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キカイダー01(10) [ゼロワン・ドラマ1]

第8話《イチロー危機!四人衆合体!・後編》を取りあげます。

【前回までの話は・・・ ガッタイダーの死神ミサイル弾の直撃を受けたダブルマシン。気絶していたアキラを救ったキカイダーはガッタイダーの追跡を振り切り、下関のホテルにふたりは投宿する。だが、またしてもガッタイダーの襲撃を受け、ジローとアキラは引き離されてしまう。一方、意識を取り戻したイチローは下関へ急行し、そこでガッタイダーらと遭遇、戦闘になった。そこへサングラスとマスクの謎の男が介入し、戦いは三つ巴となる。イチローはアキラを守ったが、謎の男はアキラを狙って再び部屋に現れた。イチローの目前で男は正体を現し、「犯罪組織シャドウ」のシャドウナイトと名乗って壁の中へ消えた】


■鍾乳洞のある町へ着いたイチローとアキラ。イチローは鍾乳洞の入口付近にアキラを残し、ダブルマシンに乗って町の様子を見に行った。
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案の定、途中でハカイダー部隊のアンドロボットたちと遭遇するイチロー。そこはゴツゴツした1メートル程の岩石が、高原のあちらこちらに埋まっている不思議な地形の台地であった。ちょうどこの真下が、アキラを置いてきた鍾乳洞になっていることにイチローは気がついていない。

鍾乳洞の入口で、一人じっと待つアキラ。そこへリエコが現れ、「男の子はひとりで生きていくものだ」と、諭すのであった。リエコは、アキラがイチローを頼って一緒にいることが危険だと、判断したのだ。

諭されたアキラは、鍾乳洞へひとりで入って行った。だが、洞内でアキラを狙おうと待ち構えているハカイダー四人衆にいち早く気がついたリエコは、先回りしてアキラを待ち構え、小声で呼ぶと一緒に岩陰に隠れた。

その頃、アンドロボットをすべて倒したイチローが鍾乳洞入口に戻ってみると、アキラがいない。焦るイチローは、鍾乳洞の中へアキラを探しに入って行く。そこで再びアンドロボットたちと遭遇し、さらにハカイダー四人衆に囲まれてしまう。

『来い!ハカイダー四人衆。貴様たちのような卑怯なヤツを、許すわけにはいかん!』

四人衆は肩を組むと、ガッタイダーに変身した。
『ハイル・ハカイダー合体!引っかかったな、ゼロワン!ここでは貴様は戦えん!太陽光線の届かぬこの鍾乳洞の中では、な!ハハハハ』

『はっ、しまった!』

アキラを連れたリエコが、岩陰からイチローを呼ぶ。この状況では、薄暗い鍾乳洞の中を三人で走って逃げるしかない。だが、ガッタイダーは三人の動きを弄ぶ(もてあそぶ)ように、攻撃してくるのだった。

『ゼロワン。三人もろともそこで死ぬか、それとも1対1で俺と戦うか?』
『(リエコに向かって)なんとか時間をかせぐ。その間にアキラ君を連れて、逃げてくれ』
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『無茶よ!太陽電池が止まってるのに、ガッタイダーと戦えるはずないじゃない!』
『善良な市民を守る。それがキカイダーゼロワンの使命なんだ!』

イチローはリエコを見てニコリと笑うと、ガッタイダーに向かって行った。今のイチローとガッタイダーでは、子供と大人が戦うようなものだ。戦闘能力に差があり過ぎる。

『たとえゼロワンにチェンジできなくても、オレは貴様なんかに負けはしないぞ!』
『口だけは立派だが、お前のパワーは十分の一だ。俺はハカイダーより四倍の力にパワーアップされている。念仏でも唱えろ、ゼロワン!ワハハハハ』
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このままでは、イチローとしての活動パワーも無くなってしまう・・・絶体絶命のイチロー。だがこのとき、突然天井から太陽光線が射し込んで、イチローの顏を明るく照らした。この鍾乳洞の天井に当たる地上の大岩を動かし、太陽光線が射し込む穴を作ったのはキカイダーであった。

イチローは素早くゼロワンにチェンジすると、ジャンプしてキカイダーが開けてくれた穴から地上へ出た。そして、キカイダーとガッチリ握手するゼロワン。

『兄さん!』
『礼を言うぞ、キカイダー』
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ガッタイダーが地上に現れ、アンドロボットたちが集まってきた。
『兄さん。アンドロボットは、俺が引き受ける!』
『頼むぞ。オレは、ガッタイダーを倒す!』

ハカイダー四人衆の武器を一人で操るガッタイダーだが、電磁棒もボーガンも、電磁ムチもハカイダーショットも、今のゼロワンには効かない。ゼロワンの必殺技ブラストエンドが、ガッタイダーの息の根を止めた。
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空中で大爆発を起こしたガッタイダーはバラバラになり、無傷なのはハカイダーひとり、三人衆は大きなダメージを受けてしまう。

『三人とも、見事に合体回路をやられている・・・これでもう、四人衆合体は出来ん!おのれ、キカイダーゼロワン!必ず貴様たちを八つ裂きにしてやる!!』

鍾乳洞の出口から、鍾乳洞内に隠れているアキラとリエコを捜すイチローとジロー。イチローの呼ぶ声に反応して、鍾乳洞の奥から笑顔で走って出てきたのはアキラだけだった。リエコは、また姿を消していた。
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だが、笑顔で走ってくるアキラを、横からさらうサングラスとマスクの男。
『この子供、シャドウ大幹部・シャドウナイトが預かる!』
『(イチロー)待て!』

男はアキラを右わきに抱えたまま二人の前から走り去り、素早く車に乗せて逃げて行った。ダブルマシンとサイドマシンに乗り、逃げる車の後を追いかけるイチローとジロー。

【ナレーション】
ハカイダー四人衆の合体ロボット・ガッタイダーは、ゼロワンに倒された。だが、突如現れた大犯罪組織シャドウとは何か?シャドウ大幹部・シャドウナイトにさらわれたアキラはどうなる?イチローとジローは、必死の追跡を行う。(終わり)


★★★★★★★★★★★★
リエコ役の隅田和世嬢は淑やかな感じの女性で、こんなお姉さんがほしいなと子供心に憧れたものだ。今回の和世嬢は、白いミニのワンピースと髪飾りがお似合いで、とてもまぶしい。



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