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異星人と人類創生の謎・1 [UFOと宇宙人12]

南アフリカ。ヨハネスバーグの北西40キロに、マラパ洞窟がある。2008年8月、古人類学者のリー・バーガーと9歳の息子マシューは、ここで200万年前の初期人類の化石化した骨を発見した。骨は大人のメスと子供のオスのもので、親子だと思われた。
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骨の大きさと形状からは、直立歩行したことや現代人と同じ手をしていたことが解かった。今日までの数十年の間に、およそ20種以上の異なったタイプの古生人類、つまり人の祖先が発見されていると、

アメリカ自然史博物館人類学部門長のイアン・タッタ―ソル氏は言う。
『非常に状態の良い古生人類の化石が見つかったおかげで、ホモサピエンスが登場する前の時代の様子は、かなり解明が進んでいます。当時世界には、何種類もの猿人や原人たちが共存していたと考えられています』

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人類学者のクレイグ・スタンフォード氏の話。
『現代の人類が一種類だということもあって、この説はなかなか浸透しないのですが、過去数十万年の間には、二種類もしくは三種類のヒト化の生物が、同じ地域に住んでいた時期があったと思われるのです』

現在主流となっている学説は、ヒトはおよそ600万年前の類人猿から自然淘汰を経て、現在の姿に進化したというものだ。この進化論は、1859年にイギリスの人類学者チャールズ・ダーウィンが書いた「種の起源」によって広まった。

前出の人類学者イアン・タッタ―ソル氏は言う。
『ダーウィンが書いた進化のメカニズムは、自然淘汰でした。長い時間で見れば、より環境に適応するモノが、より子孫を残すという考えです』

人類学者のクレイグ・スタンフォード氏の話。
『自然淘汰で説明されるダーウィンの進化論では、突然変異などによって生物にもたらされる特殊な形質は、利点であると考えます。突然変異は、種の生き残りをかけた生存競争において、有利に働くと言うのです。つまり、生物が生き残って次の世代にその形質を受け継がせることを可能にしているのは、突然変異だとされています』

長い時を経て二足歩行をするようになり、空いた手で道具を作ったことが知能の発達を促したと、ダーウィンは推測した。そして、約20万年前に、ホモサピエンスつまり現在の我々となる進化が始まったとされるが、この説に異論を唱える者も多い。

作家のニック・レッドファン氏は言う。
『イルカは車を作りませんし、ゾウは家を建てません。それはこういった動物が、私達と同じ方法で進化をしてこなかったということです。一体なぜ人間だけが、特殊な進化を遂げたのでしょうか』

前出の人類学者クレイグ・スタンフォード氏が語る。
『直立歩行をし始めてからも数百万年の間は、道具は現れません。この間、脳の容量は大きくならず、急速に発達し始めたのは数十万年前からです。人の進化の歴史では、直立姿勢・道具の使用・脳の発達といった大躍進が何百年かごとに起こっていますが、それはダーウィンの時代には解からなかったことでした』

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1967年、イギリスの動物学者デズモンド・モリスは、その著書「裸のサル」の中で、ダーウィンの説に反論した。そして、ヒトだけが他の種と違って、唯一裸となった理由が全く見当たらないと書いた。

前出のアメリカ自然史博物館・人類学者イアン・タッタ―ソル氏は言う。
『もちろん、ホモサピエンスである私達にはまだ体毛は残ってはいますが、大部分で著しく減少しています。体毛の減少は、ホモサピエンスが現れるずっと前から始まっていました。アフリカで二足歩行を始めたばかりのヒトは、森林からサバンナへと住む場所を変えて、直射日光を多く受けるようになったため、その熱に適用するために変化が起こったのでしょう』

前出の人類学者クレイグ・スタンフォード氏が語る。
『ヨーロッパや北欧のような場所では、また違った理由が考えられます。保温のために服を着始めたのが原因だったのか、それとも別の要因があったのか。女性が体毛の濃い男性に魅力を感じず、交配の対象に選ばなくなったためなのか、答えは分りません』

ジョルジョ・ツォカロス氏は、こう述べる。
『環境に適したものが生き残る「適者生存」の考えを100パーセント認めるとすれば、突然ヒトが体毛をすべて失って裸になったと考えるのは、非論理的だとは思いませんか。自らの毛皮を脱ぎ捨ててしまい、寒さをしのぐために別の動物の毛皮を着るようになったなど、愚の骨頂です。もし毛皮を着ていなかったなら、ヒトは凍えて死に絶えていたでしょう。そう考えれば、ヒトが進化して生き残る為に体毛を手放したという考えは、論理的には意味をなしていないのです』

しかし、ダーウィンの自然淘汰説がホモサピエンスの出現を説明できないなら、何が考えられるだろうか。古代宇宙飛行士説で言われるように、古生人類から現生人類への進化は、別世界のものによってもたらされたのだろうか。ダーウィンの同僚であったアルフレッド・ラッセル・ウォレスは、霊的進化という概念を考え出した。

イアン・タッタ―ソル氏は言う。
『ダーウィンは自然淘汰によって人の脳が作られたと考えましたが、ウォレスは違った見解を持っていました。ウォレスは、ヒトの持つ思考能力や知的能力は、進化の過程で枝分かれして来たどんな生物とも、質的に異なっていると感じていたのです。そして、この隔たりは、自然淘汰による進化で埋められるものではないと考えました。ウォレスが立てた別の理論は、現生人類が認知能力を持つようになったことから論証をするもので、「霊的な存在が進化を導いている」と考えるものでした』

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作家のデビッド・チルドレス氏が語る。
『ウォレスは、地球のすべての生物の背後に、目に見えない精霊が存在すると信じていました。そして、この精霊が、地球の歴史に介入したことが三度あったと考えました。一度目が、無生物から生命が作り出されたとき。二度目は、動物が何らかの意識を持つようになったとき。
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そして三度目は、ヒトが突然今日の私達の様な精神的な能力を持つようになったときです。進化は、ダーウィンが考えたように無作為に起こったものではなくて、創造を司る知的な存在に促されたものだと、この説は説いています』

自然界にはそれほど変化が起きていないのに、ヒトだけに劇的な変化が起こっている。進化が、自然に逆らって起きている可能性がある。逆らっているということは、何者かが自然を操っているのかもしれないのだ。

天文学者で作家のフィリップ・インブログノ氏は語る。
『ヒトは本来、この惑星には生まれるはずの無い生物なのです。地球外生命体によって、初期の霊長類の祖先が変化させられてヒトへ進化したと考えるより他には、説明がつきません。もちろん、神によって人間が作れられた可能性もありますが、神が何者なのかは誰にも分かりません』

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古代宇宙飛行士説で言われる様に、異星人による後押しがあったために、人類は急激な進化を遂げたのだろうか。また、それを裏付ける証拠はあるのだろうか。(つづく)


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人類の進化が、異星人の介入によるものだったのかどうか、非常に興味が湧くテーマである。



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