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【改】仮面ライダーストロンガー15 [ライダーストロンガー・ドラマ1]

《第35話 帰ってきた男!その名はV3!!(後編)》
原作;石ノ森章太郎
脚本;鈴木生朗
企画;平山 亨 阿部征司
技斗;岡田 勝
監督;内田一作

【ヘビ女】
【マシーン大元帥】
【ジェネラルシャドウ】登場


【前回までの話は・・・ ヘビ女に操られた立花藤兵衛に、崖から転落させられてしまった城茂。転落して意識が無い城茂からヘビ女は電気パワーを吸い取り、代わりに毒液を注入して動きを封じてしまうのだった。一方、神戸港から消えた謎の改造魔人を追って、東京へ向かう青年がいた・・・】

◆ヘビ女に電気エネルギーを吸い取られ、変身する力がまったく無くなってしまった城茂。だが茂には、ある考えがあった。立花藤兵衛にたのんで、カブトローを自分のすぐ近くまで運んで来てもらったのである。

『おい、カブトローを持って来たぞ!それからどうするんだ?』
『カブトローの・・・エンジンを・・・』

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藤兵衛にも、ようやく茂がやろうとしていることが理解できた。カブトローのバッテリーと茂のコイル状の両手とをブースターケーブルでつないだ藤兵衛は、カブトローのキックスターターを思いっきり蹴った。これでエンジンがかかり、それによって発生した電気を使って、茂はストロンガーに変身しようとしていた。

エンジンがかかると、思惑通り電流が茂の身体へと流れて行き、少しずつ動く様になった両腕を茂はこすり合わせた。

『ヘンシン、ストロンガー!』

遥か前方の崖の上にストロンガーの雄姿を再び見た藤兵衛に、安堵の笑顔が戻った。だが、ヘビ女部隊の戦闘員たちが、早速ストロンガーに襲いかかってきた。追って、ヘビ女も出現した。

『ストロンガー!今度こそ、本当に殺してやる!キーヒヒヒヒ』

その頃、神戸港の倉庫でチンピラ二人が開けた木箱から出現した魔人を、ひと足違いでとり逃がしてしまった青年は、その魔人を追ってバイクで東京へ向かっていた。だが、青年が自分を追っていることを知った魔人は、バイクで走行する青年に攻撃を仕掛けてきた。魔人部隊の戦闘員達に囲まれた青年の前に、魔人がその姿を現した。

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『なぜ、おれを追ってくる?貴様は何者だ!』
『俺の名は、風見志郎。貴様を追って、はるばるエジプトから日本へやって来たんだ!』

マシーン大元帥の前に姿を現したのは、デストロンを壊滅させたあと旅に出ていた、風見志郎こと仮面ライダーV3だった。

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『ヘンシン、ブイスリァ!』

額の十字架からレーザー光線を発射して、V3を攻撃するマシーン大元帥。突然、マシーン大元帥が叫んだ。

『魔のピラミッド・レッドバリヤー!』

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すると、V3の周囲に赤い三角形の空間が突如出現し、V3は身動きが取れなくなってしまう。そこをレーザー光線で攻撃し、赤い空間もろとも大爆発してV3の姿はどこにも見えない。

マシーン大元帥は、勝ち誇ったように笑った。だが、V3は瞬時に地面へ穴を掘り、赤い空間から脱出していたのだ。思いもよらぬ場所から出現したV3の、逆襲のV3キックがマシーン大元帥へ炸裂した。大きく吹き飛ばされたマシーン大元帥は、神戸港へ運ばれた時に入っていたツタンカーメン王型の棺に身を隠すと、その棺ごと空高く飛んで逃げ去って行った。

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一方、ストロンガーとヘビ女の戦いは一進一退の攻防が続く。ヘビ女は、突然自分が羽織っている赤いマントを、ストロンガーへ投げつけた。頭からマントを被ってしまったストロンガーは、これは単なる目くらましだと思っていた。

だが、このマントには電気パワーを吸い取る効果があったのだ。ストロンガーはマントを懸命にはがそうとするが、タコのようにまとわりついて離れない。

『いかん・・・電気パワーが吸い取られていく・・・』
『待て!』

ハリケーン号でやってきたV3が、ヘビ女へ挑戦した。

『何者だ!?』
『V3!どうして日本へ?!』(藤兵衛)

『おやっさん、しばらく!日本に危機が迫った時、必ず帰ってくると言いましたよ!』
『おお。ストロンガーの力に、なってやってくれ!』
『分りました!』

マントにまとわりつかれて身動きが取れないストロンガーのすぐ近くまで大ジャンプすると、V3は右足でキックを一発ヘビ女に見舞った。ヘビ女が数メートル吹っ飛んでいくのをみて、まとわりつくマントをストロンガーから取り除いたV3。エネルギーを吸い取られて意識が薄らいでいたストロンガーに、V3が声をかけた。

『ストロンガー、大丈夫か!』
『V3・・・ここは、俺に任せてくれ』

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これまでのお返しとばかりに、ヘビ女へ突進していくストロンガー。すると、V3の前に巨大なトランプが飛んで来た。ジェネラルシャドウがV3に挑戦して来たのだ。サーベルを抜いて、攻撃してくるジェネラルシャドウ。

スキをみて、ストロンガーはチャージ・アップして超電子人間に変身した。そして、超電大車輪キックで、ヘビ女を木っ端みじんに吹き飛ばしてしまう。

ヘビ女が破れたのを見たジェネラルシャドウはV3との対決を止め、たくさんのトランプをばらまいてV3の目をくらますと、姿を消してしまうのだった。

立花藤兵衛にしてみれば、もしV3がいなかったら、今度ばかりはどうなることかと思ったことだろう。

『茂。よくやったぞ!』
『危ないところでしたよ。ヘビ女を倒せたのは仮面ライダーV3、風見先輩のおかげです。先輩、よろしくお願いします!』
『茂君。お互いに頑張ろう!』

城茂と風見志郎は、ガッチリと握手をした。それをすぐ横で見守る立花藤兵衛。心の中で、こう叫んでいた。

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(んー。やはり俺が育てて来た仮面ライダーの仲間だ。初めて顔を合わせたというのに、もうお互いの気持ちが通じ合っている!)

城茂は、風見志郎が日本へ帰って来た理由を尋ねた。エジプトにいたマシーン大元帥を追って、日本へ帰ってきたと言う。それを聞いた茂と藤兵衛は、デルザー軍団がこれから起こすであろう恐ろしい事件に対し、気を引き締めていく覚悟をするのだった。

その頃、奇岩山にあるデルザー軍団のアジトでは、自分の片腕、一番信頼できるヘビ女を失った失意のジェネラルシャドウの姿があった。そのシャドウの前に半機械人間・マシーン大元帥が姿を現したとき、いつも冷静なシャドウが驚愕した。なぜなら、このマシーン大元帥こそが、デルザー軍団最強の魔人だからである。(おわり)


★★★★★★★★★★★★
デルザー軍団の日本征服計画は、いよいよ最終段階に入っていく。ジェネラルシャドウも一目置く改造魔人、マシーン大元帥の登場である。



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