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ダイヤモンド◇アイ(13) [ダイヤモンドアイ・ドラマ2]

今回は、第7話《死の壁を砕け!/ 前編》を取りあげます。

  企画;衛藤公彦
  原作;川内康範
  脚本;田村多津夫
  音楽;池多孝春
  殺陣;渡辺高光
特技監督;真野田陽一
  監督;高瀬昌弘

【前回までの話は・・・ハリケーン作戦によって、大沢山剛造の次に見国化学の三国社長からも20億円を奪うことに成功した源海龍は、北金金融を次の標的にした。だが、またしても雷甲太郎が現れたため、源海龍は計画の邪魔になるライコウの始末を優先させることにする。殺し屋ドリルこと前世魔人ゲララチン送り込み、ライコウとダイヤモンド・アイを追い詰めながら、ふたりの連携プレイの前に倒されてしまう。その様子をじっと見ていたのが、ドリルの妻・猫マスク。彼女は復讐を誓い、カボ子に化けてライコウを倉庫へおびき出した・・・】

◆ライコウは危険を顧みずに倉庫へ飛び込み、赤覆面達に捕まっているカボ子を助けた。だが、そのカボ子は猫マスクの変身で、ライコウは銃を突きつけられて捕えられてしまう。両手に手袋をしたまま後ろ手に縛られ、ロープで逆さ吊りにされたライコウは、光が届かない薄暗い倉庫の中でダイヤモンド・アイを呼べずにいた。逆さ吊りにされたライコウの目をくり抜こうと、猫マスクはナイフを光らせる。

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『観念しろ、雷甲太郎!』

次の瞬間「アッ!」と大声を出したのはライコウではなく、猫マスクであった。倉庫内に積まれた大量の段ボール箱のどこかからトランプカードが高速回転しながら飛んで来て、ナイフを持つ猫マスクの右腕に突き刺さった。

それは、カボ子得意のトランプカード投げであった。ライコウが交通事故にあったというニセ電話に誘い出されたカボ子は、再び店に戻って来て、ライコウが残していった「晴海、キョウエイ倉庫」というメモを見て、ここへやって来たのだ。

カボ子の投げたトランプカードが宙づりにされたライコウのロープを切断し、ライコウは床に激しく激突しながらもすぐに近くの段ボール箱の陰に隠れた。その間にもトランプ攻撃に翻弄される猫マスクと部下たちは、どこから飛んで来るか分からないトランプにやみくもに銃を撃ちながら、倉庫から逃げだした。

『大丈夫?』
『よし!追いかけて、ヤツラのアジトを突き止めてやる!』

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(カボ子を乗せてライコウは猫マスクを追う)

心配そうにかけ寄ってきたカボ子に、ライコウはすぐに奴らを追いかける意思を示した。バイクの後ろにカボ子を乗せると、ライコウは逃げる猫マスクらの車の後を追った。この辺りは倉庫が立ち並び、道路のあちらこちらに材木やパレットが山のように積まれて見通しが悪い。車を追いかけるライコウとカボ子のバイクがカーブを曲がった所で、突然ドラム缶が前方から一本転がって来た。それを見て避けるように急ブレーキをかけたライコウは、前方に倒れている女性を発見する。

『人をはねたんじゃない?甲太郎さんは後を追って!私は病院に連絡するわ!』

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(カボ子に女性を任せ、猫マスクのあとを追うライコウ)

カボ子はバイクを降りると女性の介抱を始め、ライコウはカボ子の言う通りに車を追った。しばらく走ると、前方に乗り捨てられている猫マスクの車を発見。ライコウが車内を覗き込むと、そこには猫マスクと部下の人形があるだけだった。

『猫マスクは確かに車に乗っていた。ずっと後を追ってきたというのに、どこで消えたというのだ?・・・もしかして』

ライコウがひらめいたのは、女性が倒れていた場所だ。あの女性は、猫マスクの変身だったのではないか。ライコウは近くの公衆電話ボックスからスナック「サンダー」へ電話をかけてみるが、店番をしている五郎にカボ子からの連絡は無いと言う。

行方不明のカボ子の手がかりをつかめぬままスナック「サンダー」へ戻って来たライコウは、動きようが無かった。そこへ猫マスクから電話がかかって来た。

『雷甲太郎だな。トランプ遊びの好きなお嬢さんを預かっている。15分後に神宮球場へ来い!』

指定の場所で待っていると、サングラスをかけた男が車でライコウを迎えに来た。目隠しをさせられてその車に乗ったライコウは、車が走り出すとすぐに催眠ガスを浴びせられ、意識を失ってしまうのだった。目が覚めると、ライコウは暗い倉庫のような場所にいた。

ライコウの目が覚めた時、薄暗いこの場所の奥でカボ子は倒れていた。カボ子が介抱した女性は猫マスクで、介抱途中に襲われたカボ子はこの場所に連れて来られ、ムチで叩かれて手足や首に傷を負って気絶していた。

『お嬢さんに手荒なことをしたくはなかったが、こちらの聞くことに答えてくれなかったからね。ライコウ!我々の計画をどこまで知っているのか、素直に吐け!』
『計画?そいつは俺も知りたいね・・・』

猫マスクは、持っていたムチでライコウを激しく叩きだした。薄暗いこの部屋で、どこからムチが飛んで来るか分からず、ライコウは防御のしようが無かった。ヒュンヒュンとムチの音だけが鳴り、激しく叩かれたライコウの口から嗚咽が漏れた。

『ひざまずけ!泣き叫んで、命乞いをしろ!』

だが、どんな時でも、ライコウは助かる道を必死に探している。そして、薄暗い中で見つけたのは、猫マスクが右の腰に付けている短剣であった。ムチが飛んで来る中をライコウは猫マスクの右足に飛びかかり、短剣を抜き取ることに成功した。その時、天の声のように「もうやめよ!」という男の声がした。その声によって猫マスクはライコウを痛めつけることを止め、薄暗いこの部屋から階段を上がって出て行った。腰の短剣を抜き取られたことに、猫マスクは気がついていない様子であった。

『ライ、コウタロウ・・・』
『その声は・・・源海龍!』
『ひと思いに殺してしまうには、惜しいお前だ。源海龍の力を十分に思い知ってから、死んでもらおう。この部屋の恐ろしさを、だんだんに味わいながらな。ハハハハハ』

源海龍の言葉が終わると、ムチに打たれた痛みでライコウは気を失ってしまった。どのくらい時間が経っただろうか、意識が戻ったライコウはまず、縛られているカボ子の縄を猫マスクから奪った短剣で切断した。だが、カボ子は催眠ガスを吸わされているらしく、身体をゆすったくらいでは意識が戻らない。

しばらくすると、部屋中に異様なニオイがしていることにライコウは気がついた。この部屋の隅から流れ出る液体が、亜硫酸ガスを発生させているのだ。コンクリートの壁に囲まれて窓が無いこの部屋では、あと数時間もすれば亜硫酸ガスが充満する。出口とみられるドアは鋼鉄で作られ、持っている短剣では歯が立たない。ライコウとカボ子は、絶体絶命のピンチに陥っていた。
(つづく)


★★★★★★★★★★★★
猫マスクを演じているのは、塩沢ときさんである。塩沢トキさんと言えば、黒柳徹子さんも驚く程の巨大な玉ねぎ型の髪型や、異常に大きなトンボメガネが印象に残っている。残念なことに、2007年にお亡くなりになっている。特撮番組的には愛の戦士レインボーマンに敵役で出演した「魔女イグアナ」が有名である。かなり面白い役で、塩沢女史の当たり役だと思うのだが。

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