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【改】仮面ライダーストロンガー19 [ライダーストロンガー・ドラマ1]

《第36話 ライダー捕わる!デルザー万才!!(後編)》

【マシーン大元帥】
【ヨロイ騎士】
【磁石団長】
【ジェネラルシャドウ】登場

【前回までの話は・・・ 新兵器・地震発生機を使い、マシーン大元帥はヨロイ騎士と磁石団長に富士ダム破壊を命令した。だが、彼等が寄り道をしたことで、偶然にも城茂にその行動を目撃されてしまう。ヨロイ騎士たちの悪事を未然に防ごうと飛び出した城茂だが、現場にいた謎の男と争いになってしまう。その男とはライダーマン・結城丈二だったのだが、仲間だと知らずに争っているふたりの間に割って入ったのは、ライダーV3だった・・・】

◆ライダーV3のおかげで、謎の男が結城丈二・ライダーマンだと判った城茂だが、ふたりが争っている間にデルザー魔人たちには逃げられてしまった。デルザーの手がかりを求めて、城茂はデルザーのジープを発見した辺りの山路へふたたび戻ってみるのだった。

すると、空のかなたから人間大の大きさのトランプがクルクルと回転しながら飛んで来て、地面に突き刺さった。トランプは城茂を間にはさんで、2枚に増えた。右のトランプから姿を見せるジェネラルシャドウ。

だが、茂が追いかけるとトランプの陰に姿を隠してしまう。同じように左のトランプから姿を見せるが、また隠れてしまう。どちらかのトランプの陰に隠れてなかなか姿を見せないシャドウ。

『出てこい、シャドウ! ヘンシン ストロンガー!』
『フフフフ。こうなったからには、逃げも隠れもせん。デルザー軍団がマシーン大元帥のモノとなった今、俺の目的はただ貴様を殺すだけだ!』

腰のサーベルを抜いて、その先端をストロンガーへ向けて構えるシャドウ。シャドウの得意技は、瞬間移動だ。消えては現れ、また消える。ストロンガーには、シャドウのいる位置がまったく特定できなかった。瞬時に姿を消すシャドウに、ストロンガーのパンチもキックも空を切る。

だが、一発のパンチが、偶然にもシャドウの顏面を直撃した。ひるむシャドウをうしろから羽交い絞めにして捕まえたストロンガーに、シャドウは無抵抗のままあっさりと降参してしまう。

『俺の負けだ。こ、殺すがいい、ストロンガー・・・』

シャドウの無抵抗ぶりに拍子抜けするストロンガーだが、デルザーの企みを急ぎ知る必要がある。ヨロイ騎士と磁石団長の行く先は富士ダムと判明している。そこで、マシーン大元帥の居所を白状すれば命を助けると、ストロンガーはシャドウに告げた。

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『東京を火の海にするため、マシーン大元帥はジェット燃料のパイプを爆破しに行った・・・』
『ウソでは無いな!』
『ウソではない。なんなら、俺が案内しよう』

その頃、マシーン大元帥と部下たちは、羽田空港近くのジェット燃料基地へ続く道に潜んでいた。ジェット燃料基地へ向かうトラックを待ち伏せ、その荷台に爆薬を積んで、トラックごと基地へ突進させる計画であった。

やがて、トラックがやってきた。いつものように基地へ続く道路を進んでいくが、前方にバリケードがあって進めない。運転手は文句を言いながら、トラックを降りてバリケードを除けようとした。

その時、トラックの運転手に戦闘員が襲いかかり、運転手が気絶しているうちにトラックの荷台には大量の爆薬が積まれていくのだった。気を失った運転手を運転席に運ぶと、エンジンがかかったトラックは何も無かったかのように、基地へ向かって一直線に走って行った。

『このまま行けば、大爆発だ!アハハハ』

マシーン大元帥はそう言って、燃料基地へ向かい走って行くトラックを見送りながら、満足そうに笑った。最後まで見届けること無く、トラックに背を向けて立ち去ろうとする大元帥。

だが、突然トラックがバックしてきて、マシーン大元帥たちの方へスピードを上げながら戻って来るではないか。戦闘員のひとりがマシーン大元帥にその様子を伝えると、振り向いた大元帥の目の前で急ブレーキをかけるトラック。

トラックが急に停まったため、荷台から積み荷の爆薬が雨のように降ってきて散乱した。そしてその一部が爆発して、戦闘員たちがまきこまれてしまった。

『一体、誰が!』
『ハハハハ・・・俺さ!』

トラックの運転手が、あざ笑っていた。運転手がむさくるしく生えたあごひげをむしり取って、見せたその顏は城茂であった。

『貴様!どうしてこの作戦を・・・』

だが、マシーン大元帥は城茂と争うことはせず、気になる言葉を残してその場からサッサと姿を消してしまうのだった。

『オレの作戦を防いでも、富士ダムの破壊は絶対に成功する。そして、お前の仲間は、捕らわれるのだ!』

この現場に城茂を連れて来たのは、ジェネラルシャドウだ。そのシャドウが姿を消そうとしていた。

『待て、シャドウ!』
『城茂!ちょっとお前を利用したまでのことだ。シャドウは負けたのではない!さらばだ!』

シャドウは、クラブのキングのトランプに姿を変えると、その場から消えた。シャドウは負けたフリをして、マシーン大元帥の計画をわざと城茂に教えたのだ。デルザーを裏切ったようにみせて城茂を信用させ、同時にマシーン大元帥の計画を城茂に潰させるという、一石二鳥の手を打ったのだった。

その頃、風見志郎と結城丈二は、富士の裾野にある富士ダムにバイクで到着していた。立花藤兵衛が持って来た情報によれば、富士川大橋が地震で大破したという。その上流にある富士ダムを破壊するつもりではないかという推測のもとに、風見と結城はこのダムへやってきた。

『あのダムが破壊されれば、下流にある三つの都市は全滅するな。よし、二手に分かれて探ろう』(風見志郎)

青空の下、結城から「異常無し」の連絡を受けた風見志郎は、デルザーの狙いは別の場所かもしれないと思い始めた。だが、ふたりの目の届かぬ場所で、磁石団長とヨロイ騎士が予定通りに地震発生機の据え付けを完了していた。ヨロイ騎士がスイッチを入れると、地震が発生した。

『地震だ!・・・風見さん、ダムが!』

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ダムの壁にひびが入り、そこから水が徐々に漏れて、水圧で穴が次第に大きくなっていく。風見志郎と結城丈二は決壊したダムの水をまともにかぶり、流されてしまったのか姿が見えなくなってしまう。

『やったぞ、どうだ!流された二人を捕らえろ!』(磁石団長)
『ハハハハ。探しているのは俺たちか?』(V3)
『それとも、魚でも探しているのか!』(ライダーマン)
『出たな!V3、ライダーマン。返討ちにしてやる』(ヨロイ騎士)

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ヨロイ騎士を追ってギリシャからやってきたライダーマンはヨロイ騎士に、V3は磁石団長にそれぞれ立ち向かって行った。だが、半改造人間のライダーマン一人ではヨロイ騎士に太刀打ちできず、力尽きて倒れてしまった。

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V3はどうしたか?磁石団長との戦闘中に、磁石団長が操作した地震発生機によって起きた地割れに身体を挟まれ、身動きができなくなってしまう。こうしてV3とライダーマンは、デルザー軍団の手中に落ちてしまった。

『デルザー軍団の勝利を祝って、乾杯!』

マシーン大元帥の祝杯をあげる声が、アジト内に響く。それを聞いたジェネラルシャドウは、面白くない。

『俺の乾杯は、ストロンガーが死んだ時だ!』
『シャドウ!そのストロンガーを、殺ってもらうぞ。イヤとは言わせん!お前が俺の作戦をストロンガーに邪魔させたことは、分っている!』

マシーン大元帥の言葉を聞いたヨロイ騎士と磁石団長は、シャドウを裏切り者とののしった。自分が窮地に陥っていることを知ったシャドウは、しかし平静を装って啖呵(たんか)を切った。

『ストロンガーを殺せと言うなら、いつでも殺してみせる!』

いつものようにシャドウは、手元の占いトランプカードを1枚見た。それを見たシャドウは、顔色を変えてしまう。なぜなら、それは死を意味する「スペードのエース」だったからだ。

『俺が・・・死ぬ?!バカな。死ぬのはストロンガーだ!』(終わり)


★★★★★★★★★★★★
よく当たるシャドウのトランプ占い。それだけに焦るシャドウ。



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