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キカイダー01(11) [ゼロワン・ドラマ2]

第9話《大犯罪組織シャドウ出現の怪!!・前編》を取りあげます。

原作;石ノ森章太郎
企画;平山 亨・吉川 進
脚本;長坂秀佳
音楽;渡辺宙明
擬斗;三島一夫
監督;畠山豊彦


【前回までの話は・・・ 鍾乳洞のある町で、リエコに諭されたアキラは、勇気を試すために鍾乳洞へひとりで入って行く。だが、そこで待ち受けていたガッタイダーに狙われ、後を追ってきたイチローも太陽が射さない洞窟内でチェンジできず大ピンチに。だが、キカイダーの気転で危機は回避され、ゼロワンはついにガッタイダーを倒す。それも束の間、サングラスにマスクの男(シャドウナイト)が現れてアキラをさらい、車で逃走した。イチローとジローは自分のマシンに乗ると、必死に車を追跡した】


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◆人間態のシャドウナイトは港で車を捨てると、モーターボートに乗り換えて海上を逃げていった。だが、ダブルマシンもサイドマシンも、水・陸・空を自在に移動できるマシンだ。水しぶきを顏に受けながら、ふたりは海上を走ってモーターボートを追跡していくのだった。

海峡を渡り対岸に上陸したシャドウナイトは、アキラを抱えて逃げていく。だが、先回りして待ち構えている者達がいた。

『待っていたぞ、シャドウナイト。小僧を置いていけ!』

電磁棒を持つシルバーハカイダーと電磁ムチのブルーハカイダーだ。サングラスの男は人間態のままでは戦えないと思い、アキラを放すと右腕を空へ突き上げるポーズを取って、巨大な目玉のシャドウナイトに姿を変えた。

『欲しければ、腕ずくで取れ!』
西洋剣を武器に戦うシャドウナイトに、ふたりのハカイダーは太刀打ちできなかった。

一方、シャドウナイトから解放されたアキラは、これ幸いと走って逃げ出した。後ろから追ってこないことを確認しながら、アキラは公園にたどり着いた。

だが、ゆっくりと走るアキラを、木陰からレッドハカイダーのボーガンが狙っていた。
『小僧、そのよく走る足を撃ち抜いてやるぞ!』

ボーガンの照準をアキラの足に定めて集中しているレッドハカイダーを、ジローが攻撃した。ボーガンをキックして弾き、ジローはレッドハカイダーに襲いかかった。
『アキラ君、ロープウェイで逃げろ!』

ジローにそう声をかけられ、アキラは急いでゴンドラに飛び乗ると山頂駅を目指した。ジローはキカイダーにチェンジすると、襲ってくるアンドロボットたちをサイドマシンで蹴散らしていった。

だが、ロープウェイの山頂駅では、ハカイダー、ブルーハカイダー、シルバーハカイダーが先回りして待っていた。その事にすぐ気がついたキカイダーだが、アンドロボットの大集団に囲まれ、身動きができないでいた。

『ロープウェイを止めろ!』
ハカイダーの命令で、アキラの乗ったゴンドラは宙づり状態になってしまう。その時、トランペットの曲がハカイダー達を苛立たせた。

『(シルバー)あのペットは?どこだ!どこにいる!』
『(ハカイダ)おのれ、ゼロワンめ!』

山頂駅のロープウェイ機械室の屋根の上で、イチローはゼロワンにチェンジした。山頂から海峡を望める公園がある。そこでゼロワン・キカイダーと、ハカイダー四人衆が対峙している。
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『(ハカイダ)ここで、決着をつけてやる!』
『(ゼロワン)望むところだ!』
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ジリジリと両者は近づいていく。そこへ突然、ヤリが一本飛んで来て地面に突き刺さり、爆発した。
『ん、面倒なことになった。ひとまず引き上げだ!』

ハカイダーはそう言うと、三人衆とアンドロボット全員を連れて姿を消してしまった。しかしそのあと、赤いカメ型ロボットが出現した。
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『貴様、シャドウのロボットだな!』
『よく見破ったな、ゼロワン。俺はアカメンガメだ。アキラを渡して、ハカイダーのように逃げるがいい』

赤面ガメは、ハサミになっている両手首をブーメランのように飛ばして、ゼロワンとキカイダーに先制攻撃を仕掛けた。しかし、ふたりはそれをパンチで跳ね返し、戻ってきた自分の手首を身体に受けて、爆発してしまう。

『赤面ブーメランが負けた。そんな・・・』

赤面ガメはショックを受けて倒れ、起き上がれない。その様子を見ていたシャドウナイトが、赤面ガメを引き取りに姿を現した。
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『今日のところは、お前達と戦う意志はない。赤面ガメは、俺が引き取る!』
そう言うと、赤面ガメは爆発して白い煙の中に消え、シャドウナイトも姿を消していた。

アキラをゴンドラから救い出したリエコは、海峡を見下ろす山頂のレストランで食事をしていた。

『眺めがいいし、お料理もおいしいわね!』
『お兄ちゃんたちも、食べられればいいのに』

『そうね。でもあの人達は、機械だもの』
『チガウ!お兄ちゃんは機械なんかじゃない!』
『そうね、ごめんなさいね・・・』

リエコとアキラに近づいて来る人物がいた。湯沢博士だった。
『こんな所で、君に会うとはね』
『湯沢博士。ご無沙汰しております』
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以前、リエコは湯沢博士の研究所に勤務していたが、今から三年前にそこを飛び出したまま消息不明になっていたのだった。湯沢博士は、この同じレストランで会合を開いていて、偶然窓ぎわで食事をしているリエコを見つけ、近づいてきたのだった。

この三年の間に、何かいいことがあったのかという湯沢博士の問いに、言葉を詰まらせるリエコ。何と言おうか迷っているところへ従業員が現れ、耳打ちされた湯沢博士は席を外していく。リエコは、どう答えようか考えていた。

少しして湯沢博士が、戻ってきた。だが、戻ってきた湯沢博士は、先程とは何か違うようだ。隣の部屋では、さるぐつわをされ縛られた湯沢博士が横たわっていた。(つづく)


★★★★★★★★★★★★
リエコの正体を知る手がかりが、本編では少し語られている。リエコはイチローやジローのことを、ロボットだから食事をしないと言っている。そう言うリエコは、人間なのだろうか。変装の名人であるリエコ。果たして・・・



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