キカイダー01(9) [ゼロワン・ドラマ1]
第8話《イチロー危機!四人衆合体!・前編》を取りあげます。
原作;石ノ森章太郎
企画;平山 亨・吉川 進
脚本;長坂秀佳
音楽;渡辺宙明
技斗;三島一夫
監督;畠山豊彦
【前回までの話は・・・ ハカイダー三人衆の不甲斐なさに怒り、ハカイダーは自らブラックドラゴンとなってゼロワンに挑戦した。アキラを捕らえることに失敗したハカイダーは、ブラックドラゴンになって太陽を覆い隠し、ゼロワンを窮地に陥れる。だが、キカイダーの気転により黒雲発生装置が破壊され太陽電池が使えるようになると、ゼロワンにチェンジしたイチローは必殺ブラストエンドでブラックドラゴンを破壊した。最後の手段、四人合体のガッタイダーが、ゼロワンに襲いかかる】
■ハカイダー四人衆が合体して出来たガッタイダーには、飛行能力がある。ガッタイダーは飛行しながらアキラを乗せたダブルマシンをキャッチすると、爆撃機のように死神ミサイル弾を容赦なく撃ち込んだ。そして、そのうちの一発が、ダブルマシンを直撃した!
アキラは直撃を受けたショックで大きく飛ばされ、大木の枝に引っかかっていた。大木の葉がクッションになり、命は取り留めたアキラ。ガッタイダーは地上へ下りて合体を解くと、ハカイダー四人衆に姿を変えてアキラの引っかかっている大木に近づいていった。
『あの小僧さえ手に入れば、我らハカイダー部隊は全世界を手に入れたも同然!』
だが、そこへ飛行するサイドマシンに乗ったキカイダーが現れた。キカイダーは失神しているアキラを大木から助け上げると、サイドマシンに乗せて連れ去った。
それを見たハカイダー四人衆は、すぐに肩を組み高速回転してガッタイダーになると、地上を逃げていくサイドマシンの後を、空から追いかけていくのだった。
死神ミサイル弾で爆撃するも、キカイダーのサイドマシンの運転技術に翻弄され、爆撃は失敗に終わってしまう。
『(ハカイダ)どこへ逃げようと、アキラの身体は我らハカイダー部隊が、必ずもらい受けるぞ!』
ガッタイダーの攻撃から逃げ延びたジローは、関門海峡を渡って下関にある観光ホテルに宿泊する手続きをした。だがアキラは、イチローのことが心配でならない。ジローと一緒にいても、「お兄ちゃんは?」とそればかり気にしていた。
『心配しなくてもいい。あんなことでやられるイチロー兄さんじゃない!』
ジローも実際そう思っているようで、安心するようにアキラに言い聞かせた。このふたりの様子を、陰から見ている者がふたりいた。一人はリエコ。だが、もう一人は謎の男である。シルクハットをかぶり、サングラスとマスクをしているため人相は分らない。
『アキラ君。風呂でも入ってきたらどうだい?疲れが取れるぞ』
ジローに薦められて、アキラはホテルの大浴場に来ていた。そこでアキラを待っていたのは、ガッタイダーだった。アキラはたちまち捕らえられ、アンドロボットたちに連れていかれてしまった。
『放せ、放せよ!』
ガッタイダーとアンドロボット達に、ホテルの屋上に連れて来られたアキラ。だが、ギターの音色が、ガッタイダー達の行く手を阻む。
『この俺がいる限り、アキラ君に手出しはさせん!』
『くそぅ、また貴様か。キカイダーを叩きのめせ!』
ジローはチェンジしてキカイダーになり、ガッタイダーと戦う。その頃、死神ミサイル弾の直撃を受けたイチローは、ようやく目が覚めた。状況を察し、すぐにダブルマシンを下関へ向けて走らせるイチロー。
キカイダーひとりでは、アキラを守り切れない。再びアキラは、アンドロボットに捕まってしまった。だが、今度はトランペットの曲が、ガッタイダーとアンドロボットたちの行く手を阻む。
『うーむ。ゼロワン、生きていたのか!』
『チェンジキカイダー・ゼロ・ワン!』
ガッタイダーとゼロワンとの戦いのさなか、あの謎の男がこの戦いに割って入ってきた。男はアンドロボットたちを、片っ端から片づけていく。邪魔者が入ってきたため、ガッタイダーは引き上げていくのだった。他のアンドロボットと戦っていたキカイダーが、ようやくゼロワンに合流した。
あの謎の男のおかげで、アキラはガッタイダーにさらわれずに済んだ。ホテルの部屋に戻り、アキラを寝かせたイチローとジロー。
『(イチロー)あのマスクの男は、一体何者だ?』
『今のところ、敵では無いように思えるが・・・』
『(イチロー)ハカイダー部隊でないことだけは確かだが、安心はできんな・・・』
あの男の正体を突き止めるため、ジローは部屋を出て行った。そのすぐあと、部屋にリエコが顔を出した。部屋のバルコニーへ出て、話をするイチローとリエコ。
『これからは、アキラちゃんを私に預けていただきたいのです!』
これまでリエコが姿を隠したのは、自分がいるとアキラを危険にさらすと思ったからだと、リエコは話す。だが、陰から見ていると、イチロー達と一緒にいる時の方が、アキラにとって遥かに危険度が高いとリエコは言う。
その返事をする前に、アキラが狙われる理由を、リエコから聞き出そうとするイチロー。だが、それを拒否するリエコ。理由を教えないのなら全面的に信用するわけにはいかないと、イチローも突っぱねるのだった。
そんな時、アキラを誘拐するために、謎の男が部屋へ侵入した。アキラの大声で、バルコニーのイチロー達はすぐに部屋へ入ってきた。
『貴様!何者だ!』
『自己紹介が、まだだったね。世界大犯罪組織シャドウ大幹部、シャドウナイト。また会おう、ゼロワン!』
男は素顔をさらし、さらに人間態から巨大な一つ目の中世のヨロイ騎士怪人に変身した。そして、そのまま壁の中へ吸い込まれるように消えてしまった。(つづく)
★★★★★★★★★★★★
下関の観光ホテルに泊まったジローとアキラ。ジローはアキラに「風呂でも入ってくるといい、疲れが取れる」と薦める。普通なら「一緒に入ろう」と言いたいところだが、ジローはロボットだからね。
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原作;石ノ森章太郎
企画;平山 亨・吉川 進
脚本;長坂秀佳
音楽;渡辺宙明
技斗;三島一夫
監督;畠山豊彦
【前回までの話は・・・ ハカイダー三人衆の不甲斐なさに怒り、ハカイダーは自らブラックドラゴンとなってゼロワンに挑戦した。アキラを捕らえることに失敗したハカイダーは、ブラックドラゴンになって太陽を覆い隠し、ゼロワンを窮地に陥れる。だが、キカイダーの気転により黒雲発生装置が破壊され太陽電池が使えるようになると、ゼロワンにチェンジしたイチローは必殺ブラストエンドでブラックドラゴンを破壊した。最後の手段、四人合体のガッタイダーが、ゼロワンに襲いかかる】
■ハカイダー四人衆が合体して出来たガッタイダーには、飛行能力がある。ガッタイダーは飛行しながらアキラを乗せたダブルマシンをキャッチすると、爆撃機のように死神ミサイル弾を容赦なく撃ち込んだ。そして、そのうちの一発が、ダブルマシンを直撃した!
アキラは直撃を受けたショックで大きく飛ばされ、大木の枝に引っかかっていた。大木の葉がクッションになり、命は取り留めたアキラ。ガッタイダーは地上へ下りて合体を解くと、ハカイダー四人衆に姿を変えてアキラの引っかかっている大木に近づいていった。
『あの小僧さえ手に入れば、我らハカイダー部隊は全世界を手に入れたも同然!』
だが、そこへ飛行するサイドマシンに乗ったキカイダーが現れた。キカイダーは失神しているアキラを大木から助け上げると、サイドマシンに乗せて連れ去った。
それを見たハカイダー四人衆は、すぐに肩を組み高速回転してガッタイダーになると、地上を逃げていくサイドマシンの後を、空から追いかけていくのだった。
死神ミサイル弾で爆撃するも、キカイダーのサイドマシンの運転技術に翻弄され、爆撃は失敗に終わってしまう。
『(ハカイダ)どこへ逃げようと、アキラの身体は我らハカイダー部隊が、必ずもらい受けるぞ!』
ガッタイダーの攻撃から逃げ延びたジローは、関門海峡を渡って下関にある観光ホテルに宿泊する手続きをした。だがアキラは、イチローのことが心配でならない。ジローと一緒にいても、「お兄ちゃんは?」とそればかり気にしていた。
『心配しなくてもいい。あんなことでやられるイチロー兄さんじゃない!』
ジローも実際そう思っているようで、安心するようにアキラに言い聞かせた。このふたりの様子を、陰から見ている者がふたりいた。一人はリエコ。だが、もう一人は謎の男である。シルクハットをかぶり、サングラスとマスクをしているため人相は分らない。
『アキラ君。風呂でも入ってきたらどうだい?疲れが取れるぞ』
ジローに薦められて、アキラはホテルの大浴場に来ていた。そこでアキラを待っていたのは、ガッタイダーだった。アキラはたちまち捕らえられ、アンドロボットたちに連れていかれてしまった。
『放せ、放せよ!』
ガッタイダーとアンドロボット達に、ホテルの屋上に連れて来られたアキラ。だが、ギターの音色が、ガッタイダー達の行く手を阻む。
『この俺がいる限り、アキラ君に手出しはさせん!』
『くそぅ、また貴様か。キカイダーを叩きのめせ!』
ジローはチェンジしてキカイダーになり、ガッタイダーと戦う。その頃、死神ミサイル弾の直撃を受けたイチローは、ようやく目が覚めた。状況を察し、すぐにダブルマシンを下関へ向けて走らせるイチロー。
キカイダーひとりでは、アキラを守り切れない。再びアキラは、アンドロボットに捕まってしまった。だが、今度はトランペットの曲が、ガッタイダーとアンドロボットたちの行く手を阻む。
『うーむ。ゼロワン、生きていたのか!』
『チェンジキカイダー・ゼロ・ワン!』
ガッタイダーとゼロワンとの戦いのさなか、あの謎の男がこの戦いに割って入ってきた。男はアンドロボットたちを、片っ端から片づけていく。邪魔者が入ってきたため、ガッタイダーは引き上げていくのだった。他のアンドロボットと戦っていたキカイダーが、ようやくゼロワンに合流した。
あの謎の男のおかげで、アキラはガッタイダーにさらわれずに済んだ。ホテルの部屋に戻り、アキラを寝かせたイチローとジロー。
『(イチロー)あのマスクの男は、一体何者だ?』
『今のところ、敵では無いように思えるが・・・』
『(イチロー)ハカイダー部隊でないことだけは確かだが、安心はできんな・・・』
あの男の正体を突き止めるため、ジローは部屋を出て行った。そのすぐあと、部屋にリエコが顔を出した。部屋のバルコニーへ出て、話をするイチローとリエコ。
『これからは、アキラちゃんを私に預けていただきたいのです!』
これまでリエコが姿を隠したのは、自分がいるとアキラを危険にさらすと思ったからだと、リエコは話す。だが、陰から見ていると、イチロー達と一緒にいる時の方が、アキラにとって遥かに危険度が高いとリエコは言う。
その返事をする前に、アキラが狙われる理由を、リエコから聞き出そうとするイチロー。だが、それを拒否するリエコ。理由を教えないのなら全面的に信用するわけにはいかないと、イチローも突っぱねるのだった。
そんな時、アキラを誘拐するために、謎の男が部屋へ侵入した。アキラの大声で、バルコニーのイチロー達はすぐに部屋へ入ってきた。
『貴様!何者だ!』
『自己紹介が、まだだったね。世界大犯罪組織シャドウ大幹部、シャドウナイト。また会おう、ゼロワン!』
男は素顔をさらし、さらに人間態から巨大な一つ目の中世のヨロイ騎士怪人に変身した。そして、そのまま壁の中へ吸い込まれるように消えてしまった。(つづく)
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下関の観光ホテルに泊まったジローとアキラ。ジローはアキラに「風呂でも入ってくるといい、疲れが取れる」と薦める。普通なら「一緒に入ろう」と言いたいところだが、ジローはロボットだからね。
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