文明にこの優れた建築技術をもたらした者は、地球外生命体だと思い
ます。もちろん、きちんとした根拠があって、そう考えるに至りました。この土地の
伝説や石像のすべてが、空から何者かが降り立ったと言っているからです』
しかし、地球外生命体はなぜ、サルデーニャの人々に18.6年に一度起こる月の動きを、観測する技術を教えたのだろうか。古代宇宙飛行士説では、その答えは聖書に書かれたネフェリムの物語にあるという。堕天使と人間の女性の間に生まれた巨人の種族の物語だ。
作家のヒュー・ニューマン氏が語る。
『ネフィリム達は天文に詳しく、月の動きや太陽の動き、星占いや建築の知識もありました。そうした知識は、サルデーニャの人々に受け継がれたのです』
作家のアンドリュー・コリンズ氏はこう述べている。
『聖書に登場する巨人・ネフィリム達が人間に18.6年という月の周期を教えたという考え方は、本当に正しいのでしょうか？確かにそのとおりかもしれません。聖書によれば、巨人たちは大洪水によって死に至らしめられたと、そう説明されています。では、大洪水を生き抜いた者はいたのでしょうか？聖書にはハッキリ、「いた」と書かれています』
作家のデビッド・チルドレス氏が語る。
『興味深いのは、洪水を生き延びた者達がサルデーニャ島へと流れ着いたことです。そしてサルデーニャ島は、ネフィリムの避難場所となりました。巨人たちはそこに住みつき、月を崇める文明を築いたのです』
サンタ・クリスティーナの井戸は、古代ヌラーゲの人々が聖書の巨人・ネフィリムと接触していたことを示す証なのだろうか。古代宇宙飛行士説の提唱者は、そのとおりだと言う。サルデーニャ島にあるそのほかの建造物を訪ねることで、ネフィリムやその地球外の祖先とのつながりが見えてくる。
（つづく）
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
とても精巧にできていることが、画面からもよく分かる。この井戸の秘密を、人間の女と堕天使の間に生まれた巨人・ネフィリムが握っているというのだろうか？
巨人の島国・終 [UFOと宇宙人27]
サルデーニャ島全土に無数に散らばる謎めいた石像物の中で最も不可解なものは、おそらく島に点在する何千という巨大な石の塔ではないだろうか。ヌラーゲと呼ばれるこれらの建造物は、実に驚くべき構造をしている。いずれも巨大な石を積み上げ、モルタルを使わずに固定されているのだ。
（上下とも島に点在するヌラーゲの一つ）
古代の巨人に関する研究者ティモシー・アルベリーノ氏が語る。
『こうした石の塔が何を目的に造られたのかということですが、従来は要塞だと考えられていました。しかし、これほど多くの塔を建てるには、莫大な人力と道具を要することになります。塔を建てながら、通常の農業をこなし土地を守るというのは、不可能に思います』
（サントゥ・アンティネ）
ヌラーゲを自ら調査するため、ジョルジョ・ツォカロス氏（G）とマーティ・ラギーナ氏（L）は、考古学ガイドのイヴァナ・マル女史（I）の案内で、島でも大きい部類に入るサントゥ・アンティネを訪れた。はたしてこの巨石建造物に、何千年も前にサルデーニャ島に住んでいたとされる古代の巨人たちにつながる糸口が、隠されているのだろうか。
L；『これはスゴイな。見事だね！』
G；『壮観だ！』
I；『見てください！サルデーニャにある八千のヌラーゲの中で、ここだけに部屋が三つ
あってトンネルで繋がっています』
G；『物凄い構造ですね！ありえないサイズの石ですよ。あそこにある石だって、少なくと
も１トンはありますよ！』
（サントゥ・アンティネの内部）
L；『こんなものを建築する精神がスゴイ。ある意味、とても高度な社会が造り出したもの
だ。ということは、その知識はどこから来たんでしょうね？』
G；『さらに興味深いのは、世界のあちこちにこれと似た石像建築があるということです。
これは一体、どういうことなんでしょうね？』
L；『この建造物は何だと思います？ジョルジョ』
G；『一部には、こうした場所は何らかの星座に関係あるという意見もあります。例えば、
プレアデス星団です』
イタリアの作家で考古学者のアウグスト・ミュラスによると、プレアデスという星団は、何千年も昔から宗教儀式において重要な意義を持っていたという。特に古代バビロニアでは顕著だった。
（七つのヌラーゲの位置はプレアデス星団と同じ並び）
ミュラスの観測によると、サントゥ・アンティネは上空から見ると七つあるヌラーゲの一つであり、驚いたことに、プレアデスの星座と全く同じ並びになるという。なぜだろうか。このことは、古代バビロニアの伝説に登場するアヌンナキと関係があるのだろうか。二つの羽を持つその巨人は、聖書に登場する「見張りの者」と何かつながりがあるのだろうか。古代宇宙飛行士説の提唱者は、確かにその通りだと言う。それは、古代文明とプレアデス星団との関係とも深く関わっているのだと。
ここで、サントゥ・アンティネ内での三人の会話に戻る。
G；『ヌラーゲが夜空のある特定の星団をかたどっているというのは、驚くべき事実だと
思います。このヌラーゲは、地球外生命体がここサルデーニャの人々に、自分達の出身
地を示すための手段だったのでしょう』
I；『地図のような？！』
G；『そうです！』
L；『我々が今作っているもので、この先三千年も残る建物があると思いますか？』
G；『それは、いいポイントだ！』
L；『無いでしょうね』
G；『巨大建造物が造られたのは、長い年月を経て、かつてここで何かが起こっていたと
誰かに気付かせるためですよ！』
サルデーニャが本当に巨人たちの島だとしたら、その巨人とは誰なのか？「見張りの者」と呼ばれる堕天使と人間とのハイブリッド・ネフィリムなのか？では、彼らに何が起こったのか？大洪水によって滅ぼされたのだろうか？それとも、一部は洪水を生き抜き、地中海の小さな島でその後の人生を送ったのだろうか？
何世紀にも渡り地中海に浮かぶサルデーニャ島を訪れる人々は、数千年前にその地で暮らしたという不思議な巨人たちの物語を、聞かされてきた。しかし、島に点在する無数の巨石建造物のほかに、ここに巨人が暮らしていたという証拠は乏しく、1953年以降、主流の考古学者や古代宇宙飛行士説の提唱者たちにも、巨人が実在したと証明する材料は見つかっていなかった。それが一変したのは、1979年、島の至る所で行われた発掘調査を通して、巨大な骨がいくつも見つかった時だ。
前出の巨人に関する研究者アルベリーノ氏が語る。
『サーダラという町で、ヌラーゲ遺跡の発掘にあたっていた二人に話を聞きました。現場は、サンタ・アナスタシア教会の下でした。二人は、異なる時期に、身長2.7～3.7メートルの巨人のガイコツを複数発掘したのです。見つかった骨は教会に運ばれましたが、その日の夜に消えてしまいました。巨人の骨は繰り返し発掘されたのですが、不思議なことに、掘り出すそばから消えて無くなってしまうという現象が起こりました』
ジョルジョ氏が語る。
『サルデーニャ島を離れる前に、私とマーティは、ついに巨人の骨を直に見る約束を取り付けました。段取りはすべて整っていたのです。ところが、土壇場になって、骨を見せると言っていた人物が手を引き、見せることは出来ないと言い出したのです。なぜ、手を引いたのでしょう？サルデーニャ島では、何らかの検閲が行なわれている可能性があります』
検閲によって、サルデーニャ島における巨人の存在を証明するための証が、意図的に隠されているというのだろうか？それが事実なら、誰が、どんな理由で？
ジョルジョ氏とラギーナ氏にとって、この疑問は今回の旅で生じ、未解決のまま終わった数々の疑問の一つだった。島を去る前に、二人は海の見えるカフェで話し合った。
L；『古代宇宙飛行士は、サルデーニャ島を訪れていたと思いますか？』
G；『遠い過去に、古代宇宙飛行士がサルデーニャ島を訪れたのは事実だと思います。この
地球には他にも出所の分からない、似たような巨石文明が至る所に存在するからです』
L；『つまり、他で見た事実の一部だと・・・』
G；『そう、氷山の一角ですよ。我々の祖先の元には、共通の来訪者がいたんです！』
L；『その考えには、賛同しますよ。科学的に正しい方法に則って打ち立てた理論ですから
ね。まずは仮説を立てて、それが実際に可能かどうかを試してみる。私は、その証拠を
見たいと思っています』
G；『今回の旅で少しでもあなたを説得できて、この先、他の遺跡などを見て回った時に、
「ジョルジョは正しかった」と思ってくれたら最高です』
L；『君が私の目を見て、古代宇宙飛行士は地球を訪れて、「人々が巨石建造物を築くよう
に種を蒔いた」と訴えたとしたら、私は否定できません。恐らく誰も否定できないで
しょう』
ジョルジョ氏は語る。
『古代宇宙飛行士説を証明したいと思ったら、一つの証拠を見つけるだけではダメなんです。あちこちに散らばったパズルのピースを、かき集めないと。サルデーニャ島には、素晴らしい建造物があります。巨人の物語があり、そして、巨人をかたどったと思しき石像も見つかっています。サルデーニャの人々は、かつて地球外生命体の来訪を受けていたのでしょうか』
今回の旅に同行したマーティ・ラギーナ氏が語る。
『納得したかと言えば、それはありません。でもすべて否定するかと言えば、それも違います。否定は、間違いを犯すことに等しい。地球上では、様々なことが起きています。この宇宙で我々は孤独なのかと言えば、そうではなさそうです』
この地球のどこか、例えばサルデーニャ島の遺跡の下に古代人の骨が埋まっているかもしれない。地球外生命の血を引く古代人の骨が。その確固たる証拠が見つかった時、暴かれるのは我々人類の驚くべき過去だろうか？それとも、未来なのだろうか？その未来とは、人類が何千年も前に飛びだした星へ戻ることを指すのかもしれない。
（終わり）
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
サルデーニャ島で巨人の骨が見つかっているのならば、他の巨人伝説のある地域でも巨人の骨は見つかるのではないだろうか。大平洋の孤島イースター島で、それは発見できそうに思えるが・・・
（上下とも島に点在するヌラーゲの一つ）
古代の巨人に関する研究者ティモシー・アルベリーノ氏が語る。
『こうした石の塔が何を目的に造られたのかということですが、従来は要塞だと考えられていました。しかし、これほど多くの塔を建てるには、莫大な人力と道具を要することになります。塔を建てながら、通常の農業をこなし土地を守るというのは、不可能に思います』
（サントゥ・アンティネ）
ヌラーゲを自ら調査するため、ジョルジョ・ツォカロス氏（G）とマーティ・ラギーナ氏（L）は、考古学ガイドのイヴァナ・マル女史（I）の案内で、島でも大きい部類に入るサントゥ・アンティネを訪れた。はたしてこの巨石建造物に、何千年も前にサルデーニャ島に住んでいたとされる古代の巨人たちにつながる糸口が、隠されているのだろうか。
L；『これはスゴイな。見事だね！』
G；『壮観だ！』
I；『見てください！サルデーニャにある八千のヌラーゲの中で、ここだけに部屋が三つ
あってトンネルで繋がっています』
G；『物凄い構造ですね！ありえないサイズの石ですよ。あそこにある石だって、少なくと
も１トンはありますよ！』
（サントゥ・アンティネの内部）
L；『こんなものを建築する精神がスゴイ。ある意味、とても高度な社会が造り出したもの
だ。ということは、その知識はどこから来たんでしょうね？』
G；『さらに興味深いのは、世界のあちこちにこれと似た石像建築があるということです。
これは一体、どういうことなんでしょうね？』
L；『この建造物は何だと思います？ジョルジョ』
G；『一部には、こうした場所は何らかの星座に関係あるという意見もあります。例えば、
プレアデス星団です』
イタリアの作家で考古学者のアウグスト・ミュラスによると、プレアデスという星団は、何千年も昔から宗教儀式において重要な意義を持っていたという。特に古代バビロニアでは顕著だった。
（七つのヌラーゲの位置はプレアデス星団と同じ並び）
ミュラスの観測によると、サントゥ・アンティネは上空から見ると七つあるヌラーゲの一つであり、驚いたことに、プレアデスの星座と全く同じ並びになるという。なぜだろうか。このことは、古代バビロニアの伝説に登場するアヌンナキと関係があるのだろうか。二つの羽を持つその巨人は、聖書に登場する「見張りの者」と何かつながりがあるのだろうか。古代宇宙飛行士説の提唱者は、確かにその通りだと言う。それは、古代文明とプレアデス星団との関係とも深く関わっているのだと。
ここで、サントゥ・アンティネ内での三人の会話に戻る。
G；『ヌラーゲが夜空のある特定の星団をかたどっているというのは、驚くべき事実だと
思います。このヌラーゲは、地球外生命体がここサルデーニャの人々に、自分達の出身
地を示すための手段だったのでしょう』
I；『地図のような？！』
G；『そうです！』
L；『我々が今作っているもので、この先三千年も残る建物があると思いますか？』
G；『それは、いいポイントだ！』
L；『無いでしょうね』
G；『巨大建造物が造られたのは、長い年月を経て、かつてここで何かが起こっていたと
誰かに気付かせるためですよ！』
サルデーニャが本当に巨人たちの島だとしたら、その巨人とは誰なのか？「見張りの者」と呼ばれる堕天使と人間とのハイブリッド・ネフィリムなのか？では、彼らに何が起こったのか？大洪水によって滅ぼされたのだろうか？それとも、一部は洪水を生き抜き、地中海の小さな島でその後の人生を送ったのだろうか？
何世紀にも渡り地中海に浮かぶサルデーニャ島を訪れる人々は、数千年前にその地で暮らしたという不思議な巨人たちの物語を、聞かされてきた。しかし、島に点在する無数の巨石建造物のほかに、ここに巨人が暮らしていたという証拠は乏しく、1953年以降、主流の考古学者や古代宇宙飛行士説の提唱者たちにも、巨人が実在したと証明する材料は見つかっていなかった。それが一変したのは、1979年、島の至る所で行われた発掘調査を通して、巨大な骨がいくつも見つかった時だ。
前出の巨人に関する研究者アルベリーノ氏が語る。
『サーダラという町で、ヌラーゲ遺跡の発掘にあたっていた二人に話を聞きました。現場は、サンタ・アナスタシア教会の下でした。二人は、異なる時期に、身長2.7～3.7メートルの巨人のガイコツを複数発掘したのです。見つかった骨は教会に運ばれましたが、その日の夜に消えてしまいました。巨人の骨は繰り返し発掘されたのですが、不思議なことに、掘り出すそばから消えて無くなってしまうという現象が起こりました』
ジョルジョ氏が語る。
『サルデーニャ島を離れる前に、私とマーティは、ついに巨人の骨を直に見る約束を取り付けました。段取りはすべて整っていたのです。ところが、土壇場になって、骨を見せると言っていた人物が手を引き、見せることは出来ないと言い出したのです。なぜ、手を引いたのでしょう？サルデーニャ島では、何らかの検閲が行なわれている可能性があります』
検閲によって、サルデーニャ島における巨人の存在を証明するための証が、意図的に隠されているというのだろうか？それが事実なら、誰が、どんな理由で？
ジョルジョ氏とラギーナ氏にとって、この疑問は今回の旅で生じ、未解決のまま終わった数々の疑問の一つだった。島を去る前に、二人は海の見えるカフェで話し合った。
L；『古代宇宙飛行士は、サルデーニャ島を訪れていたと思いますか？』
G；『遠い過去に、古代宇宙飛行士がサルデーニャ島を訪れたのは事実だと思います。この
地球には他にも出所の分からない、似たような巨石文明が至る所に存在するからです』
L；『つまり、他で見た事実の一部だと・・・』
G；『そう、氷山の一角ですよ。我々の祖先の元には、共通の来訪者がいたんです！』
L；『その考えには、賛同しますよ。科学的に正しい方法に則って打ち立てた理論ですから
ね。まずは仮説を立てて、それが実際に可能かどうかを試してみる。私は、その証拠を
見たいと思っています』
G；『今回の旅で少しでもあなたを説得できて、この先、他の遺跡などを見て回った時に、
「ジョルジョは正しかった」と思ってくれたら最高です』
L；『君が私の目を見て、古代宇宙飛行士は地球を訪れて、「人々が巨石建造物を築くよう
に種を蒔いた」と訴えたとしたら、私は否定できません。恐らく誰も否定できないで
しょう』
ジョルジョ氏は語る。
『古代宇宙飛行士説を証明したいと思ったら、一つの証拠を見つけるだけではダメなんです。あちこちに散らばったパズルのピースを、かき集めないと。サルデーニャ島には、素晴らしい建造物があります。巨人の物語があり、そして、巨人をかたどったと思しき石像も見つかっています。サルデーニャの人々は、かつて地球外生命体の来訪を受けていたのでしょうか』
今回の旅に同行したマーティ・ラギーナ氏が語る。
『納得したかと言えば、それはありません。でもすべて否定するかと言えば、それも違います。否定は、間違いを犯すことに等しい。地球上では、様々なことが起きています。この宇宙で我々は孤独なのかと言えば、そうではなさそうです』
この地球のどこか、例えばサルデーニャ島の遺跡の下に古代人の骨が埋まっているかもしれない。地球外生命の血を引く古代人の骨が。その確固たる証拠が見つかった時、暴かれるのは我々人類の驚くべき過去だろうか？それとも、未来なのだろうか？その未来とは、人類が何千年も前に飛びだした星へ戻ることを指すのかもしれない。
（終わり）
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
サルデーニャ島で巨人の骨が見つかっているのならば、他の巨人伝説のある地域でも巨人の骨は見つかるのではないだろうか。大平洋の孤島イースター島で、それは発見できそうに思えるが・・・
