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宇宙人建造物説・1 [UFOと宇宙人20]

カンボジア北西部、シェムリアップ市。壮大なアンコール・ワット遺跡の外れに、古代のピラミッド神殿「バクセイチャムクロン」が建っている。硬い岩でできた建造物のため、炭素による年代測定はできないものの、主流の考古学者たちは、10世紀に建てられたものだとみている。

そこから1万五千キロほど離れたグアテマラのペテン低地には、マヤ文明の都市遺跡「ティカル」がある。この地に長く放棄されていた建造物の一つ「大ジャガーの神殿」は、8世紀に建てられたと考えられている。

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(左;バクセイチャムクロン 右;大ジャガーの神殿)

『違う大陸にある二つのピラミッドの写真を見比べると、ほとんど同じなのが分かります。まるで、同じ建築家によって設計されたかのようなのです』

作家のデビッド・チルドレス氏がこう語るように、カンボジアのピラミッドはグラテマラのものよりも小さいが、独特のデザインが不思議なほど似ている。

作家のデビッド・ウィルコック氏が語る。
『どちらも他のピラミッドには見られない急な傾斜があり、複数の層が積み重なっています。中央に階段通路があり、てっぺんのドームには小さな入口から中に入れ、内部の構造もよく似ているのです』

また、作家のリチャード・カッサーロ氏は次のように話す。
『カンボジアの文明とメソアメリカ(*)の文明には驚くほど多くの類似点がありますが、最近までそれを指摘する研究者はいませんでした。同じ設計図で造ったのでしょうか。そうだとしたら、その設計図はどこから手に入れたのでしょう?』
*アステカ・マヤなどの高度な古代文明が築かれた、中央アメリカにある領域を指す言葉

一万五千キロも離れ、まったくつながりがないように思える場所に、同じ建築家の建物があるのだろうか。カンボジアの民話によれば、アンコール・ワットは神と人間の血を引くプレア・ピスノカールが建てたという。

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(ピスノカール像)

博物館館長のジョナサン・ヤング氏が語る。
『プレア・ピスノカールは、天女と人間の間に生まれた子供です。天女の母親はピスノカールを天に連れて行き、そこで神・インドラに会わせ、特別な教育を受けさせたのです。数学、工学、建築など様々な訓練を受けたといいます。そのインドラの天界とは宇宙のどこかではなく、宇宙船だったのではないかという大胆な見方があります。ピスノカールは、宇宙船の中で地球外生命体から神殿の作り方を学んだというのです』

古代宇宙飛行士説によれば、マヤとカンボジアの伝説には興味深い共通点があるという。マヤの文献には、神・ククルカンが神殿の建設に携わっていたことや、人間に数学や工学や科学を教えたことが記されている。ピスノカールが天で学んだことと、同じなのだ。

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(ククルカン像)

古代宇宙飛行士説提唱者のエイリッヒ・フォン・デニケン氏は述べる。
『ククルカンは、星から下りてきたと言われています。羽毛の生えたヘビとして表現されますが、ヘルメットをかぶった大きな存在としても表されるのです。ヘルメットには光線が描かれ、半分開いた卵型の物体に入っています。中央アメリカの神話を読むと、ククルカンは人々に知識を授けた宇宙人です』

ピスノカールとククルカンは、同じ人物だったのか。そうだとしたら、世界の他の場所ではどうなのか。

作家のウィリアム・ブラムリィ氏に聞く。
『メソアメリカには、その地のピラミッドの建設に関わったという神がいます。メソポタミア文明においてもエジプト文明においても、都市や建造物を設計したと言われる者がいますが、すべて同じ存在を表しているのかもしれません。少なくとも七千年という長い期間に渡って、同じパターンの主張が何度も何度も繰り返されているのが分かります。同じような神が同じような建造物の建設を計画し、指示したというのです』

異なる大陸、異なる時代に、同じ建築家がいたように思われるのだ。興味深いことに、何千年という期間に建てられた建造物に関係性が見られるのである。

ピラミッドは、何百年もの間、ほぼすべての地域で建てられている。中央アメリカ、メソポタミア、エジプト、中国、南極大陸にもある。多くの文化の神聖な建造物は、驚くほど似ている。

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(上;中国 下;ペルー  遠方の異国に似通った存在)

出版編集者のジョルジョ・ツォカロス氏は語る。
『注目すべきことは、世界中を旅すると同じような特徴を持つ建造物が見つかるということです。例えば、中国の西安にある天壇(てんだん)とペルーのサクサイワマンにあるストーンサークルはそっくりです。地球のあちこちで大きな一本石を使った建築物が見られ、巨石を積み上げた建造物もあります。様々な場所で、古代の原始的な人々が、重量20トン100トンもの巨大な石のブロックを動かしていたのです。世界中で、みんなが同じことをしていたように思えます』

前出のカッサーロ氏が語る。
『基本となる設計図のようなものが、存在するのでしょう。同じような建造物は、一つや二つ、三つの古代文明ではなく、すべてに見られます。中国、インド、南アメリカにあるのです。考古学者は古代文明どうしのつながりは無かったと言いますが、何かあったはずです。偶然にしては、似すぎています。単体ではなく、ネットワークのようにつながっていて、情報交換をしていたのではないでしょうか』

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(上;アイルランド 下;韓国  遠方の異国に似通った存在)

世界中の建造物に興味深い類似点があるのは、単なる偶然なのか、それとも相互接続していたからなのか。つながっていたとしたら、神殿が建てられたことだけでなく、どのように建てられたのかが重要だったのか。
(つづく)


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文中でピスノカールの母は天女であることが語られているが、ピスノカールが生まれた経緯をちょっとだけお話すると・・・
インドラ神のいる天界から地上界に、たまたま降りてきた5人の天女。彼女たちの1人が、ある男が大事に手入れをしている庭園の花を、あまりに綺麗だったため6本摘んでしまった。天界に戻った天女たちの1人が、その地上での出来事をインドラ神に言いつけたのだそうだ。それを聞いたインドラ神は、花を摘んだ天女に、罰として下界に降りて、庭園の持ち主の妻となって6年間下界で過ごすように言ったということである。このふたりの間に生まれた子が、ピスノカールである。



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