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バベルの塔・2 [UFOと宇宙人17]

1922年、パキスタンのシンド州。インド考古学調査局の職員が仏教の僧侶に案内され、ある宗教建築物が眠る場所へと足を運んだ。しかし、考古学者は砂の山に埋もれた別の物を発見する。紀元前二千年頃のインダスの都市である。その名は、モヘンジョ・ダロ。別名「死の丘」だ。世界最古と言われる文明の大発見である。

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(モヘンジョ・ダロの遺跡)

作家のウィリアム・ブラムリィ氏が語る。
『モヘンジョ・ダロは、当時としてはとても進んだ文明でした。公衆衛生も行き届いていましたし、メソポタミアとの貿易も盛んだったと思われます』

モヘンジョ・ダロの都市は、エジプトやメソポタミアの文明に匹敵するとも言われている。考古学者によれば、モヘンジョ・ダロにはかつて、三万五千人以上の住民がいた。しかし、ここで見つかったガイコツは、わずか43体だった。

モヘンジョ・ダロからインダスの人々が忽然と消えたことについては、様々な説がある。1977年、イギリスの研究家デビッド・ダベンポートは、モヘンジョ・ダロの一部がきわめて強力な爆発によって破壊されたことを裏付ける証拠を発見する。

ジャーナリストのエンリコ・バッカリーニ氏が語る。
『爆発の残骸が見つかりました。ダベンポートによれば、見つかったのはモヘンジョ・ダロの一部を破壊した大爆発の丁度中心にあたる部分だったようです。陶器やレンガが完全に溶けて融合し、ガラスのような状態になったものが発見されたのです』

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(石灰化したガイコツたち)

バッカリーニ氏によると、発見されたガイコツが石灰化していたことは、当時の住人達が瞬時に死亡したことを物語っているという。発見されたガイコツ達は、互いにしっかりと腕を組んだまま、焼かれていたのである。

長年立ち入りが制限されていたため、科学者たちはガラス化した残骸を分析できなかった。しかし2014年、鉱物学者のサム・アイアンガーがモヘンジョ・ダロの溶解した陶器の一部を入手し、一連の実験を行うことに成功した。

以下は、サム・アイアンガー氏の話。
『元素分析の結果、モヘンジョ・ダロの石はほとんどがケイ素とアルミニウムで、一部にカルシウムとカリウムが認められました。ところが、エックス線回折を行った結果、あることが判明したのです』

エックス線回折により、素材が形成されたプロセスを知ることが出来る。

アイアンガー氏の話は続く。
『エックス線回折を行った結果、結晶構造のピークと非結晶質のピークが見られる曲線が得られました。これは岩がガラス化している証拠です。この構成は火山岩と似ています。土がこのような状態に変化すると言うことは、非常に高い温度で加熱されたとしか考えられません。高い温度とは、摂氏二千五百度前後です。古代文明でそれほどの高温を人工的に起こすのは不可能ですから、何か不思議な力によるものでしょう』

この地が、とてつもない高温にさらされたことを示す陶器の残骸。これはモヘンジョ・ダロで、かつて大規模な爆発が起こったことの動かぬ証拠なのだろうか。

デビッド・ダベンポートとインドの古代ベーダ語を研究する仲間達は、爆発説を支持している。そして、モヘンジョ・ダロは、ランカー島だと主張した。ランカー島とは、ラーマーヤナというインドの古い叙事詩で滅びたとされている都市(島)である。

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(ラーヴァナ)
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(ヴィシュヌ神)

ラーマーヤナの物語によると、ランカー島の指導者であるラーヴァナが強くなりすぎたため、神・ヴィシュヌの怒りを買ったと言う。ヴィシュヌはラーマに姿を変え、力を持ち過ぎたラーヴァナと対決する。

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(ヴィシュヌ神は、ラーマに変身して・・・)
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(ラーヴァナとラーマの戦いの絵 右上にラーマが描かれている)

ヒンズー教学者のディーパック・シムカーダ氏が語る。
『ラーヴァナは、手強い相手でした。そのパワーの源は、神であるシヴァ自身です。彼はシヴァの熱心な支持者であり、シヴァはラーヴァナに武器を与えます。それは、神の武器とされる強力な武器です。とても強い破壊力を持っていました』

出版編集者のジョルジョ・ツォカロス氏が語る。
『とてつもなく大きな爆発が起き、太陽が50個分あるほどの明るい太陽になったと、表現されていました。そのため、モヘンジョ・ダロでなんらかの核爆発が起こったのだろうと、推測する人もいます。核爆発の可能性を示す記録が残されているというだけでなく、実際に物理的な証拠となるガラス化した石などが見つかっているので、間違いないと言えるでしょう。石がガラス化されたということは、非常に高い温度で加熱されたのです』

また、作家のデビッド・ウィルコック氏は次のように語る。
『これは神話でも迷信でもなく、きちんとした歴史的事実です。高度な技術を用いた戦争があったはずです。彼等は、人類が最先端技術を手に入れ、神に近づくことを懸念したのでしょう。そして、私達人類とオープンに関わったり、自分達の姿を明かしたりすることを禁じられていたのかもしれません。しかし、人類が地球を壊滅させないよう、監視はしていたのです』

『人類はかつて、優れた技術や知識を持っていたのだと思います。そこへ異変が起こり、すべてやり直すことになったのです。力を持った何者かが、人類の発展を見て思ったのでしょう。彼等に知識を与え過ぎてはならない』
このように述べるのは、UFOに詳しいラジオパーソナリティのジョージ・ヌーリィ氏だ。

モヘンジョ・ダロで見つかったガラス化した残骸は、数千年前に人類が優れた技術を持っていたことの証なのだろうか。そして、人類がそうした高性能な武器を悪用しないよう、地球外生命体の介入があったのだろうか。古代宇宙飛行士説によれば、高度な文明の更なる証拠は、古代世界における最大級の知識の宝庫に隠されているという。破壊の運命を辿った、ある図書館に・・・(つづく)


◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
核爆弾か隕石の衝突でもない限り、ガラス化するような高熱にさらされる現象はありえないとするのが、科学者の見解である。ラーマーヤナで語られる話は、古代において、神と人類との間に強力な爆弾(核爆弾)が使われたことを物語っているのだろうか。



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