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仮面ライダーストロンガー22 [ライダーストロンガー・ドラマ2]

《第39話 さようなら!栄光の7人ライダー!(前編)》
原作;石ノ森章太郎
脚本;伊上 勝
企画;平山 亨 阿部征司
技斗;岡田 勝
監督;石ノ森章太郎 山田 稔

【マシーン大元帥】
【ヨロイ騎士】
【磁石団長】  登場


【前回までの話は・・・ V3とライダーマンを救出するため、デルザー軍団のアジトに向かったライダー1号と2号。だが、逆にワナにはまり、危機一髪のところを救出したのはストロンガーだった。アジトを脱出した三人は、磁石団長が指揮する東京湾爆破計画の現場へと急ぐ。それを阻止しようとマシーン大元帥やヨロイ騎士が邪魔をするが、1号、2号が応戦し、ストロンガーを磁石団長のもとへと向かわせるのだった・・・】

◆マシーン大元帥 VS 2号ライダー、ヨロイ騎士 VS 1号ライダー、そして磁石団長 VS ストロンガーと、それぞれが違う場所でデルザー対ライダーの戦いをしていた。ストロンガーはチャージアップして超電子人間となり、磁石団長へ超電逆さ落としを食らわせた。

砂浜に頭から突き刺さったまま身動きができない状態の磁石団長は、とうとうストロンガーに捕まってしまう。1号ライダーも得意のライダーキックがヒットして、フラフラと倒れて動かなくなったヨロイ騎士を捕まえていた。こうして磁石団長とヨロイ騎士はライダーたちに捕まり、縄で縛り上げられてしまう。

2号ライダーが戦っているマシーン大元帥は強敵だが、「技の1号・力の2号」と言われる通り、力では対等に戦っていた。卑怯なことに、マシーン大元帥は小型マシンガンを持ち出すと、2号ライダーを狙った。このマシンガンにどれほどの威力があるのかは不明だが、改造魔人が使うほどの武器だ、命中したら2号ライダーといえどもただでは済むまい。

『待て、大元帥!動けば、仲間の命は無い!』
『マシーン大元帥、俺たちを見殺しにしないでくれ!』(磁石団長)

1号ライダーに声をかけられ、(改造魔人が負けたことを知って)驚くマシーン大元帥。さらに、縛り上げられた磁石団長とヨロイ騎士が、1号ライダーの後からストロンガーに背中を押されてやってきた。

『貴様ら、それでも栄光のデルザー改造魔人か!』
『そんな冷たいこと言うな・・・』(磁石団長)
『(磁石団長を見ながら)もう、あきらめよう・・・』(ヨロイ騎士)

ガックリと肩を落とす二人を尻目に、マシーン大元帥が突然大声で笑いだした。唖然とするライダーたち。2号ライダーが素早く動いて、大元帥の持つマシンガンを奪い取っても、大元帥は余裕で笑っているのだ。

『貴様ら、忘れているな?よーく考えてみろ!V3とライダーマンが捕まっていることを、忘れたのか!』(マシーン大元帥)
『そうだ!捕まっている二人と交換してもらおう』(磁石団長)

『・・・仕方があるまい』(1号)
『せっかくのチャンスだが・・・』(ストロンガー)

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ストロンガーはくやしさを前面に出しながら、マシーン大元帥にふたりの改造魔人を引き渡すため、前へ進んでいく。

『待てぃ!その必要はない!』
『(指を差して)あれをみろ!』

その声の主たちが姿を見せると、それはXライダーとアマゾンライダーだった。そして、アマゾンライダーが指差す先には、V3とライダーマンが姿を現したのだ。

『えぇい貴様ら、いつの間に・・・』(大元帥)
『Xライダーとアマゾンがな、・・・』(V3)
『地下牢から助けだしてくれたんだ!』ライダーマン)

ここに、デルザー軍団三人の周りを囲むようにして、7人のライダー達が集結した!縛られたまま座っている磁石団長とヨロイ騎士が、ふたりでつぶやいていた。

『デルザー軍団も・・・』
『これで終わりかのぉ・・・』

ライダー達は、円陣をジリジリと狭めて行く。そのとき、デルザーの誰かが大声を出した。

『あれは、何だ!』

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一斉にその方向へ振り向くライダー達。その先にあるのは、奇岩山の人面岩だ。人面岩の両眼がパッと開いて、赤い眼球からイナズマのような光がライダー達に向かって突き刺さるように発射した。

だが、一瞬早くライダー達はその場を去ったため、そのイナズマはデルザー軍団の三人に突き刺さって大爆発したかのようにみえた。しばらくして白煙が収まると、6人のライダーたちがストロンガーの周りに集まって来た。周囲を見回す7人。だが、ただ静まりかえっているだけだ。

『マシーン大元帥たちがいないぞ。それに、今の光は一体・・・』(ストロンガー)
『アハハハハ、見たか、7人のライダーども!デルザー軍団は、未だ滅びずだ!まだ人質を取ってあるのを忘れるな!うぬらの育ての親だ!』(大元帥)
『立花のおやっさんが・・・?!』(V3)

マシーン大元帥の声が響く。立花藤兵衛に会いたければ、部下が運転する藤兵衛のジープのあとに付いて来いと。だが、それはワナであった。

その頃、立花藤兵衛は左右の腕を左右の大木にそれぞれロープで結ばれ、十字架に架けられたキリストのよう姿で立たされていた。すぐ隣には三人の改造魔人たちがいる。マシーン大元帥が、訊ねた。

『立花藤兵衛、気分はどうだ!』(大元帥)
『おいおい、お前たち三人で、七人の仮面ライダーに勝てると思っているのか!』
『デルザー軍団は、我々だけではない!』
『なんだと!』

大元帥が言った意味が、すぐに判った。奇岩山の人面岩が目を開けて、しゃべったのだ。

『デルザー、復活!』

急に空一面に黒雲が湧き、カミナリが落ちたその場所に現れた怪人達の群れ。サメ奇械人、奇械人アリジゴク、カニ奇械人、奇械人メカゴリラ、奇械人ブブンガー、そして荒ワシ師団長。六人の復活した怪人達が加わり、デルザー軍団九人と七人ライダーとの決戦が始まろうとしていた。

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そうとは知らず、ジープに先導され、捕らわれた立花藤兵衛のもとへ向かう7台のマシン。ススキが咲く原野に隠れて、それを迎え撃つ二人の改造魔人と六体の再生奇械人たち(正確には、再生奇械人5+再生改造魔人1)。マシーン大元帥は、藤兵衛を捕らえている高台の位置から戦況を見つめている。

デルザー側からの爆弾攻撃で、戦闘は開始された。ライダー達はマシンを降りると、散っていった。数の上では不利なライダーたちは、一人で複数人を相手にしなければならない。混戦の中、拉致した立花藤兵衛の横で戦況を見つめるマシーン大元帥が、あることに気がついた。

『うん?ストロンガーがいない!』
『俺なら、ここだ!』

仮面ライダーがたくさんいることを隠れ蓑にして、ジープを追うライダー集団からストロンガーだけ密かに抜け出していた。そして、隠密行動により藤兵衛の居場所を見つけて、近づいていたのだ。

失神している立花藤兵衛の前で、ストロンガーとマシーン大元帥の一騎打ちが始まった。その頃、二人の改造魔人と六体の再生怪人達は、六人のライダー達によってすべて倒されていた。

大きな爆発音がして、高台からは六人のライダーたちの姿しか見えない。大元帥はそれと知り、せめてストロンガーを道づれにしようと、最期のあがきをする。だが、電パンチを受けて地面に激突したマシーン大元帥は、謎の言葉を叫んで爆死した。

『デルザーは・・・デルザーは滅びぬ!』

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これでデルザー軍団の改造魔人は、すべて滅んだ。立花藤兵衛を救出した7人の戦士たちは、人間態にもどって藤兵衛の周りを囲んでいた。目を開いた藤兵衛は、7人の顏を一人ひとり見ながら、名前を呼んで感謝の意を伝えるのだった。

『おい、デルザー軍団はどうなったんだ?』
『ひとり残らず・・・』(本郷猛)
『全滅です!』(一文字隼人)
『いや、ちがうぞ!俺は見たんだ。人面岩がしゃべったんだ』

マシーン大元帥が最後に言った言葉の意味としゃべる人面岩とは、どんな関係があるのだろうか。(つづく)


★★★★★★★★★★★★
昭和ライダーたちが怪人と戦う場所と言えば、ほとんどが造成地や草原などで、土まみれ泥まみれになって戦っていた。そして、火薬をつかって大爆発する怪人達。平成ライダーたちは近未来的な建物が立つショッピングセンターや高層マンションの敷地内が多いようだ。怪人が大爆発する様子はCGだから、そういった場所でも問題ない。時代を感じるなぁ。



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