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宇宙人を探す・2 [UFOと宇宙人26]

2016年1月28日、ドイツ・ベルリンのフンボルト大学。天文考古学者のマチュー・オッセンドライバーは、真に驚くべき発見をしたと発表した。二千年ほど前、古代都市バビロンに住んでいた天文学者たちが高度な方程式を作り、木星の動きを追っていた証拠が見つかったというのだ。

天体物理学者のコートニー・ドレシング女史が語る。
『現代の天文学者が太陽系の現象を検証する時、相対性理論などを考慮した非常に複雑なコンピュータ・プログラムを使用します。私達は、古代の天文学者に現代人と同じ計算ができるとは思いませんでした。バビロニア人が、金星の見える時期や季節ごとに見える星座を予測していましたが、木星の動きを高度な方法で算出していたことは予想外だったのです。

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 彼らは、ある夜の空に出ている木星の位置をグラフに点で記入しました。グラフの横軸は時間、縦軸は位置を示します。次の夜以降も、同じように木星が見える位置をグラフに記入していきます。そのあと、点と点を結んでできる台形を使って、木星の動きを計算したのです』

なぜ古代のバビロニア人が、ニュートンによって17世紀に確立されたと言われる数学的概念を理解していたのだろうか。そして、なぜ彼らは、木星の正確な位置を気にかけていたのだろうか。その惑星は重要な神の一人、マルドゥクと結びつけられていたという。

資料館館長のジョナサン・ヤング氏が語る。
『古代バビロニアの最高神は、マルドゥクでした。この神は、木星と関係していました。マルドゥクには、旅立ちと帰還に関する壮大な神話があるのです。古代バビロニアでは、なぜ木星をマルドゥクという神に結びつけるほど重要だと考えていたのでしょうか。マルドゥクは木星から地球へ来た神で、いつか戻ると信じられていたのかもしれません』

現代のブレイクスルー・リッスンのように、古代の様々な文化において、宇宙の研究が進められていた。

前出のヤング氏が語る。
『地球のあちこちに、石で出来た天体観測所があります。それらは天体や天文現象に合わせて配置された石の構造物なので、古代の人々はそのような場所を使って、天体に関する研究を深めていったと考えられます。現代の科学者を魅了しているのは、古代の人々が石を正確に並べていることや、世界中の石の天体観測所がどれもよく似ていることです』

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(上から見たストーンヘンジ)

出版編集者で、古代宇宙飛行士説論者のジョルジョ・ツォカロス氏は語る。
『古代の天体観測所は、一か所だけではありません。巨石を使って築かれた構造物は、世界中に少なくとも10か所存在していることが判っています。もっとも有名なのは、ストーンヘンジでしょう。それらの天体観測所はすべての星ではなく、特定の星の動きを追うために使われることが多かったのです。

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(横から見たストーンヘンジ)

 その星とは、オリオン座やシリウス星、プレアデス星団です。なぜ、それらの星を追っていたのでしょうか。巨石の天体観測所には、プレアデス星団やシリウス星やオリオン座から何者かがやってきて、私達の祖先に知識を授けたという伝説が結びついているのです。天体を観測するということは、私達の本能的な行動なのでしょう。同じ種の地球外生命体が、すべての古代文明を訪れたのだと思います』

バビロニアをはじめとする古代文明は、地球外生命体からの合図を求めて、天体を観測していたのだろうか。そうだとしたら、彼らは地球外生命体とコンタクトしていたのか。

古代人が取り付かれたかのように星の動きを追っていたのは、彼らが宇宙人を探していた証なのか。そうだとしたら、数百年あるいは数千年前に宇宙人とのコンタクトがあったということなのか。そして、古代の石の天体観測所は、現代の宇宙人探しに大発見をもたらすのだろうか。
(つづく)


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太陽系の中で、木星は大きさ、質量ともに最大の惑星である。太陽を直径 1 m の球とすると、木星は約 560 m 離れたところを周回している直径10cmの球となる。公転周期は11.86年で、ガリレオ衛星と呼ばれる4つの衛星(イオ、エウロパ、ガニメデ、カリスト)を持つ。英語でジュピターと言い、ギリシア神話の神ゼウスと同一とみなされるローマ神話の神ユピテル(ラテン語)を語源とする。その意味は、「天空の父たる神」または「日の父たる神」である。
これだけ内容のある巨大惑星である。古代人にとっては、気になる存在であったのだろう。

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