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マジェスティック12・1 [UFOと宇宙人18]

1984年12月、アメリカ・カリフォルニア州のバーバンク。映画製作者でUFO研究家のジェイミー・シャンドレーは、外出先から戻ると、自宅玄関の郵便受けに茶封筒が入っているのを見つけた。消印を見ると、ニューメキシコ州アルバカーキから送られてきたようだが、封筒に差出人の住所は書かれていない。そして、封筒の中身は、35ミリのフィルムが一本だけだった。

元航空宇宙技術者のロバート・ウッド氏が語る。
『茶封筒の中には、小さなフィルム缶が入っていました。(実物を見せて)これは彼が実際に受け取ったフィルムです。印刷してみると、アイゼンハワー大統領に宛てた8ページに及ぶ説明文書でした』

アイゼンハワー大統領宛ての文書というのは、CIAの長官によって1952年に書かれたとされるものである。長官のロスコ―・ヒレンケッターは、就任前のドワイト・アイゼンハワーに宛てたこの文書で、在任中のハリー・トルーマン大統領は墜落した地球外生命体の航空機を調査するため、極秘のグループ「マジェスティック12(トゥエルブ)」を結成したと書いている。

前出のロバート・ウッド氏が語る。
『その文書には、これまでに宇宙船の墜落があったことが書かれていました。ロズウェルも含めてです。また、この話題は今後も極秘扱いにすべきだという、アイゼンハワー大統領への助言もありました』

元航空宇宙技術者のロバート・ウッド氏は、当時UFO研究家のシャンドレーがこの文書の鑑定を依頼したうちのひとりだ。43年のキャリアを持つ彼は、空力加熱、弾道ミサイル防衛、レーダー、宇宙ステーションに詳しい。ウッドによれば、この文書はアメリカ史上最も有名とも言えるロズウェル事件が、本物の宇宙船の墜落事故だったことを示す動かぬ証拠だというのだ。

続けて、ロバート・ウッド氏が語る。
『私は数年にわたり、この文書の信ぴょう性を調査し、他の書類との関連性も調べました。そして、この文書の主な内容や事実関係が正しいかを検討してきました。私は、正しいと思います』

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(第34代アイゼンハワー大統領・就任前)

アイゼンハワー大統領宛ての文書に記載されたロズウェル事件は、トルーマン大統領の最初の任期中である1947年に起きた。当時アイゼンハワーは、陸軍参謀総長だった。その年の7月、ニューメキシコ州ロズウェルの郊外に未確認飛行物体が墜落した。その翌日、陸軍飛行場の軍人が空飛ぶ円盤を回収したと発表し、地元の新聞紙が報道したのだ。

だが、わずか数時間後、軍は前言を撤回し、回収されたのは単なる気象観測用のバルーンだったと改めた。その後、内通者から漏れ伝わった話では、その夜、回収された宇宙船は3機あり、宇宙人の死体も含まれていたということだった。

ジャーナリストのリンダ・ハウ女史が語る。
『ハリー・トルーマンは、アメリカの大統領でした。そして、ドワイト・アイゼンハワー、ネイサン・トワイニング、彼等は当然、真っ先に事件の報告を受ける人達です。そして、何らかのコミュニケーション・ミスがあり、最初の記事が新聞に出てしまったのでしょう。

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(第33代トルーマン大統領)

しかし、アメリカ政府は、自分達が地球外生命体に関する情報を握っていることを、敵国に知られたく無かったのです。そして、あらゆる面で非常に現実的なハリー・トルーマンは、この状況に対処するためには、本当に信頼できる人物が必要だと感じました』

作家のダグラス・キャッディ氏が語る。
『仮にあなたが1947年のトルーマン大統領だったとして、宇宙人の来訪を示す証拠を見せられたらどうしますか。恐らく、実際に何が起こっているのかを調べるための専門家のチームを立ち上げるでしょう。そこで、トルーマン大統領は、マジェスティック12を立ち上げたのです。さらに、彼は国家安全保障法、国家安全保障会議、CIAなどを同時に設置し、全力でこの驚異に対処しようとしました』

作家のマイケル・バラ氏が語る。
『アメリカ政府は、一連の宇宙人問題を総括的に監督する主要機関が必要だと判断したのです。マジェスティック12の使命は、地球外生命体に対してアメリカ政府はどう対処すべきか、どの情報を公開し、どの情報を隠すべきかを決めることでした。要するに、地球上における宇宙人の存在について、あらゆる決定権を持っていたと言えるのです』

アイゼンハワー大統領のひ孫にあたるローラ・アイゼンハワーは、マジェスティック12は実在したと主張する。彼女の曽祖父が大統領に就任した時に、前任のトルーマンが始めたこのグループを引き継いだ。

ローラ・アイゼンハワー女史の話。
『アイゼンハワー大統領は就任時に、それまでの宇宙問題を引き継がなければならなかったのです。彼は、当時起こっていたことの責任を取る立場にありました。それを担ったのが、影の政府であるマジェスティック12だったのです。自分では、どうにもできないことでした。曽祖父と親しい人達は、彼がこの情報を公にするだろうと睨んでいました。ですが、結局何も発表できなかったのです』

1994年3月、UFO研究家のシャンドレーがアイゼンハワー宛の文書を受け取ってからおよそ10年後、マジェスティック12の研究者は、さらに2本目のフィルムの浮上に驚くこととなった。

今回は、ウィスコンシン州のあるドラッグストアから、メリーランド州に拠点を置くUFO研究グループに匿名で送られてきた。この時の文書を調べた者達の中に、ジャーナリストのリンダ・ハウの姿があった。彼女は20年以上に渡り、マジェスティック12に関する研究を続けていた。

2017年4月、研究家のジョルジョ・ツォカロスは、リンダ・ハウに会うために、ニューメキシコ州アルバカーキを訪れた。ハウと共に、謎めいた文書について調べるためである。以下はふたりの会話である。

ジョルジョ;
『最初に発見されたマジェスティック12に関する文書というのは、35ミリフィルムの状態でしたよね。つまり、紙の状態で存在していた時に、誰かがその写真を撮影したということになります。いったい誰が、そんな写真を撮ったんでしょうか』

リンダ;
『取材をしていて感じたことは、軍隊やCIA、国防情報局、国家安全保障局などにいた人達の中には、この情報が公開されないことに怒りを感じたり、自分達がないがしろにされていると感じたりしている人達がいるのです。そうした人達の中に、偶然この文書を扱った人がいて、たまたまそのドラッグストアで写真を撮り、そこから発送したのではないかと思います。

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(中央にタイトル、その下に赤文字でトップシークレット、マジック以外極秘)
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(当時の陸軍省のスタンプ、右下に日付が印刷されている)

私がこれまでに研究した文書の中で、SOM1-01(ソムワンオーワン)、これはマジェスティック12特殊オペレーションマニュアルの略ですが、この書類が見つかったことは、情報開示以上の意味があると思います。書類には1954年4月、マジェスティック12グループ。そして、本物の陸軍省のスタンプがあります。

タイトルは、「地球外生命体とその技術の回収と破棄」、トップシークレット、マジック以外極秘とあります。この場合のマジックとは、アメリカ国内におけるごく一部のトップクラスの人間しか見ることを許されない、という意味です』

ジョルジョ;
『衝撃的ですね!』

アメリカ政府は、1940年代にすでに地球に宇宙人がいたことを知っていたのだろうか。彼等の未知なる乗り物が、極秘の調査機関によって調べられていたというのか。古代宇宙飛行士説の提唱者は、そのとおりだと言う。

そして、マジェスティック12の文書をさらに掘り下げることで、アメリカ政府は地球外生命体の存在を知っていただけでなく、交流があったことが明らかになると言う。

(つづく)

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これはもう、なんも言えねえ(笑)。アメリカの恐ろしさの一面を見た感じ。



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