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凶器のルーツ・1 [UFOと宇宙人21]

45億年前に生まれた惑星、地球。我々の地球はその誕生以来、荒々しい自然の力によって引き裂かれ、姿を変え、進化し続けている。この自然を手なづけて利用したことが、人類にとって最大の挑戦で、最高の偉業でもある。

『歴史上もっとも重要な出来事と言えば、おそらく、人類が炎を操る能力を得たことでしょう。私達が火を支配するようになった時、すべてが変わりました』
こう語るのは、作家のデビッド・サウスウェル氏である。

我々の祖先は、どうやって変幻自在な地球の必須要素である火の制御法を学んだのだろう。単なる知的進化の一環なのか、もしくは別世界から知識が与えられた可能性はないのか。

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(神から火を盗んだプロメテウス)

作家のフィリップ・コパンス氏は次のように話す。
『火の発見と聞けば、人類の祖先が木をこすり合わせている様子を想像しますが、火が神から与えられたことは、どの文明にも語り継がれています。アメリカ先住民の言い伝えには、火が天から盗まれたとありますし、マオリ族にもよく似た伝説が残されています。ギリシャ神話のプロメテウスも、神から火を盗みます』

なぜ神から火が与えられたとする神話が、世界中に残されているのだろうか。古代宇宙飛行士説では、この不気味な符合は神、つまり地球外生命体が実在した証であるかもしれないと考える。それは、のちに人類がどのように火を使って、さらに強力で精巧な兵器を作っていったかを、明らかにするかもしれない。

前出のサウスウェル氏は、次のように考える。
『古代の宇宙人が人類に与えた影響を、金属加工の技術に見ることができると、私は考えます。人類が金属加工において、突然大きな進歩を遂げた確固たる証拠が、実際に存在しています』

出版編集者のジョルジョ・ツォカロス氏は、次のように語る。
『先の尖った石を棒に取り付けていた石器時代から、突然刀剣が使われるようになったのです』

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(現存する青銅器時代の刀剣)

考古学会では、金属の武器の使用は中近東で青銅器時代、つまり紀元前3300年頃に始まったと考える。

天文学者で作家でもあるフィリップ・インブログノ氏が、語る。
『かつて剣は、銅か鉄でできていました。初めは、青銅やニッケルなど柔らかく加工しやすい金属が使用されました。初期に鉄が使われなかったのは、非常に硬く、融点が高いために高温の炉が必要で、加工が難しかったからです』

アジアの刀剣に詳しいラファエル・コスチェ氏が語る。
『この時代には、戦いに刀剣が使われています。当時は、剣といっても鈍ら(なまくら;切れ味の悪い刃物)ばかりで、敵の頭や腕を斬りおとすのも、金属のかたまりを使って叩き割っているようなものでした』

鉄が精錬されるようになってからおよそ千年後には、さらなる飛躍的進歩があった。鋼(はがね)の発見である。

前出のインブログノ氏が語る。
『いつ頃から鋼が作られ始めたのかは分かってはおらず、紀元前一千年に鋼が作られたとするには無理があるという意見もあるぐらいです。まず純度の高い鉄が必要ですが、そうそう地中に埋まっているものではありません。そこで鉄の含まれた隕石を拾い集めて、鋼の剣が作られるようになりました。

この剣は、魔法の剣と呼ばれます。どの村にも大抵1~2本はあるもので、厳重に守られました。伝説には、ある将軍の話が残されています。こういった剣をすべて集めて、自分の軍に装備させようとしたのです。鋼を得ることができれば、まず間違いなく世界の支配者になれたのです』

比較的単純な精錬の知識があれば、鉄の製造は可能だが、鋼鉄を作るには、より複雑な化学的な工程が必要となる。驚異的な冶金(やきん)技術の発達には、何者かが関わっていたのだろうか。

前出のインブログノ氏が、続けて語る。
『聖書の中のエノク書には、天界の者たちと人との交流が記されています。天界の者は、鋼をもたらしました。神が鋼を持っていたという伝説は、聖書やエノク書のみならず、古代のシュメール文明にも残されていました』

作家のピーター・フィーグ氏は、つぎのように語る。
『古代において剣を作ることは、自然界にある物質から剣を作りだすという、まるで魔法使いの技のようなものであると考えられていました。人々は、刀鍛冶の目を見れば殺されると怖がって、目を合わせようとしませんでした。魔術を使う者として、刀鍛冶は村の外へ住まわされました』

金属加工は、邪(よこしま)で謎めいているという概念が古代世界において広まっていたために、ギリシャ神話の神・ゼウスさえ、鍛冶を司る息子・ヘパイストスを疑った。

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(ヘパイストスが作った生きている盾)

古典文学を教えるリチャード・レイダー氏は、次のように語る。
『ヘパイストスは、神の鎧(よろい)を作っていました。彼が作り出した奇跡とされるものにアキレウスの盾があって、この盾には宇宙が宿ったと言われます。驚くことに、この盾は単なる武器ではなく、生きていました。とても人間が作れる代物ではありません。超自然的な力で人を殺すこともあり、たいへん恐れられていました。

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(ギリシャのリムノス島に、ヘパイストスは落下した)

つまり、ヘパイストスは金属に命を注ぎ込むという、不思議な力を持っていたのです。ゼウスはその力を不審に思い、天界から追い出そうとします。そして息子の足をつかみ、勢いをつけて投げ捨てたのです。その身体は丸一日落下し続けて、リムノス島に落ちます。それで、この島にはヘパイストスにちなんで名づけられたヘパエスティアという小さな町があるのです』

三千年前、ヘパエスティアはギリシャの主要な都市の一つだった。神話では、ヘパイストスが、リムノスの人々と共にここで暮らしていたとある。ギリシャ人はこの鍛冶を司る神を崇拝し、記念碑を建てた。この神話の神は、古代ギリシャに実在したのではないだろうか。もしそうだとすれば、神では無く、古代の宇宙人ではなかったか。

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(ギリシャ神話の神々の姿は、人間そっくりである)

前出のレイダー氏が続ける。
『ギリシャ神話の神は、まるで人間の様です。多くの文学の中にも、人間と神との様々な交流が描かれています』

前出のツォカロス氏が、語る。
『剣を作る知識は、神より直々に与えられたことが、神話の中にもはっきりと述べられています。従って、神とは、私達の祖先の想像の産物ではなく、この世に存在した者達だったのです』

人類が、金属を加工して兵器を作ることが可能となった背景には、宇宙人の存在があったのだろうか。魔法の力が与えられた剣の物語にも、事実が語られていたのかもしれない。古代宇宙飛行士説は、地球の裏側にあたる日本で、その答えが見つかると考えている。
(つづく)


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刀剣は、どこかに埋まっていたり自然にできたりするものではなく、作る必要がある。だとすれば、どうやってそれを考えたのか。何の知識も無く、どうやって鉄の精製技術を作りだせたのか。そこに、宇宙人が存在した可能性を、次回以降検証していくのである。



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