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ダイヤモンド◇アイ(23) [ダイヤモンドアイ・ドラマ3]

今回は、第13話《キングコブラの大決戦!/ 前編》を取りあげます。

  企画;衛藤公彦
  原作;川内康範
  脚本;伊東恒久
  音楽;池多孝春
  殺陣;渡辺高光
特技監督;真野田陽一
  監督;六鹿英雄

【第12話の内容は・・・ハリケーン最終作戦と名付けて源海龍が狙うもの、それは大量殺人兵器だ。レーザー光線銃を使い、日本人の大量殺りくを計画するキングコブラ。源海龍はウルフに命じて、レーザー光線の開発者・湯浅博士を誘拐し、レーザー銃も手に入れた。だが、集光レンズが無ければ、殺人光線は発射されない。気転を利かせた湯浅博士は、誘拐される車中から集光レンズを投げ捨てることに成功した。

一方、大沢山京子は、働いていた「みどりの園」が閉園したため、父の遺産を使って小さな学園「子供たちの家」を開園した。預かっている子供は5名。ただ一人の男児・キャプテンは、偶然にも博士がタバコの空き箱に入れて捨てた集光レンズを拾ってしまう。綺麗な宝物として、誰にも内緒である所へ埋めておくのだった。実験中に誘拐したにも関わらず博士がレンズを持っていないことに怒る源海龍は、殺し屋ウルフをきつく問い詰めた。ウルフは、博士がタバコの空き箱を車外へ捨てたことを思い出した。そして、近くにいたキャプテンの顔も。

集光レンズを持つキャプテンを襲いにきたウルフ(正体はゲララチン)を、ライコウとダイヤモンド・アイは打ち倒した。キャプテンに集光レンズを見せられたライコウは、湯浅博士が行方不明であることから、源海龍に誘拐されたにちがいないと推測する・・・】

◆ライコウとダイヤモンド・アイによる度重なる作戦の妨害に、キングコブラは怒り心頭に発していた。キングコブラは片腕の朱玉を呼んで言った。

『これ以上、一日たりともアイめを生かしておくわけにはいかん。今度こそ奴を八つ裂きにして、地獄の底へ叩き込むのだ!』

普段は仕事ができる女性秘書の姿をしている朱玉だが、瞬時に醜い前世魔人ケロキャットに姿を変えると、キングコブラの期待に応える返事をするのだった。

『お任せくださいませ!これさえあれば、奴のロイヤルパンチなど通用いたしません!』

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そう言ってケロキャットは、ロイヤルパンチ封じ用に左手で鋼鉄製の防護盾を持ち、右手には先端にトゲの付いた打撃用武器を持っていた。ハリケーン最終作戦を軌道に乗せるためには、絶対に集光レンズが必要なのだ。キングコブラがケロキャットに下した命令、それは集光レンズを奪え、であった。

キャプテンは、冒険好きな元気な男児だ。海賊船の船長を装って仲間の女児たち4人に命令を出す、そんな元気な男児なのだ。学園に程近い林の中で、海賊船の船長気取りで仲間と遊んでいたキャプテンは、突然現れた朱玉と赤覆面達によって捕まってしまった。

4人の女児たちから連絡を受けたライコウは、すぐにバイクでキャプテンを乗せた車の後を追いかけた。だが、朱玉の指示で待っていた赤覆面達に邪魔され、その車を見失ってしまうのだった。

一方、集光レンズの場所について口を割らない湯浅博士は、椅子に縛られて殴る蹴るの拷問を受けていた。そこへ、朱玉がキャプテンを連れて戻って来た。博士は、この男児がレンズを拾ったことを知らない。だが、目の前で殴られている男児を、博士は見て見ぬふりは出来ない。それに付け込んだ源海龍は男児を痛めつけておいて、集光レンズを新しく作るよう脅す作戦に切り替えた。博士にとっては、痛めつけられる男児を見ることの方が苦痛なのだ。

『博士、協力しちゃダメだよ!』

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(博士(右端)の目の前で殴られるキャプテン)
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(拳銃を無理やり握らせて・・・)

キャプテンは、必死に殴られる痛みと戦っていた。すると源海龍は、なかなか「協力する」と言わない博士に銃を握らせ、博士の手でキャプテンを処刑させようとする。さすがの博士も、協力せざるを得なくなった。博士は実験室に連れていかれ、新しい集光レンズ作りを始めるのだった。

ライコウは、キャプテンを乗せた車を追いかけていて赤覆面達に襲われた周辺のどこかに、奴らのアジトがあるものと睨んでいた。この岩山には隠れる場所が無い。それなのに赤覆面達が出て来たということは、秘密の出入り口があるに違いないと読んだのだ。岩山の頂上へ登った所で、手に触った倒木を偶然動かしたところ、入口らしき扉を発見するライコウ。そこにある縄バシゴを下りて行くと、そこはどうやらアジトのようであった。

だが、センサーが感知して、ライコウの潜入は源海龍の知るところとなった。アジト内で赤覆面数人の襲撃を受けたが、そのうちの一人にキャプテンの捕まっている場所を白状させるライコウ。ライコウが聞きだしたその部屋へ入って行くと、確かにキャプテンが縛られて捕まっていた。

『キャプテン、しっかりするんだ!』
『あっ、ライコウさん!』

だが、それは源海龍のワナだ。壁の隠しトビラが開いて源海龍と朱玉が顔を出し、ライコウ達を見ている。うれしそうに源海龍が告げた。

『ライコウ。うまくワナにかかったな!これで、アイも呼べまい』

源海龍は朱玉に命じて、室内を暗くしてから赤外線ライトを点灯させた。部屋は真っ暗だが、赤外線が見えるゴーグルを着けた源海龍には二人の様子がよく見える。ライコウは、手探りするように周りをうかがっている。光が無いのでアイを呼べないし、ライコウにはどこから攻撃してくるのか、相手の様子が一切分からない。源海龍は集光レンズが出来次第、ライコウとキャプテンをレーザーガンで処刑するつもりであった。

『ライコウ。我々のレーザーガンの人体実験第一号に選ばれたことを、光栄に思うのね』

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出来上がった集光レンズを取り付けたレーザーガンを持ってくると、朱玉はニヤリと笑いながらゴーグルを着け、壁の隠しトビラから一発撃った。一発目はわざと外して、ライコウの頭上20センチ付近にレーザー光線が当たった。当たった場所が赤く焼け、「ボン!」と爆発音がして驚くライコウ。二発目もわざと外して、恐怖心をあおる朱玉。源海龍に言われた朱玉は、真っ暗な部屋の中へ入って来た。

『ゴーグルを着けていないお前は、めくら同然!今までの恨み、たっぷりお返しさせてもらうわ!』
『キャプテン、オレに捕まっていろ!』

何も見えないライコウはキャプテンの手を引きながらそう言い、ライコウの姿がよく見える朱玉は、ゆっくりと料理してやると言わんばかりにジワリジワリと狙いを定めて近寄って行く。危機一髪のライコウとキャプテン!
(つづく)


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