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宇宙人と神話・1 [UFOと宇宙人23]

アメリカのニューヨーク州、モントークの海岸。2008年7月、26歳の女性は三人の友人と一緒に、砂浜に打ち上げられた奇妙な生物の死体を発見した。

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未確認動物学者のフランクリン・ルール氏が語る。
『まるで、異種交配された生物の様でした。アライグマのような指と爪に、鳥のようにも見える口ばし、身体は犬のようで、見たことも無い生物でした。この写真は、すぐに広まりました。インターネットを通じて、あっという間に世界中に伝播したのです』

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『どの動物にも当てはまらないので特定はできず、ただ掛け合わされた動物の様に見えたと言います』
こう述べるのは、ジョルジョ・ツォカロス氏である。

また、作家のニック・レッドファン氏は次のように述べている。
『これまでに数々の仮説が立てられてきました。未確認動物か、もしくは実験室で遺伝子操作された異種混合種ではないかとも言われました』

謎の生物は、この近隣にある政府の試験施設「プラム島 動物疾病センター」で、遺伝子操作によって作られたと信じる者もいる。

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(人との比較から、比較的小柄なことが判る)

未確認動物学者のローレン・コールマンは、この生物を「モントークモンスター」と名付けた。
『これは、モントークモンスターのレプリカです。この生物を見てまず気付くのは、口の周りがなんとも奇妙な形状をしていることです。まるで、鳥のくちばしのように見えます。これは伝説のグリフィンなのか、生き物なのか、巨大なカメなのか。

実際には、口ばしは頭蓋骨から腐って剥がれ落ちた肉のかたまりでした。足や身体も、独特の形をしています。写真には比較対照するものが無いので、とても大きなものかと最初は思われていました。この白い点は、止まっていたハエと同じサイズに作られています。これによって、モントークモンスターが、実際には非常に小さなものであることが解かりました』

前出の未確認動物学者のルール氏が語る。
『残念なことに、この屍骸は何者かに持ち去ってしまい、無くなってしまいました。ですから、この生物の唯一の証拠は、写真だけなのです』

モントークモンスターは、近代科学によって作り出された生物であると主張する学者がいる。だが、古代宇宙飛行士説では、これが人類の歴史を通じて度々登場する、遺伝子組み換えによって生まれた生物の一つであるかもしれないと考えている。

前出のツォカロス氏が語る。
『モントークモンスターがこの世に存在するとなれば、これはつまり、私達人間が世界中にある研究室という密室の中で、非常に奇妙な生物を生み出すことが可能であることを意味します。そうなると、宇宙からやって来たと言われる私達の祖先も、同じことができたかもしれないと考えられるのです。なぜなら、古代の文書には、怪物や奇妙な生物に関する記述が数えきれないほど見つかっているだけでなく、細部にわたって描写がされているのです』

古代ギリシャの遺物には、恐ろしいケダモノが写し取られている。ヘビの髪を持つゴルゴンや大蛇ヒュドラ、どう猛なケルベロス、そしてホメロスによって書かれた叙事詩イーリアスには、英雄ベレロポーンがキメラと呼ばれる怪物を退治する物語が記されている。

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(キメラ)

作家のジェイソン・マーテル氏が語る。
『キメラは、小アジアに破壊をもたらして恐れられた怪物です。ホメロスによれば、不死身のキメラはライオンの頭とヘビの尾を持ち、胴体から生えた山羊は口から火を吹きました。キメラや異種交配種といったものは、千年もの間人類が持ち続けた概念です。例えば、ミノタウロスやペガサス、それにアヌビスなどは創造の怪物とも言えますし、あるいは実在していたのかもしれません』

UCLA講師のリチャード・ラダー氏が語る。
『神話に登場する怪物は、描かれた通りの奇妙な生き物であるだけでなく、道徳的な含みを持たせてあるのです。物語を作るのは、人間の性ですから』

神話に登場する怪物は、古代の人々の想像から生まれたものだったのか。それとも、実在するものだったのか。古代宇宙飛行士説では、怪物は過去に存在し、その証が遺物に残されていると信じる。

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前出のツォカロス氏が語る。
『こういった怪物すべてがただの空想の産物だったと考えるのは、理屈にあっていないと私は思うのです。古代の人々は愚かではなく、目撃したままを表現したのです。エジプトの至る所に、異種混合された動物の絵や像が残されています。スフィンクスやグリフィン、不思議な生物が存在したと古代エジプトの文書には書いてあります。過去に、怪物はいたのです。私達の祖先の空想によるものなどでは、決してありません』

作家で古代宇宙飛行士説提唱者のエイリッヒ・フォン・デニケン氏が語る。
『何百年もの間宇宙を旅し続ける、宇宙母艦を想像してみてください。彼らは太陽系で、地球という生命が存在できる惑星を発見します。

そしてナイル川で、ワニという生き物を観察します。これは見るからに熱に強い動物です。次に強靭な筋肉を持つライオンを見つけます。異星人たちはこの二つの生物を掛け合わせて、別の惑星に連れていこうと思いつきます。そうして遺伝子を組み替えることで、異種混合種を創造し始めたのです。古代には、このような動物が存在していたのです』

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(グリフィン)

博物館館長のジョナサン・ヤング氏が語る。
『グリフィンは、ワシの頭と翼にライオンの胴体を持つ、神話の生き物です。ライオンは百獣の王、ワシは鳥類の王ですから、グリフィンは生きとし生ける物の王で、通常では考えられない異常な生物です』

19世紀半ば頃になると、生物の進化を知るために、掘り起こした化石を基に研究が行われるようになっていた。自然主義者のチャールズ・ダーウィンは、すべての生命が共通の起源を持っており、何世紀もかけて自然淘汰を経て進化してきたとの「進化論」を唱えた。古代の宗教や神話に現れる怪物は、進化によって出現したのだろうか。

人類学者のクレイグ・スタンフォード氏が語る。
『自然淘汰によるダーウィンの進化論は、一つの生物が別の物に変化するという仕組みになっています。この理論は、ある原則に基づいて成り立っています。その原則とは、生存競争や増殖に有利となるような特徴を持つ平易群が突然変異で生まれると、この特徴が時を越えて何世代も受け継がれていくというものです』

作家で天文学者のフィリップ・インブログノ氏が語る。
『遺伝学的に似通っている動物同士なら、異なった種でも交配が可能です。例えば、ロバと馬や、狼と犬などです。しかしながら、猫と犬は交配ができません。何よりもまず、形態、生態的な差が大きく、生化学的にみても違いがありますし、また遺伝子があまりにも異なっているために、交配しても染色体が適切に配列できないのです』

しかし、自然淘汰に基づいて進化を語るダーウィンの説が古代のケダモノや怪物の起源を説明できないのなら、怪物たちはどこからやって来たのだろうか。その答えはこの地球上ではなく、遥か遠い彼方で見つかるのかもしれない。
(つづく)


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モントークモンスターは、人間が創った異種交配動物なのか、それとも未知のUMAなのか。エジプトの壁画には、謎の怪物が描かれている。このことから、古代に異種交配動物が造られていたとする説が、古代宇宙飛行士説の見方である。



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