SSブログ

仮面ライダーX(12) [Xライダー・ドラマ2]

今回は、第33話《恐怖!キングダークの復讐!!・後編》を取りあげます。


【前回までの話は・・・ GOD工作員から敬介が救った少女はヤン博士の娘で、RS装置の設計図をめぐって博士は殺された、と少女は語った。敬介の部屋でかくまっていた少女が怪人ムカデヨウキヒに襲われ、敬介はXライダーに変身してムカデヨウキヒと戦ったが逃げられてしまう。少女とチコ、マコの安否は、不明のままであった・・・】

◆『バカモノめ、誰が設計図を力ずくで奪えと言った!お前のその美貌にモノを言わせ、神敬介からだまし取れと言ったのだ!』

敗れてアジトへ戻って来たムカデヨウキヒに、キングダークは説教をした。設計図奪取をめぐって、怪人達の度重なる失敗に嫌気がさしたキングダークは、暗いアジトの中でその巨体を起こして立ち上がると、ムカデヨウキヒに向かってこう命令した。

『神敬介の設計図は、このワシが奪ってやる!直ちに神敬介を、悪魔の墓穴へおびき出せ!』

キングダーク自ら出陣する決意をしたことにムカデヨウキヒは驚き、命令通りにすぐ行動を開始した。一方、敬介のアパートから姿を消したヤン博士の娘とチコ、マコの三人の行方は、依然として分らない。捜索を終えた敬介が立花コーヒーショップで藤兵衛に報告をしていると、店の外で悲鳴が聞こえた。

IMG_2267.jpg
すぐに店の外へ出た敬介は、GOD工作員たちに車へ押し込まれるヤン博士の娘を目撃する。バイクですぐに後を追いかける敬介。山道を登り、車を降りて吊り橋を渡って、一行はどんどん山奥へ入って行く。工作員たちを見失わないよう、慎重に追いかけていく敬介。

一行が洞窟の中へ入って行くのを見た敬介は、警戒しながらその洞窟へ入った。中は光りがほとんど無く、数匹のコウモリらしい生き物が敬介に向かって飛んでくる。それらを避けようとした時、足元が突然抜け落ちて、地下室らしい場所へと敬介は落下した。うまく着地した敬介は様子をうかがっていると、向こうからマコとチコが走って来た。

『敬介さん!』(チコとマコ)
『君達、ここに捕まっていたのか。無事でよかった』

地下室に転がっていたガイコツがクルリとこちらを向いて、突然しゃべり出した。キングダークの声である。

『神敬介、まんまとワナにハマッタな!』
『黙れ!貴様のアジトを突き止めるために、わざとワナにハマッタんだ!』

ヤン博士の娘がニセモノであることを、敬介は知っていた。遊園地で、弁当タイムに敬介が居なくなったのは、そのことを調べていたからであった。

『ヤン博士は、家族で一週間前からジュネーブに出かけている。それに、本当の娘さんはこの人だ!』

博士の娘の写真も手に入れ、部屋にかくまった少女がニセモノであることを、敬介はすでに知っていたのだ。

『さすがは、神敬介。だが、命が惜しければ、設計図の在りかを言え!さもないと、この小娘たちは死ぬ!』

突如毒ガスが吹き出し、地下室はガスが充満していった。チコとマコはガスを吸い込み、意識がない。敬介はXライダーに変身したが、このままでは二人は助からない。

『さぁ、設計図はどこにある?』
『分かった。言うから、ガスを止めろ!設計図は・・・クルーザーの中だ』

キングダークはXライダーに、クルーザーをここへ呼ぶように命令した。二人の命には代えられない。クルーザーを呼び寄せるXライダー。ところが突然、岩壁が崩れて、ハリケーン号に乗ってライダーV3が飛び込んできた。

『ブイスリー!』(Xライダー)
『さぁ、早く!』(V3)

チコとマコを担いだV3とXライダーは、地下室から脱出した。なぜかキングダークは、追っ手を差し向けて来ない。河原まで逃げてきた敬介と風見志郎は、きれいな川の水で二人を介抱した。

『ありがとう、風見先輩。おかげで設計図は、この通り無事です』

笑顔で応える風見。やがて、チコとマコも意識を回復し、笑顔が戻った。

『喜ぶのは、まだ早いぞ!キーヒッヒッヒ』

IMG_2271.jpg
河原にいた四人に、川に架かる吊り橋の上から、ムカデヨウキヒが声をかけた。四人が声のする方を振り向くと、そこにはムカデヨウキヒが立花藤兵衛を人質にして立っていた。

『さぁ。コイツを助けたかったら、設計図をこっちへお寄こし!』
『オレは、どうなってもかまわん。設計図を渡しちゃいかんぞ!』(藤兵衛)

『敬介、仕方がない。設計図は、渡そうじゃないか』(風見志郎)
『しかし、先輩!』(敬介)
『さぁ。どうなんだい!早く、おし!』(怪人)

IMG_2273.jpg
この問答の最中、藤兵衛は吊り橋から身を乗り出して、自分から落下した。あっという間の出来事だった。チコとマコが、悲鳴をあげた。

『トォーッ』

落下していく藤兵衛を抱えて、ジャンプする人影があった。2号ライダーだ。河原に着地した二人と敬介たちは、お互いにかけ寄って行く。

IMG_2275.jpg
『おやっさん、あんまり心配かけちゃ困りますよ!』(敬介)
『ビックリしましたよ、おやっさん』(風見)
『まったく。俺が来なかったら、どうなっていたか』(一文字)
『オレがいない方が、皆の決心がつくと思ったんだ』(藤兵衛)

あの場面でとっさに無茶な行動に出た立花藤兵衛は、自分の気持ちをそう振り返った。

『で、おやっさん、この人は?』(敬介)
『俺たちと同じ仮面ライダーだ。仮面ライダー2号の一文字隼人先輩だ』(風見)
『一文字だ。君がXライダーなのか』(一文字)
『神敬介です。よろしく!』

赤い手袋をした一文字隼人と神敬介は、ガッチリと握手した。その上から風見志郎が、さらにその上から立花藤兵衛が手を重ねて、四人はしっかりと心を通わせた。

6人の笑顔が揃ったのも束の間、突然近くの山が爆発を起こし、大小の岩石が雪崩のように降って来た。これは、三人ライダーを岩石で埋めてしまう、キングダークの作戦であった。ライダー達の死体を確認してから設計図を奪うよう、キングダークはムカデヨウキヒに命令した。

三人ライダーの死体を探すムカデヨウキヒと戦闘工作員たちの前に、三人の仮面ライダーが姿を現した。Xライダーがムカデヨウキヒに向かって行き、V3は2号ライダーを連れてキングダークのいる地下アジトへ潜入した。

ムカデヨウキヒのあやつるカラス爆弾が、Xライダーに向かって空から急降下してきた。間一髪、カラス爆弾をかわしたXライダーは、カラス爆弾攻撃を避けるために接近戦に持ち込むのだった。すると、ムカデヨウキヒはヌンチャクを持ちだして、接近して戦おうとするXライダーに対抗するのだ。

IMG_2278.jpg
怪人が右手に持っているヌンチャクを、Xライダーは蹴り上げて弾き飛ばし、Xキックを見舞ってダウンを奪った。ここで必殺・真空地獄車を仕掛けるXライダー。ムカデヨウキヒは地面に激突し、悲鳴と共に大爆発して果てた。

一方、地下アジトへ潜入したV3と2号ライダーは、初めて見るキングダークのその巨体を目前にしていた。だが、大量の黒煙が吹き出してきて、その巨体をすっぽりと覆い隠しながら姿を消すキングダーク。

『いずれ、お前達とは決着をつけてやる!アァハハハハ・・・』(終わり)


★★★★★★★★★★★★
キングダークの身長は、20メートル前後であろうと思われる。頬杖をついて横になっている時の顏の大きさを怪人の身長から算出し、身長は顔の大きさのおよそ7倍としてはじき出してみた。



スポンサーリンク



nice!(9)  コメント(0) 
共通テーマ:テレビ

nice! 9

コメント 0

コメントの受付は締め切りました