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不可解な痕跡・2 [UFOと宇宙人10]

南米大陸の背骨と称される世界最大規模のアンデス山脈を擁するペルー。標高六千メートルを超える高地を流れる川の流域に、インカ帝国の人々は首都クスコを建設した。

その後300年以上に渡ってクスコは繁栄したが、16世紀に入り、スペインの侵略を受ける。クスコの郊外にある標高三千六百メートルの丘には、精密に積まれた石組みで有名なサクサイワマンの砦がある。
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この遺跡の起源はインカ帝国よりも古いと、作家のグラハム・ハンコック氏は言う。
『インカ帝国の石の建造物は、多くが二つの時期にまたがって建設されていると、私は確信しています。インカ時代の遺跡の下には、さらに古い時代に何者かが岩を削り巨石を組み上げた建造物があります。インカ人も、それを知っていたようです』

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サクサイワマンの砦も、他の遺跡同様に高度な技術が使われているが、すべてがインカ時代に造られたものではないという。従来の考古学では、遺跡の古い年代の部分は約一千年前にキルケ人によって建てられたとされている。

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しかし、インカの人々は、遺跡を築いたのはさらに古い時代の名も知らぬ民だと考えていた。この民は、空から降臨した神に導かれていたという。

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        (ウィラコチャ神)

作家のジェイソン・マーテル氏は語る。
『この時代には、ウィラコチャという神が目撃されています。南米を訪れ、民に祝福と様々な技術を授けたというウィラコチャの姿は現地の人々とは全く違っていて、背は高く白い肌と白い髪をしていたと伝えられています』

この神は、実在したのだろうか。古代宇宙飛行士説で言われるように、別の星から来た異星人だったのだろうか。そうだとすれば、古代の建造物が建てられた方法も、見えてくるのかもしれない。

エンジニア(工学技術者)のジョン・ブランデンバーグ氏が解説する。
『この岩は20トン以上もありますが、サクサイワマンの砦の岩に比べたら小さい方です。現代は重機でこのような岩は動かすことが出来ますが、特にインカでは、膨大な人員と気の遠くなるような時間が必要とされたことでしょう。一トンの岩を動かすのに10人から20人の力が必要です。何百トンもの巨石ですと、何千人もの人が関わったと思われます』

作家のデビッド・チルドレス氏が語る。
『これは、高い技術を持つ古代文明が存在した証拠です。古代の人々が砕石場から巨大な石を切り出して、砦の建設地まで運んで行き、これらを高く積み上げて切りそろえ、取り壊すのも難しいとされる頑強な砦をみごとに造り上げているのです』

クリストファー・ダン氏が、工学専門家の見地から疑問を呈する。
『花崗岩の主成分は長石や雲母、石英などです。非常に硬い石ですので、現代では花崗岩を切断したり研磨したりする際には、ダイヤモンドが使用されています。サクサイワマンの発見によって、古代の人々はダイヤモンドを使用した道具を持っていたのか、もしくは何か他の道具を使っていたのかという疑問が、浮かび上がりました』

作家で祈とう師でもあるホルヘ・ルイス・デルガードママーニ氏は、インカ帝国より古い時代に造られたペルーの謎の建造物を研究し続けてきた。

デルガードママーニ氏が語る。
『使用された石の重さには、驚かされます。たとえ大勢で取り組んだとしても、人力で動かすのは極めて困難です。また、これをどうやって組み立てたのか、という問題もあります。石垣には溶かされたような痕が残る石が、いくつか残っています』

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  (隙間なく積まれた巨石。まるでパズルのよう)

石の壁は、50トンから100トンもある石を組み立てて造られている。ジグソーパズルのように複雑な形に切り出されてきっちり積まれているので、紙一枚入る隙間も無い。このような精巧な石組みを作るために、超高温で石を成型したと思われるのだ。多くの石に熱を加えた痕が残っていて、議論の的となっている。

ジョルジョ・ツォカロス氏が、この遺跡について語る。
『一つ一つの石が、まるでパテで成型されたように見えるのです。漆喰(しっくい)も使われていません。荒唐無稽に聞こえるかもしれませんが、石を成型してからハメこんだとすれば、あのような石組みができたことも納得がいきます』

地元の伝説では、継ぎ目の無い石組みができたのは、鳥のおかげであるという。羽のある生き物が、石を溶かすことのできる薬品を口ばしに入れて運んで来たというのだ。

前出のデルガードママーニ氏が、続けて語る。
『サクサイワマンとは、ケチュア語で「ハヤブサの頭」を意味します。何羽かのハヤブサを意味したのかもしれません。もしくは、この地に関係の深い鳥人を、意味していた可能性もあり得ます』

だが、古代宇宙飛行士説で言われるように、鳥とは宇宙船を意味し、それを操っていたのがこの地でも知られる異星人種族・スペースブラザーズだったとは考えられないだろうか。

前出のデルガードママーニ氏の結論。
『スペースブラザーズの持つ科学技術とそのほかの何らかの技術が相まって、この石組みが造られたと考えています。現代の様々な機器は、古代には存在していません。もしかしたら、現代をはるかにしのぐ機器があったのかもしれません。いずれにせよ、サクサイワマンがどうやって造られたのか、謎のままなのです』

完璧に積まれた石組みは、地上で唯一ここだけで使用されたテクノロジーがあったことを意味している。人間の発明力を過小評価するわけではないが、今日の私達にもマネできない技術が存在した意味を考えると、地球には無い技術を何者かによって授けられたとは言えないだろうか。

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巨石をかたどるために高熱で石を溶かしたのか、もしくは化学薬品が使われたのかは定かではないが、一つだけ確かなことは、この遺跡が非常に大きな規模で造られているということだ。それはなぜだろうか。また、これほど入り組んだ石像建造物を造った目的は、何だったのだろうか。

古代の神が異星人であった可能性が高いという他には、この遺跡が使われた用途なども解かってはいない。異星人はおそらく、宇宙船に乗ってやって来たと思われる。このような巨石遺跡を、発着場として使用していたのかもしれない。

サクサイワマンが他の星から来た宇宙人によって造られたというのなら、地球上のその他の古代遺跡にも、宇宙人は足跡を残しているのだろうか。その可能性は、否定できない。
(つづく)


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地上絵といい、サクサイワマンといい、ペルーには不思議な遺跡がたくさんある。生きているうちに行ってみたいが・・・



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