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ダイヤモンド◇アイ(17) [ダイヤモンドアイ・ドラマ2]

今回は、第9話《宝石展示会の陰謀!/ 前編》を取りあげます。

  企画;衛藤公彦
  原作;川内康範
  脚本;田村多津夫
  音楽;池多孝春
  殺陣;渡辺高光
特技監督;真野田陽一
  監督;六鹿英雄

【前回までの話は・・・警察で事情聴取を受けたライコウは、銃で殺された男が浜岡鋼業社長だと知った。多額の現金をトランクに詰めて持っていたことから、悪事をネタに源海龍一味に狙われたのではと考えたライコウは、秘書の日野に接近してその理由を探ろうとした。そして、「アジアの子供が手をつなぐ会」の存在を知る。会の総裁秘書・北見八郎を追跡したライコウは朱玉のワナに落ち、殺し屋二人組に襲撃されて気絶してしまう。危機一髪のライコウをダイヤモンド・アイが救ったが、アイも悪霊界に誘いこまれ、サタンバットの火炎攻撃でピンチに・・・】

◆ライコウを襲った二人組の殺し屋・貂(てん)と陶(とう)はダイヤモンド・アイに正体を見破られ、前世魔人ヒトデツボとサタンバットの醜い姿をさらした。ヒトデツボをロイヤルパンチで倒したアイだったが、残るサタンバットが口から火炎を吐いてアイを攻めたてた。アイは自身のマントを右手で持つと、防火扉のようにして耐えた。そして、隙をみてマントを一振りすると、サタンバットの火炎を口中に押しこめてしまった。

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焦ったサタンバットは、自分の右のツノを引き抜いて剣に変化させると、火炎をまとった剣にしてアイに斬りかかっていく。ステッキで巧みに炎の剣をかわしたアイは、相手が剣を落とした隙にロイヤルパンチでとどめを刺した。サタンバットは消滅し、同時に怨霊世界も消えて現世に戻ったダイヤモンド・アイはライコウに向かってこう言った。

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『甲太郎。この世に悪のある限り、正義のために共に献身するのだ!』
『もちろんだ!絶対に負けないぞ、アイ!』
『また会おう!』

ふたりは固い握手を交わして、互いの気持ちを確かめあった。そして、空へ飛んで消えて行くアイを、ライコウはいつまでも見送っていた。

カボ子の店・スナック「サンダー」にライコウとモンちゃんが来て、カボ子の快気祝いをしていた。すると、店の電話のベルが鳴り、五郎が受話器を取ると、それは早川編集長からだった。内容は、ライコウが依頼していた「アジアの子供が手をつなぐ会」についての調査結果であった。

『例の、アジアの子供が手をつなぐ会。これは何の不審も無い慈善団体だけど、ちょっと気になることがあるのだ』
『なんですか?』
『ダイヤの展示会に協力しているのだ』

カボ子の快気祝いは中止だ。ライコウはモンちゃんに謝って、店を飛びだしていった。モンちゃんは、ライコウが自分のために命を賭けて悪を追い詰めようとしていることを知っている。だから、笑顔で送り出すのだった。

慈善団体とダイヤ。ライコウは、そこにきな臭いものを感じた。というのも、源海龍一味のやり方は、相手にダイヤを買わせる約束をさせておき、用意した多額の現金を強奪するという手口だからだ。

早川編集長の元へ行ったライコウは、ダイヤ展示会の招待状の写しを編集長に見せられた。そこには、主催;「宝輸入協会」、協力;「アジアの子供が手をつなぐ会」と書かれている。取材という名目でこの展示会に潜入してみようと、ライコウは考えた。

一方、ライコウが宝輸入協会について調べ回っていることをつかんだ朱玉は、展示会前日にそのことを源海龍へ報告した。

『明日の展示会は、どうします?』
『あくまで、計画通り遂行せよ!』

ダイヤ展示会は、会場入口に警戒員が何名も立つ警戒厳重な中で予定通りに開催された。取材という名目でライコウが入ろうとすると、招待状が無ければダメだと言って、入室を断られてしまう。大邸宅を使った会場は、周囲が林に囲まれていた。この盲点を突いて、ライコウは窓から潜入しようと考えた。ところが、木が生い茂る裏庭へ回った時、目の前に大沢山京子が立っていたのだ。

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『京子さん・・・どうしてここへ?』

声こそ小さかったが、ライコウはとても驚いていた。怪しい動きをするこの慈善団体と京子がどのような関係にあるのか、ライコウは知らない。すると、京子は説明を始めた。

『私、今、アジアの子供が手をつなぐ会の仕事をしているのです。今日は、ここにお手伝いに来ました』

父親の一件以来行き場を失っていた京子は、会の運営する保育園で働き始めてから、充実した生活を送っていると話した。そして、ライコウが会場内にいる北見と会えば、必ずぶつかることを懸念するのだった。ライコウは話を受け入れ、この場を去って行くのだった。

しかし、あきらめきれないライコウは、会場の入口付近で見張ることにした。今いる場所なら、死角になって警備員からは見えない。すると、後ろから左肩をトントンと叩く人物がいた。振り返ると、そこにはグリーンのロングドレスに身を包んだ見慣れない美人が立っていた。キョトンとしていると、美人はかぶっていたカツラを取って「アタシよ」と言った。

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それはカボ子だった。招待状が必要なこの展示会に、招待状無しで入る方法をカボ子は考えていた。美人に変装したカボ子は、展示会に1人でやって来た老紳士に近づくと、「いらっしゃいませ」と言って展示会のコンパニオンを装った。老紳士と腕を組んで一緒に会場入口まで歩いて行くと、招待客の同伴者と見なされ、何も咎められることは無かったのである。それを見たライコウは、恐れ入ったという顔をして、自分も負けてはいられないと会場へ入るための入口を探すのだった。

だが、ライコウの行動は、新しい殺し屋・バイパーに見張られていたのだ。バイパーは別動隊の警備員たちと一緒に現れて、ライコウに襲いかかって来た。パンチとキックで必死に応戦するライコウだったが、多勢に無勢、とうとう捕まってしまった。
(つづく)


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大沢山京子役の青木英美氏は、『飛び出せ!青春』や『われら青春!』に活発な女子学生役でご出演されていた、あの女性である。
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