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キカイダー01(14) [ゼロワン・ドラマ2]

第10話《大首領ビッグシャドウの怪奇!!・後編》を取りあげます。

【前回までの話は・・・ ある日、ハカイダー基地にいるハカイダーの身に不思議なことが起こる。亜空間に引き込まれたハカイダーは、大首領ビッグシャドウから部下になるよう誘われる。だが、アキラの秘密を手に入れ世界征服をするのは自分だと自負するハカイダーは、シャドウの誘いを断固拒否するのだった。かくしてアキラの秘密をめぐり、三つ巴の争奪戦が始まった。アキラとリエコを守ろうと、ゼロワンがシャドウナイトと赤面ガメを相手にしている時、アンドロボットがふたりを奪っていく。車に押し込まれ、ふたりは連れ去られてしまう】

◆ハカイダー部隊にアキラとリエコを奪われ、その後を追おうとするゼロワンの前にシャドウナイトと赤面ガメが立ちはだかる。対峙する3体。だが、突然ゼロワンの視界から、シャドウナイトと赤面ガメが幻のように消えていく。ゼロワンはアキラとリエコの消息を求めて、ダブルマシンを疾走させた。

幻のように消え去ったシャドウナイトと赤面ガメは、シャドウ基地へ戻ってきていた。大首領ビッグシャドウに、シャドウナイトは質問した。
『私達がゼロワンと戦うことを、ビッグシャドウ様は邪魔をされた。なぜでございますか?』

ゼロワンと戦おうとしたシャドウナイトと赤面ガメが幻のように消えたのは、ビッグシャドウの力によるものであった。悪賢いビッグシャドウには、戦略があった。

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『ゼロワンは、アキラを助け出すためにハカイダー基地へ乗り込むことになる。奴とハカイダーが戦ってどちらが死んでも、手間が省ける・・・アキラを奪うのは、それからでいい・・・フフフフ』

その頃、ハカイダー基地へ連れて来られたリエコとアキラは、拷問にかけられていた。アキラの身体に隠された秘密を、リエコにしゃべらせようとするハカイダー。

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鎖で身体を縛られ、シルバーハカイダーに電磁棒で殴られるリエコ。顔中が傷だらけになりながらも、リエコはアキラの秘密を話そうとはしない。口を割らないリエコに代わり、攻める相手をアキラに変えるハカイダーたち。

鎖で縛られ天井から吊り下げられた裸のアキラを、リエコの目の前で冷水攻めにしようとするハカイダー。ハカイダーは、再度リエコに詰め寄った。

『アキラの身体のどこかに、世界最強のロボットを作る設計図が特殊インクで書き込まれていることは、解っているのだ。言え!どうすれば、アキラの身体に書かれた設計図は、浮かびだすのだ!』

頑として秘密をしゃべろうとしないリエコを見て、目の前でアキラを痛めつける手段を取ることにしたシルバーハカイダーは、「アキラの右腕を落とせ」とアンドロボットに命じた。

そのとき、ハカイダー基地に侵入したゼロワンが現れた。テレビ中継塔を利用して、ゼロワンの能力はハカイダー基地を突き止めることに成功していた。リエコとアキラを救出したゼロワンは、脱出用の抜け穴へ向かう方角を教えて、ふたりを逃がすのだった。

アンドロボットたちを片っ端から破壊していき、ゼロワンの進む後にはその残骸が増えていった。基地の中心部へたどり着いたゼロワンは、そこで日本列島のハカイダー基地の場所を示した表示盤を見つける。そのすぐ下には、非常用と書かれた赤いスイッチがあった。

『ハカイダー基地の自爆スイッチか!このボタンを押せば、全国のハカイダー基地は木っ端みじんだ。よーし!』
『そうはさせんぞ、ゼロワン!』

ゼロワンが自爆スイッチを押そうとした時、ハカイダーが邪魔をする。ハカイダーショットがゼロワンを狙ったが、素早く避けたゼロワンはパンチを二発三発と連打し、ハカイダーは吹っ飛んでしまう。

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シルバーハカイダーが電磁棒で殴りかかってきたが、パンチ一発で沈んでしまった。自爆スイッチを押したゼロワンは、天井を破壊して脱出した。緊急事態を知らせるサイレンが鳴り響き、ハカイダー基地の爆発まで残り数秒しかない。

『またしてもゼロワンめ。クソー、爆発する!逃げるんだ!』

大音響と共に基地は火柱を上げ、次々と爆発が起こって木っ端みじんに吹き飛んでいく。全国のハカイダー基地が、同じように炎に包まれて行った。

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『ハカイダー、今日こそお前達と決着をつけてやるぞ!』
『貴様のために、三年がかりで築きあげたハカイダー基地はすべて爆破された!おのれ!』

ドリルのように高速回転しながら水平飛行して、パンチの雨を降らせるゼロワンドライバーが、ハカイダーとシルバーハカイダーに炸裂する。金属音を残して、ふたりのハカイダーは吹っ飛んでしまう。ゼロワンカットがシルバーハカイダーの脳天を叩き、ひるんだ隙に必殺ブラストエンドが炸裂した!

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炎を上げてバラバラに砕け散るシルバーハカイダー。目の前でそれを見たハカイダーは、怒り心頭に発した。ハカイダー逆襲のパンチが、二発三発とゼロワンを襲った。そして、左足のブーツに備えたショットガンを抜くと、ゼロワンの頭部へ狙いを定めた。

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だが、ゼロワンはショットガンをキックして弾くとパンチを浴びせ、よろけて倒れるハカイダーにブラストエンドを放ってとどめを刺した。叫び声をあげ、空中高く飛ばされて大爆発したハカイダー。火柱と黒煙が上がり、確かにバラバラに散ったハカイダー・・・

だが、そのあとバラバラになった部品は大地に散らばることなく、まるで空間のある一点に吸い込まれる様に黒煙と共に消えてしまった。

ハカイダー基地を脱出したリエコとアキラは、ゼロワンに教わった抜け穴から海岸に出て、そこでイチローを待っていた。ふたりを迎えに来たイチローはアキラと再会したが、そこにリエコの姿は無かった。

【ナレーション】
悪の組織ハカイダー部隊のすべての基地は、ゼロワンの手で爆破された。だが、ハカイダーの不思議な消滅は、何を意味するのだろうか。新たに頭をもたげてきた巨大な犯罪組織シャドウ。謎の設計図を背中に秘めたアキラの将来は・・・(終わり)


★★★★★★★★★★★★
キカイダーの撮影からゼロワンの撮影への過渡期に、脚本家が倉庫内に並んだ4つのハカイダーの顏を見て着想したという「ハカイダー四人衆」編は、これにて終了である。

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