見守る者達・3 [UFOと宇宙人29]
古代宇宙飛行士説の提唱者ジョルジョ・ツォカロス氏とデビッド・チルドレス氏は、マルケサス諸島を訪れている。二人がやって来たのは、この群島から実に3700キロ以上離れたとある島の不可解な謎を解くためである。絶海の孤島イースター島だ。
(以下、G;ジョルジョ、D;デビッド、A;現地ガイドのアニアタ)
G;『イースター島にあまたある巨石像のうち7体だけがマルケサス諸島を向いているとい
うのは、非常に興味深い事実です。問題はその理由です。私が思うに、マルケサス諸島
はイースター島と何らかの形で繋がっています』
だが、イースター島の巨石像と同じくらい興味をそそられるのが、マルケサス諸島に無数に点在するティキと呼ばれる大きな目の石像である。
(トフア・ヒコクア遺跡)
(手前右や奥左のように数体のティキが置かれている)
A;『これは、トフア・ヒコクアという遺跡です。こんなふうにティキが置かれているとい
うことは、神聖な場所であることを意味します。ここは神聖な場所だから気をつけろと
人々に注意を促し、近づかせないためです』
G;『この島に地球外生命体が訪れていたとしたら、おそらく人々は火や煙を出したり大き
な音を鳴らしたりして空から降りてきたものを、恐れたのかもしれません。世界各地に
これとまったく同じような彫刻がたくさんあるんです。細長い頭部にゴーグルのような
丸い目をした人物像です。(デビッドを見て)たとえば、ペルーにもありますよね?』
D;『ええ。ティアワナコとかプマプンクにも、同じゴーグルのような目をした人物像があ
ります。メキシコにもオルテガの巨石像があるんです』
G;『ええ。(ティキを指して)これはまさに、何千年も前に地球を訪れた地球外生命体の
描写だと思います』
(日本の土偶もゴーグルのような目をしている)
長く伸びた頭部と大きな目を持つマルケサス諸島の石像ティキは、世界各地の遺跡発掘現場で見つかっている石像と不気味なほど似ている。日本の土偶もよく似た姿をしている。さらに、オーストラリアの先住民によるワンジナの洞窟壁画、ガーナ北部で最近発掘されたテラコッタの像、ナイジェリアのヨルバ族の神・エシュをかたどった像、アルメニアのストーンヘンジと呼ばれるカラフンジにも似た彫刻がある。
D;『ティキというのは実際に生きて、呼吸をして、歩いていた人物のようですね。精霊で
はなく・・・』
A;『確かに精霊ではありません。ティキは神という存在ではなく、かといってヒトでもあ
りませんでした』
ジョルジョ氏とデビッド氏の二人は、ガイドのアニアタにお礼を言ってここで別れた。ヌク・ヒバ島への正式な訪問を終えた二人は、次なる目的地ヒバ・オア島へと向かった。ここにある極めて特殊なティキを実際に見るためだ。島の案内役を務めるのは、考古学ガイドのヒマタ・ボノ氏だ。
(以下、B;ボノ氏)
(向かって右側面にラマと思われる動物が刻まれている)
(首が長く耳が立ったこの動物はラマに見える)
G;『(驚いた様子で)これは・・・見事ですね。不思議な形ですが、何ですか?』
B;『マァキ・タウア・ペペという石像で、受胎の女神です。おへその下の部分に彫刻が
あるでしょう?考古学的には犬だそうですが、私が見る限りラマに近いです』
G;『ほんとだ、これはラマですね』
B;『ラマは、インカにいた動物です』
G;『でも、これは明らかにラマに見える。疑いの余地はありません。それに、後から手
が加えられた様子もない・・・これはオリジナルです。元々ラマだったということで
すよ』
D;『(石像を観察して)オリジナルかどうかは別として、ラマが描かれているというこ
とは、南アメリカとのつながりを示していますね』
南アメリカで生息していたとされるラマのことを、なぜ6000キロ以上も離れたこの島の人々が知り得たのだろうか?その方法は?
D;『これは出産する女性だという話ですが、マルケサス諸島の女性はこうやってうつ伏せ
で出産するのですか?』
B;『いいえ』
G;『(違うと聞いて)不思議ですね。私には、空から降りてきたモノに見えます。
例えば・・・そう、空飛ぶ乗り物とか!』
B;『確かに!』
(宇宙船の昇降装置が開いてヒトが下りてくる様子が・・・)
G;『おそらく、これは何らかの乗り物でしょう。前にある大きな目のようなところは乗り
物の窓に当たる分部で、下の口のようなところは吸気口のようにも見えますよね。そし
てお腹の下は、乗り物を持ち上げる昇降装置に見えます。こういった特徴と女性が出産
しているという物語を合わせて考えてみると、こうなります。例えば、飛行機というも
のを実際に見たことが無い人がいたとします。そんな人達がある日、飛行機から人が出
てくるところをみたら、空飛ぶ乗り物が人を産んだと思うでしょう』
現代の人々が「受胎の女神」として受け止めているこの古代の石像が、宇宙船をかたどったものだというのは、本当なのだろうか?
G;『ティキというのは間違いなく、地球外生命体の技術だと思います。それが長年に渡
り、不思議な力や魔法を持つ神だと誤解されてきたのです』
B;『(受胎の女神を指し)これは女性のティキですが、もう一つとても重要なティキが
すぐそこにあります。こちらです!』
櫓(やぐら)のような建物の下にある2体の石像を目にしたジョルジョ氏が、向かって右側のティキを見て声を出した。
(向かって左側;タカイイ 右側;首なし6本指のティキ)
G;『これは・・・このティキには首がありませんね。それに加えて、指が6本ある!』
B;『はい、そのとおりです。今も謎に包まれていて、考古学者にもなぜこうなっている
のかが解からないのです』
G;『この場所を訪れ、情報を授けた何者かをかたどって作られたものではないでしょう
か。そう考えるのが自然です。6本の指を彫刻したのは、実際に6本の指を見たからで
しょう。これを単なる空想だと片づけるべきではありません。おそらく、こういう姿
をした人物を見たのです!どう思いますか?』
(戦士タカイイは祀られて神となった)
B;『はい、あり得ますね。(向かって左側のティキを指して)これは、タカイイです。
タカイイは力を持つ神であり、ここの部族の守り手です』
G;『これらは守り手であり、島中のティキも、そしてイースター島のモアイ像も守り手
ですね!』
B;『はい。外からこの島へとやって来たのです』
D;『イースター島には7体のモアイ像がありますよね。ここ、マルケサス諸島を見つめ
ているということは、祖先でしょうか?』
G;『つながりがある?』
B;『はい、つながりがあります。ここにあるティキは、すべてイースター島を向いてい
るからです』
(左;ティキ 右;モアイ)
マルケサス諸島のティキ像はすべて、イースター島の方向を向いているという。なぜだろうか?モアイとティキがいずれも古代の地球外生命体をかたどったものだとしたら、なぜこれほどまでに背丈も見た目も異なるのだろう?マルケサス諸島から7人の兄弟が追放されイースター島へ渡ったのは、争いのためだったのか?それとも、身を守るために逃げ出したのか?ジョルジョ氏とデビッド氏の二人を悩ませる石像の謎は、深まるばかりだ。
(つづく)
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
今回ヌク・ヒバ島の訪問を終えたふたりは、後半で次の目的地ヒバ・オア島へ渡った。マルケサス諸島は北部と南部に分かれ、全部で14の島々から成る。ヌク・ヒバ島は北部の主島で、マルケサス諸島全域の主島でもある。ヒバ・オア島は南部の主島で、画家ゴーギャンが晩年を過ごした地として知られている。マルケサス諸島から南西へ約1433キロ行った所には、南太平洋有数のリゾートのタヒチ島がある。
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(以下、G;ジョルジョ、D;デビッド、A;現地ガイドのアニアタ)
G;『イースター島にあまたある巨石像のうち7体だけがマルケサス諸島を向いているとい
うのは、非常に興味深い事実です。問題はその理由です。私が思うに、マルケサス諸島
はイースター島と何らかの形で繋がっています』
だが、イースター島の巨石像と同じくらい興味をそそられるのが、マルケサス諸島に無数に点在するティキと呼ばれる大きな目の石像である。
(トフア・ヒコクア遺跡)
(手前右や奥左のように数体のティキが置かれている)
A;『これは、トフア・ヒコクアという遺跡です。こんなふうにティキが置かれているとい
うことは、神聖な場所であることを意味します。ここは神聖な場所だから気をつけろと
人々に注意を促し、近づかせないためです』
G;『この島に地球外生命体が訪れていたとしたら、おそらく人々は火や煙を出したり大き
な音を鳴らしたりして空から降りてきたものを、恐れたのかもしれません。世界各地に
これとまったく同じような彫刻がたくさんあるんです。細長い頭部にゴーグルのような
丸い目をした人物像です。(デビッドを見て)たとえば、ペルーにもありますよね?』
D;『ええ。ティアワナコとかプマプンクにも、同じゴーグルのような目をした人物像があ
ります。メキシコにもオルテガの巨石像があるんです』
G;『ええ。(ティキを指して)これはまさに、何千年も前に地球を訪れた地球外生命体の
描写だと思います』
(日本の土偶もゴーグルのような目をしている)
長く伸びた頭部と大きな目を持つマルケサス諸島の石像ティキは、世界各地の遺跡発掘現場で見つかっている石像と不気味なほど似ている。日本の土偶もよく似た姿をしている。さらに、オーストラリアの先住民によるワンジナの洞窟壁画、ガーナ北部で最近発掘されたテラコッタの像、ナイジェリアのヨルバ族の神・エシュをかたどった像、アルメニアのストーンヘンジと呼ばれるカラフンジにも似た彫刻がある。
D;『ティキというのは実際に生きて、呼吸をして、歩いていた人物のようですね。精霊で
はなく・・・』
A;『確かに精霊ではありません。ティキは神という存在ではなく、かといってヒトでもあ
りませんでした』
ジョルジョ氏とデビッド氏の二人は、ガイドのアニアタにお礼を言ってここで別れた。ヌク・ヒバ島への正式な訪問を終えた二人は、次なる目的地ヒバ・オア島へと向かった。ここにある極めて特殊なティキを実際に見るためだ。島の案内役を務めるのは、考古学ガイドのヒマタ・ボノ氏だ。
(以下、B;ボノ氏)
(向かって右側面にラマと思われる動物が刻まれている)
(首が長く耳が立ったこの動物はラマに見える)
G;『(驚いた様子で)これは・・・見事ですね。不思議な形ですが、何ですか?』
B;『マァキ・タウア・ペペという石像で、受胎の女神です。おへその下の部分に彫刻が
あるでしょう?考古学的には犬だそうですが、私が見る限りラマに近いです』
G;『ほんとだ、これはラマですね』
B;『ラマは、インカにいた動物です』
G;『でも、これは明らかにラマに見える。疑いの余地はありません。それに、後から手
が加えられた様子もない・・・これはオリジナルです。元々ラマだったということで
すよ』
D;『(石像を観察して)オリジナルかどうかは別として、ラマが描かれているというこ
とは、南アメリカとのつながりを示していますね』
南アメリカで生息していたとされるラマのことを、なぜ6000キロ以上も離れたこの島の人々が知り得たのだろうか?その方法は?
D;『これは出産する女性だという話ですが、マルケサス諸島の女性はこうやってうつ伏せ
で出産するのですか?』
B;『いいえ』
G;『(違うと聞いて)不思議ですね。私には、空から降りてきたモノに見えます。
例えば・・・そう、空飛ぶ乗り物とか!』
B;『確かに!』
(宇宙船の昇降装置が開いてヒトが下りてくる様子が・・・)
G;『おそらく、これは何らかの乗り物でしょう。前にある大きな目のようなところは乗り
物の窓に当たる分部で、下の口のようなところは吸気口のようにも見えますよね。そし
てお腹の下は、乗り物を持ち上げる昇降装置に見えます。こういった特徴と女性が出産
しているという物語を合わせて考えてみると、こうなります。例えば、飛行機というも
のを実際に見たことが無い人がいたとします。そんな人達がある日、飛行機から人が出
てくるところをみたら、空飛ぶ乗り物が人を産んだと思うでしょう』
現代の人々が「受胎の女神」として受け止めているこの古代の石像が、宇宙船をかたどったものだというのは、本当なのだろうか?
G;『ティキというのは間違いなく、地球外生命体の技術だと思います。それが長年に渡
り、不思議な力や魔法を持つ神だと誤解されてきたのです』
B;『(受胎の女神を指し)これは女性のティキですが、もう一つとても重要なティキが
すぐそこにあります。こちらです!』
櫓(やぐら)のような建物の下にある2体の石像を目にしたジョルジョ氏が、向かって右側のティキを見て声を出した。
(向かって左側;タカイイ 右側;首なし6本指のティキ)
G;『これは・・・このティキには首がありませんね。それに加えて、指が6本ある!』
B;『はい、そのとおりです。今も謎に包まれていて、考古学者にもなぜこうなっている
のかが解からないのです』
G;『この場所を訪れ、情報を授けた何者かをかたどって作られたものではないでしょう
か。そう考えるのが自然です。6本の指を彫刻したのは、実際に6本の指を見たからで
しょう。これを単なる空想だと片づけるべきではありません。おそらく、こういう姿
をした人物を見たのです!どう思いますか?』
(戦士タカイイは祀られて神となった)
B;『はい、あり得ますね。(向かって左側のティキを指して)これは、タカイイです。
タカイイは力を持つ神であり、ここの部族の守り手です』
G;『これらは守り手であり、島中のティキも、そしてイースター島のモアイ像も守り手
ですね!』
B;『はい。外からこの島へとやって来たのです』
D;『イースター島には7体のモアイ像がありますよね。ここ、マルケサス諸島を見つめ
ているということは、祖先でしょうか?』
G;『つながりがある?』
B;『はい、つながりがあります。ここにあるティキは、すべてイースター島を向いてい
るからです』
(左;ティキ 右;モアイ)
マルケサス諸島のティキ像はすべて、イースター島の方向を向いているという。なぜだろうか?モアイとティキがいずれも古代の地球外生命体をかたどったものだとしたら、なぜこれほどまでに背丈も見た目も異なるのだろう?マルケサス諸島から7人の兄弟が追放されイースター島へ渡ったのは、争いのためだったのか?それとも、身を守るために逃げ出したのか?ジョルジョ氏とデビッド氏の二人を悩ませる石像の謎は、深まるばかりだ。
(つづく)
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今回ヌク・ヒバ島の訪問を終えたふたりは、後半で次の目的地ヒバ・オア島へ渡った。マルケサス諸島は北部と南部に分かれ、全部で14の島々から成る。ヌク・ヒバ島は北部の主島で、マルケサス諸島全域の主島でもある。ヒバ・オア島は南部の主島で、画家ゴーギャンが晩年を過ごした地として知られている。マルケサス諸島から南西へ約1433キロ行った所には、南太平洋有数のリゾートのタヒチ島がある。
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