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MUFON発【NASAの月面基地】終 [MUFON発/情報A]

MUFON(ムーフォン)とは、世界中のUFO目撃事件を調査・研究する民間ボランティアで構成される、政府とはしがらみの無い独立した組織である。米国に拠点を置き、正式名称はMutual UFO Network、日本語では「相互UFOネットワーク」と訳される。


MUFONの資料には、地球外に建設されたという極秘の基地に関する情報がある。加えてランディ・クレイマーは、月さらには火星を拠点とした防衛プログラムに参加したことがあると主張している。

クレイマー本人の話。
『航空機が下りてきて、私を含む40~50名がその場所から乗り込みました。20年の遠征だと言われました』

UFO研究家のドワイト・エクイツ氏が語る。
『アメリカが惑星間基地を持っているなら、兵士たちはどうやって誰にも知られずに宇宙へ移動するのでしょう?』

その答えは、新しいエリア51と呼ばれる基地で見つかるかもしれない。地球外遠征のためのグラウンド・ゼロ(爆心地を意味する言葉)である。

ケース5;ユタ州ダグウェイ実験場
2011年1月26日。フレッド・コリンズは、太陽がまだ高い時間帯にユタ州トゥーイル郡の軍事基地ダグウェイ実験場のそばを車で走っていた。突然、何かが視界をよぎった。

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(イメージ)

UFO研究家のメリッサ・ティトル女史が語る。
『コリンズが見上げると、空に三角形の光が見えました。離れた所に車を止めてよく観ようとすると、突然基地のアラーム・システムが鳴り出しました。三角形の航空機は上空を旋回し、それから基地に向かってビームを出したのです』

コリンズはこの不思議な光景をもっとよく見ようとしたが、近づいてきた車両に阻止された。コリンズは急いで車に戻ると、発車させた。やって来た軍の車に追い払われたのだ。軍の車はコリンズが基地から遠く離れるまで追跡してきたが、しばらくすると戻って行った。コリンズが先程目撃した物体は、何だったのだろうか。

UFO研究家のメリッサ・ティトル女史が語る。
『翌日、コリンズは事件がニュースになっているかどうか見ましたが、何もありません。代わりに、神経ガスの瓶が紛失したため、基地は12時間閉鎖されたというのです』

UFO研究家のドワイト・エクイツ氏が語る。
『軍は基地の閉鎖を認めましたが、不審な物体が上空を飛んでいたその時、タイミングよく神経ガスの瓶が紛失するでしょうか。ダグウェイでの目撃事件は、以前にもありました。この基地周辺では、目撃事件が多発するのです。明るい光が飛んで行ったとか、極秘の地下基地があるというウワサです』

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(目撃者の実物スケッチ)

軍事航空歴史家のマイケル・シュラット氏が語る。
『三角形の飛行物体は、1960年代から見られます。ここでは、特に不審な飛行物体の目撃が多いんです』

UFO研究家のドワイト・エクイツ氏が語る。
『ダグウェイで見られた飛行物体は、ランディ・クレイマーが宇宙へ行く時に乗り込んだものと同じ形をしています。さらに、ダグウェイ実験場は、極秘の宇宙船基地として最適な場所です。非常に広大なエリアでありながら山に囲まれており、その空域は大気圏に至るまで完全に規制されています。またダグウェイでは、裏予算のプロジェクトが動いていると言われます』

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(ダグウェイ実験場 正門)

ダグウェイ実験場とは表向きの姿であり、実際は極秘宇宙船基地なのだろうか?このプロジェクトが、いずれ私達人類を救うことになるのかもしれないと考える人もいる。

UFO目撃者のブライアン・マシソンが語る。
『周りをみれば、地球がいかにもろいかがすぐに解かります。地球温暖化、海面上昇、恐ろしい山火事、巨大なハリケーン、そして世界中で戦争や核の危機が迫っています。極秘の宇宙移住計画は、世界滅亡に備えてのことなのでしょうか?だとすれば、行動は早いにこしたことはありません』

惑星間移動や、月や火星に建設された極秘基地は、サイエンス・フィクションのように思えるかもしれない。だが、こうした信じ難い物語には、その信憑性を裏付ける証拠が存在することもまた事実である。問題は、どこまでが真実でどこまでがフィクションなのかということだ。更にMUFON に保存されたファイルを掘り下げることで、その答えが見つかるかもしれない。
(終わり)


◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
ランディ・クレイマーは、地球から火星まで「ジャンプルーム」というテレポーテーション装置を使って移動したという。火星までは約15分で到着するらしい。この「ジャンプルーム」は、量子置換法と呼ばれるニコラ・テスラが発明したテクノロジーで出来ているという。このテクノロジーは、ニコラ・テスラが死亡した時に盗まれたものと言われ、一説では、ニコラ・テスラが死亡した時に部屋を捜索したFBIが持ち去ったとも言われている。もし「ジャンプルーム」が本当の話なら、FBIが持ち去った可能性は濃厚だろう。

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コンドールマン(1) [コンドールマン・ドラマ1]

今回は、第1話《コンドールマン誕生 / 前編》を取りあげます。

企画;愛企画センター
原作;川内康範
脚本;伊東恒久
音楽;鈴木邦彦
擬闘;金田 治(JAC)
特撮;㈱特撮研究所
監督;松島 稔

【主な登場人物】
・三矢一心(みつやいっしん;主人公で平和を愛する日本人青年。平和運動団体「世界の
      旗」のメンバー)
・コンドールマン(命を落とした三矢一心の愛と正義の心に、古代ムー帝国の守り神ドラ
         ゴンコンドルとゴールデンコンドルの超能力が合体して生まれた正義
         のシンボル)
・三矢まこと(一心の姪で、一心を兄のように慕っている)
・タバ老人(古代ムー人の末裔で呪術師、超能力者。コンドールマン誕生に力を貸す)
・モンスター一族(キングモンスターを首領とする人間の欲望が生み出した怪物たち)
・三矢源太郎とたみ子(一心の両親、食料品店経営)
・岩田石松(一心の弟分、通称ガン)

(ナレーション;今地球は、その惑星(ほし)に住む一部の人間たちによって汚され続けている。光は陰り大地は砕かれ、そして海は死んだ。これらはすべて、自分の利益だけを求める人間たちの仕業であった。そして、この醜い人間の欲望から、モンスター一族が生まれ出た。ゼニクレージー、ゴミゴン、スモッグトン・・・ここは、ニューヨークの摩天楼の一室。今モンスター一族は、密かに大魔王の元に集結した)

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(帝王キングモンスター)

『予は汝らの帝王、キングモンスターだ。今こそ、人間どもを叩きつぶす絶好のチャンスだ!ただちに、人類征服作戦にかかる!』

その一室に集まった怪物たちは、キングモンスターに忠誠を尽くして叫ぶ。

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(モンスター一族の幹部たち)

『ハールマゲドン!』

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(左;タバ老人 右;三矢一心)

アメリカ・ネバダ州の奥地に、死の谷と呼ばれる人跡未踏の地がある。今一台のジープがマシンガンの連射を懸命に避けながら、道なき道を走っていた。そのジープに乗っているのは、平和運動団体「世界の旗」のメンバーで日本人青年の三矢一心、そしてタバ老人であった。この二人を殺そうとマシンガン掃射している男達は、謎の国際テロ団である。

話は、一週間前にさかのぼる。国連事務局次長のキムトン氏が、講演中に何者かによって暗殺されてしまった。キムトン氏は世界平和会議準備の為に日本を訪れ、彼を招いたのは平和運動団体「世界の旗」のメンバー・三矢一心であった。キムトン氏は壇上で三矢一心を紹介しようとして撃たれ、その後数発の弾丸を背に受けながら三矢一心を守って倒れた。三矢一心にとってキムトン氏は命の恩人であり、キムトン氏の命を奪ったあの男を絶対に逃がすわけにはいかないのだ。

『キムトンさんは、撃たれながら俺をかばってくれた。あの顏は決して忘れない。地の果てまで追い詰めてやる!』

タバ老人を道案内人として、三矢一心はアメリカのネバダ州まであの男たちを追跡してきた。あと少しで奴らを追い詰めることが出来ると思った時、逆襲を受けてジープは横転、爆発してしまった。三矢一心とタバ老人はジープを捨てて、奴らが逃げて行く「死の谷」を目指して歩いた。タバ老人は、忠告した。

『ミスター・三矢、これ以上は危険だ!この先は「死の谷」と言って、インディアンはおろかケダモノも近づかぬ危険な場所だ』

崖下にテロ団たちがいるのを見つけた一心は、タバ老人と共に死の谷に向かって崖を下りて行こうとした。するとその時、一機の戦闘機が一心達の方に向かって飛んで来るのが見えた。乗っているのはジョージ黒田と言う男で、この男は一心が追っている国際テロ団を陰で操るモンスター一族の一人なのだ。ジョージ黒田は、爆弾のボタンを押す瞬間にこう言った。

『殺し屋ども、ご苦労だったな。最後はマヌケな日本人共々、実験動物になってもらおう』

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(マッドサイエンダー)

一個の爆弾が戦闘機から落とされ、巨大な炎を上げて爆発した。その映像をニューヨーク摩天楼の一室で見ているのは、モンスター一族だ。この爆弾を造ったのはマッドサイエンダーである。ただの禿げオヤジのような姿だが、悪いことをする為に使う武器の製造や人間を脅かす作戦を考えるのが大好きな怪人だ。幹部の怪人達はその映像を観て、爆弾の破壊力に拍手喝さいをした。キングモンスターが言った。

『我々は人類を征服する。だが、その前に思う存分人類を痛めつけ苦しめなければ、楽しみは無い!妨害、戦争、犯罪など、あらゆる悪の種をばらまいてやるのだ!行け、モンスターども!』

タバ老人のとっさの気転で洞窟へ逃げ込んだため難を逃れた二人に対し、荒野を逃げていたテロ集団の二人は、哀れにも地面にヒト型を残して死んだ。

ジョージ黒田にとって、テロ集団は単なる手足に過ぎない。戦闘機が去ったのを見計らって洞窟から出て来た三矢一心とタバ老人は、テロ集団たちの哀れな姿を発見した。

『追っていたやつらだな・・・』
『酷いマネを・・・やはりテロ団の背後には、とてつもなく大きな悪がいた。そいつらが、テロ団と俺たちを爆弾のモルモットにしたにちがいない。こんなマネをする奴は、人間じゃ無い!』

突然、タバ老人は何かを感じ取った。静かにするよう一心に言うと、ある方向に向かい早足で歩き出した。タバ老人の後を付いて行き一心が見た物は、いままでに見たことの無い生物であった。タバ老人は、静かに言った。

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(守り神ドラゴンコンドル)

『ドラゴンコンドル・・・さっきの爆発で、傷ついたのだ』
『ドラゴンコンドル?』

(ナレーション;ドラゴンコンドルとは、古代ムー帝国の守り神としてムー大陸と共に海中深く没したと言われる幻の怪鳥であった)

どうやらドラゴンコンドルは、さっきの爆弾の爆発で傷ついたようなのだ。そこへ、去ったと思った戦闘機が再び現れた。ジョージ黒田は、タバ老人と三矢一心がまだ生きていることに気がついた。

『あいつら、生きている!おのれ!』

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(サドラー)

ジョージ黒田は冷酷怪人サドラーに姿を変えると、二人を抹殺しようとマシンガンのボタンに指を添えた。二人は傷ついたドラゴンコンドルを両脇から抱えると、戦闘機からの攻撃を避けるために、ひとまず岩陰に身を隠した。だが、ドラゴンコンドルがいた場所には、長さが50センチはある巨大な卵が残されていた。ドラゴンコンドルは、抱えるようにしてそれを温めていたのだ。それに気づいた一心は、ドラゴンコンドルをタバ老人に預け、自分は卵を取りに飛びだして行った。

だが、そこへ冷酷なサドラーの操縦する戦闘機が、急降下しながら一心めがけてマシンガンを連射してきた。右足を撃ち抜かれた一心は、右手に卵を抱えたまま左足を必死に動かして、地面を這って進んでいた。

ドラゴンコンドルをひと足先に岩穴へ連れて行ったタバ老人は、一心の様子を見に行ってその姿に驚き、すぐに肩を貸して岩穴の入口までようやくたどり着いた。一心は大量に出血しながらも、大事に卵を抱えていた。タバ老人はその卵を一心から大切に受け取ると、ゴールデンコンドルに渡した。それを見た一心は、バタリと倒れてしまう。

『しっかりしろ、一心!』
『たまごは・・・』

タバは一心を抱いて頭を手で優しく持ち上げると、ゴールデンコンドルの方に向けてやった。そこには、感謝するような目のゴールデンコンドルの姿があった。それを見た一心は、無念の胸中を吐露する。

『残念だ、このまま死にたくない。初めて巨大な悪の一部を見たというのに、このまま何もしないで死ぬなんて・・・残念だ』

そう言うと、タバの胸の中で三矢一心は息を引き取った。

『惜しい若者を・・・』

すると突然卵が割れ、一心の命と引き換えるかのように卵から金色のまばゆい光を放つゴールデンコンドルが誕生した。息を呑むようにして見つめていたタバ老人は、つぶやいた。

『おぉ、なんとすばらしい・・・』
(つづく)


★★★★★★★★★★★★
合成鳥人コンドールマンは三矢一心の姿をしてはいるが、心は一心ではない。一心の持つ正義の心はあるが、一心であった時の記憶は一切無い。例えて言えば、ハヤタではなくモロボシ・ダンである。地球上で活動するための姿を薩摩次郎に借りたように、コンドールマンは三矢一心の姿を借りているのだ。

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コンドールマン(2) [コンドールマン・ドラマ1]

今回は、第1話《コンドールマン誕生 / 後編》を取りあげます。

【前回までの話は・・・自分の利益だけを求める一部の人間たちのために地球は汚染され、その醜い欲望がモンスター一族を生み出していた。彼らは人間社会に溶け込み、人類征服を企んでいる。国連事務局次長キムトン氏を暗殺した犯人をアメリカ・死の谷に追い詰めた三矢一心とタバ老人だが、怪人サドラーが落した爆弾によって犯人は死亡し、偶然近くにいたドラゴンコンドルは傷ついた。一心とタバは傷ついたドラゴンコンドルを発見し助けるが、卵を守ろうとして一心は銃弾に倒れる。一心の命と引き換えに、卵から光り輝くゴールデンコンドルが誕生していた・・・】

◆まばゆい光を放つゴールデンコンドルの誕生を見たドラゴンコンドルは、タバ老人にテレパシーで話しかけた。

(我が子ゴールデンコンドルが誕生したのは、すべてこの勇気ある若者のおかげだ。私は彼の心に報いるためにも、彼の母なる国・日本と日本人の力になりたい。古代ムーの呪術師タバよ、最後に力を貸してほしい。正義を守るコンドールマンを誕生させるのだ)

『コンドールマン?!・・・』

(頼むぞ、タバ。我らも共に日本へ行くであろう・・・)

爆弾で傷ついたドラゴンコンドルはそう言い残すと、ドサッとその大きな体を地面に横たえて死んだ。そのことを知ってか知らずか、洞穴の上空を生まれたばかりのゴールデンコンドルは、自由に飛び回っていた。

『ドラゴンコンドル、確かに引き受けたぞ・・・』

タバ老人はさっそく薪(まき)を探しに行き、洞窟付近に井の字のように薪を組み上げ始めた。そして夜を待って、コンドールマンを誕生させるための儀式を始めた。古代ムーの呪術師タバは、焚き火が赤々と燃え上がる前で古代ムーの先祖霊に祈った。

『我が栄光あるムーの先祖たちの御霊よ。願わくは空を飛ばす鳥人(超人)を誕生させ賜え。そして、危機に立つ人類の平和を守らせ賜え・・・』

(ナレーション;タバは今、荼毘に付した三矢一心の遺骨の一部を、祈りを込めて炎の中へ投じた)

火の神に向かい、心を集中させてタバが呪文を唱えていると、突如夜空に雷鳴と共に稲妻が走り、それを合図にして洞窟の上空を飛行していたゴールデンコンドルが、燃え上がる焚き火の炎の中へ身を投じた。次の瞬間、大爆発のような激しい閃光が起きて、その中から一人の鳥人(超人)が誕生した。時刻は、すでに東の空から太陽が昇り始めていた。朝日を浴びてキラキラと輝く鳥人の姿を見て、タバは言った。

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『おぉ、コンドールマン・・・』
『タバ。私の誕生に力を貸してくれて、ありがとう』

(ナレーション;ここに誕生したコンドールマンとは、三矢一心の愛と正義の心、ドラゴンコンドルの鋼(はがね)の身体、ゴールデンコンドルの飽くなき闘志が三位一体となった正義を守る鳥人である)

1970年代に入って、世界中には5億以上もの人間が飢えに苦しんでいた。異常気象などが原因とする説もあるが、実は人間社会に溶け込んでいたモンスター一族が不公平な社会を進めてきたことに、原因があった。

『ところで、アジア地域の重要ポイント、日本の征服作戦は?』

ニューヨーク摩天楼の最上階では、モンスター一族の幹部会議が開かれていた。世界各地域から集まった幹部たちが、自分の成果をキングモンスターに報告していた。アジア地域についてのキングモンスターの質問に、怪人サラマンダーが答えた。

『ハンガー作戦の第一弾として、サタンガメツクが買占めを行なっています』
『フフン、日本人は欲の塊だ。じっくりと飢えに苦しませ、骨と皮ばかりにしてやるのだな!ハァハハハハハ』

日本各地のスーパーや食料品店では、一度にたくさんの客が押し寄せ、我先にと争うように砂糖やチョコレートなどの菓子類を買い漁る光景が見られた。食料品店を営んでいる三矢一心の実家でも、一心の父母・源太郎とたみ子がこの異常な出来事に巻き込まれていた。客が帰った後の店内は、まるで台風が去った後のように散らかっていた。袋が破けて砂糖が床に散らかり、踏みつけられたインスタントラーメンの中身があちこちに散乱していた。

(ナレーション;突然、不思議な現象が起こった。砂糖の品不足に加えて、甘味品即ち、チョコレート、キャラメル、キャンディ、その他の菓子類が、あらゆる店から一斉に姿を消していった)

三矢食料品店の店員・岩田石松は、店内を片付けながら源太郎に言った。

『砂糖だけが品不足っていうのは、商社あたりが一儲け企んで買い占めているんじゃないですかね?オヤジさん』
『図星だろうな。砂糖はほとんどが輸入品だ。商社なら、これを買い占める気なら手間はかからねぇだろうからな!』

その頃、笑いが止まらない二人の男達がいた。金満福太郎社長とジョージ黒田の二人である。二人は、小テーブルを囲んで話をしていた。

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『まさに、思うつぼだな。ヘヘヘヘ』
『すでに80パーセントは買占め完了、残りも一両日中に金満商事の倉庫に収まる予定です』
『子供の泣き顔が目に見えるわい!ヘヘヘヘヘ。ハールマゲドン!』

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(サタンガメツク(左)とサドラー(右)

正体は、人間社会に溶け込んでいるモンスター一族のサタンガメツクとサドラーだ。

三矢食料品店の居間の仏壇には、笑顔の一心の写真が飾られていた。このような騒ぎになって、一心ならばどうするだろうかと考えた三矢源太郎は、仏壇の写真を見つめる。

(なぁ、父さん。日本人が皆、自分のお金儲けばかり考えているから、公害なんてものがおきるんだよ。食料危機だって、いずれはやって来るというのに備えは無いし。その時になって、同じ日本人同士で争いあうような事だけはしたくない。そのためなら、俺は何でもする覚悟だ)

一心の遺影がこのように話かけてきたように思えた源太郎は、一心の志(こころざし)を継ぐことを心に決めるのだった。

源太郎と店員の石松は砂糖の仕入先を調べて、輸入貿易商の金満商事という会社に辿り着いた。港湾にある巨大な金満商事ビルの倉庫に配達用の車で乗りつけた二人は、カギのかかってない倉庫のトビラを開けてその中へ入った。中には、砂糖や菓子がギッシリと詰まった段ボール箱が山積みになっている。これを見た源太郎は、思わず大声を出した。

『これが動かぬ証拠だぞ!』
『探偵ごっこは、それまでだな』

複数の男達に倉庫の入口を塞がれ、源太郎と石松は捕まってしまった。ナイフを光らせているのは、ジョージ黒田だった。ジョージ黒田とその部下の男達に脅されて、ふたりは港湾に敷かれた貨物線路に両手足を固定されてしまった。ジョージ黒田の合図で、向こうの方からディーゼル機関車が走ってくるのが見える。

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『な、何、しやがんでぇい!』
『品不足を苦に、食料品店主が自殺・・・毎日どこかでやっていることだ。ハハハハハ』
『オヤジさん、もう駄目だ!あぁぁ』

その時、一本の羽手裏剣が飛んで来て、源太郎達の手前にある線路を切り替えるポイントレバーに突き刺さった。ガチャンと大きな音がして、機関車は源太郎達のすぐ横を走りぬけて行く。ジョージ黒田とその部下たちが周囲を見回し警戒すると、ひとりの戦士が隣の線路に停まっている貨物列車の屋根を伝って走って来るのが見えた。

『何者だ?!』
『止めろ、モンスター!正義を守るコンドールマンだ!人間の顔を被ったモンスターども!太陽の神に代わって打ち砕いてやる!』

コンドールマンの目から強烈な光が発射され、その光のために男達は醜い姿をさらす。ジョージ黒田はサドラーに、他の男達は覆面の戦闘員に変わっていた。

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『おのれ、コンドールマン!我らモンスター一族に刃向かうとは、身の程知らずめ!サドラー様が地獄に叩き込んでやる!』

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(コンドールハリケーン)

戦闘員たちの中へ飛び込んだコンドールマンは、次々と敵を倒していく。そして、縛られている源太郎と石松を逃がすと、サドラーの指先から出す溶解液をかわして、ベルトのバックルから烈風を噴き出した。サドラーは吹き飛ばされて、地面に激突死してしまった。

『コンドールマン!助かった、ありがとう!』
『大丈夫ですか?気をつけてください』
『おかげで、命拾いしたよ』

源太郎と石松がコンドールマンに礼を言っている姿を、車の中からジッと見ている者がいた。金満社長とディブ百貫だ。

『今度はお前の番だ!サドラーの仇を取れ!』

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(サタンガメツクとバーべQ)

ディブ百貫は車から下りると、怪人バーべQに変身してコンドールマンに向かって行った。
(終わり)


★★★★★★★★★★★★
コンドールマンの必殺武器の一つが、ベルトのコンドル型バックルから噴き出す烈風だ。名付けて《コンドール ハリケーン》。また、コンドールマンの両眼から強烈な光を発射して敵の正体を見抜く光線は、《コンドール アイ》という。JAC(ジャパン・アクション・クラブ)の擬斗が素晴らしい。特にコンドールマンのアクションは、見ていてスカッとする。

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