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凶器のルーツ・2 [UFOと宇宙人21]

西暦700年の日本。伝説によれば、刀鍛冶の天国(アマクニ)とその弟子・天座(アマクラ)は、鍛冶場の戸を固く閉ざして中にこもり、完璧な刀を作り出そうとしていた。七日七晩をかけて、二人は神道の神に願を懸けた。そして31日後、鍛冶場から出て来た二人は、それまで誰も見たことも無い、反りのある片刃の太刀を手にしていた。

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アジアの刀剣に詳しいラファエル・コスチェ氏が語る。
『当時使用されていた刀は、中国から来た刀身の両側に刃(やいば)の付いた両刃で、重く扱いにくいものでした。アマクニは、自らの持つ刀鍛冶としての知識を一から積み上げ直しました。そして、作業場におよそ一か月の間こもり、反りを持った片刃の日本刀を生み出したのです。地元の刀鍛冶はこの太刀を見て、そんな刀では何も切れまいと笑い飛ばしました。

そのうち、次の戦が始まりました。この戦にアマクニが準備した数百本の太刀は、どれも刃こぼれ一つありませんでした。帝は、アマクニを随一の刀鍛冶と褒め称え、以来この形が日本刀の主流となったのです』

この技術革新の裏には、どんな秘密があったのだろう。一千年以上も続く伝統を、アマクニが破るきっかけとなったものは何だったのだろうか。アマクニが、時代に先んじていただけなのか。あるいは、弟子と祈祷を捧げた七日間に、神より手ほどきを受けていたのだろうか。

前出のコスチェ氏が、続けて語る。
『日本刀の歴史は長く、諸説ありますが、その起源は神代にまでさかのぼります。神話で、アマテラスオオミカミが地上にスサノオノミコトを遣わした際に持たせた十束剣(とつかのつるぎ)が、始まりと言われています』

当時の日本では、人は神道の神によって創られたと考えられていた。神の力にあやかるには清めの儀式が必要で、新しく刀を作る際にも常にこの儀式が行われたと、アジア武具を専門とするラファエル・コスチェ氏は言う。

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*この絵は、アマクニとアマクラではありません

前出のコスチェ氏が、続けて語る。
『作業の前には行水をして、清潔な着物に着替えます。弟子たちもそろって神の加護を祈願して、祝詞(のりと)を唱えます。実際にこの祝詞は、刀鍛冶が刀身を叩いて鍛錬する間にも、唱えられます。鉄を鍛えると同時に、刀に呪文を込めているのです』

刀鍛冶のアマクニとその弟子アマクラは、神と接触していたのだろうか。古代宇宙飛行士説で言われるように、日本古来の神々は霊的な存在ではなく、地球外から来た者達ではなかっただろうか。異星人は、新技術の継承者として、当時もっとも優れた刀鍛冶であったアマクニを選んだのだろうか。

作家のフィリップ・コパンス氏は語る。
『何か強力なモノを与えるとしたら、その相手は際立って聡明な人物でなくてはなりません。それで、火や高度なテクノロジーといった素晴らしい力を神が与える時には、必ずそれを制御できる者、つまり非常に高い技能を持った人物が選ばれてきたのです』

アマクニの偉業をさらに示すものに、「小烏丸(こがらすまる)」と呼ばれる歴史に残る伝説の太刀がある。現在は皇室の所蔵品となっているが、現代の学者や専門家たちですら、その驚くべき強さの秘密を、今も解き明かせずにいる。

カリフォルニア大学教授で化学者のマイケル・デニン氏が語る。
『材料となる玉鋼(たまはがね)の質の高さがまず一つ上げられますが、微妙な温度管理が必要とされるために、再現することは難しいと言われてきました。玉鋼には粘りの強さがあるために、何度も折り曲げて叩くことができます。それが鋭い刀には欠かせない、強く錆びない刀身を作り上げていたのです』

現代の刀鍛冶が、その太刀を再現できないということは、アマクニが人よりも高等な生物から技を習得していたことが考えられるのではないだろうか。我々の知らない技術が、刀作りに使われていたのかもしれない。

刀剣の専門家コスチェ氏が、ふたたび語る。
『真言宗では、刀に命が宿ると考えます。人が刀を選ぶのではありません。その刀を持つにふさわしい者かどうか、刀の方が人を見極めるのです』

人では無く、刀が持ち主を選ぶとする真言宗の教えは、古代に多く見られがちな無生物に精霊を投影する行為を表したものだったのだろうか。アマクニたち古代の刀鍛冶は、この世の物ならぬ秘法を知っていたのだろうか。日本刀に関する知識も、その他の強力な兵器と同じく、神つまりは異星人から与えられたのかもしれない。

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(中央にいるのが、ジャンヌ・ダルク)

伝説によれば、そのような剣が、15世紀のフランスにも存在した可能性がある。ジャンヌ・ダルクの剣(フィエルボアの剣)である。

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(ジャンヌ・ダルクの剣は、天からのお告げで手に入れることができた)

作家のキャスリン・マクゴーワン女史が語る。
『ジャンヌ・ダルクが捕らえられて、かの有名な異端審問裁判にかけられた際、審問官は剣の情報を得ようと意気込んだと思います。彼らが血眼になって捜していたことから、ジャンヌ・ダルクの剣には神が与えた不思議な力が宿っていると言われるようになりました。天使のようなお告げの声が剣の場所を教えてくれた、そうジャンヌは語ったそうです』

前出のコパンス氏が語る。
『サント・カトリーヌ・ド・フィエルボワにある教会の祭壇の裏に剣があったと、ジャンヌは言いました。又、この剣は、大天使ミカエルが作ったものとされています。これを持てば、無敵となれたのです。この剣の力は、オルレアン解放の戦いにおいて証明されました。戦局を左右した戦いはフランス軍の勝利に終わり、シャルル7世が王に即位します』

無敵の剣をジャンヌ・ダルクに与えたのは、フランスの未来に関心を抱いた地球外生命体だったのだろうか。古代宇宙飛行士説では、その可能性は高いと考えている。そして、その裏付けが、アーサー王の伝説にあるという。

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(アーサー王だけが、引き抜くことができる剣)

作家のデビッド・チルドレス氏が語る。
『アーサー王の二本の剣のうち、一つが王位継承者を示す石に刺さった剣でした。アーサー王伝説に語られるこの類まれな名剣は、柄だけを残して石にハメ込まれていて、アーサー王のほかには誰も引き抜くことができなかったと言われています。ここには、生体認証システムのようなものがあったのではないかと思います。

現代の銃の中にも、発砲するかしないかをグリップの部分で指紋認証を行って判断するものがあるんです。伝説に残る石に刺さった剣が、アーサー王だけを認識するようにプログラムされていたとは考えられないでしょうか。こういうと、何ともバカげた話だと思われるでしょう。しかし、私達はずっと、現代の新発見はかつて存在した物を再発見しているに過ぎないと、言い続けているのです』

アーサー王の物語によれば、石から引き抜かれた剣が戦いに使用されることは無かった。王が持ったのは、伝説のエクスカリバーだ。


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前出のチルドレス氏が語る。
『エクスカリバーは、湖の真ん中にある一本の乙女の手が捧げ持っていた魔法の剣でした。この剣は太陽の三十倍の明るさで光輝き、敵の目をくらませたと言われています』

作家のピーター・フィーグ氏はこう話す。
『アーサー王の剣は、怪物と戦った時に稲妻とエネルギーを発射したと伝えられます。何とも不思議な物体ですが、かつて古代に存在したテクノロジーが誤って解釈されたのかもしれません』

アーサー王の物語は、事実に基づいているのか。歴史家の意見は一致しないが、1998年には王の出生地とされるイギリスのティンタジェルから、その名が記された6世紀の石板が出土した。アーサー王が実在したなら、その剣の伝説も実話だったとは考えられないだろうか。

もしそうだとすれば、この伝説は異星人によって別世界の兵器が与えられたことを表していたのかもしれない。恐らく、古代ローマの伝説の戦いに、答えを見つけることができるだろう。その戦いでは、超常現象が目撃されていた。
(つづく)


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過去に地球外生命体によってある人物に与えられた武器が、のちに神話や伝説として語り継がれてきたとするのが、古代宇宙飛行士説の主張である。


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