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巨人の島国・1 [UFOと宇宙人27]

イタリアのサルデーニャ島。イタリアの西に位置する地中海のこの島は、今日富裕層や有名人たちの遊び場としてよく知られている。だが二千年前、この島は古代世界でも極めて謎めいた文明の故郷だったと、

作家のヒュー・ニューマンは次のように語る。
『サルデーニャ島には、無数の遺跡やピラミッドのようなものまで存在するのです。ヨーロッパでは、珍しいことです。この巨石の文明は、数千年前のものに違いありません。でも、考古学の分野では見落とされがちな場所です』

『サルデーニャ島は、極めて神秘的な「ヌラーゲ文明」と呼ばれる文明の発祥の地として、知られています。この島には、数えきれないほどたくさんの巨石建造物が存在するのです。島の至る所に、ヌラーゲという巨石の塔が点在しています。だいぶ古い時代に建てられたもののようです。巨人の墓のような建造物も、確認されています』
こう語るのは、古代の巨人に関する研究者のティモシー・アルベリーノ氏である。

「巨人」・・・サルデーニャ島には我々とは異なる種族をその起源とする者達が、暮らしていたのだろうか。そうだとしたら、彼らはどこから来たのか?そして、どこへ去って行ったのだろうか?

そんな興味深い問いの答えを探るため、古代宇宙飛行士説の提唱者ジョルジョ・ツォカロス氏は、2018年5月にサルデーニャ島を訪れた。ジョルジョ氏はこの旅で、オーク島のトレジャーハンターのマーティ・ラギーナ氏と会うことを決めていた。ラギーナ氏は何度もこの島を訪れており、その謎を解明したいと言う。

ラギーナ氏は言う。
『四年前にここを訪れた時に、ヌラーゲの巨石や遺跡について知りました。イタリア人は誰もその文明のことを知らないので、驚きました。地元の人達の話を聞く限り、どうやら巨人が住んでいたという伝説があるみたいです。どう思いますか?』

ジョルジョ氏が語る。
『とても興味深い話ですね。数年前にマルタ島という所を訪れていたんですが、そこには巨人文明があったと言われています。それに古代宇宙飛行士説では、神が地球に降り立って地球の美しい女性と結ばれた時、巨人が生まれたと言われているんです。だから、巨人の物語や伝説には、とても興味をそそられます』

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(国立考古学博物館内で展示物を見るふたり)

調査を始めるにあたり、二人はカリアリにある国立考古学博物館を訪れた。ここには、サルデーニャで最も古い不思議な古物が展示されているという。

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(展示物;モンテ・プラマの巨人)

国立考古学博物館でヌラーゲの石像を初めて見たジョルジョ氏(G)とラギーナ氏(L)が感想を述べる。
G;『これは、風変りですね。ヘルメットみたいに見える、目も大きい』
L;『人間にそっくりですが、目が明らかに違いますよね。(目の大きさの)バランスが
  悪い』

この博物館には、「モンテ・プラマの巨人」と呼ばれる大きな石像が数多く集められている。最初に発見されたのは1974年。地元の人が、地面から突き出した石の彫刻を偶然掘り出した。直後に考古学者たちがその場所を調査し、五千以上の石の欠片などを発掘。主流の歴史家たちは、ヌラーゲの人々による彫刻だと判断した。ヌラーゲとは、紀元前1800年頃からサルデーニャ島で暮らしたとされる人々のことだ。しかし、二千年が経った西暦200年頃、彼らは何故か消滅してしまったという。

さらにこれらの石像が謎めいているのは、その風変りな顔立ちだ。人間の姿に似ているものの、どことなくロボットのようにもみえないだろうか。

歴史学者のジェイソン・オセクイダ氏が語る。
『モンテ・プラマの巨人は、いずれも身長2.3~2.4メートルです。戦士や格闘家など、様々なタイプがあります。最も注目すべきは、そのサイズですね。石像はまさに、ヌラーゲの人々のありのままの姿をかたどったものだと、考えられています』

前出のアルベリーノ氏が語る。
『不思議なのは、モンテ・プラマの巨人は1970年代に発見されたのに、2000年近くになるまで公に展示されなかったことです。この島にあったとされる考古学的な流れとは、まったく異なるものだったからではないでしょうか。この島ではもっと不思議な何かが起こっていたのではないか、という推測が働いたからです』

作家のアンドリュー・コリンズは語る。
『とても奇妙な石像です。確かに実際に巨人だったのではないか、という印象を受けるのです。それから、石像に彫られた目ですね。人間のものとは違っていて、何か別世界からやって来た者を連想させるところがあります』

博物館をあとにした二人は、地元のレストランで考古学ガイドのマリア・パオラ・ロイ女史(M)と落ち合った。彼女が、サルデーニャ島の伝説を教えてくれると言う。この後は、三人の会話である。

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(C-3POに似た巨人像の顔)
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(古代シュメール遺跡から出土した像)

M;『博物館は?』
L;『行きました』
M;『それで、博物館に展示されていたものについて、どう思いました?』
G;『正直、半年程前までは、ここにある石像について何の知識もありませんでした。
  そして、初めて巨人の石像を見て思ったのは、まず映画スターウォーズのC-3POによく
  似ているということです。それだけでは無くて、古代シュメールやバビロニア時代の
  遺跡からも、こうした丸い目の像が見つかっています』
M;『もともとヌラーゲ文明について調べていた考古学者たちは、ヌラーゲの人々はメソポ
  タミアから来た者だと想定していました。つまり、アヌンナキです』

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(アヌンナキ)

アヌンナキとは、古代シュメール神話に登場する巨人で、古代バビロニアの寺院などに描かれてきた。

前出のコリンズ氏が語る。
『サルデーニャの言語は、メソポタミアの様々な言語とよく似ており、何らかのつながりがあるとされています。シュメール人は、おそらくサルデーニャを訪れたのでしょう。アヌンナキの古い伝統や天と地の神に関する物語も、持ち込まれました。それらは、天界の人物だと考えられました』

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(アヌンナキは巨人だったのか?)

作家のジェイソン・マーテル氏が語る。
『興味深い点は、アヌンナキによる彫刻では、彼らが他のシュメール人たちに取り囲まれる様にして描かれていることです。アヌンナキは、常に他の人々より大きく描かれています。サルデーニャ島の巨人の石像は、アヌンナキをかたどった物かもしれません』

G;『それで次の質問はですね、ここサルデーニャ島にも、巨人にまつわる伝説や物語が
  あります?』
M;『もちろん』
(つづく)


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バスケットボールの試合で2メートルを超える人を見ると、大きいなぁと思う。そんな人達が闊歩していれば、現代人から見ればまさに巨人だ。

注)サルディーニャと発音するが、サルデーニャという表記で統一する。

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