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宇宙人と神話・4 [UFOと宇宙人23]

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1954年、ロシアのボルゴグラード州立医科大学。科学者で臓器移植のパイオニアと言われるウラジミール・デミコフ博士は、外科手術によって、二つの頭を持った犬を生み出した。

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生命倫理を教えるリンダ・グレン女史が語る。
『デミコフ博士の行った実験は、イヌの上半身を切り離して、それを別のイヌの首に接合するというモノでした。驚いたことに、この犬は数週間も生き続けたのです。そして、別々の生物を合体させることが可能である証として、博士はこの実験結果を医療系の展示会に持ち込みました』

物議をかもした実験ではあったが、これが臓器移植の先駆けとなり、1967年、人体で初の心臓移植への道を切り開いた。「デミコフの双頭のイヌ」はなんとも忌まわし気ではあるが、これに匹敵する奇妙な生物がいた証拠が残されていると、

古代宇宙人の専門誌を発行するジョルジョ・ツォカロス氏は言う。
『古代宇宙飛行士説が優れているところは、古代の物語を現代のテクノロジーに照らし合わせたうえで理解しようとする点です。例えば、現代において二つの頭と六本の足を持つ犬を作り出せるのであれば、数千年前にもこうした生物が存在していたと、はたして言えるのでしょうか。答えはイエスです』

ホメロスの大叙事詩「オデュッセイア」と「イーリアス」には、冥界の門を守る凶暴な三つ首の番犬ケルベロスが登場する。ギリシア神話によれば、ケルベロスはテューポンとエキドラという怪物から生まれたとされている。しかし、奇妙なケダモノを創った神とは、実際には古代の地球を訪れた者達ではなかったのだろうか。

古典文学の講師リチャード・レイダー氏に見解を訊いた。
『その昔、神は人間と共に暮らしていました。この時代に動物同士を掛け合わせて、怪物が次々と生み出されています。この怪物は、出会いたくないと思うほど恐ろしいものばかりです。一匹でも恐ろしい番犬が、三匹も合体されたモノがいかほどかは、容易に想像がつくでしょう』

作家のフィリップ・コパンス氏が語る。
『ケルベロスが実在する生物であったならば、複数の頭を持つ動物を創りだせる知識と技術を持った者がいたということです。恐らくは、異星人が持ち込んだ技術だったのでしょう』

ケルベロスを始めとする異種混合の怪物たち、グリフィンやエジプトのアメミット、そしてギリシャのキメラ。これらは、我々がまだ発見していない高度な移植技術によって生み出されたのだろうか。

前出のコパンス氏が、続けて語る。
『過去に人類と接触した、あるいは今も接触し続ける文明は、我々と同レベルのテクノロジーを持っているはずです。恐らくは、宇宙を旅する技術のみならず、様々な分野での技術が人類よりも進んでいることでしょう。ですから、遠い星から来る宇宙人は、移植に関する医学知識があるとも考えられます』

半獣半人の怪物が描かれた時代は、紀元前にまでさかのぼる。ケンタウロスやミノタウロス、そしてメデューサなどは、すべて神に創られたと記される異形の者達である。これらの生物の起源が、宇宙人がやって来た更なる証拠だと指摘する研究者がいる。

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(ケンタウロス・右)
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(ミノタウロス)

博物館館長のジョナサン・ヤング氏が語る。
『ギリシャ神話のケンタウロスは、人間の上半身がウマの首の部分に付いたような姿をしています。そのためか、ウマの持つ荒々しい動物的本能と分別を知る人間的な道徳観とが、常に隣り合わせとなった生き物だったようです。また、身体は人間、頭は雄牛という怪物ミノタウロスは、神によって特別に創られたと書いてあるのです』

古代インドの大叙事詩マハーバーラタには、半身が人間で半身はヘビという姿をした神が記されている。

作家のジェイソン・マーテル氏が語る。
『ヒンズー教と仏教の神話には、ヘビと人間の姿を持つ蛇神ナーガが登場します。その毒と強大な力に敵う生物はいなかったと言われます』

未確認動物学者のフランクリン・ルール氏が語る。
『なぜ、地球外生命体は異種混合種を創ったのでしょうか。第一には、科学的好奇心からと考えられます。新技術が開発されれば、試してみたいと思う気持ちは異星人も同じでしょう。もしくは、人類が問題を起こさないよう威圧するために、こういった怪物を創ったのかもしれません。又は、怪物を創ることで、自分らが神として崇拝されると考えた可能性もあります。高等な異星人といえども、丁重に扱われたいものなのでしょう』

作家で天文学者のフィリップ・インブログノ氏の見解はこうである。
『おそらく異星人は、動物よりも高い知能を持った労働力が欲しかったのです。例えば、雄牛に人間の知能を与えることによって、かなり重い物を運ばせても疲れずに働き続けることができ、なお且つ規則にも従えるだけの知能を持った生物を創ることができたのです』

1970年、ケース・ウェスタン・リザーブ大学医学部の科学者達を外科医のロバート・ホワイト博士が率いておこなった、極めてセンセーショナルな手術がある。それは、サルの頭を別のサルの頭にすげ替えるというものだった。

「デミコフのイヌ」のところで話した生命倫理を教えるグレン女史は、どのようにみているのだろうか。
『これは基本的には脳移植手術ですが、頭を丸ごと付け替えるものでした。ホワイト博士の手術によって頭部を移植されたサルは、意識を取り戻します。そしてその後は、およそ三日間生き続けることが出来たと言われています。サルは目を覚まし、音を聞き、物を見てニオイを嗅ぎました。脳の移植は、可能だと証明されたのです』

前出のルール氏が語る。
『現代においてですら、動物の頭を別の動物に取り付けることが可能となったのです。これは、たいへん強力な根拠となります。つまり、古代に存在したと言われるミノタウロスやヒュドラ、グリフィンなどが、高度な移植技術によって創り出された可能性が出て来たのです』

古代に宇宙人が地球を訪れていたとすれば、別々の動物がつなぎ合わされた奇妙な怪物の伝説が、異星人との接触があったという証拠になるのだろうか。あるいは、その証拠は、我々人間のそう遠くない未来を指し示すものなのかもしれない。
(つづく)


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ここに登場した移植手術は、それをおこなう人物の気持ち(考え方)次第で、良い事にも悪い事にも思えてくる。人類の将来を見据えた偉大な実験か。それとも、ただの好奇心か。これはある意味で、たいへん恐ろしいことでもある。



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