SSブログ

別世界への入り口・4 [UFOと宇宙人13]

神の門から1300キロ余り北にある高原には、全長3キロ程の息を呑むほどに素晴らしい光景が広がっている。ここも、強い磁気が観測された場所である。何世紀にもわたってインカの人々は、この大地が神聖で強大なパワーを持つと考えて来た。ここは、マルカワシと呼ばれている。

作家のフィリップ・コパンス氏が語る。
『マルカワシ高原は、絵に描いたように美しい場所です。ここには不思議なエネルギーがあると言われて、訪れる人は特殊なエネルギー波動を感じるそうです』

現地の住民たちは、魔法使いや神、魔人がマルカワシ高原に住んでいると信じ、畏敬の念を抱いてきた。ここを訪れる人も、特別な周波数の波動やエネルギーを感じるといい、幸福感すら覚えるという。

この高原にある石は、何百万年も前に噴火などの自然現象によって作り出されたと、地質学者のほとんどは考えている。しかしここには、一見しただけでは分らない事柄が秘められているのではないだろうか。

『ここでは、石はただの石ではありません。ここはまるで、神のディズニーランドのようなところなのです。問題は、これが単なる自然の造形物では無いかもしれないということです』
このように話すのは、マルカワシが古代文明の人々が作った彫刻が置かれた庭だと考える者達である。

1952年に、これは単なる自然石ではなく数万年前もしくは数十万年前に作られた人工の石碑が並ぶ聖域ではないかと、発表した研究者がいた。ダニエル・ルゾである。

IMG_2180.jpg
IMG_2172.jpg

IMG_2174.jpg
IMG_2175.jpg
ここにある石の像は、南アメリカ以外の地域の動物や人々をかたどっていると言う者達がいる。その形は例えば、アフリカの女王(アフリカン クイーン)やエジプトの豊穣の神・タウウェレト(二本足で立つカバのような姿)、ラクダのほか、様々な動物だと言う。

IMG_2176.jpg
     (人類への記念碑と呼ばれる石像)

IMG_2177.jpg
IMG_2178.jpg
人類への記念碑と呼ばれる石像には、片側に西洋系の人間の顔が、反対側には中東系の顏が刻まれている。世界中の様々な生き物を模した石像が、この高原一か所にこれほど多く存在することが、果たして偶然と言えるのだろうか。人の手によって作られたのであれば、誰が作ったのだろうか。

『地元の伝説では、ここに住んだ巨神が作ったと言われています。スペイン人植民者たちは、現在のペルーを侵略した際にインカ信仰について調べ、創造神ウィラコチャの話を記録に残しています。この神はある男の導きでこの地を訪れ、これから治める土地を見て回ったといいます。行った先々で神は、それぞれの国が行うべきことを告げたのですが、神に従わない国があったのです。神はすぐさま、その国の人々を石に変えました』
こう話すのは、作家でマルカワシに詳しいキャシー・ドーア女史だ。

マルカワシという名前にも、その起源と謎を解くヒントが隠されている。この言葉はインカ帝国成立よりも古く、ダニエル・ルゾによる調査と研究によれば、「二階建ての家」を意味したという。また、この場所には、不可思議な建物が何棟も建っていたという。ダニエル・ルゾによれば、マルカワシを作った古代の人々は「マスマ」と呼ばれた人々で、ペルー以外の土地にも住んでいたと考えられていると、

地質学者のロバート・ショック氏は次のように言う。
『マスマとは、超古代に存在したと言われる高度な文明と文化を持った人々で、世界中に分布し、文明初期から世界中を移動していたと考えられます。ルゾはこの文明が存在した証拠を求めて、世界中を飛び回りました。そして、マルカワシにたどり着いたのです。その後、様々な点から判断して、マルカワシはマスマが作った巨大な彫刻の庭であると、考えたのです』

世界規模の文明があったなら、どうやって消滅したのだろうか。聖書に記された大洪水が起こったと考える者もいる。

作家のマイケル・バラ氏が語る。
『標高3600メートルにこのような彫刻があることは、山頂から文明が始まり、裾野に広がって行ったと考えられます。ノアの箱舟が辿りついた山とは、マルカワシだったのかもしれません。箱舟が善良な人類と動物とを残すためのものだったとしたら、水が引いて最初にしたことは、船に乗せた動物たちを記録することだったと思うのです』

『もしこれらが本物の彫刻か、もしくはもともとあった自然の石に手が加えられたものだとしたら、地質学上では、これらの石は非常に古い年代のものですから、ルゾの仮説つまり太古の昔に超古代文明があったことを認めざるを得ません』
こう話すのは、前出の地質学者ロバート・ショック氏だ。

ショック氏は、こうも話している。
『古代の人々は自分達の信仰や文明を記録に残し、後世に伝えようとしていたのだと思います。もしかすると、自分達が絶滅することを知っていて、何かしるしを残そうとしたとも考えられます。しるしというより、未来の人類への警告だったかもしれません』

高度な文明を持ち、地球を自由に移動できる種族は、いったいどこから来たのだろうか。1959年に出版された著書で、マルカワシを世間に広めた作家のジョージ・H・ウィリアムソンは、ここに宇宙人が集い、未来の計画を立てた。UFO研究家たちは、今も宇宙人がここに来ていると言う。ここでは、UFOや超次元の生物がたいへん多く目撃される特別な場所なのだ。

マルカワシには、まだ解明されていない特別な種類のエネルギーが存在しているのだろうか。そのほかのミステリーゾーン同様に、このエネルギーが何千年も前から、宇宙人を呼び寄せて来た可能性はあるのだろうか。

前出の地質学者ロバート・ショック氏は、次のような見解を述べている。
『どうやらこうした土地には、特有の性質があるようです。電磁気の発生、もしくは地磁気の異常があるかもしれません。岩の種類が違いますし、結晶の構造が変化しています。地下水脈が、電気の流れを作っているのかもしれません。可能性は様々ありますが、実際には何があるのかは分かりません』

異次元移動ができる宇宙の乗り物が特定の場所に姿を見せるのには、何か理由があるのだろうか。このような場所の位置にも、何らかの法則があると考える者もいる。古代の人類は、その法則を知っていたのだろうか。
(つづく)


◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
ペルーには、不思議な光景がたくさんある。ナスカの地上絵、マチュピチュ遺跡・・・。今回扱ったマルカワシ高原もまた、巨石の群れが並んでいる不思議な場所だ。どうしてこの国には、不思議な場所が多いのだろうか。



スポンサーリンク



nice!(9)  コメント(0) 
共通テーマ:テレビ

nice! 9

コメント 0

コメントの受付は締め切りました

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。