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凶器のルーツ・終 [UFOと宇宙人21]

カンボジアのトンレサップ湖。河川とつながるこの湖には、一年に一度、川の水が逆流して流れ込む。湖は急激に拡大し、そして、また元に戻る。だが、この湖が珍しいとされる理由は、それだけではない。プレア・ピスノカールの伝説の剣が眠ると言われるのだ。

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(伝説の剣を右手に持ったピスノカール)

宗教学を教えるディーパック・シムカーダ氏が語る。
『カンボジアの剣士ピスノカールにまつわる素晴らしい伝説が残されていますが、この人物は魔法使いで、物作りに非常に長けていたと言われています』

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(中央にいる人物がプレア・ピスノカール)
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(神の技術を使い、ピスノカールが造ったと言われるアンコール・ワット)

カンボジアの神話によれば、プレア・ピスノカールは人間と天女との間に生まれた子であったという。伝説によれば、ピスノカールは天へと連れ去られ、そこで神の技術が与えられた。トンレサップ湖のすぐ北に位置する世界最大の宗教建築アンコール・ワットの建設に、ピスノカールが関わっていたと考える者もいる。見事な建造物のほかに、剣を作ったとも言われている。この剣のおかげで、ピスノカールが戦に負けることは無かった。

前出のシムカーダ氏が語る。
『カンボジアの伝説では、ピスノカールは羽のように薄い剣を作ることができたと言われています。そして、石を切ることができる剣を持っていたとも語られています。陶器の水差しを横一文字に切ると、その切れ味があまりにも鋭いために、切った破片が崩れ落ちるまで水がこぼれることは無かったそうです』

その剣が使用できないほど弱くなると、ピスノカールはトンレサップ湖に投げ入れたと、伝説は伝えている。まるで、アーサー王伝説で、湖の乙女に返されたエクスカリバーのようだが、「剣が弱る」とは、どういうことなのか。古代宇宙飛行士説では、剣が力を失ったと考える。ただし、この剣は金属ではなく、光で作られていたという。

出版編集者のジョルジョ・ツォカロス氏が語る。
『炎の剣など、存在するのでしょうか。ライトセーバーのようなものなら、あり得ると考えられます。剣が取り出されると、太陽よりもまぶしく光り輝いたと言われています』

前出のシムカーダ氏の話。
『この剣は薄くて軽く、まばゆい光を発したとされています。伝説を読むと、レーザービームのようにも思えてくるのです』

『レーザーとはつまり、波長が一定で同一方向に放出される光の波のようなものです。例えるなら、電球の光は群衆が別々の方向に走って行くようなものですが、レーザーは全員が並んで行進していると考えてください。波長が揃うことで、強い光とパワーが生まれます』
このように語るのは、カリフォルニア大学のマイケル・デニン氏である。

プレア・ピスノカールは、実在したのだろうか。そして、驚異の剣には、レーザー技術が用いられていたのだろうか。現代のSF小説が生み出した光の剣ライトセーバーは、古代に存在していたのだろうか。

デニン氏が続けて語る。
『ライトセーバーを作る方法はあります。一つはレーザー光線を使う方法ですが、光は直進しつづけるので、なんとか曲げる方法を考えて、周縁(しゅうえん;物の周り、ふち)を作らなくてはなりません。
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(プラズマビームなら、ライトセーバーのような剣を作れるかも・・・)

プラズマビームの方が、より現実的でしょう。これはエネルギーが込められた光る粒子でできていますので、ライトセーバーのような効果が期待できます。粒子が磁力に反応するので、周縁を作ることも簡単です。膨大なエネルギーを粒子に込めることができますから、切れないものはまずありません』

古代宇宙飛行士説によれば、レーザーのような技術に関する記述は、世界中の古代文書に見つけることができるという。

作家のデビッド・チルドレス氏が語る。
『中国には陰陽鏡(いんようきょう)と呼ばれるものがあって、これは光線で敵を倒すことができる兵器でした。マオリの神も、レーザーライトのような兵器で反乱軍を打ち破ったと言われています。古代インドの神話に登場するラーマの矢も、レーザー兵器のようなものでした。アルキメデスが発明した凸面鏡も、光線を発して敵船に火事を起こすものでした。古代に使用されたレーザーは、宇宙人から与えられたように思えるのです』

現代人が、自ら作りだしたと信じる最新鋭の兵器の数々は、かつてすでに存在していたのだろうか。我々は無意識のうちに、古代世界を再現しているのだろうか。

作家のフィリップ・コパンス氏が語る。
『古代人は上空で起こった事件を目撃し、中には犠牲となった人々もいます。自分達の理解を越えるほど大規模な異変を、古代人は何とか説明しようとしたのです。現代には、素晴らしい発明が数多くあります。しかしそれは、以前地上に存在したものでした。兵器を人間に与えたのは、宇宙人かもしれません。人類が身を守る術を得て進化を続け、ゆくゆくは彼らのようになることを望んでいるのです』

火の点いた矢から、赤外線追尾ミサイルまで進化した人類の兵器。その発達の裏には、宇宙人の存在があったのだろうか。宇宙人は自然淘汰を加速するために、テクノロジーを我々に与えたのだろうか。もしくは、何か邪悪な企みの一環として、知識を人類に与えたのだろうか。答えは目の前にあると言われる一方で、発見を待つ古代文書や彫刻も未だ存在する。だが、言えることが一つある。宇宙人が戻る前に我々は調べを進め、備えをしておくべきだ。
(終わり)


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私達の前に宇宙人が現れ、彼らの新しいテクノロジーを見せられたとする。自分達の想像を超えたその内容を表現する時、今持っている表現力(言葉)で当てはまるモノが無い時はどうするだろうか。古代の人々にも、これと同じ状況が起きたと思われる。それを表現するための言葉は、できればみんなが同じイメージを持てる言葉がほしい。言葉をどう選択するかは、重要である。



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