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巨人の島国・3 [UFOと宇宙人27]

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(代表的なメンヒル;フランスのカルナック列石)

西ヨーロッパの各地には、メンヒルと呼ばれる直立した石が一万以上点在している。中には先史時代のものもあるとされるメンヒルだが、その目的はいまだ謎に包まれている。サルデーニャ島にも、こうしたメンヒルが数多く存在する。古代宇宙飛行士説を唱えるジョルジョ・ツォカロス氏(G)は、メンヒルこそ島の歴史を探る糸口となるのではないかと睨んでいる。このため、彼はマーティ・ラギーナ氏(L)と共に、ラーコニのメンヒル博物館に勤める考古学ガイドのイヴァナ・マル女史(I)を訪ねた。

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(同じような絵が彫られたメンヒルが並ぶ)

I;『ヤリのような形と不思議な円が描かれているでしょう。何を意味するか、分かります
  か?』
L;『解かりませんね、円もヤリの形も。教えてください、これは何を表したものなのです
  か?』

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(この不思議な絵が意味するものは?)

I;『落ちて行く人です。他の次元へと落ちて行く姿。それがどんな世界なのかは解かりま
  せんが、明らかに人が一つのポイントから別のポイントへと移動しています』
L;『どんな意味があるにせよ、彼らにとって重要だったんですね。重い石ですし、時間が
  かかる作業です。浮き彫りというのも、難しい技術だ。ジョルジョ、何を意味すると
  思いますか?』

G;『もしかして・・・よく見ると、左右に羽のような物がありますよね。つまり、天使の
  ようなものを意味しているんじゃないでしょうか。私に言わせると、これは、何者かが
  空から訪れたことを示しています。聖書で「見張りの者」と呼ばれている人達ですよ』

【この時、ジョルジョの意見を聞いたイヴァナ・マル女史はうなずいた。つまり、イエスと
 いうことだ】

見張りの者・・・つまり、旧約聖書では堕天使として描かれている者たちのことだ。旧約聖書のダニエル書やその外典・エノク書によると、見張りの者達は地球に降り立ち、人間を監視するため、神により使わされたと言われている。だが、彼らは神に逆らい、人間の女性と結ばれて子をもうけ、ネフィリムと呼ばれる巨人を創りだしたのだ。

宗教指導者のアリエル・バー・ツァドック氏は語る。
『彼らは、古くは「強大な者」と呼ばれ、大きな体をしていました。そして、地球に混乱と破壊をもたらしたのです。そのため神は、大洪水を起こすことを決断しました。もちろん、聖書ではノアとその家族だけが大洪水を生き抜いた人間だとしていますが、他にも様々な場所で、大勢の者が生き延びたと言われています』

作家のジェイソン・マーテル氏が語る。
『ネフィリムは、遺伝的に異なる血を持ち合わせた者ということになります。つまり、地球外生命体の血を引いているのです。その物語では大洪水が起こりますが、地球外生命体が古きを消し去り、新しい文明を築こうとしたとも考えられます。だとすると、サルデーニャ島はネフィリム達の避難場所だったのでしょうか』

見張りの者とネフィリムの関係についての解説が長くなったが、ここでメンヒル博物館に戻って、ジョルジョ氏の解説を聞いてみる。

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G;『私が興味をそそられるのは、メンヒルに描かれた下の部分です。多くの主流考古学者
  たちは、これを何らかの武器、あるいはナイフのようなものと考えています。それも
  一理ありますが、上部の円形と一緒に描かれたところを見ると、こうは考えられないで
  しょうか。これを彫った人は、見たことの無い技術を誤って捉えてしまった。だが実際
  には、何らかの飛行物体だったのではないかと』

サルデーニャ島のメンヒルに描かれた図は、天から遣わされた天使ではなく、地球外からの来訪者なのだろうか?他の惑星から宇宙船に乗ってやって来て、巨人という種を植え付けたのだろうか?

この説を裏付けるための物理的証拠を得るべく、ふたりは再び巨人たちの島・サルデーニャ島を訪れることにした。今回は地上からではなく、かつての宇宙からの来訪者と同じように、上空から島のイメージをつかもうというのだ。どんな発見があるのだろうか。

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(モンテ・ダッコディ)

ヘリコプターで上空を飛んで行く。しばらく飛ぶと、階段状ピラミッド「モンテ・ダッコディ」が見えてきた。モンテ・ダッコディは、紀元前四千年頃に造られた。しかし、何の為に造られたのかは、解かっていない。

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(左;モンテ・ダッコディ 右;ジッグラト)

L;『他で見たことのある建造物と似ている点はありますか?』
G;『ありますよ。明らかに、階段状ピラミッドです。メソポタミアにあるジッグラトと
  いう塔に、よく似ています。しかし、どうして、こことメソポタミアにあるピラミッド
  がこんなに似ているのか、それが不思議です。もっと似ているピラミッドもあります。
  カナリア諸島の中にあるテネリフェ島にあるもの(グイマーのピラミッド)です』

考古学者によると、モンテ・ダッコディの本来の建造物は、紀元前二千八百年頃の土と石の層で完全に埋まっていたそうだ。そして、土台となる部分の構造には、火にさらされた形跡があるという。古代宇宙飛行士説では、このピラミッドが、かつて地球外生命体にとって特別な役割を果していたのではないかと考える。

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(宇宙船発着場の想像図)

前出のマーテル氏が語る。
『遥か昔、ここは宇宙船が発着するための基地だったとも考えられるのではないでしょうか。上の平たい部分は、大きな宇宙船が着陸するのにちょうどいいでしょう?脇の斜面は、荷卸しなどに使えます。ジッグラトは、古代の宇宙船発着台だったとも考えられるわけです』

ヘリコプターでモンテ・ダッコディの上空を旋回しながら、ジョルジョ氏がラギーナ氏に語りかける。

G;『古代の人々は、遥か昔にこの階段状ピラミッドに似たものを見て、感銘を受けたのか
  もしれません。そして、自分達でもそれに似せたものを作ってみようと考え、石という
  素材で作ることにしたのではないでしょうか』
L;『その考え方は、面白いですね』

サルデーニャ島の巨石建造物は、地球外からの来訪者のために、何千年も前に造られたものなのだろうか?それとも、もっと近い過去に、宇宙船やその活動を目撃した人々が、自分達なりの解釈を基に建築したものなのだろうか?その答えを見つけるため、ジョルジョ・ツォカロス氏はもう一つの古代建造物を訪れることにした。驚くほど正確に造られた天体観測のための石造物である。
(つづく)


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世界各地に同じような形の遺跡が点在しているということは、それらは同じ民族が作ったとみるのがふつうである。もちろん、それを見た別の民族が、自分達の土地に帰ってからマネして作った可能性もあるが、その場所というのが地球の真裏ほど離れているケースが多い。大陸間を移動する手段が舟をこぐことしかなかった古代では、移動すること自体が困難だったはずなのだが。

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