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ダイヤモンド◇アイ(11) [ダイヤモンドアイ・ドラマ2]

今回は、第6話《ライコウ絶体絶命! / 前編》を取りあげます。

  企画;衛藤公彦
  原作;川内康範
  脚本;伊東恒久
  音楽;池多孝春
  殺陣;渡辺高光
特技監督;真野田陽一
  監督;高瀬昌弘

【前回までの話は・・・大沢山の全財産を手に入れた源海龍は、ハリケーン第二作戦の標的を見国化学工業の三国社長に定めた。それまでの悪事を脅して三国社長にダイヤを買わせることに成功した源海龍は、用意させた20億円をまんまと強奪する。見国化学の輸送車を追ってきたライコウは、朱玉が現金を強奪した現場で首切りジャガーに襲われるが、ダイヤモンド・アイの力を借りて首切りジャガーこと魔人ワレアタマを倒した・・・】

◆首切りジャガーに襲われた現場で崖から転落した見国化学の輸送車を見つけるため、ライコウは崖下に降りた。車は大破して焼けただれ、乗っていた四人の警備員は全員即死だった。交通事故に見せかけて完全犯罪を狙った源海龍一味のやり方に、ライコウは怒りを覚える。

しばらくして、ライコウを追ってきた五郎もこの現場に降りてきた。五郎は見国化学で証拠写真を撮っていたが、その際に積み込んでいた銀色の大型トランクが見当たらないことをライコウに話す。

『お前、本当にトランクを見たのか?』
『ちゃんとこの目で。かなり大型でしたよ』
『中身の見当は?』
『大事なモノみたいでしたが・・・』

首切りジャガーが「ハリケーン作戦」と言っていたことをライコウは思い出し、トランクの中身が判れば奴らの狙いも分かると思ったライコウは、三国社長に会いに行く。

三国社長に面会出来たライコウは、車の事故について率直に訊ねた。すると、あれは単なる交通事故だと三国社長は話す。

『違う。交通事故に見せかけた現金強盗じゃないんですか?』
『だったら、警察へ行きたまえ。私は忙しいんだ』
『あのトランクの中身は、一体何だったんですか?』
『トランク?何のことだか分からんね』

ライコウは、トランクを車に積んでいるところを見た者がいると詰め寄るが、三国社長はトランクのことは否定し、ライコウを追い返してしまうのだった。

『これからもこの調子で、ダイヤをネタにして太ったブタどもから一円残らず巻き上げるのだ』

朱玉が持って帰ってきた大型トランク4個のフタを開け、20億の現金を眺めながら源海龍は笑ってそう言った。だが、現場にいたライコウが三国社長に近づいて真相を探るのではないかと、朱玉は懸念を口にした。すると源海龍は・・・

『三国はしゃべらん。コトが公になれば、自分のやって来た不正が明るみに出るからな。だが、ライコウは何をするか分からん。さっさと始末しろ!』

朱玉の秘密兵器、暗殺者ドリルが源海龍の前に現れた。ドリルに向かって、源海龍は言った。

『ライコウを侮ってはいかん。奴には、影のようにダイヤモンド・アイが付いている。アイがなぜ出現するのか、その秘密を突き止めてから抹殺しろ』

ドリルは自分のアタッシュケースを示しながら、この秘密兵器に敵う者などいないと言って、「二人まとめて地獄へ送る」と自信ありげに言うのだった。

『源海龍の狙いは金だ。大沢山にもダイヤを売りつけるふりをして、大金を奪っている』

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スナック「サンダー」のカウンターに座り、ライコウは五郎とカボ子にそう話した。見国化学での警戒ぶりを見ていた五郎は、ライコウの話に納得するのだった。

『でも、トランクに何個っていえば、莫大な金額よ。なぜ三国社長は警察に届けないのかしら?』
『おそらく大沢山同様、不正の金だろう。ダイヤに変えておけば安全などとうまい話に乗って、まんまと金だけ奪われたんだろう』

どうやら、それがハリケーン作戦なのだと思うライコウたち。ライコウは五郎に、三国社長に源海龍の顔写真を見せるよう指示した。カボ子には、銀行スジの聞き込みを依頼した。三国社長が大金を引き出したことの裏付けをとるためだ。そしてライコウは、源海龍が次に狙いそうな人物を探すことにした。

大沢山京子の元へ行き、大沢山の知り合いにダイヤマニアの人物がいれば教えて欲しいと訊ねるライコウ。以前から、父は父、自分は自分と割り切っていた京子は、冷たく答える。

『父は亡くなったんです。もう父のことはすべて忘れたいんです』

大沢山は源海龍に騙された犠牲者であり、第二第三の大沢山を出さないようにしなければならない。ライコウは京子を説得しようとするが、京子はかたくなにライコウを受け入れようとしなかった。ライコウは言う。

『かけがえのないお父さんを無くした気持ちはよく分かる。だが、いつまでも悲しみに沈んでいないで、君自身の目的を持って歩み出さないといけないと思う』

大沢山の死を無駄にしないためにも、力を貸してほしいとライコウは頼む。ライコウは、京子に見せたいものがあると言って、ある場所へと京子を連れていく。そこでは、モンちゃんが負傷した右足を引きずりながら、必死に歩く練習をしていた。遠目からその様子を見て、ライコウは京子に説明した。

『あの子は、必死に歩くと言う目的に向かって生きている。あの子は、あなたのお父さんの部下が撃った流れ弾に当たって、あんな風になってしまった。俺はこれ以上、あの子のような不幸な子を作りたくないんだ』

自分のために足を負傷したモンちゃんを見るたびに辛い気持ちになると、ライコウは京子に言った。するとライコウの熱意が通じたのか、「北金(きたがね)金融」という名前をライコウに教える京子。大沢山がダイヤの鑑定を依頼していた人物であった。

ライコウが北金金融の社長に面会を求めに行くと、すでにそこには「アジアの子供が手をつなぐ会」の総裁がいた。

『あなたの脱税も、当局がそろそろ目を光らせ始めましたぞ!』

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(ライコウが部屋にくると知り、焦る総裁)

見国化学の時と同じようにスーツケースのフタを開けて中のダイヤを見せると、あなたの脱税が発覚する前に財産をダイヤに変えておく方が安全だと言って、総裁は20億円を請求した。社長がダイヤを買うことを了承した時、雷甲太郎という男が強引に社長室へ向かったという内線が受付から入った。慌てた総裁は、急いでダイヤをスーツケースに入れてフタをすると、社長に先導されて別のドアから社長室を出て行った。

『無礼者!来客中だと断ったはずだ!』

ドアを開けて飛び込んで入って来たライコウを、社長は一喝した。それを無視して、ライコウは社長に質問した。

『最近、ダイヤをお買いになるというお話は・・・?』
『そんな余裕は無いよ。それより、帰り給え!』

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(ライコウが拾ったダイヤは総裁が落したものだが・・・)

平静を装い、ライコウに帰る様に促す社長だが、接客用ソファーの上に一粒のダイヤが光っていた。それを拾ったライコウは、社長に詰め寄ろうとする。だが社長は、それは妻がここで無くしたダイヤだと言い繕うのだった。ライコウは仕方なく、今の客が源海龍であることを確かめるため、源海龍の顔写真を見せた。だが、社長の答えはノーであった。源海龍は変装をしていたのである。

『北金金融の件は中止。ライコウが現れた。大至急、ヤツを片付ける手配をしろ!』

飲み物を持って来た朱玉に、源海龍はそう命令した。

土手をバイクで疾走するライコウに向かって、新たな殺し屋ドリルの武器が火を吹いた。俊敏なライコウは、怪我をすること無くバイクから転がり落ちた。赤覆面達がライコウに襲いかかって来た。パンチとキックで対抗するライコウを狙って、殺し屋ドリルはアタッシュケース型の武器から麻酔弾を発射した。

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(倒れたライコウにとどめを刺そうとドリルが狙う)

ライコウの顔の前で白い粉が破裂し、たちどころに眠くなって来た。「麻酔ガスだ」と思った時には、ライコウの意識は遠くなっていた。
(つづく)


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