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宇宙人と神話・終 [UFOと宇宙人23]

2003年。上海第二医科大学の中国人研究チームは、人の身体の細胞核をウサギの卵細胞へ移すことに成功した。史上初の人間と動物の混合胚について、

ヒト遺伝学研究所のライル・アームストロング氏に訊いた。
『中国人チームは、ウサギの卵細胞から細胞核を取り出しました。つまり、卵子がウサギの胎児に成長するための情報を、取り除いたのです。そしてここに、ヒトの卵細胞の情報を送り込みました。ですから、この胚子は基本的には人間で、ウサギの要素も少し持ち合わせたものでした』

生命倫理を教えるリンダ・グレン女史が語る。
『どうして、ウサギのDNAとヒトのDNAを組み合わせる必要があるのでしょうか。まず、第一の理由として、臓器移植などのための医学的な研究が挙げられます。その次に挙げられるのが、人間の機能の向上という目的です。つまり、ヒトの遺伝子には無いウサギの特質を、人間に与えようとするものです。それがどういったものなのかは、想像できませんけどね』

その一年後の2004年には、アメリカ・ミネソタ州のメイヨー・クリニックにおいて、体内にヒトの血が流れるブタが創り出された。

作家のニック・レッドファン氏が語る。
『驚いたことに、私達人間と遺伝子学的に近い動物は、ブタなのです。そして、心臓移植を必要とする人々のために、ブタを使って心臓を作る工場の建設計画が、現在進められています。ブタの心臓を、人間の身体に移植するようになるのです。拒絶反応を抑える薬を使えば、ふつうの生活を送ることもできます』

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(DNAの模型)

作家のフィリップ・コパンス氏が語る。
『遺伝子組み換えによって、自然には起こり得なかった状況が起きています。現在の医療技術は、本来は存在しない奇妙な生物を作ることを可能にしたのです。これは、遺伝子が人の手によって操作できるという証でもあります。今も、怪物は創り出されているのです』

宇宙人に関するマガジンを発行するジョルジョ・ツォカロス氏が語る。
『現代の科学が、ヒトと動物との混合種を創りだすことが出来るのならば、この事実は古代宇宙飛行士説の裏付けともなります。なぜなら、「今日の新発見は、何千年も昔に存在したモノを再発見しているのだ」という主張を、この説ではひたすら唱えてきたからです。もちろん、遺伝子実験もその一つです』

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(遺伝子操作により現生人類が創られたのか)

しかし、古代にDNAの接合が行なわれた物的証拠があるのだろうか。1849年。現在のイラクで、イギリス人考古学者オースティン・ヘンリー・レヤードは、くさび形文字が記されたシュメール文明の粘土板を多数発見する。それらは、紀元前4000年のものだった。文字板の解釈に基づいて古代宇宙飛行士説では、45万年前に非常に進んだ文明を持つ知的生命体が、地球に来訪したと考える。当時生存したネアンデルタール人が、遺伝子工学によってホモサピエンスに作り替えられ、それが現生人類、つまり我々へと進化したというのだ。

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(惑星ニビルから来たアヌンナキ)

宇宙人の情報に詳しいラジオパーソナリティのジョージ・ヌーリィ氏が語る。
『シュメール人が、ニビルという惑星から地球を訪れた高度な文明を持つ者達について記しています。この者達は、アヌンナキと呼ばれました。アヌンナキは、金の採掘のためにやって来ました。そして、そのために、当時地球にたまたま存在した生物を、遺伝子操作によって変えなくてはなりませんでした。文字板には、こうしてヒトが創られたと書かれていたのです』

前出のアームストロング氏は、このように語る。
『遺伝子操作実験の結果として、私達人間が存在するという可能性を、否定することはできません。宇宙には、数多くの星や銀河系が存在します。ですから、地球外生命体は存在せず、遠い昔に地球を訪れることはあり得ないなどとは、私のような科学者は断言できないのです。従って、何者かによって地球の生物に手が加えられたということは、大いにあり得ます』

また、前出のツォカロス氏は、こう述べる。
『もし宇宙人が私達人間のDNAを操作したのなら、おそらくは動物のDNAも操作しているでしょう。宇宙人は、地球のあらゆる動物のDNAを使ったかもしれません』

前出のグレン女史は、こう語る。
『おそらく、今から20~30年以内には、動物を掛け合わせた生物を創ることが可能になっていると思われます。現に今でも、ハイブリッド種、あるいは怪物とも呼べる生物を創るテクノロジーを、人間はすでに持っているわけですからね。今はこういった生物が、人間に刃向かわないよう制御する技術はありませんが、それが可能になるのも時間の問題でしょう』

古代の神話に登場する怪物が実在したのなら、それは何だったのだろうか。異星人である神からの使いか。遺伝実験の産物か。もしくは、バイオ兵器だったのか。実在したというなら、物的証拠はどこにあるのだろう。地中の奥深くに、眠っているのだろうか。もしくは、宇宙の別の星で生き延びて、地球に戻る日を待っているのかもしれない。
(終わり)


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遺伝子操作は、神の領域と言われる。仮に制御技術を得たとしても、突然変異によって人類を滅亡へと追い込むような怪物に、成長しないとも限らないのである。遺伝子操作は、慎重を要すると思う。



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