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キカイダー01(4) [ゼロワン・ドラマ1]

第2話《ハカイダー四段攻撃とは何か!?・後編》を取りあげます。

【前回までの話は・・・ リエコが東都病院に入院していることを知り、イチローはアキラを連れて出かけて行った。だが、リエコの姿はすでに無く、レッドハカイダーのボーガンがイチロー達を狙ってきた。逃げるイチローとアキラは休園中の遊園地へ逃げ込み、そこでハカイダー3人衆と戦うことに・・・。イチローは三人衆をうまく騙して、遊園地からアキラを連れて逃げることに成功した】


◆ハカイダーは、アキラを奪還できずに基地へ戻って来た3人衆の不甲斐なさに、怒りを爆発させていた。だが、今度ゼロワンと出会ったら、四人がかりで「ハカイダー四段攻撃」を使うと言って去っていく。ハカイダー四段攻撃とは、一体どんな技なのか。

建設途中のこの新ハカイダー基地には、アキラの居所をキャッチできるマジックレーダーが装備されていた。アキラの服に縫い付けてある小型発信器の電波を受信して、どこにいるかは手に取るようにわかるのだ。

一方、ハカイダー3人衆からうまく逃げて来たイチローとアキラは、病院の看護婦にアキラを預けると、風車小屋の所で待つよう約束して、様子を見に出かけて行った。だが、ほどなくして、ふたりの元へイチローが戻って来た。

『やぁ、アキラ君。遅くなって、すまんすまん。お腹が減っているだろう?さぁ、アキラ君。行こう!』
『お兄ちゃんじゃ、無い!』

戻って来たイチローを、ニセモノ呼ばわりするアキラ。強引に手を引いて立ち去ろうとするイチローに、看護婦はアキラ君を幸せにしてあげて欲しいと言うと、走って行ってしまうのだった。
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周囲に人がいない場所まで来た看護婦は、自分の顏の皮膚をはがすようにして仮面を取った。その正体は、リエコであった。謎の女リエコは、今までにアキラを連れて行動するイチローの様子を、陰から観察して来た。

そして、イチローは信頼できる人物だと判断したのだ。だから、自分の手でイチローへアキラを無事に渡すことが出来て、リエコは満足だった。

だが、リエコが歩いていると、ダブルマシンに乗ったイチローが通った。イチローはリエコを見て、訊ねたいことがあると迫って来た。

『アキラ君は、どうしてハカイダーに狙われるんです?アキラ君は、どんな秘密を握っているんですか。あなたは、アキラ君の何なのですか?この写真がある限り、知らないとは言わせませんよ!』
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そう言って、アキラのお守りに入っていたリエコとアキラが一緒に写った写真を見せるイチロー。だが、リエコは何も答えようとはしない。イチローはアキラが行方不明になっていることを告げ、リエコに訊ねるのだった。

『風車小屋で待っている様に言ったのに、看護婦もアキラ君もいなくなっているんです』
『えっ!・・・それじゃ、さっきのイチローさんは・・・』

ニセ者のイチローにアキラを連れて行かれたことに気づいたリエコは、イチローに哀願した。
『アキラちゃんは、あなたに化けたハカイダー部隊にさらわれたんです。助けてあげて!』

その頃、アキラと二人になったイチローは騒ぐアキラに向かって怒るような怖い顏になり、シルバーハカイダーの正体を現す。嫌がるアキラを脇に抱えると、バイクで連れ去って行くのだった。

シルバーハカイダーがハカイダー部隊と合流した時、どこからか聞こえてくるトランペットの音色。ハカイダー部隊は、四方を崖で囲まれたその場所を見回して、トランペットの音色の出どころを探すのだった。
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『どこだ、どこだ・・・おお、見ろ!』

『悪のある所必ず現れ、悪の行われる所必ず行く。正義の戦士キカイダーゼロワン!ハカイダー!貴様が基地をどこへ移そうと、この俺がいくつでもつぶしてやる!無駄なあがきは止めたらどうだ!』

『ほざくな!』

イチローはゼロワンに変身するため、頭部の太陽電池を起動させた。
『チェンジキカイダー、ゼロ、ワン!』

シルバーハカイダーからアキラを取り返したゼロワンは、アキラに安全な場所に隠れるように言って逃がすと、襲ってくるアンドロボットたちを叩きつぶしにかかった。

だが、太陽は西に傾き始め、ハカイダー4人衆と戦うにはとても不利な状況下だ。太陽光線が弱くなって、太陽電池の活動が鈍くなっていくのだった。

【ナレーション】
ゼロワンの動力エネルギーは、すべて前頭部にある太陽電池から得られるシステムになっている。太陽が沈むと、ゼロワンの能力は10分の1になってしまうのだ。
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『(夕陽が沈んでいくのを見て)しまった!太陽があるうちに、せめてハカイダー基地だけでも爆破しておかなければ!』

ゼロワンドライバーで、キリモミしながら敵を蹴散らしていく。その勢いでハカイダー基地へ潜入すると、基地内にいたハカイダーとの戦いに競り勝ち、基地内のマシンを次々と破壊していくゼロワン。

基地内はマシンが誘爆を起こし、もはやハカイダーもなす術がない。ハカイダー基地から脱出したゼロワンを、夕陽が赤く染めている。ドーンという大音響と共に爆発が起こり、建設中のハカイダー基地は炎に包まれた。

だが、太陽は完全に沈み、薄暗い闇の中で能力が10分の1に落ちたゼロワンは、ハカイダー3人衆に捕らえられてしまう。3人衆のバイク攻撃に引きずられ弄ばれているゼロワンを、岩陰から悔しい思いで見ているアキラ。

このピンチを逃れるために、エアクラフトで上昇することを決意するゼロワン。だが、上空には満を持してハカイダーが待っていた。
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『逃げられると思うか、ゼロワン!ハカイダー四段攻撃にかかっては、お前はどこへも逃げられんのだ!』

『(ブルー)初段、ツバメ返し!』
『(レッド)二段、オウム返し!』
『(シルバー)三段、クジャク返し!』

次々と繰り出すハカイダー達のキックとパンチで、ゼロワンの身体は目まぐるしく空中を上下した。そして、3人衆が蜘蛛の巣のように電磁ロープを張って待っている所へ、ハカイダーのとどめの一撃が襲いかかる。

『(ハカイダー)四段、コンドル縛り!』

ハカイダーのコンドル縛りで叩き落とされたゼロワンは、3人衆の張る電磁ロープの上で、トランポリンのように何度もバウンドし、激しく火花を散らして地上へ落下していった。

岩石がゴロゴロ転がる岩場へ落下したゼロワンは、あの激しい攻撃でも致命傷は負わずに済んだ。だが・・・

『しまった!脚が、脚が動かない・・・』
両脚を破壊され、アキラを連れて逃げることが出来なくなってしまっていた。

辺りはすっかり暗くなり、ハカイダー4人衆とアンドロボットは、暗闇の中を必死でゼロワンの死体を探し回っていた。自分の近くへ落下したゼロワンを見たアキラは、泣きながらゼロワンの元へ走り寄って行くのだった。

『アキラ君、男なら泣くな。俺はハカイダーなんかに、負けはしない!』
だが、ここにいては二人とも見つかってしまう。ゼロワンはアキラと一緒に、隠れる場所を探して両腕を使い移動した。
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ハカイダー達は、刻一刻と迫ってくる。
『(ハカイダー)エーイ、しらみつぶしに捜せ!あの身体では、ろくに動けぬはずだ。見つけたら、殺せ!八つ裂きにするのだ!』(終わり)


★★★★★★★★★★★★
今回はハカイダー四人衆が見せ場の「ハカイダー四段攻撃」を見せた。ハカイダーは四人もいるのだ。不公平ではないか!当然ながら、ゼロワンには助っ人が参上する・・・その名は!

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キカイダー01(5) [ゼロワン・ドラマ1]

第3話《帰って来たジローキカイダー・前編》を取りあげます。

原作;石ノ森章太郎
企画;平山 亨・吉川 進
脚本;長坂秀佳
音楽;渡辺宙明
技斗;三島一夫
監督;畠山豊彦

【前回までの話は・・・ シルバーハカイダーに拉致されたアキラを救い出し、建設中の新ハカイダー基地を爆破したゼロワン。だが、太陽が西に沈み、能力が10分の1に落ちたゼロワンに、ハカイダー四段攻撃が襲いかかった。ゼロワンは両脚を破壊され、歩けなくなってしまう。太陽が没して、ゼロワンの太陽電池が動きを止めてから8時間が経過した。暗闇の中、アキラを連れて逃げることができないゼロワンに、ハカイダーの捜索の手がすぐそこまで迫っていた。絶体絶命のゼロワン】


■『まだ見つからんのか!どいつもこいつも、能無しめ!早くしないと、夜が明けてしまう。探せ!探せ!』

一向にゼロワンを見つけられず、ハカイダーはイライラしていた。暗闇に紛れて、少しずつアキラと共に移動していくゼロワン。移動している最中も、恐怖で声を押し殺して泣くアキラを、ゼロワンはなだめようとする。
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『もう泣くな。もうすぐ太陽が昇る。太陽電池さえ動き出せば・・・』
岩石の隙間に入ってから、アキラにそう話しかけるゼロワンの真上を黒い影がまたいだ。

『ヌワハハハハ。見ろ、ゼロワンは脚が無いも同然。これでは丸太だ。丸太踊りを踊らせろ!』
『イヒヒヒヒ・・・』

ハカイダー達は脚の動かないゼロワンに向かい、発砲した。必死で着弾地点から身をかわすゼロワンは、まるで転がる丸太のようであった。ゼロワンは思った。脚は使えないが、両手が使える。

腰を起こして両手だけでハカイダー4人衆に立ち向かおう。握りこぶしをグッと作りながらゼロワンがそう決意した時、ハカイダー四人衆とゼロワン達に突然一陣の突風が吹いた。

付近は砂嵐のように視界ゼロとなり、慌てふためくハカイダー部隊。砂嵐が収まった頃には、ゼロワンとアキラの姿はどこにも見当たらなくなっていた。
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そして、どこからかギターの音色が聞こえてきた。ギターの音色は崖の上から聞こえてくる。
『(ハカイダー)う、貴様、キカイダー!』
『(シルバー)キカイダー?』

『ハカイダー!貴様が生きていたとはな!』
『(ハカイダー)ゼロワンとアキラを助けたのは、貴様か?!』

『だとしたら、どうする?!俺は子供に手出しするヤツを、許すことは出来ん!』
『ほざくな、キカイダー!貴様、死んでもらう!』
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朝が、近づきつつある。薄闇の中で、ハカイダー部隊は一斉にジローへ発砲した。着弾する間際に大きくジャンプしたジローは、次の瞬間キカイダーとなって黄色いサイドマシンに乗り、ハカイダー部隊に猛スピードで突っ込んできた。

「キン!カーン!」鉄どうしがぶつかる音がする。キカイダーVSアンドロボットたちとハカイダー3人衆の戦いが始まった。

一方、姿を消したゼロワンは、岩場に隠れながら自分の両脚を修理していた。
『太陽は、日の出はまだか・・・』
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すると、黄色い太陽が東の山あいから顔を出し、陽光を受けたゼロワンの太陽電池が活動を始めた。すぐ近くにいたアキラがゼロワンに走り寄ってきた。アキラを抱きあげたゼロワンに、アキラは頬を摺り寄せる。

『お兄ちゃん!』
『おお、アキラ君、無事だったか・・・』
アキラの無事を喜ぶゼロワン。

多勢に無勢のキカイダーは、とうとうブルーハカイダーの電磁ムチに捕まり、動きが止まってしまう。レッドハカイダーのボーガンが、動きを止めたキカイダーの頭部に照準を定めていた。

『タァー!』
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そのとき修理を終えたゼロワンが、レッドハカイダーの背後からチョップで参戦。右肩を破壊されて炎が噴き出すレッドハカイダー。
『(レッド)ゼロワン・・・いつの間に直った・・・』
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『キカイダー!』
『兄さん!』
死角を無くすため背中合わせになって戦うふたりのキカイダー。

ハカイダー部隊を次々と叩きのめしていくダブルキカイダー。完全に復活したゼロワンの能力とキカイダーの戦闘能力によって、シルバー・ブルーの両ハカイダーも修理が必要なほどに破壊されてしまった。
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もはや戦況が不利とみたハカイダーは、バイクから煙幕を出してゼロワンとキカイダーの周囲を走り回った。煙幕が消えないうちに、ハカイダーは三人衆を回収して逃げていくのだった。

『(キカイダー)しまった!逃げられたか・・・』

この戦闘の様子を、崖の上から隠れて見ている目がある。リエコだった。ゼロワンもキカイダーもそのことに気づき、イチローとジローの姿になって追いかけたが、リエコは姿を消していた。隠れていたアキラが、うれしそうにイチローに向かって走ってくる。ジローも無事を喜んだ。

イチローとジローは相談の上、アキラに園児服を着せて、近くの幼稚園に紛れ込ませることにした。
『木の葉は森の中に隠せ。これなら奴らも、どれがアキラ君だか判りっこない』

ジローはそう言うと、途中で知り合ったガンモことフリーカメラマンの百地頑太に、アキラの見張りをしてもらうことにした。百地頑太は、本人の弁によれば、甲賀流忍者・百地三太夫の子孫だという。
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この幼稚園にいるたくさんの園児の中にアキラを一時隠して、イチローとジローは別々の道へマシンを走らせるのだった。(つづく)


★★★★★★★★★★★★
ゼロワンもキカイダーも、身体半身が違う色をしている。歌にもあるが、ブルーとレッドである。もう少し詳しく言うなら、ブルーと言ってもキカイダーが青色だとしたら、ゼロワンは水色である。レッドはキカイダーが朱色なのに対し、ゼロワンの方が赤色に近い。配色も二人は逆で、ゼロワンはレッドが左だが、キカイダーは右である。

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キカイダー01(6) [ゼロワン・ドラマ1]

第3話《帰って来たジローキカイダー・後編》を取りあげます。

【前回までの話は・・・ ハカイダー四段攻撃を受けて両脚が使えなくなったゼロワンとアキラは、遂にハカイダー部隊に発見されてしまう。だが、危機一髪のところでキカイダーが出現し、ゼロワンとアキラを救出するのだった。両脚を自分で修理したゼロワンは、キカイダーと協力してハカイダー部隊を撃破、ハカイダーは煙幕を張って逃げていった】


■アキラを幼稚園の園児たちの中に紛れ込ませ、敵の目を欺く作戦で時間をかせぎながら、イチローとジローはそれぞれ別の方面からハカイダー基地の手がかりを探りだしていた。やがて、ふたりは同じ場所へたどり着く。

一方、アキラの見張りをしていたガンモ(百地頑太)はアンドロボットに襲撃され、十数人いる園児全員が誘拐されようとしていた。

幼稚園に戻って来たイチローとジローによってアンドロボットは倒されていくが、いくら倒してもアンドロボットは次々と出現してくる。

『(ジロー)ハカイダーめ。いつの間にこんなにアンドロボットを作り出したんだ』
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アンドロボットをすべて倒したイチローとジローは、誘拐するため一か所に集められていた園児たちの元へ行く。だがその中に、アキラの姿は無かった。密かにアキラを見守るリエコが、アキラを園児たちのグループから連れ出していたのだ。
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イチローとジローの前に、アキラを連れたリエコが姿を現した。
『リエコさん。君はアキラ君を連れ去ろうとしたんだろ?!』

イチローの問いに、アキラが答えた。
『違うよ!お姉ちゃん、助けてくれた』
『あんな所で遊んでいたら、必ず狙われると思ったもので・・・』

今度はジローがリエコに問いかけた。
『リエコさん。あなたはアキラ君の秘密を知っていますね?』

だが、その問いには何も答えないリエコ。
『アキラ君は、どんな秘密を握っているんですか!』

イチローがそう問いかけた時、大空を飛んで来るアンドロボットの大集団が四人に襲ってきた。イチローとジローは、この大集団には変身して立ち向かうしかないと思った。

『(イチロー)リエコさん、ボクはあなたを信じる。アキラ君を安全な場所へ!』

『スイッチオン!ワン・ツー・スリー!』
『チェンジキカイダー!ゼロ・ワン!』

ふたりはゼロワンとキカイダーにチェンジして、ハチの大群のように襲ってくるアンドロボットに立ち向かって行った。

数十体のアンドロボットをすべて倒したゼロワンとキカイダーは、先ほど発見したハカイダー基地らしき場所に向かってそれぞれのマシンを走らせた。

何の変哲もない切り立った断崖の前で、マシンを降りる二人のキカイダー。ゼロワンが潜入したフロアには、アンドロボットの製造ラインがあった。アンドロボットの頭部や手足が、ベルトコンベヤーに乗って次々と運ばれてくる。

隣のラインには、今完成したばかりのアンドロボット2体が横になっているのがみえた。これを破壊しようとした時、ハカイダー三人衆がゼロワンに襲いかかって来た。

だが、他の侵入路からキカイダーが侵入し、ジャンプして天井を突き破ると、そこでゼロワンと三人衆が戦っていた。
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劣勢だったゼロワンはキカイダーの参戦により状況は挽回、激しいバトルの末に三人衆に打ち勝ち、このアンドロボット製造工場を破壊すべく、ふたりは電気系統を破壊して逃げていくのだった。

爆発が起きて火花が散り、それは他の機械の誘爆を引き起こした。やがて、ドーンという大きな爆発音がして、ハカイダー基地はまたしても炎に包まれてしまう。

『ウ、ウ、ヌー・・・最新鋭のアンドロボット工場までが、ゼロワンにやられるとは・・・』
『我がハカイダー部隊は、三つの基地をゼロワンに破壊されたことになります・・・』

アンドロボットのひとりがそう言葉を発した途端、ハカイダーの怒りに触れた。
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『エエイ、うるさい!そのようなこと、いちいち言われなくても分かっておるわ!』
バリバリッという音がしてハカイダーショットが火を噴き、そのアンドロボットは木っ端みじんに粉砕されてしまった。

またしても基地を失ったハカイダーは、崖の上に三人衆と残ったアンドロボット達を集めると、怒りを込めて言い放った。

『キカイダーまで現れた以上、我らハカイダー部隊は世界征服を急がねばならぬ。それには、我らにとって重大な秘密を握るアキラを捕らえなくてはならぬ。アキラとリエコを捕らえて、秘密を吐かせるのだ!』

ハカイダー基地を叩きつぶしたゼロワンとキカイダーは、無事な姿のアキラを連れていた。だが、そのそばにリエコの姿は無い。

『(イチロー)リエコお姉ちゃんは?』
『行っちゃった・・・』

『(イチロー)また逃げたのか・・・』
『お姉ちゃん、良い人だよ!』
『(ジロー)リエコさんは僕らに取って、少なくても敵でないことは確かだ』
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イチローはジローと固い握手をすると、アキラをサイドカーに乗せてリエコを探す旅に出る。ジローは、いつでも助太刀に来るよと目でそう合図して、ダブルマシンにまたがった。

【ナレーション】
 ハカイダーが狙うアキラの秘密とは、一体なにか?
 謎の美女、リエコの正体は?
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『生かしてはおかんぞ、ゼロワン!キカイダー!我らにはまだ幽霊ロボット、ギンエビという強力な秘密兵器がある!貴様たちは、この幽霊ロボットに八つ裂きにされるのだ!』
去って行くゼロワン達を崖の上から見下ろしながら、ハカイダーは復讐戦を誓う。
(終わり)


★★★★★★★★★★★★
劇伴(劇中の音楽)は、ゼロワンの為に作曲された物以外に、キカイダーで使用していた曲もよく流れる。新主役と旧主役が同居している番組だから、まぁいいのだが。

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