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見守る者達・2 [UFOと宇宙人29]

マルケサス諸島のヌク・ヒバ島に上陸したジョルジョ・ツォカロス氏とデビッド・チルドレス氏の二人は、現地ガイドのアニアタ・キミテテ女史と合流した。まず彼女がふたりを案内したのは、カムイヘイという場所。先住民がマナと呼ぶ特別な力が溢れるパワースポットだ。この場所でふたりは、イースター島にある900体近い巨石像のうちなぜ7体だけが太平洋にあるこの群島を見つめているのか、その答えを見つけたいと願っている。
以下は、3人の会話である。ジョルジョ(G)、デビッド(D)、アニアタ(A)である。

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(大岩には3匹のカメと・・・)

A;『まずこの場所を、おふたりに見ていただきたかったのです』
D;『何ですか、これは?』
A;『岩に刻まれた絵、岩壁画ですね。三匹のカメが分かりますか?それから、ここにはカ
  ヌーの絵も彫られています。ここがカヌーの先端ですが、鳥の頭のようにも見えるでし
  ょう?』

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(・・・鳥の頭の形をしたカヌーが描かれている)

D;『先っぽが、鳥の頭だ!』
G;『クチバシだ!カメは、何を意味するんですか?』
A;『カメは、神々の使いだと考えられています。とても神聖な生き物なので、カメを食べ
  てはいけないと教えられています』

G;『この島でカメが神々の使いだと考えられているというのは、興味深いですね。カメを
  神聖な使いだと受け止める文化は、世界の他の場所にも存在するからです。カメは空か
  ら降りてきたと考えられていて、そのカメがこの土地でも神々の使いだとされていると
  いうことは、地球外生命体とのつながりがあると思えてなりません』

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(グアテマラの空飛ぶカメはかぶり物を被った人?)

世界中のあらゆる古代文明に、カメを神聖な物または宇宙からの使いととらえる物語が存在する。日本の神道では、亀石(かめいし)と呼ばれるカメの形をした石像が崇められている。グアテマラには空飛ぶ巨大なカメの伝説があり、さらにヘルメットのようなものを被った人がカメの甲羅の中に横たわった飾り物も発見されている。北アメリカの先住民イロコイ族の言い伝えでは、天空の女神が空から地上へと降り立った時、海から飛びだして女神を受け止めたのが巨大なカメだったとされている。

D;『このカヌーの先っぽに大きな鳥の頭が付いているのが、とても興味深いですね。イー
  スター島には有名な鳥人の話があります』

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(イースター島には鳥人が彫られた岩がある)

イースター島には、古から伝わる「タンガタ・マヌ」という鳥人の物語がある。その伝説によれば、創造主マケマケは鏡に写る自分の肩に鳥が停まっているのを見たと言う。鳥と自分の姿が重なるのを見たマケマケは、人と鳥の要素を兼ね備えた鳥人を創ろうと決めた。そして、イースター島の住人ラパ・ヌイ人は、超人を崇めるようになった。

作家のアンドリュー・コリンズ氏が語る。
『イースター島で年間を通して行われる様々な儀式の中で、最も重要視されていたのがタンガタ・マヌという鳥人の儀式です。鳥人は、様々な土地で見られる世界共通のシンボルです。我々の祖先を表す人物像として描かれることが多く、羽のような物を身に付けていて、この世界と別世界とをつなぐ架け橋となるような存在です。イースター島でも、これと同じような物語が伝えられています』

D;『他に見どころは?』
A;『まだまだたくさんあります。行きましょう!』

古代の岩壁画を見学したジョルジョ氏とデビッド氏は、マルケサス諸島で最も驚くべき彫像の一つへと案内された。

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(トフア・テメヘアにある彫刻は不思議な顏をしている)

A;『ここは、トフア・テメヘアです。トフアは、集会所という意味です。これは、現代に
  なって作られた彫刻です』
G;『では、古いものを再現した彫刻ですか?』
A;『はい。この場所は建て直されましたから。作られたのは最近ですが、古い物が基にな
  っています』

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(写真中央の彫刻を拡大したら・・・)

G;『そうですか。これがティキですか?』
A;『はい。ここの人々が崇めたティキです』
D;『島の人々にとって、ティキとは何ですか?』
A;『最初は魔術とか不思議な力を持つ神を意味する言葉でした。その神は、ポリネシアで
  初めてのヒトの顔をした神でした。ティキはいわば守護神のような存在で、ティキが側
  にいると敵から守られると言われていました』

マルケサス諸島ではティキという言葉は古代にこの島へやって来た祖先を意味するが、同時にその人物の彫像のことを指す。木や石などの素材を使って彫られた物が多く、大抵はゴーグルのような丸い目をしている。

資料館館長のジョナサン・ヤング氏が語る。
『伝説によるとティキは島に降り立った最初の祖先で、天空神のような存在でした。人々は創造主ティキの彫像を作り、これを崇めたのです』

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(さらに拡大すると・・・宇宙人?)

D;『これが創造主ティキの姿ですか?』
A;『そうです。昔ティキがこの地球を去る時に、島の人々はティキを忘れないようにと
  その姿をかたどった彫刻を作ったと言われています』
G;『不思議な顏ですよね。この島の人々はティキに似た像を作ろうとしてこれを作った
  ということですが、人間では無い、他の何かに見えます』
D;『確かに人間に似ている部分もあるにはありますが、大きな目と長い頭部を見ると、
  どうしても・・・地球外生命体に見える!』

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(これもティキ)

G;『ところで、あなたはマルケサス諸島の人達がはるか遠いイースター島へ行ったと
  思いますか?それをほのめかすような話は?』
A;『一つ、こんな話を聞いたことがあります。昔この島の王が、7人の息子をイースター島
  へ送ったと。争い事ばかりしていたからだそうです。息子たちを追い出して、戻って来
  たければ仲直りするように伝えたと言われています』

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(7人のモアイ像はヌク・ヒバ島の王子たち?)

7人の兄弟。マルケサス諸島の王子たちは、何百年も前にイースター島へ渡ったというのか?

G;『ワクワクするような話です。マルケサス諸島の7人の兄弟が父親に追放を言い渡され、
  イースター島へ渡ったというのです。その物語とイースター島で大海原を望みながら
  そびえる7体の巨石像を組み合わせれば、これはもうマルケサス諸島とイースター島が
  しっかりつながっているということに他なりません』

7体の巨石像と兄弟の伝説は、イースター島の起源が3700キロ離れたマルケサス諸島にあるという証なのか?そして、7人の兄弟が追放されたその理由に地球外生命体の存在が絡んでいたとしたら・・・古代宇宙飛行士説ではそのとおりだと考える。それを裏付ける証拠は不思議な顔を持つティキだけでなく、血塗られた生け贄の物語にも隠されている。
(つづく)


◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
あの天空神ティキの顏は、私にはウルトラマンに見えて仕方がない。ウルトラマンは日本人が想像したフィクションだが、ヌク・ヒバ島に現れたティキは宇宙人ウルトラマンだったのではないか?
フィクションの世界では、数千年前に砂漠の町バラージで怪獣を退治したノアの神の姿を、忘れないように石で作り祀っていた。現実の世界でも、真のウルトラマン(いや、ウルトラマンに似た宇宙人)がヌク・ヒバ島に現れた時、彼らの驚くべき力を見せられた住民たちは、その姿を忘れないように石で作り残したのだ。



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